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番外編

Up Song 2

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『双子たちの義兄が王都に来ている』
 親戚になるのだから会っておきたまえとヒューイに言われて、ヘザーはバークレイ邸へ向かった。
 ヘザーの住まいとバークレイ邸は同じ西地区にあり、それほどの距離は無い。が、ウィルクス夫人が言うには、淑女は歩いて目的地に向かうものではないそうだ。貴族っぽい男の人ならばわりと外を歩いているのを見かけるが……女はダメらしい。
 ヒューイ直筆の手紙を持ったバークレイ家の使用人が迎えにやって来たこともあり、この時は婦人の同伴なしでの単独行動が許されたのだった。ヘザーは迎えの馬車に乗り込み、バークレイ邸へと向かう。

 ランサム・ソレンソンは一言でいうと、ぞっとするほどいい男であった。真っ黒い髪に神秘的な緑の瞳を持ち、なんだか罪深い雰囲気を纏っている。
「あなたがヒューイ殿の婚約者……!? なんと、これは素敵な女性だ!」
 しかし口を開くと、途端に彼の纏っていた退廃的な空気が吹き飛んだ。
 ランサムは父親のアイザック・ソレンソン伯爵とともに、王都を訪れていた。ランサムが爵位を継ぐのはまだ先であるが、最近は父親の補佐を務めるようになったという。
 今後、王城で開かれる議会に出席する時、国王からソレンソン家に召集がかかった時は、父の代理としてランサムが王都へやって来ることになる。そのため、親子二人で国王へ謁見しにやって来たのだった。
「いやあ。まさかヒューイ殿が婚約しているとはねえ。ああ、びっくりだ」
「隠していたわけではない。手紙で知らせるつもりはあった。その前にそちらから王都滞在の手紙を受け取ったのだ」
 ヒューイの言葉に、ランサムは分かってる分かってるとでも言いたげに頷いた。
「うん、うん。早くジェーンに知らせてやらないと。きっと私よりもびっくりするぞ」
「……そのジェーンはどうした。連れてこなかったのか? まあ、仕事のために来たのならば頷けるが……」
「いやあ。それが、ね」
 そこでランサム・ソレンソンは、ふわあっと微笑んだ。
 見ていたヘザーは思わず息をのむ。ランサムは──口さえ開かなければ──堕天使みたいに美しい男であったが、今の微笑みは純粋に、柔らかくて優しい、堕天使じゃない方の天使みたいだったのだ。
「どうやら、息子か娘ができたみたいなんだ」
「何……それは本当か」
「うん。妊娠が分かる前は彼女も王都へ旅する気満々だったんだけれど、そうもいかなくてね」
 ソレンソン家の領地モルディスは、この国の北西の果てである。どんなに急いでも──休息は最低限、街に着くごとに馬を替えるような急ぎの旅でも──十日ほどかかる。馬車を使うならば二週間以上みた方がいいだろう。しかも妊婦が一緒では、途中で何が起こるかも分からない。
「でも出発前に分かったのは幸いだったね。旅の途中で発覚していたらと思うと、恐ろしいよ」
「そうか……だが、良かったな。おめでとう。それで、ジェーンは大丈夫なのか?」
「うん、ありがとう。私の母がついているから、大丈夫だと思う。けど王都滞在はなるべく早く切り上げるつもりだよ」
 国王との謁見の他、王城へ提出する書類やらなにやらの手続き、ソレンソン伯爵の知り合いへの挨拶などで一週間ほどの滞在になる見込みらしい。

「それで、ヘザー。あなたはウィルクス夫人に行儀作法を教わっているんだって?」
「ええ。そうなの」
 聞けば、ランサムの妻ジェーンも王都に来たばかりの頃はウィルクス夫人の生徒だったとか。
「話には聞いているよ。とても、厳しい人らしいね」
「ええ……私、とんでもない落ちこぼれみたいで。怒られてばかりなのよ」
 それを聞いたランサムは、またふわっと微笑む。
 本当にすごい美男子だ。ヘザーの好みからするとランサムの顔は甘ったる過ぎるが、それでも見入ってしまう。こんな旦那さんがいたんじゃ、奥さんは心配じゃないかなあ……と余計なことまで考えた。
 しかしランサム・ソレンソンは口を開けばとことん残念な男であった。
「落ち込まなくても大丈夫! 何事も、下には下がいるものだからね」
「あ。ああー……」
 曖昧に頷いた。ヘザーもわりと楽観的な性格ではある。この科白を言われたのが別の場所であったなら、びしっと親指立てて「そうだよねえ!」とウインクまでしてみせただろう。だがここはバークレイ邸で、ヘザーの隣には……
「おい、ソレンソン! ヘザーに妙なことを吹き込むのではない!」
 ヘザーの隣には、生真面目で怒りっぽいヒューイ・バークレイが控えているのである。彼は堕落の言葉からヘザーを守るように腰に手を添え、ほんのちょっとだけ自分の方へ引き寄せた。
 こういうの、すごく嬉しい。
 ヒューイがぶつぶつと文句を言い続け、ランサムは笑いながら受け流している。すると、双子たちが学校から帰ってきた。
「ただいま! ……って、うおおお! ランサム!」
「わあ、ランサムだ!」
 双子はランサムの元へ駆けつける。ランサムもまた、少し腰を落として飛びついてくる双子たちを受け止めたのだった。


