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第1章 A Walking Lie
03.ごめんなさい、気障だけど優しい人
しおりを挟む「さあ、好きなだけお食べ」
でもどうやって彼の隙を突く? 後ろ暗い計画に思いを馳せていると、ランサムが食事を促した。だが今頃弟たちは冷たい食事を済ませているのかと思うと、やはり手をつけることが躊躇われる。
「ひょっとして、嫌いな物ばかりだったのかな」
「い、いえ」
この宿の宿泊費って、彼が持つのよね……? この食事は宿泊費とは別になるのかしら。金貨三枚から差し引かれるのかしら。こういった事に慣れていないジェーンは、今度は貧乏くさい考えに取り憑かれてしまう。
「じゃあ、冷めないうちにお食べ。それとも、私に食べさせてほしいのかい」
そう言われて慌てたジェーンは、ようやく料理を口に運び出した。
何このお肉。美味しい。こんなの、食べた事ない。筋張っている部分もないし、見た目通り柔らかい。それに、旨味もぎゅっと詰まっていて……これ、どうにかして弟たちに食べさせてあげられないかしら。
「……美味しいかい」
感動に打ち震えていると、ランサムは頬杖をついてジェーンをじっと見つめていた。
「ええ。とても」
「足りなかったら、もっと注文するからね。遠慮しないでどんどんお食べ」
「あ、ありがとう……」
彼は先ほどからお食べお食べと繰り返すが、やっぱり自分は憐れまれているのだろうなとしみじみ感じた。育ちの良い騎士様らしいし、彼は貧乏な娘に施しを与えている感覚なのかもしれない。……ここで残り物を持って帰りたいと申し出たら、さすがに引かれるだろうか。
「あの、ランサム様は、食べなくてもいいんですか」
「私のことはランサムでいいよ。だって、私も君をジェーンと呼ぶからね。私はさっき、軽い食事をしたばかりなんだ。今はワインとチーズで充分だよ」
そう言って彼はワインの瓶を引き寄せ、ゴブレットに注いだ。そういえば彼は先ほども露店でワインを買って飲んでいた。お酒が好きな人なのだろう。
どうしよう。どうやってお酒に薬を入れよう。今している食事を済ませてしまったら、私たちは……そういう事になってしまう。思いもよらぬ豪華な食事を堪能したい気持ちはあるが、後の事を考えるとすぐに食べきってしまうのもジェーン的に拙い。そんな事を考えているうちに、時間は過ぎていった。
「ジェーン。手を出して」
「え? ええ」
ランサムはジェーンの手を取ると、その上に金貨を三枚置いた。
……金貨! それも三枚も手にするのは初めてだ。三枚もあったら弟たちに美味しいものを食べさせてあげられる。家賃も払えるし薪も買える! でも、無駄遣いはだめだ。これで暫く食い繋いでいくのだから。
「約束通りの、金貨三枚。君は、朝まで一緒にいてくれるんだよね?」
「え、ええ……」
「よかった。じゃ、その金貨はもう君のものだ。失くさないように、ちゃんとしまっておいて」
「え、ええ……」
ポケットに金貨を入れると、そこに入っていた銅貨と混ざって、お金の擦れあう音がした。金貨が入っていると思うと、ポケットはずっと重たく感じた。
「食事は、もう済んだね?」
「え、あ、あっ」
ランサムは立ち上がるとジェーンを抱きかかえる。大股で部屋を横切って、彼女をふかふかの寝台へ座らせた。自分も隣に掛けると、ジェーンの肩を抱いて唇を寄せてくる。
「あの、ちょっと……」
「もう、待てないよ。それに、君は金貨を受取った」
「え、ええ。でも、でも……待って。私、とても喉が渇いていて……飲み物を、」
そう言うと、ようやくランサムはジェーンを放してくれた。
「食事、味が濃かったかな?」
「少しだけ」
