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番外編

愛と平和と秘密の薬 2

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 ヒューイは男性たちが集うスペースにいた。
 皆好き好きにカードゲームをしたり、ブランデーを飲んだり葉巻を吸ったりしている部屋だ。もちろん噂話も飛び交うし、商談を行っている者もいる。
 今夜のヘザーはシンシア・マードックと一緒に行動しているが、ヒューイはそれで構わないと思っている。
 自分と一緒にいるとヘザーはムラムラするのだろうし、こっちもいつ飛びかかって来られるか、常にひやひやしていなくてはならない。
 パーティーが終わりに近づいたら彼女を迎えに行けばよいだろう。
 たまにはこういう……冷却期間のようなものが必要なのだ。
 そう自分に言い聞かせていると、部屋の一角に大きな笑い声と、囃し立てるような声が響いた。

 そちらに目をやれば、ヒューイよりも少し若いぐらいの青年たちが五、六人集っている。
 なんと、その中の一人は人気役者のイリオスであった。

「いやあ、参っちゃったよ。握手の次はサインしてくれなんてさあ」
 イリオスはふさふさした黒髪を揺らしながらソファにふんぞり返って座り、仲間たちに到着時の出来事を語っていた。
 彼が女性たちに囲まれていたのはヒューイも目撃している。

 イリオスの舞台はヒューイも見に行ったことがあった。あれは二、三年前だっただろうか。彼は悪役を演じていた。
 その舞台でのイリオスは脇役だったが主役を食ってしまうほどの強烈な印象で、華のある男だとヒューイは感じていた。思った通り、今ではいくつもの大きな舞台で主役ばかりを務める俳優となった。
 イリオスの出身や本名は非公開となっているが、噂では彼は孤児だったのではないかという話だ。
 そんな彼が上流階級のパーティーに呼ばれるのは、なんと言っても有名人だからだ。
 うちのパーティーにイリオスが来た、うちの別荘にイリオスが泊まった、それだけでホスト側のステータスになるのである。

「それでそれで? 連絡先を渡してくる女とかいるんだろう? 今度は誰をものにするんだ?」
「ああ。たくさんいたよ。覚えきれないくらいでさあ」
 そこで好みでない女のメモは左のポケットに、是非ともお近づきになりたいと思った女のメモは右のポケットに入れてさりげなく分別したと、イリオスは語った。聞いていた仲間がどっと笑う。
「左のポケットのメモ、お前らにやるよ。ほら」
「ええ? けど、ブスばっかなんだろ」
「ブスでもやらせてくれるかもしれないだろ」
「やらせるのはイリオス、お前相手だからだよ~」

 会話を聞く限りでは、イリオスは行儀が良いとは言えない人間だ。
 それとも売れっ子俳優とはこんなものなのだろうか?

「ああ……住所は貰ってないけど、気になる女はいたなあ」
「えっ。どんな女だよ」
「背が高くてさ、ちょっとかっこいい感じの」

 そこでヒューイは眉間に皺をよせ、さらに聞き耳を立てた。
 いや、背の高い女などたくさんいるが。それでも。

「真新しい銅貨みたいな髪の色で、目を引くっていうか……けっこうイケてたんだ。俺がサインしてやったら、喜んでたよ」

 イリオスが話しているのは、ヘザーのことではないのか?
 というか、ヘザーはイリオスのサインを貰うために並んだのか?
 こんな軽薄な男のサインが欲しかったのか?
 そのことにイラッとしたが、考えてみればヘザーは珍妙な楽団(バンド)のファンで、特にバグパイプ奏者のジョニーを贔屓にしている。
 一ファンとして応援する、それと同じことだろうか。

「あ、その人なら俺も見たかも。けど、一緒にいた金髪の女の子の方が可愛かったぜ?」
「可愛さでいったらそうなんだろうけどさあ。ちょっと、一筋縄じゃいかなそうなところがかえって気になるっていうか、ね」
「ええー。あのバカでかい女だろ? 俺は『ヤりたい』って感じじゃないなあ~」

 黙って聞いていれば他人の婚約者を好き勝手に弄り倒して……けしからん。そう思ったが、彼らと面識があるわけではない。ここで飛び出して行って騒ぐのは得策ではない。
 それにあの会話は願望や想像を口にしているだけで、実際にヘザーが何かされたわけでもない。
 そう自分に言い聞かせていると、さらにイリオスが好き勝手を口にした。