*


「ロイド、グレン! またまた大きくなったんじゃないかい? 育ちざかりとはよく言ったものだ」
 双子たちがランサムと過ごした日々は短いものだったようだが、それでも絶大な敬慕の念が窺えた。
 ヒューイは再会を喜び合う三人を見つめながら、かつてのことを思った。



 ランサム・ソレンソン。父親はアイザック・ソレンソン伯爵で、領地は北西の果てのモルディス。とんでもない僻地だが隣国との国境地帯でもあり、これまで大きな揉め事を起こすことなく土地を管理してきた。よって王家からも信頼を置かれている……が、その功績は飽く迄も現伯爵までのものである。
 ランサムを一目見ただけでヒューイは悟った。
 こいつは、顔が良いだけのダメ男だと。
 醸し出す雰囲気、表情の締まりのなさ、人当たりは良いがどこか軽薄な態度……それらが彼のすべてを物語っていた。
 義務を全うせず、何事にも本気で取り組むことは無く、いい加減に、なんとなく、楽な方へ楽な方へ流れて生きてきた男。しかもヒューイが──当時のヒューイが──欲しくてたまらなかった爵位ある家に生まれている。なおさら腹が立つ。
 従妹のジェーンにもまた腹が立った。
 こんな男と旅をするなど、なんて軽率なことをしたのだと。もっとも彼女は自分の生まれを知らなかったわけだが、それでも年頃の娘なのだからもっと慎重に行動すべきだと。

 ランサムに対する評価が覆ったのは、剣術大会の日だった。
 彼はヒューイの前でやる気を見せたのだ。大勢の観客がいる場所でジェーンに求婚するというこっぱずかしい真似までした。ランサムの行動を無謀だとは思ったが、まあ、思っていたほどだめな奴ではないのかもしれないと。そう考えた。
 ランサムは「この試合でヒューイに勝って、その上でジェーンを手に入れて見せる」と宣言したわけだが……そして彼がジェーンを娶ってくれるのならばすべてが上手く収まる訳なのだが……。
 ランサムの剣の腕前は、はっきり言って大したことがなかった。全然、大したことがなかった。彼がヒューイに勝つなんて、どう足掻いても無理であった。
 何故余計なことを宣言して自分でハードルをあげた……馬鹿か? この男は。
 ヒューイも考えた。意図的に敗北するなど、自分のプライドが許さない。しかしランサムを打ち負かしてしまったら、彼はジェーンを娶るのを躊躇うだろう。ランサムとジェーンが相思相愛なのは見てわかる。どうすべきか……考えていると、絶妙なタイミングでランサムの剣が折れた。そこでヒューイは自分の武器を捨てて、ランサムを殴りつけたのだった。
 剣術大会においては、決められた武器を使用しなければ失格となることは知っていた。しかし、ここで殴り合いでもして観客を沸かせておけば、それなりの格好がつくだろう。自分も、ランサムも。そう考えたのだ。
 ……彼がケンカまで劇的に弱かったのは予想外であったが。



「えっ。じゃあぼくたち、おじさんになるの?」
 ランサムはジェーンがここにいない理由を双子たちに話したようだ。グレンは瞬きを繰り返しながらランサムを見上げている。
「そうみたいだよ」
「ええーっ、まじかよ! 姉ちゃんの子供って男かな、女かな!」
「それは生まれてみないと分からないねえ」
 ランサムは穏やかに笑みを浮かべながら、双子たちを見比べていた。
 もしジェーンに似た男の子が生まれたら、それはロイドやグレンにも似ているかもしれない。そう思いながら双子を見つめているのだろうか。
 ランサムの柔らかな物腰も掴みどころのない態度も以前会った時のままであったが、纏う雰囲気はどこか深みが増した。……父親になるからだろうか。
 ヒューイはそんなことを考えた。


