嫌われ女騎士は塩対応だった堅物騎士様と蜜愛中! 愚者の花道

Canaan

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番外編

堅物男の化けの皮 1

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※※※
バークレイ家に就職が決まったアイリーン。
知人の話では、そこは曰く付きの屋敷らしいのだが……?
※※※






 職業紹介所に「バークレイ家への奉公が決まった」と報告にやってきた時のことだった。
「アイリーン! アイリーンじゃない!?」
「ローナ!」
 かつての同僚ローナが手を振りながらこちらへ駆け寄ってくる。
「どう? 仕事決まった? あたしは明日面接に行くの」
 かつて、といっても、アイリーンとローナはつい先週まで同僚だったのである。仕えていた一人暮らしの老婦人が病に倒れたのをきっかけに、彼女は娘夫婦の家で暮らすことになった。侍女的な役割を担っていた者だけは老婦人について行くことができたが、ほかのメイドたちは暇を出されてしまったのだ。
 しかし主側の都合とあって、紹介状はばっちり書いてもらえたから、次の就職は皆すみやかに決まって行っているらしい。
 そしてアイリーンもそうだ。
「あたし、バークレイ家にお仕えすることになったの」
 バークレイ家のほうはすぐにメイドが欲しかったようで、アイリーンはたった今面接に行ってきて、その場で面接担当の執事から「では明日から来てください」と告げられるというスピード採用ぶりだった。就職が決まったのも嬉しかったが、なにより給料が良かったので、もうウキウキである。
 しかし「バークレイ家」と聞いたローナの表情が曇った。
「えっ、バークレイ家って、西地区のお屋敷でしょ? あんた……大丈夫なの?」
「え。な、なにそれ……」



 職業紹介所の通りから少し進めば、大きな広場に出る。広場の屋台で買ったお茶を手に、花壇の縁に腰かけると、ローナは知っていることを語りだした。
「あそこ、数年前に亡くなった大奥様が、めちゃくちゃ厳しいって噂だったわよ」
 なんでも、メイドたちが働いているところを腕を組んで見張っていたり、掃除の終わった場所を細かくチェックしてはダメだしするような神経質な女性だったらしい。
 そんな姑に対し嫁は委縮してしまっており、王宮騎士である夫──大奥様とやらの息子──のほうは家庭を顧みるような男ではなく、全寮制の学校へ入っている孫息子は時折帰っては来るが、こちらに至っては大奥様のコピーのような感じの悪い冷酷な男なのだという。
 いまは奥様と大奥様が亡くなっており、息子のほうは騎士を引退してバークレイ家の主となっている。そして冷酷な孫息子は学校を卒業して王宮騎士をやっているらしいが、屋敷の中の空気ががらりと変わったとも思えない。
「あたしが聞いたのは大奥様が生きてる時の話だけどさ……なんか、息のつまるような空間だったんだって~」
 掃除や洗濯といった範囲の労働であればまだマシだが、バークレイ家の人間の世話係でも命じられた日には、胃に穴が開くのではないか……というのが、ローナの意見である。

 ローナの話を聞いたアイリーンは不安になった。
 執事の説明によると、アイリーンが担当することになる仕事は、家の主の息子ヒューイ・バークレイの婚約者と、その教育係の婦人、女性ふたりの世話係……という話だ。
 女性ふたりはバークレイの屋敷と少し離れた場所にある集合住宅に住んでおり、アイリーンもまたそこに住み込んで働くことになる。
 なお、アイリーンが契約した期間は結婚式が行われるまでの約一年間。だが婚約者が輿入れした後も状況次第では契約延長アリ、とのことだった。
 アイリーンにはまだ幼い妹たちがいる。契約延長の話を聞いた時、アイリーンは一年間頑張って働いて、契約更新してもらえるように努めようと決心したものだ。
 しかし。
「え。えー……そんなに評判悪いお屋敷だったの……?」
「大奥様が生きていた頃は、使用人の入れ替わりも激しかったみたいよ」
「そ、そうなんだ……」
 面接に行った時は執事としか顔を合わせていないが、家の中の空気がおかしいとか、執事まで性格が悪そうとか、そういう風には思えなかったのだが……。
 冷酷で感じの悪い息子の婚約者なる人も、やっぱり怖い女性なのだろうか。いや縁談を断れずに嫁ぐ可哀想な女性なのかもしれない。
 バークレイ家の社会的な評判は知らないが──そもそも、上流階級の人たちの評価の話など、アイリーンの耳に入ってくることがない──急激に自信がなくなってきたアイリーンであった。