「俺の経験上、ああいうのに限ってスキモノなんだって。あの女、絶対ベッドでは乱れるぞ。うわ、ヤってみたいよなあ」
「イリオス、お前物好きだなー」

 他人の婚約者に対して酷い侮辱である! 取り消して謝罪したまえ! ……と彼らに向かって怒鳴りそうになったが、ぐっと堪えた。しかしスキモノ……違うとは言い切れないところが、また、なんとも。
 ところで彼らの言葉を借りれば、ヘザーがスキモノで僕が物好きという事になるのだろうか?

「だってさ、あの長い足が自分の腰に絡みついてくるところ、想像してみろよ……そそるだろう?」
「……ああ、うん。俯瞰で想像すると……うん。けど、ヤってる本人は見えないからな~」

 ……確かに自分では見えない。
 うっかりヒューイまで俯瞰で想像してしまった。
 そして、自分が想像する分には良いが、他の男に想像されていると思うと胃がむかむかしてきた。
「……。」
 あんな男たちの軽口に振り回されている自分も自分だ。低俗な話に耳を傾けていても、良いことなど一つもない。
 ヒューイは目を閉じて深呼吸をし、男性たちの集う部屋を後にした。



「見て、見て、ほら。イリオスのサイン!」

 ヘザーのところへ行くと、彼女は誇らしげに文字のような模様のようなものが記してある便箋をぴらりと見せてよこした。
 イリオス、と書いてあると思えば書いてあるような気がする。これが例のサインだろう。
「君は……イリオスのファンだったのか?」
「ううん、別に。シンシア様が貰うっていうから、私もついでに書いてもらったの」
 ヘザーの、興味はないけどとりあえず貰ってみた風の答えに、ヒューイはなんとなく安堵を覚えた。



*


 夜会の後、ヒューイはヘザーとウィルクス夫人を住まいまで送ってくれた。

「明後日から、マーシャル子爵の別荘にお邪魔するんだったわね」
「はい」
「では、明日のお昼までに荷造りを済ませておきなさい、いいですね?」
「はあい」
「返事は歯切れよく!」
「はいっ」

 馬車から降りて部屋に向かう間、夫人と明日の予定について話し合う。
 そして部屋の扉を開けるとアイリーンが待ち構えていた。
 彼女はウィルクス夫人に封筒を差し出し、すぐに開封してくれと言う。
 なんでも、ヘザーたちが出かけた後に、ウィルクス夫人の──本来の住まいの──使用人が届けに来たらしい。
 夫人はさっそく封筒を開け、中の手紙を読み、表情を曇らせた。
「……郊外に住んでいる、夫の叔父が亡くなったそうです」
「え。それは……」
「私は自宅に戻って、夫と一緒に葬儀に向かわなくてはなりません」
「そうですよね……」
 子爵の別荘行きは無しになるのかな、とヘザーは思ったが、違った。
「あなたはマードック家のお嬢様と一緒にお行きなさい」
「私だけ行ってもいいんですか?」
「ええ。シンシア様が一緒ならば大丈夫でしょう。許可いたします」
 もともと移動の馬車はマードック家が出してくれることになっていた。しっかりしたシンシアが一緒ならばヘザーも羽目を外すことはないだろうと、夫人は判断したらしい。
 夫人の旦那さんの叔父さん──いったい、いくつだったんだろう──には申し訳ないが、有り難くこの話を受けることにした。



 次の朝早くにウィルクス夫人を見送ると、ヘザーは自室に入ってさっそく荷造りを始めた。
 本当に、ウィルクス夫人や、夫人の旦那さんとその叔父さんには申し訳ないのだが、マーシャル子爵の別荘へ行くのが楽しみで仕方がない。
 ヘザーはマードック家経由で招待をされた訳だが、実は別ルートでヒューイも招待を受けたらしいのだ。
 つまり、子爵の別荘に行けばヒューイもいる。そのうえお目付け役のウィルクス夫人はいない。
 そしてヒューイの機嫌によっては、禁止令は発動しないかもしれない……。

 ヘザーは抽斗から避妊薬を取り出した。
 ヒューイの機嫌と、状況によってはイチャつけるチャンスがあるかもしれないのだ。その時には、この薬があった方がいいに決まっている。
 ニヤニヤしながら薬の入った小瓶をハンカチに包み、スーツケースの中にしまい込んだ。