*


 ヒューイがバークレイ家の馬車を出して、それに乗ってランサムは宿泊している宿『金獅子亭』へと帰っていった。
 馬車が戻り次第、ヘザーもそれを使って部屋へ帰ることになる。
 いつ馬車が戻って来てもいいように準備をしておこうと、ヘザーは手袋を身につけた。
「あ」
 そこで手袋の小さなボタンが取れかかっていることに気づく。
「どうした」
「ボタンが取れそう」
 ウィルクス夫人の見立てた──支払いはバークレイ家だが──繊細なレースを使った手袋である。ボタンもそれなりに高価なものっぽい。落としたりしたら困るので、ブチッとやってポケットに入れておきたいところだが、引っ張ったらレースまでだめになってしまいそうだ。
「ハサミ、借りてもいい?」
 ヒューイはヘザーの手元を覗き込んでから「少し待っていたまえ」と言って、ヘザーをソファに座らせた。
 やがて彼は取っ手の付いた木箱を持って戻ってくる。ヘザーの隣に腰かけて木箱を開け、手を差し出した。
「手袋を貸したまえ」
「え……?」
 木箱の中身は裁縫道具であったのだ。
「ボタンが取れそうなんだろう。僕がつけてやる。貸したまえ」
「え……ええー!?」
 ヒューイは本気で言っているのだろうか。部屋に戻ったらアイリーンに頼もうかと思っていたところだ。バークレイ邸で直すにしても、普通は使用人の仕事ではないのか。
 恐々と手袋を差し出すと、ヒューイはハサミを使ってボタンを取り外し、糸を選んで、チクチクと縫い始めた。唖然として彼を見やる。
「さ、裁縫……できるんだ……」
「裁縫という程のものでもないだろう。ボタンをつけるだけだ」
 さすがに衣服を一から作ったりは出来ないが、ボタンつけや単純な解れを直す程度ならば自分でやっていると彼は言った。
「指先を動かすのは良い気分転換になる」
 学生時代、試験勉強の合間に外套の縁の解れを直したら、それが良い息抜きになったようで勉強の効率が上がった。自分でも驚いたのだとか。
「君も、ウィルクス夫人から刺繍や編み物を教わってみるといい」
「なんか、まだそういう段階じゃないみたいで……」
 美しい動作、喋り方、文字の練習。この繰り返しである。昨日などは書かされた文字の量が半端なく、ゲシュタルト崩壊しまくって悪循環に陥った。
 今は気分転換に剣を振り回したりするのは無理なので、ヒューイの言うように指先を動かしてみたら意外とリフレッシュできるかもしれない。
「これでどうだ?」
「わあ! ありがとう」
 手袋を受け取ると、ボタンは綺麗に取り付けられていた。裏側の処理も、これまた美しいものである。
「すごーい、お店で買った時と一緒だ!」
「それは褒め過ぎだ」
 ……とヒューイは言うが、裁縫ど素人のヘザーが見た限りでは、職人がやったものと変わらないように思える。

