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番外編
ロックな男 1
しおりを挟む※※※
ヘザーの従兄ファーガスは、ヒューイのことが気に入らないようだ。
つまらない男を選んだものだと、ファーガスは言うけれど……そんなことないもん!という話。
※※※
その日ヒューイは昼過ぎに仕事をあがった。
ヘザーに会わなくてはいけない用事が出来たからだ。
ほかのクラスに比べて自分のところの授業がちょっと進み過ぎていたこともあって、早退しづらいわけでもなかった。研修生たちには自習を言い渡し、ヒューイは王城を後にしたのだった。
ヘザーの住まいを訪ねると、いつも通りアイリーンが応対に出る。アイリーンは淑女に仕えるメイドの役割を心得ていて、ヒューイを応接室に案内した。
しかし、淑女の役割を心得ていない者がいた。
「きゃ~、ヒュ~イ~! 来てくれたの? 嬉しいっ」
ヒューイが応接室に辿り着く前に気配を察知し、ヘザーが駆け足でやってきたのである。さらにウィルクス夫人の声も続く。
「ヘザーお嬢様! お行儀が悪いですよ!」
まずは応対に出た使用人が訪問者を応接間に通し、それから威厳を持ってお上品に登場するのがレディなのだ。夫人はヘザーに向かってこんこんと説いている。
「ご、ごめんなさあい。今日はヒューイに会えると思ってなかったから、嬉しくて、つい」
「んまっ……ヘザーお嬢様! 結婚前の娘の、そのような赤裸々な態度は感心しませんよ……!」
ヘザーの素直であけすけ過ぎる答えもレディとしてどうかと思うが、ヒューイとしては悪い気はしなかった。
「ウィルクス夫人。事前連絡なく訪ねた僕にも責任があります。今後は気をつけますので、どうかその辺で勘弁してやってください」
夫人を尊重しつつ、ヘザーがこれ以上責められることのないような模範的な回答を用意し、その場は事なきを得たのだった。
ヒューイはまず、ヘザーと夫人、それからアイリーンを一緒に呼んで、懐から出した紙を三人に見せた。
「先日、王都周辺を荒らしまわっていた窃盗団が捕まった。だが、まだ逃げている者たちが複数いるらしい」
彼女らに見せた紙は、注意喚起と、手配書を兼ねたチラシである。
新人指導という現在の職務上、ヒューイはこういった捕り物劇に直接かかわる機会はないが、こうして周囲の人間に注意するよう伝えて回るのも騎士の仕事だ。
「逃亡犯が民家に逃げ込み、住人を脅して金品を得るケースも考えられる。犯人が捕まるまではじゅうぶんに気をつけてくれたまえ。それからヘザー、」
そう言って、ヘザーを見た。
ここからが、本日のメインの用事である。
「うん?」
「出かける準備をしたまえ。銀行へ向かうぞ」
「銀行って、あの、お金があるとこ? なんで銀行?」
「ヘザー……君は退職する時に小切手を受け取ったはずだが」
「ああ、あの封筒のこと?」
「そうだ。あれをまだ持っているか? ここに持って来たまえ」
ヒューイは頷いた。というか、ヘザーに小切手の入った封筒を手渡したのはこの自分である。
彼女は自室へ向かった。しばらくの間「ガチャン」とか「ゴトン」とか聞こえてきていたが、ヒューイが思っていたよりは早く戻ってきた。
だが「はい」と差し出されたぐしゃぐしゃの封筒を見て目をむいた。
なんと、封筒は開封された形跡がなかったのだ。
「ヘザー!」
「えっ? なに?」
「君の退職金……換金された気配がないというから、僕は、僕は……」
経理の人間からそう言われて、ヒューイは「ヘザーのことだから、小切手の期限を失念しているのだろう」と考えていた。まさか、封筒を開けてすらいないとは。
「ヘザァアア!」
「えっ。な、なに?」
「すぐに準備をしたまえ! 明日までに換金せねば、その小切手は効力を失うぞ!」
「えっ? これって、そういう縛りがあるの!?」
「し、知らなかったのか? ……とにかく、急ぎたまえ」
騎士時代のヘザーへの給料はいつも手渡しであった。彼女は銀行口座を持っていなかったからだ。ただ、退職金のほうは──ヘザーにしてみれば、おそらく──それなりの大金になるので、ヒューイは気を利かせて小切手を利用した。だが、それがよくなかったようだ。