ジェーンは寝台を離れ、食事したテーブルへ戻った。それから酒類の乗ったトレイを引き寄せ、自分の身体でそれをランサムの視界から隠すようにした。
「あ、貴方も飲むわよね?」
「え? いや、私は……」
「まあ! でも、貴方の分も作りはじめてしまったわ!」
白々しい嘘を吐くと、声が上ずった。
「ああ。君がせっかく作ってくれたのなら……貰うよ」
「そう! よかったわ!」
殆ど感情のこもらぬ棒読みであった。何かのリキュールを適当に混ぜ、そこにライムを絞る。それから袖口の糸を解いて、包みを取り出した。包みは全部で三つある。中に入っている眠り薬は購入したものではない。自分で作ったものだ。しかも、自己流で作ったものだから、効き目の程は非常に怪しい。一度自分で試してみると、昼下がりの穏やかな眠りが訪れたような気がしたが……暗示にかかっただけかもしれないし、気づかなかっただけで元々眠かったのかもしれない。どんどん自信はなくなっていく。
それにランサムは身体が大きいから、一包では足りないだろう。じゃあ、二包? いやいや、確実な効き目を期待するならば……と、ジェーンは持っていた包みを全てぶち込んだ。
「さあ、ジェーン……」
効き目はどれくらいで現れるのだろう。自分が試した時は、薬を水で流し込み、そしていつの間にか眠ってしまっていた。ランサムはお酒と一緒に飲んだから、早く効果が出るかもしれない。でも彼は身体も大きいし……
「ジェーン」
寝台の上でついばむ様な口づけを続けられ、ジェーンは俯いた。時間を、稼がなくては。
「あの、あのう……ランサム?」
「うん、なんだい?」
「私、こういう事、初めてで……」
「うん。よく私を選んでくれたね。とても光栄に思うよ」
私たちは愛を交わす運命にあったのだね、とかなんとか言いながら、ランサムはシーツの上にジェーンの身体を押し倒していく。
「い、いえ。そうではなくて……初めてなのっ……男の人と……」
その告白にランサムは目を見開いて動きを止める。
ジェーンとしてはそう言えば時間をかけてもらえるかと期待したのだが。ひょっとしたら面倒だと思われたのかもしれない。それで契約が反故になって、お金を返せと言われたりしたら。正直に告げたのは拙かっただろうか。
「ジェーン……」
ジェーンの心配をよそに、ランサムは柔らかく微笑み、ジェーンの頬を撫でた。
「だとしたら、ますます光栄だよ。それで怯えているんだね? 大丈夫だよ、後悔はさせない。優しくするから、私にすべて任せて……」
ずいぶんな自信である。だが、暴力的な男を引き当ててしまい、一も二も無く奪われてしまうよりはずっと良いのだろう。普段はにこにこしていて外面がよく、性行為となると途端に暴力的になる男もいるという。ランサムはそのような男ではなさそうだ。
ランサムの手がジェーンの胸元の紐に掛けられた。思わず身体を固くするが、ランサムに跨られているので大きく動く事は出来ない。ジェーンの身体がますます強張ったのを見て、彼は再び動きを止めた。それから自分の着ているものに手を掛けた。
「ああ。ごめんよ、ジェーン。初めてだから恥ずかしがっているんだね。私が先に脱ごう」
「え……」
ほら、これでどうだいとランサムは上着を脱いでみせる。
……どうだと訊かれても。
困惑するジェーンを余所に、ランサムは彼女の手を取って自分に触れさせた。大人の男の広い胸が、ジェーンの目の前にある。当たり前だが弟たちのものとはあまりに違う。思わず、ランサムの胸をぺたぺたと触った。
「ああ、ジェーン。なんて君は可愛らしいんだ」
ランサムはため息まじりにそう呟くと、覆いかぶさってジェーンにキスをする。
「ん、う、んん……っ」