 ヘザーがすごいすごいと騒いでいると、使用人がやって来て馬車の用意が出来たという。
 馬車に乗り込む際、ヒューイは御者にヘザーの住まいへ寄って、それから王城へ向かうようにと告げた。
「えっ。お城に行くの?」
「ああ」
 今日はランサムがやって来るから、早めに仕事を切り上げたらしい。では、今日中に終わらせなくてはいけない作業があるのだろうか。
「いや、今日やる事は全て終わらせてある。だが少し……調べたいことがあってな。研修生の受け入れ準備とは異なるものだから、時間外に進めるしかない」
「なんか……大変そうだね」
 ヒューイと出会った当初、ヘザーは彼のことを残業上等の仕事中毒者だと思い込んでいた。だが、一緒に仕事をしてみるとそうではなかった。どちらかと言えば「必要があれば居残りもするが、時間内に終わらせてこそ仕事のできる人間というものだ。そしてゆっくり休んで明日に備える」という考えの持ち主であった。
 ついこの前まで、仕事をするヒューイの隣には自分がいた。ヒューイにもっと近づくために仕事を辞めたわけだが、こうなってくると彼のフォローをしてあげられないのがもどかしい。
 今も自分が助手だったら、ヒューイのためにガンガン働いたのになあ……。
「あんまり無理しないでね」
「ソレンソンのやつのせいで予定がずれて、忙しそうに見えるだけだ。余裕が無い訳ではない。五日後の演奏会にももちろん参加する」
 五日後の夜には、ヘザーお気に入りのバンド『スカル・スカベンジャーズ』のライブが控えている。
 彼らのライブがあることを知ったヘザーは、ウィルクス夫人がいる限りは参加できないだろうと諦めていた。しかし、ヒューイが「君が行きたいならば一緒に行ってやってもいい」みたいなことを言ってきて、ウィルクス夫人に打診してくれたのだった。
 婚約者のエスコートで演奏会にご出席……という事ならばウィルクス夫人にも話が通り易かった。五日後のライブを楽しみにしていれば、文字の猛特訓やウィルクス夫人からの小言も乗り切れそうだ。
「ああ。それから……双子たちの卒業研究を手伝うために、明後日の午後は休みを取った」
「へえ」
 そういう類の私用で休みが取れるならば、彼の言う通り仕事はそれほど忙しい訳ではないのだろう。しかし卒業研究なんて、子供なのにすごいことやってるんだなあ……と考えていると、
「明後日はフィールドワークが主体だから、危険が無いように監督するだけだ。良かったら……君も来るか?」
「え! いいの? 行きたい行きたい」
 双子たちのことは大好きだし、外に出られるのも嬉しい。二人きりじゃないのは残念と言えば残念だが……そもそも、二人きりになれる機会は本当に限られている。
 ヘザーの住まいにはアイリーンとウィルクス夫人がいるし、バークレイ邸にお邪魔する機会はこれからもたくさんあるだろうが……ヒューイの父や双子たちがいる。彼らに隠れてコソコソと空いている部屋に二人で籠る訳にもいくまい。
 あ、でも今は二人きりだな。もうすぐ着いちゃうけど。
「到着したら、君を部屋まで送る」
「え? でも、この後お城に行くんでしょう? 門のところで降ろして貰えれば大丈夫よ」
「明後日の午後に君を連れて出かけると、ウィルクス夫人に言っておかなくてはいけない。それに……」
 それに、とヒューイが呟いたかと思うと、ヘザーは彼の方に引き寄せられて、唇が重なった。
 初めのうちは大人しいキスが続いた。やがてヒューイが顔の角度を変え、ヘザーの唇を食む。我慢できなくなって、ヘザーの方から口を開けて舌を出した。ヒューイは尖らせた舌先でヘザーのそれを刺激したかと思うと、絡め取ってまるでじゃれ合うようにする。
 ……うわあい、エローい!
 ヘザーも夢中で彼に応えた。
 しかし、いいところで馬車が停止する。とは言っても、馬車の中でこれ以上のエロい事をする訳にはいかないので、ちょうど良かったかもしれない。
 唇を離したヒューイだったが、ヘザーの頬を一撫でする。
「……それに、君は婚約者に大切に扱われている女性だと、ウィルクス夫人にも改めて認識してもらいたい」
 彼女もプロであるから、受け持った娘が婚約者に愛されていようが粗末に扱われていようが、仕事の質に変わりはない筈だ。
「それでも、と言っているんだ」
「う、うん……」
 ヘザーはうっとりとする。第一印象は最悪で、怒りっぽくて気難しくて嫌な奴だと思い、ホモの疑いまでかけていた男が、今となってはヘザーの最愛の人、この世で最も素敵な婚約者である。
 こんなに誠実に愛してもらって、自分はなんという幸せ者なのだろう。

 部屋まで送ってもらうと、待ち構えていたアイリーンが外套を脱がせてくれた。ヘザーは手袋を外し、それをアイリーンに預ける前に、ヒューイの付け直してくれたボタンを眺めてにやにやとする。
 彼は本当に何でもできる人だ。ひょっとして料理も出来るのかと訊ねると、パンを作ったりは出来ないが、材料を切って煮炊きするくらいならば学生時代に野営訓練でやったと言っていた。……女としてのスペックもヘザーより充分に高いのではないか。
 スケジュール管理なんかも上手だし、ヒューイが女だったら、旦那さんのサポートを完璧にこなす、滅茶苦茶いい奥さんになりそう。

 ヒューイが奥さんだったら……ヘザ男は闘技場の剣士をして妻のヒュー子を養っているだろう。
 家の中はいつも清潔で、ハーブの爽やかな香りが漂っている。仕事を終えて家に戻ってきたヘザ男をヒュー子が迎えた。
『ヒュー子、今帰ったぞ!』
『うむ、ご苦労だった。さて。食事にするか、それとも風呂か。好きな方を選びたまえ』
 闘技場仲間には「お前のヨメ、なんか尊大過ぎねえか……?」と言われるヒュー子であるが、ヘザ男にとってはそういうところも可愛くてたまらない。
『食事か? 風呂か』
『へっへっへっ、そんなの決まってるじゃねえか。まずはお前よ!』
『お、おい! 何をする……!』
 ヘザ男は涎を拭いながらもヒュー子に飛びついて、押し倒して服を剥ぎ取っていく。

 ……ヘザーはそんな妄想をしながら、幸せな気持ちで眠りについたのだった。


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