明日いっぱいで小切手の期限は切れてしまう。再発行には面倒な手続きが必要になるので、ヒューイはヘザーを伴って銀行へ出かけることにしたのだった。
ちなみに、行先がお堅い場所なので、ウィルクス夫人は二人で出かけることを許可してくれた。
「ご、ごめんねえ。小切手のこと、全然知らなくて……」
銀行から戻る馬車の中で、ヘザーは落ち込んだ感じで謝ってくる。
「お金に換えちゃうと使っちゃうかもしれないから、もしもの時のために、取っておこうと思ってて……」
「いや、僕も説明不足だったが……取っておこうと思ったにしても、開封して中身の確認くらいはしたまえ……」
それに、いまのヘザーのセリフはちょっと聞き捨てならない。
このヒューイ・バークレイの妻になる以上、「もしもの時」がやってくることは考えられないからだ。
「ヘザー。僕の妻になる以上は、不自由ない平穏な暮らしを約束する。とくに金銭面で君がなにかを不安に思う必要はない」
「う、うん」
「金銭管理は僕がやるが、君にも毎月決まった額を渡すことにする。もちろん大きな買い物をする際には相談してほしいが……まずは、与えられた金額内で、君の判断でやりくりしてみたまえ」
大きな買い物……家や土地などをヘザーが独断で買うわけがないし、庶民出身の彼女は貴金属やドレスも好き勝手に買うのは躊躇するだろう。その点は信用しているが、逆に、あまりにけち臭い金の使い方をされても困る。
夫婦になったあとに、一緒に生活しながら感覚をすり合わせていけたらいいと、ヒューイは考えている。
「私が自由にできるお金が……貰えるの?」
「ああ。服や小物を揃えてもいいし、よその婦人たちと食事や買い物に出かけることもあるだろう。そういうことに、使う金だ」
「……ライブのチケットとか、買ってもいいの?」
「う、うむ……」
ヒューイはヘザーの好む騒がしい音楽がどうしても好きになれないのだが、好きに使っていいと言ってしまった手前、頷くしかない。
「ヒューイのぶんも、買ってもいい?」
「う、うむ……」
「そしたら、一緒に行ってくれる?」
「う、う、む……」
ヒューイは躊躇いつつ、頷くしかなかった。
騒がしい音楽を聴くのは、ヘザーにとってはどうやらライフワークになるらしい。けれども彼女の熱狂と興奮を、ヒューイは共有してやることができないのである。だがヘザーを一人で騒がしい場所に行かせるわけにはいかないし、行かないのにチケットを購入したら無駄遣いでしかない。
それに、ヒューイと一緒になるために、ヘザーだって自分に合わせてくれている。
「それはそうとしてだがな。来週……歌劇を観に行かないか」
「歌劇?」
「うむ。三日間に渡ってフェルビア王立歌劇場で行われる公演だ。最終日のチケットを購入してあるのだが」
「うん、わかった。来週ね。夜?」
「ああ。仕事が終わったら君を迎えに来る」
ヘザーは騒がしい音楽は大好きだが、歌劇となるとそうでもないらしい。しかし大きな催し物に二人そろって顔を出すことで、ヒューイとヘザーは婚約しているのだということを周知させる必要がある。もちろん、人脈作りも兼ねていた。
ヒューイからすれば歌劇は「エンターテインメントの一つ」に分類されるが、ヘザーは「義務の一つ」として捉えており、彼女にとってはお堅い催し物でしかないのだろう。
「途中で眠っちゃわないように、頑張る」
「ああ。だが、飽きさせない構成になっているらしいぞ」
フェルビア語の歌劇なのに、異国での公演は大成功を収めたと聞いている。言葉が通じなくても、歌と演技でその内容を伝えることができる……そういうことなのだろう。
「へえー。ちょっと楽しみになってきた!」
「ああ、僕も楽しみだ」
「うん。でもね、ヒューイと一緒にお出かけできるのがいちばん楽しみ」
ヘザーが寄り添ってきたので、その肩に手を回すと、彼女はますますくっついてくる。
馬車はヘザーの住まいの門をくぐったところだったが、軽い口づけを交わす時間くらいはあるだろう。
「ヘザー」
「う~ん」
彼女の肩を抱いた手に少し力を込めると、なんともねっとりした声が返ってきた。彼女はすでにイチャイチャモードに切り替わってしまったようだ。
これは……顔を近づけた途端に吸い付かれて押し倒されるパターンなのでは?