*



 ヒューイは早めに仕事を切り上げ、自宅へと戻った。
 明日は朝のうちにマーシャル子爵の別荘に向かわなくてはいけない。
 招待を受けた時から少しずつ荷造りはしてきたが、荷物の最終チェックをし、小旅行に備えて睡眠を多めにとっておかなくては。そう考えていた。

 しかし。自宅の門をくぐると、家の中から女性の怒鳴り声が聞こえた。
 いったい誰が騒いでいるんだと、耳を傾ける。
 それは、使用人の喋り方ではなかった。どこかの夫人が、屋敷の中で怒鳴り散らしているのだ。では、父の知り合いだろうか?
 怪訝に思いつつも家の中へと急いだ。

「まったく! どう責任を取るつもりざますか!」

 案の定、どこかの夫人──ちなみに見たことのない人だった──が玄関で父に向かってわめき散らしていた。
 父はヒューイの姿を認めると、助けを求めるような哀れな表情になる。
「ヒュ、ヒューイ……帰って来たんだね!」
「父上、何事ですか」
 一応そう訊ねたものの、悪い予感しかしない。
「ああ、グレンが……グレンがね……」
「グレンがどうしたのですか」
「うん……困ったことになってしまって……」
 学校の同級生に怪我をさせたのだろうか。それで親がやってきた。ヒューイはそう推測する。こういうことが起こるとしたら、それはロイドがやらかすものだとばかり思っていたが、まさかグレンの方だとは。
「あああ、どうしよう、ヒューイ」
「父上、それでは分かりません。相手の……状態は?」
「あなた方! 何をひそひそ話しているざますか! うちのマフィンちゃんを疵物にした責任、どう取ってくれるざますか!?」
「マ、マフィンちゃん……?」
 夫人の出した名前に、二重の意味で耳を疑った。
 相手は女の子……なのか? それにしても妙な名前だ、と。

 夫人はハンカチを噛みしめながらキィイイッと叫ぶ。
「そうざますよ! うちの可愛いマフィンちゃんに、なんということを!」
「マフィン嬢の怪我はそんなに酷いんですか?」
「んまあ! 怪我! 怪我と仰るざますか!」
 夫人がますます興奮しだして、父は気まずそうにヒューイの袖を引っ張り、耳打ちしてきた。
「違うんだよ、ヒューイ。その……妊娠させちゃったみたいなんだよ……」
「な、なんですって!?」

 グレンがマフィン嬢を妊娠させた……? ヒューイは愕然とした。
 従弟の少年はまだ十三歳だ。いや、十三歳でも生殖能力はあるだろう。本能のままにそれを発揮させたのが問題なのだ。
 しかし頭の良い子なのに、結果がどうなるか考えなかったのだろうか。こんなことならば性教育も行っておくべきだった。
 それからマフィン嬢はいくつなのだろう。グレンと同年代だとして、彼女はこれからどうなる……闇医者を探すべきか……いや、だめだ。では、生まれた子を引き取るのか? だがグレンの将来は。
 ヒューイはその場に立ち尽くし、ぐるぐると考えた。

 一生考えても答えは出ないような気がしたその時、夫人のドレスの影から茶色い犬が顔を出した。バークレイ家で飼っているラッキーの、茶色バージョンのような犬が。
 夫人はしゃがみ込んでその犬を撫で、涙声になった。
「ああ、あたくしの可愛いマフィンちゃん。なんという事ざましょう……」
「……ん?」
 グレンが妊娠させたらしいマフィン嬢とは、その犬のことなのか?
 どういうことか確認しようとして父を見ると、彼は項垂れた。
「グレンと一緒にラッキーの散歩に行ったらね、グレンが転んで……ラッキーのリードを放しちゃったんだよ……それで、その……」
「お宅の犬がマフィンちゃんの純潔を奪ったざます! どうしてくれるざますか!」
「…………。」

