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番外編
堅物男の化けの皮 2
しおりを挟む翌日は、いよいよヒューイ・バークレイの婚約者との対面である。
アイリーンはエリカと一緒にバークレイ家の馬車に乗り込み、まずは口頭で簡単な説明を受ける。
「バークレイのお屋敷とヘザー様の住まいだけどね、今のところはあたしたちメイドが交代で行き来してお世話したり、洗濯物や食材を届けることになってるの」
そう言って、今日届けるぶんの食材が詰まった箱と、仕上がった洗濯物の入った袋を示した。
向こうの住まいには通いの女性コックもいて、彼女は朝の遅い時間に出勤してくるらしい。そして昼食と夕食、翌日の朝食を作って帰っていく。
こうして毎日配達しているので、基本的に食材はバークレイの屋敷と同じものを使うことになるようだ。メニューによっては足りなくなる食材や調味料もあるが、それはコックが独自の判断で買い足しに行っているらしい。
洗濯物はバークレイ家へ運び込まれ、屋敷のメイドたちが洗ったりアイロンをかけたりの作業を行い、仕上がったぶんをまた婚約者の住まいへ届けるシステムのようだ。
「だからあたしたちの仕事は、ヘザー様とウィルクス夫人の身支度の手伝い。衣装の管理。おふたりに朝食をあっため直してお出しすること。あとは掃除。ちょっとしたお使い。洗濯の必要はないけど、大変なのは浴槽にお湯を運ぶことかしらね~」
なるほど。一人で女性二人のお世話をするのは大変かもしれないが、洗濯とアイロンがけ作業がないのは素晴らしい。
アイリーンはエリカの説明に頷きつつ、気になっていたことを訊ねる。
「エリカさん。あの、ヘザー様って、どういう方なんでしょう」
ローナからの噂話を聞いたばかりのときの「ヘザー様」は、バークレイ家の人間と同じように感じの悪い冷酷な女性。あるいは縁談を断れなかった可哀想な女性。そういうイメージであった。
しかし、実際のバークレイ家の様子は噂話とはまったく違っていた。だからこそ、ヒューイの婚約者である女性のイメージが湧かなくなったのだ。
「ヘザー様かあ……うーん。あたしが口でどんなに説明するよりも、とにかく会えばわかる! って感じかな」
「は、はあ」
だがエリカの説明も、アイリーンが頭の中で「ヘザー像」を組み立てるには抽象的過ぎた。
「ヘザー様はすごく気さくな方だから、ついつい友達みたいに一緒にはしゃぎたくなっちゃうのよね。でもウィルクス夫人はそういうことに厳しい方だし、見つかったらあたしたちもヘザー様も怒られるから、それだけは注意しといて」
「は、はあ……」
一緒にはしゃぎたくなる? そんな説明を受けてはますます「ヘザー様」は謎の女性である。よくわからないままではあるが、とにかく「感じが悪い」とか「冷酷」とかとは対極にある人のようだ。
「わぁあああ、いらっしゃーい! あなたが新しいメイドさん?」
「ヘザーお嬢様! 使用人に対して『いらっしゃい』とは何ですか!? もう少し、落ち着いて振る舞ってください!」
「あ、はい。ごめんなさーい」
「ヘザー様」の住まいに到着したアイリーンは、さっそく「とにかく会えばわかる」を理解し始めていた。
ヘザー・キャシディは抜きんでて背が高い。それでいて赤毛だからすごく目立つ女性だ。そして顔は凛々しい美人という感じで、でも愛嬌があってチャーミングな雰囲気で、ほんの少しだけ少年っぽい空気も纏っている。どんな感じの女性かなんて、一言ではとても言い表せないだろう。
彼女はにこにこしたままアイリーンに持ち掛ける。
「アイリーンだったわよね? どこ出身なの? 前の職場では何してたの? ちょっとお茶飲みながら話さない?」
「あっ、はい……???」
あれ、これでいいんだっけ? とアイリーンが首をかしげていると、ウィルクス夫人が割って入って来た。
「ヘザーお嬢様! アイリーンは遊びに来たのではありませんよ」
「え。でも……最初くらい良くないですか?」
「良くありません!! アイリーンには仕事があるのです!!」
ウィルクス夫人に叱られたヘザーはしゅんとなって肩を落とし、アイリーンに「ごめんねえ……」と言った。
横にいたエリカが小さく「ね?」と呟く。エリカに頷きつつ、アイリーンは思った。
冷酷というほどではないにしても、バークレイ家関係者の中で、いちばん感じが悪くて厳しいのはウィルクス夫人ではないだろうか。