ヒューイがたじろいでいる隙に、ヘザーは目を閉じて唇を突き出してくる。
「ねえ、ねえ~ん」
「う、う、む……」
ヘザーがのしかかろうとしてきた時のために、ヒューイは彼女の両肩に手を置いた。婚約者と挨拶のキスを交わすのにどうしてここまで警戒しなくてはいけないのだろうと不思議に思いながら、ヘザーに顔を寄せていく。
すると、
「けど、間違ってないんだろ? ここに住んでるんだよな? 中で待たしてもらっちゃダメなのか?」
「待ってください。でも、お客様が来るとは聞いておりませんので……」
「えー、中で待たしてもらえないの?」
ヘザーの住まいの入り口──共同の入り口部分──の方から、アイリーンと男の声が聞こえてくる。
「申し訳ありませんが、男性のお客様を中へ招き入れるのは、禁じられております」
「ええー。じゃ、出直すしかねえの?」
「も、申し訳ありませんが、そうしていただくしか……」
困惑したようなアイリーンの声に、さすがにヘザーも目を開けた。
「あれって、アイリーンの声だよね。何かあったのかな」
「男と揉めているようだな」
客人の応対はアイリーンの仕事である。たしかにヒューイは、男性客を女性だけの住まいに招き入れてはならないと彼女に命じていた。さらに男の口調は紳士的とは言い難いので心配になった。
ヘザーが「なんかあの男の人の声、聞き覚えあるな……」と呟いたのが気になったが、ヒューイは馬車が停まると同時に自分でその扉を開けた。
「アイリーン。何かあったのかね」
「ヒューイ様!」
共同玄関部分には、思ったとおりアイリーンと、大きめのカバンを背負った、見知らぬ背の高い男がいる。男はヒューイの声に振り向いた。
「アイリーン、大丈夫?」
そして続いて現れたヘザーの姿を目に入れて、男はぱっと表情を変えた。
「おおお! ヘザァアア!」
なんと、彼は両手を広げて、のしのしとヘザーに向かって歩き出したのである。
「わあああ! ファーガスゥウウ!!」
ヘザーもまた、嬉しそうに答えて両手を広げた。
そしてふたりはヒューイとアイリーンの目の前で、ひしと抱き合ったのだった。
「なんでここに? いつ来たの?」
「おっちゃんから住所聞いたんだよ! それよりよお、お前、結婚すんだって?」
「そうそう、そうなのー! ね、ね、ファーガスは旅行で来たの? いつまで王都(こっち)にいるの? 伯父さんは一緒?」
「いや、ちょっとこっちに用事があってさ。俺一人で来たんだ」
ヒューイ・バークレイは、自分の婚約者がほかの男と抱き合い、嬉しそうに喋っているのを黙って見ているような甲斐性なしではない。
だが、「ファーガス」と呼ばれた男は、ヘザーとそっくりな色合いの赤毛の持ち主で、背が高すぎると表現していいくらいの長身。そして今の気安い会話。
ヒューイがふたりを黙って見ていたのは、どうみても「ファーガス」はヘザーの血縁者だったからだ。
「あ! ごめーん。紹介するね」
突然ヘザーがこちらを見る。
「この人、ヒューイ・バークレイ。私、ヒューイと結婚するの! それからヒューイ、この人はファーガス・キャシディ。父さんの、お兄さんの、息子なの。歳は私のいっこ上!」
「……君の、従兄と言うことか?」
「そうだよ~」
ヘザーの両親のことは知っているが、ほかの親類のことは知らなかった。伯父がいるのも従兄がいるのも初めて聞いたし、また、自分から訊ねたこともそういえばなかったのだ。
今までのヒューイであれば、そういうこと──結婚相手の身辺に関して──は、真っ先に調査していたはずである。
ヒューイはヘザーだけがいればそれでいいと思っていたし、調べていくうちに、ヘザーの母親マグダリーナのような、性質の悪い人物が湧いて出てきたらまずいとも思っていた。マグダリーナのような人間は、結婚の障害になり得るからだ。
要は「なんか埃が出てきそうだから敢えて目を背けていた」ということである。
しかしファーガスは、ノリがヘザーやヴァルデスとそっくりだ。ヘザーが彼を慕っているのもわかる。ちょっと荒っぽいだけで、犯罪や借金とは無縁の、まっとうな人間なのだろう。
「どうも。ヒューイ・バークレイです」
そう言って握手を求めようとしたとき、ウィルクス夫人のキンキン声が響き渡ってきた。
「ヘザーお嬢様! あなたの大騒ぎする声がお部屋まで聞こえてきていますよ! もっとレディらしく振る舞えないのですか!?」
ウィルクス夫人の大声も、ヘザーとわりといい勝負であった。
「あっ、ごめんなさあい」
「おまっ、『ヘザーお嬢様』だってよ~」
「もう~、笑わないでよう」
ファーガスは「お嬢様ってガラかよ」といって、お腹を押さえて笑い出した。まあ、ヘザーは「お嬢様」と呼べるようなガラでも年齢でもないのだが、ウィルクス夫人の教え子はそう呼ばれる決まりなのだから仕方がない。
「ヘザーお嬢様? その殿方は……?」
玄関ホールまでやってきたウィルクス夫人は、ちょっとヘザーと似た空気を纏った男を見て、目をパチパチさせている。
ヒューイも、不思議な気持ちでヘザーとファーガスを見つめた。
他人ではないけれど、親兄弟ほど近くもない肉親。ヒューイにとってのロイドやグレンがそうだ。同じように、ヘザーにもいとこが存在していたのである。
それから、ファーガスとは結局握手をしていなかったなと思った。
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