「君が新しいメイドか」
 翌日バークレイの屋敷に行くと、執事と一緒に薄茶色の髪をした青年がやってきた。主にしては若いので、彼はきっと「大奥様のコピーのような神経質で感じの悪い冷酷な孫息子」なのだろう。
「アイリーン・ムーアです。今日からお世話になります」
「僕はヒューイ・バークレイだ。こちらこそよろしく頼む。さっそくだが君の仕事について、詳しい説明をさせてもらう。ついてきたまえ」
「は、はい」
 なるほど。なかなかに厳格そうな男性ではある。髪はきっちりとセットされていて、靴は周りの景色が映り込みそうなくらいピカピカで、当たり前だが上着には皺も埃も見当たらないし、その下に着ている真っ白いシャツは遠目に見ても糊が効いてパリッとしているのがわかる。
 顔も、整ってはいるが……目つきは悪いしなんだか気難しそうで、眉間に皺が寄っていた。「イライラ」とか「カリカリ」みたいな形容詞が似合いそうだと思った。
 契約延長しないにしても、まずは約一年間、頑張れるのだろうかと不安になった。

 昨日面接を行った応接室へ通されると、ヒューイと執事対アイリーンといった、仰々しい三者面談のかたちになり、アイリーンはますます恐縮した。
「まずはアイリーン。うちには大きな犬がいるのだが、君は犬は平気だろうか」
「えっ? は、はい」
「それならばよかった。基本的に君の住まいは集合住宅のほうになるが、使いや付き添いなどでうちに出入りする機会も多いだろうからな」
 ヒューイはそう言いながら手元の紙に何かを記していく。「犬・OK」とでも書いているのだろうか。一番最初に訊くことではないような気もするが、動物が苦手だという人もいるし、猫に近づいただけで涙やくしゃみが止まらなくなる人がいると聞く。動物がOKかどうかは、ハウスメイドとして大事なことなのかもしれない。
「それから、うちには十二歳の双子の男の子がいる。僕の従弟だ。両親を亡くしていて彼らの姉も嫁いでしまったので、うちで預かっている。間もなく寄宿学校へ入る予定だが、覚えておいてくれたまえ」
「はい」
 これも初めて聞いた。十二歳ならやんちゃ盛りなのではないだろうか。広い屋敷とはいえ男の子が二人もいるとなると、かなり騒々しいと思われる。屋敷の空気はアイリーンが考えていたほど悪くはないのでは? いや、十二歳でも神経質で感じが悪い男の子だったりするのだろうか……。
「君は後日うちのメイドと一緒にヘザーの……僕の婚約者の住まいに行って、そこでいろいろと説明を聞いた後、仕事についてもらうことになるが……」
「はい。お茶をどうぞ」
 その時、男性の声がして、ちょっと雑な感じでテーブルにお茶が置かれる。
 アイリーンはびっくりして顔をあげた。お茶を差し出しているのは中年の男性だったので、ますますびっくりした。
 普通、お茶はメイドが持ってくるのではないだろうか。男性が持ってくるとしたら執事だろうけれど、彼はアイリーンの斜め向かいに座っている。そしてお茶を持ってきた男性は従僕にしては年が行き過ぎている。この人はバークレイ家のどういう位置にいる使用人なのだろう……そう考えていると、執事とヒューイが同時に立ち上がった。
「父上!?」
「旦那様!?」
 ヒューイは父親をぐいぐい引っ張って部屋の外へと連れていく。
「いったい何をやっているんですか!」
「だって、新しい人が入るっていうから、どんな子か見たかったし……」
「後ほど紹介しますから! 妙な真似はやめてください!」
 扉の外では困った顔をしたメイドが立っているのが見えた。おそらく「旦那様」は、彼女からティーセットを奪ってこの部屋に入ってきたのだろう。