でも、夫人ばかりが悪いわけではない。ヘザーもちょっとレディとしての自覚が足りていないのだ。
「ね? ヘザー様って、あたしが言ったとおりでしょ」
「は、はい」
アイリーンに集合住宅内の共同ゴミ捨て場の位置などを案内しつつ、エリカは言った。もっとも彼女はヘザーについて殆ど何も言わなかったのだが、でも、彼女が言ったとおりだとも思う。
「それでね、ヘザー様って、庶民出身らしくて」
「あっ、そうなんですか」
口うるさい教育係がつけられていることからして、なんとなくそれはわかる。バークレイ家に嫁入りするには、ヘザーの身分がちょっとばかり釣り合わないということだ。
しかしヒューイは庶民出身の女性と、どんな理由があって結婚することにしたのだろう。
「ヒューイ様とは、恋愛結婚らしいわよ」
「ええっ。そうなんですか!? あ、ああー……でも、なんかわかります、それ」
「そう?」
「はい」
昨日、双子と一緒に勉強していたヒューイのことを思い起こす。
たしかに彼はいつも機嫌が悪そうな顔をしていて、笑顔も見せないが、それでも人間味に溢れた人だとわかった出来事だった。
家同士の繋がりを重視した政略結婚ではなく、心から愛する女性と恋愛結婚をするのも頷けた。
しかしそこで首を振ったのはエリカだ。
「人間味なんてとんでもない。ちょっと前まで、ヒューイ様ってもっと厳しくて恐ろしい雰囲気だったのよ。レジナルド様もそう! とくにヒューイ様はいつも余裕がない感じで……あたしたち使用人に当たり散らすことはなかったけどさ、それでも屋敷の中はずっとピリピリした空気が漂ってたんだから」
「……そうだったんですか」
これはローナの言っていたバークレイ家の噂に当てはまる話だと思った。
「まずはこの屋敷の奥様が亡くなって、立て続けに大奥様も亡くなったんだけど……旦那様が変わったのはその頃だったかしらね」
妻と母親を亡くして色々と後悔することがあったようで、レジナルドは悲しみに暮れた。それも時が解決してくれるということはなかった。彼は年々気力を失っていき、仕事も引退してしまった。彼を一人にしたら世を儚んでしまうのではないかと、屋敷中がハラハラしていたそうだ。
そんな時に現れたのが、ロイドとグレンの双子の兄弟だった。
「坊ちゃんたちがやってきて、空気がガラッと変わったわよ! レジナルド様がとても元気になったんだもの。ヒューイ様の厳格な雰囲気も、双子のおかげでちょっと和らいだ感じね。坊ちゃんたちはもうすぐ寮に入ってしまわれるけど、でも、ヘザー様が嫁いで来られるでしょう? あの方がいらっしゃったら、屋敷は今よりもっともっと明るくなりそう!」
「たしかに、そうですね」
アイリーンとエリカは頷き合い、ヘザーが恙無く嫁入りできるように、自分たちにできることは精一杯やろうと約束したのだった。
そんなこんなでアイリーンはヘザーとウィルクス夫人の世話係になったわけだが、日にちが経つにつれて新しくわかってきたこともあった。
ヘザーはアイリーンが考えていた以上にヒューイにメロッメロに惚れていて、その彼と結婚できるのが嬉しくて仕方がないようだった。
ヒューイに会える日は朝から鼻歌を歌って部屋の中でスキップしたあげく、家具に足をぶつけて青痣を作っている。そしてヒューイと会った後は、うっとりと宙を見つめ、何を思い起こしているのか、「うう~ん」とか「うふーん……」とか、身体をくねくねさせながら妙に艶めかしい溜息を吐く始末である。
日を追うごとにヘザーは煩悩の塊というか、色欲の権化みたいになっていき、ウィルクス夫人から「ヒューイ禁止令」が下ったこともあった。
ヒューイ・バークレイは志が高く、真面目で立派な男性だということはわかる。しかし、婚約者にこんな悩ましいため息を吐かせるようなセクシャルな魅力がある人なのだろうか。アイリーンにはよくわからない。
ある日、バークレイ家の夕食に招待され、アイリーンはヘザーと夫人に付き添って屋敷まで行った。
もちろん彼らと同じ食卓につくわけにはいかないから、アイリーンはキッチンの隅でほかのメイドたちと一緒に賄いを食べた。そして食後のお茶を飲みながらエリカと近況報告をしあっていると、
「ヘザーお嬢様? そろそろ帰る仕度をしてください! どこにいるのですか、ヘザーお嬢様?」
廊下のほうからウィルクス夫人の声が聞こえる。
「あ……」
これは、あのパターンだ。