彼は非常に盛り上がってきたようだ。自分との温度差に戸惑ってしまうが、舌を絡め取られているのでジェーンも何も言えない。ランサムは服の上からジェーンの乳房を包み込み、やんわりと揉みしだく。
「ん、ふっ……」
「ジェーン、もう、直に触れても大丈夫だね?」
「ん、んん、」
なんだか気障ったらしいしちょっと変だけれど、優しい人だと思う。……いや、優しいというか、この人はきっと女性といちゃいちゃするのが好きなのだ。こうやって、色々なタイプの女性に対応してきたのだろう。
ドレスの紐を解かれると、洗濯し過ぎて薄くなったシュミーズが現れる。ランサムはこの下着にもきっと何かを思ったに違いないが、やはり何も言わなかった。ゆっくりとシュミーズの肩紐を下ろし、露わになった乳房に直に触れる。その先を指で擦られると、固くなるのが自分でも分かった。
「あ……」
「本当に可愛らしいね」
「う、あうっ」
ランサムはジェーンの乳首を舌でつつき、それからそこに吸い付いた。ジェーンは小さな悲鳴を上げる。初めて与えられた甘美な刺激に耐えられず、思わずランサムに掴まった。
「気に入ってくれたかい」
彼は強弱をつけながらジェーンの胸を吸い込み、もう片方の手では胸の先を摘んで弄ぶ。足の間がどうしようもなく疼いてきて、ジェーンは膝を擦り合わせた。ランサムはそれに気づいたのか、下からそろそろとジェーンの足を撫で上げた。ともなってドレスのスカート部分が持ち上がり、擦り切れそうなすけすけのシュミーズだけでなく古い靴下も、棒切れのような足までも暴かれてしまう。
「あ、ああっ」
「大丈夫、可愛いよ」
こんなに痩せて襤褸を身につけて……余程貧しいんだね。と思っているに違いないのに、ランサムはジェーンをまるでどこかのお姫様のように褒めそやす。食べ物をすすめられた時もそうだったが、ジェーンを惨めにさせるようなことは決して言わなかった。
この人は優しい。優しい女誑しだ。
足の間に指を入れられて、襞を撫でられる。
「ああーっ」
潤いを纏った指で中心の蕾に触れられて、ジェーンは身体を震わせた。だがその指がつぷりと中に入って来た時、若干の痛みと多大なる違和感に目を見開く。
「……やっぱり、痛いかな。どう、ジェーン?」
彼はおそらく一本の指を出し入れしている。それが奥を探って来た時、ジェーンは小さく呻いて顔をしかめた。
だがランサムは気を悪くした風でもない。
「ジェーン、知っているかい。最初は痛いと言うけれど」
「え、ええ」
話には聞いたことがある。痛い上に、出血まですると。ジェーンが頷くと、ランサムは彼女の腿に手を当てて、足をぐっと開かせた。
「では、破瓜をすませる前に一度いかせてあげよう」
「え? い……?」
「初体験が痛いばかりでは可哀想だからね」
ランサムはジェーンの膝に手を添えて罪深い微笑みを浮かべた。堕天使の微笑みを。
「私も、君を痛めつけた男として記憶されたくない」
薄暗い楽園を思わせるようなランサムの笑みに動けなくなっていると、彼は身体をずらしていき、ジェーンの足の間に唇をつける。
「えっ? ちょ……あっ、ああっ」
熱く滑るものがジェーンの溝を這っていく。
なにこれ。恥ずかしい。気持ちいい。
中から溢れる蜜をランサムが啜り上げている。羞恥のあまり彼の頭を掴んだが、自分から離すどころか押し付ける形になってしまった。
「あっ、だめ、ランサム、そんな……!」
「さあ、ジェーン……いって。君を悦ばせたいんだ」
ランサムの舌はジェーンの秘裂を舐め上げ、小刻みに中心の蕾をつついた。
「あっ、あっ、ああー!」
瞬間、ジェーンの頭の中で何かが弾けた。色とりどりの何かが。息が止まって、やがてすべては真っ白になる。
「あっ、ああ……」