 父親を締め出したヒューイはテーブルまで戻ってくると、真っ白いハンカチでこめかみの汗を拭った。仄かな石鹸の香りがふわっと漂う。
「父が、その、も、申し訳ない」
「い、いえ……」
 今のが「家庭を顧みることのないバークレイ家の主」なのだろうか。そしてこの決まり悪そうにしている青年が「感じの悪い冷酷な男」なのだろうか?
 バークレイ家は、アイリーンが思っていたほど怖いところではないのかもしれない。



 初日である本日はまず、バークレイ家の住人と使用人を覚えてほしいということで、アイリーンは先輩メイドのエリカにくっついて屋敷の中を見学しつつ、ほかの使用人たちに挨拶をしてまわった。
 夕方になると、エリカはキッチンへ向かいながら言った。
「いま、二階の勉強部屋にロイド坊ちゃんとグレン坊ちゃんがいるから、お茶を持っていくわよ。たぶんヒューイ様が彼らの勉強を見ているから、お茶は三人分ね」
「はい」
 双子たちは学校から帰って来て、犬の散歩に行ったあと、夕食までの時間を勉強部屋で過ごしているらしい。
 アイリーンはまだ彼らに会っていなかったから、顔を覚えるためにも、勉強部屋までお茶を運んでいった。
「失礼します。お茶をお持ちしました」
 そう言って扉を開けると、一人は勉強机に向かって何かを書いている。そしてもう一人の少年は、部屋の真ん中にあるテーブルで本の朗読をしていて、それを向かいに座ったヒューイが頷きながら聞いていた。
 ヒューイはアイリーンの姿に気づくと、書き物をしている少年に声をかける。
「グレン、休憩の時間だ。キリのいいところで中断しなさい」
「うん。じゃあ、この問題解いたら休憩する。あと……四分くらいで終わると思う」
「うむ」
 グレンと呼ばれた少年は、ヒューイと似たような色の髪をしている、整った顔の少年だった。その動作は落ち着いていて、ちょっと冷めた雰囲気を纏っている。
「ロイドも、いまのページを読んだら休憩だ」
「おう!」
 ロイドと呼ばれた少年は双子の兄のほうらしい。髪の色は彼のほうがグレンよりも少し赤みがかっているだろうか。そして纏う雰囲気がまるで違うせいか、そっくりなはずの顔も少し違って見える。ロイドは見るからによく食べ、よく眠りそうな健康的な少年だった。
「えーと、おれ、どこまで読んだっけ……」
「『ケイシーがジョージを呼びに行くと……』からだな。あと少しだ、頑張りたまえ」
「えっと……『ケイシーがジョージを呼びに行くと、彼は苦虫をかみつぶしたような表情で部屋から出てきたのだった。』」
「うむ、続けたまえ」
「……なあ、ヒューイ。苦虫って何?」
「な、なんだと!?」
「どういう虫なの?」
「う、う、む……」
 想定外の質問だったのだろう。ヒューイは顔を強張らせつつ、宙を見つめている。するとグレンが自分の机からぶ厚い本を取り出し、ヒューイへと渡す。
「ヒューイ。はい、辞書使って」
「あ、ああ、グレン。助かったぞ……『苦虫』。に、に……」
「なあなあ、ヒューイ。甘虫とか辛虫もいるのか?」
「いま調べるから待ちなさい」
 三人のやり取りに噴き出しそうになるのを堪えつつ、アイリーンは勉強部屋を後にした。
 やっぱり、バークレイ家は噂通りの屋敷ではないような気がする。そうでなかったら、もう一件「バークレイ家」があって、そっちのほうが噂になっているとしか思えなかった。


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