二人でコソコソ──というか、ヘザーがどこかにヒューイを引き摺り込むかたちで──イチャイチャしていて、夫人にばれて叱られるパターンだ。世話係になって数か月も経つと、このことがすぐにわかるようになっていた。
アイリーンはエリカに暇を告げて、急いで二人を探しに行く。夫人と出くわさないように、使用人用の狭い階段を使って二階へとあがった。
そして、廊下をきょろきょろしながら二人がいそうな場所に見当をつけた。いちばん私的な空間はヒューイの寝室であるが、そこは見つかった時のリスクが高すぎる。書斎が無難なところだろうか。
小走りで、だがあまり足音を立てないように書斎の前まで行き、扉を小さくノックする。
「だ、誰だ……?」
「アイリーンです」
「な、何の用だろうか」
扉の向こう側のヒューイの声がちょっとうわずっていることからして、アイリーンの予想は的中であろう。
「ウィルクス夫人が、ヘザー様を探していらっしゃいます。そろそろお暇する時間ですから」
「あっ、うそ! もうそんな時間?」
ヘザーの声が聞こえて、すぐに扉が開いた。
すぐに扉が開いたということは、服や髪を直す必要もなかったということで、つまり、軽度のイチャイチャだったと窺える。
ヘザーがすぐに階下へ向かって行ったので、アイリーンはホッとしつつ彼女の後を追おうとした。
「アイリーン、ちょっといいかね」
「はい? なんでしょう」
するとヒューイはアイリーンを呼び止め、左右を見渡して誰もいないことを確認すると、決まり悪そうに言った。
「今のことだが……ウィルクス夫人には黙っていてもらえないだろうか……」
「…………。」
この時アイリーンの心の中は妙な興奮に包まれていた。
すごい。ヒューイ・バークレイは真面目で立派な男だが、人間くさい部分もあり、そしてヘザーのこととなると、こんなにも情けないただの男になってしまうのか、すごい! と。
アイリーンは笑いそうになる口元をなんとかごまかし、答える。
「あの、でも、あたし……お二人がコソコソしているところを見たら、すぐに報告しなさいと夫人に言われているんです」
「な。なんだと……」
ヒューイは唸った。
ウィルクス夫人の雇用主はヒューイのはずなのだが、家同士の関係のこともあって、どうやら夫人のほうが立場が強いみたいなのだ。
アイリーンとしても、ここはどちらに従うか迷うものである。ヘザーを立派なレディにして嫁がせるためには夫人につくべきだが、アイリーンは給料をヒューイから貰っているわけで。
ヒューイは腕を組んで小さく唸っていたが、何かを思いついたように顔をあげた。
「アイリーン。先ほどのこと、口を噤んでいてくれたら……君の次の給料に銀貨三枚を加えよう」
「それ、乗ります!」
アイリーンは即答した後で、ちょっと後悔した。いまの自分は金の亡者みたいではないか。まあ、そのとおりなのだが。
でもヒューイは黙って頷く。ほんの少しだけ、微笑んだようにも見えた。
「恥じ入る必要はない。僕としては君を味方につける方法がわかったわけだからな。大きな収穫だ」
ヒューイは「では僕たちも階下へ戻ろう」と言って、手で方向を示す。
「ほんとうは良くないことだと、僕もわかっているのだが」
階段に差し掛かったとき、彼は呟いた。
結婚前のイチャイチャのことを言っているのだろう。しかしアイリーンからすると、わかっていても我慢ができないのはヘザーのほうに見える。
「うむ。ヘザーは僕のために生き方を変えてくれた。庶民出身である彼女には、僕が気づいてやれないような部分に負担がかかっているかもしれない。アイリーン。どうか、ヘザーが健やかに暮らせるよう、彼女を注意深く見守ってやってくれないだろうか」
「はい、もちろんです」
そしてヒューイのほうは、婚約者に逃げられないように必死になっているように見えた。しかもこの流れだと、「ヘザーが適度にリフレッシュできるようにイチャイチャタイムを設けている」ようにしか聞こえないのだが。
なんだか主が普通の人間に思えて、そんなことをうっかり言葉にしてしまったアイリーンだ。
彼はまた頷いた。
「うむ。そう受け取ってもらって構わない……アイリーン。僕が婚約者に逃げられぬよう、君にも協力してほしい」
「はい、もちろんです!」
アイリーンが即答すると、ヒューイはふっと笑った。
「では、アイリーン。君の次の賞与も熟考させてもらう。期待しておいてくれたまえ」
(番外編:堅物男の化けの皮 了)
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