ジェーンはランサムの頭を抱えたまま、全身を痙攣させていた。自分の足の間が、別の生き物のように震え動いている。ぼんやりと天井を見上げながら、これは一体どういうことだと考え……だが、それもどうでもよくなってきた。
ジェーンの呼吸が整ってきても、ランサムが彼女の秘所から動く気配はない。彼の熱い息がその部分にかかっている。ランサムはもう一度ジェーンを高みに放り上げるつもりなのだろうか。
「……?」
しかし、いつまで経ってもランサムは動かなかった。それどころか彼の頭の重みが、自分の足の間にずっしりと感じられる。
「あの……」
少し身を起こして、恐々と下方を見やれば、ランサムはジェーンの股間に顔を埋めたまま寝息を立てていた。薬が効いたのだ。そこで、ようやく今夜の真の目的を思い出す。
ひどい格好。このタイミングで効くってどういうことなの……。
自分は服をはだけて大股開きで、今日知り合ったばかりの男の顔が、大変な場所に乗っている。肘を使って身体を起こし、足の間からランサムの頭を退けた。
彼がいきなり目を覚ましはしないかと警戒しながら寝台を下り、服を直す。だが、上半身裸の男は気持ちよさそうな寝息を立てたままであった。
部屋を出ようとして、はたと気づく。
彼のズボンを下げておいた方がいいのだろうかと。下も脱がせておけば、目を覚ましたランサムは──たとえ何も覚えていなくとも──ジェーンを抱いたと思い込むだろう。そう考えて、彼のベルトに手を掛ける。じゃり、と重たげな音がした。ベルトには金貨の詰まった巾着がついたままだったのだ。
もう何枚か頂戴しても、彼は気づかないのでは? すでに貰った金貨三枚で、姉弟三人しばらく食い繋ぐことができる。だが、さらにもう数枚あったら……弟たちを学校に通わせることができるかもしれない。
ジェーンは唾を飲みこんでその巾着を眺めたが、やがて、首を振った。
私は泥棒ではない。すでに手にした金貨三枚は……そう、彼がジェーンを抱いたと、一晩楽しんだと思い込んだ夢の値段。自分に言い聞かせる。詐欺を働いた事には変わりはないのだが。
ベルトの金具を外すために、うつ伏せ状態のランサムの身体をひっくり返そうと試みる。目方は自分の倍近くありそうな上に、彼は意識がない。非常に重たかった。うんうんと唸りながら彼の身体を引っ張り、ようやく横向きに出来た。ランサムの股間は未だに硬く膨らんでいた。
いったいこれはどういう仕組みなのだろう。賭場から出てきた時のランサムには、このような膨らみはなかったのに。
金具を外し終えたジェーンは、彼のズボンを引き下ろそうと頑張った。だが、眠りこけている男の服が簡単に脱げる訳もない。力任せに引っ張っていると、
「う、うーん……」
ランサムが呻いた。びくっとして手を放してしまう。これ以上触れていたら本当に起きてしまうかもしれない。例の、不思議な仕組みの器官はまだズボンの中に納まっているが、後ろ側は尻の割れ目が見える所までは引き下ろすことができた。仕方ない、これで良しとしよう。ジェーンは一人で頷き、それからポケットの中の金貨を確かめた。
最後に、半分尻を出して眠る男に向かって「ごめんなさい」と、心の中で呟いた。
気障だけれど、たぶん優しい人。騙してごめんなさい。
外套を羽織り部屋を出ようとして、ある事に気づき、足早にテーブルの所まで戻った。
ポケットからスカーフを引っぱり出し──ちなみにこのスカーフは薬種屋へ向かう時に薬草を包んでいたものだ──食べ残したパンを手に取る。柔らかくて、仄かにバターの香るパン。弟たちにも食べさせてやらなくては。それらをスカーフに包み、寝息を立てるランサムを残し、ジェーンは今度こそ部屋を後にした。
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