 グレンが(転んでラッキーのリードを放してしまったため、自由になったラッキーが)マフィンちゃんを妊娠させた……そういうことらしい。

 ついさっきの出来事のようだが、発情期に番ったのならば、ほぼ確実に妊娠しているだろう。動物とはそういうものだ。
「ち、父上。主語述語目的語の類ははっきりさせてください……」
 安堵のあまり息を吐きだすと、またまた夫人が怒りだした。
「なんざますか、そのため息は! うちのマフィンちゃんを疵物にしておいて、ため息とは!」
「う、うむ。申し訳ない」
 夫人の中ではラッキーがマフィンちゃんを強姦したことになっているようだが、大抵の動物は、雌が許可しない限りは交尾は行わないのではないだろうか。
 しかしそれを口にしてしまえば、この夫人は「うちのマフィンちゃんがお宅の犬を誑かしたとでも言いたいざますか!」などと熱くなるに違いない。
 まずは夫人を落ち着かせ、彼女にとっての責任とは何なのか、それを訊ねるべきだろう。法外な金品を要求されたりしなければよいが。
 ヒューイは夫人を応接間に案内した。



「ご、ごめんなさい。ぼく……」

 夫人が帰ると、グレンが目に涙をためてヒューイの前にやって来た。
 双子の学校は明日明後日が休みになるらしく、今日の午後の授業が終わってから帰省していたのだ。
 そして父とグレンはラッキーの散歩に出かけ……事件が起こった。
 ちなみにロイドの方は休み明けに追試があるらしく、家に残って勉強していたようだ。

「転んでも、絶対にリードを放すべきじゃなかったんだ。こんなことになるなんて……」
「グレン。君が転んだのもリードを放してしまったのも事故だ」
 反省点があるとすれば、ラッキーの呼び戻しが出来なかったことだ。
 ラッキーはヒューイのことを、この「群れ」のリーダーだと思っているからヒューイのいう事は聞く。
 しかし、ラッキーが一番懐いている相手はレジナルドだ。そしてそのレジナルドの命令となると、あまり聞かない。まあ、懐いているというか……自分を甘やかしてくれる都合のいい相手だと思っているに違いない。
 父がどんなに必死に叫んでもラッキーは戻って来ず、マフィン嬢のところへ行ってしまった。
「今回のことはラッキーの躾を受け持っていた僕と、ラッキーを甘やかしていた父が全面的に悪い。君が謝ることではない」
 あの夫人が怒鳴り込んできて、父はすぐにグレンを夫人の目のつかないところに引っ込ませた。グレンは繊細な少年だから、父の判断は良かったと思う。一人では夫人に対処出来ず、ヒューイが登場するまでひたすらオロオロしていたのはどうかという気もするが。

「じゃあ、ヒューイと伯父さんはどうなっちゃうの? それに、ラッキーも……」
「そのことについては夫人と話をした」
 子犬が産まれたら、バークレイ家が責任をもって引き取り手を探すこと。
「……あとは?」
「それだけだ」
 妙な要求をされたらまずいと懸念を抱いたが、あのヒステリックな夫人はがめつい訳でもなんでもなく、自分の犬をひたすら可愛がっているだけであった。
 グレンは意外そうな表情で瞬きを繰り返している。
「そうだなグレン……子犬が産まれたら、君にも引き取り手を探してもらうことになるかもしれん。今から準備をしておきたまえ」
「う、うん。わかった!」

 グレンを下がらせると、ヒューイはソファにぐったりと寄りかかり、目を閉じた。
 疲れた……。一時はどうなる事かと思った。
 このような焦りと危機感を覚えたのは久しぶりのことだ。いや、初めてかもしれない。グレンと相手の女性の人生に関わることだから。
 マフィン嬢が犬だと知って、それから無事に夫人と話がついて、本当にホッとした。

 しかし、まだ気は抜けない。
 グレンには今から準備をしておけと言いはしたが……犬を欲しがっている人間を探しておくにしても、オスかメスかも分からないのでは話は進まないだろう。それに、犬の色や模様に拘る人もいる。産まれてみないことにはどうにもならない。
 その前に……犬の妊娠期間はどれくらいなんだ。一度に何匹産まれるものなのか。産まれたとしても、すぐに母犬から引き離して良いものなのかどうか。
 図書館に行って調べるか、犬に詳しい人間に話を聞くかして、分かったことを纏めておかなくては。
 グレンの学校だけでは引き取り手は見つからない場合もある。兵舎の掲示板にも貼り紙を出すとして……。
 これからやることを考えながら、ヒューイはこめかみを揉んだ。
 本当に疲れた……。


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