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番外編
男前な恋人 1
しおりを挟むステラの陸地での務めは、あと少しで終わろうとしている。
教官長代理でいる間の寝泊まりは、基本的に王城の敷地内の騎士の宿舎だが、休暇──新人教育課で定期的に設けられている休日のことだ──の前日は港にある海軍施設に戻り、そこで船の点検や雑務をこなしている。
現在は黒鴎騎士団全体の長い休暇中でもあるが、ステラのように詰所に顔を出している団員もちらほらといた。生家が王都にあり、旅行の予定もない仕事人間。ステラやジェイソンがそうである。それから、帰る故郷も家族もない者たちだ。
「あっ、団長さん。今日来てたんですかあ」
ステラが詰所に顔を出すと、ゆるい調子でそう言いながら、こちらへ近づいてくる女性がいる。
「いまちょうど手紙の仕分けしてたんですよ。はいこれ、団長さん宛て~」
「ああ、助かる」
手紙の束を差し出す女の年齢は、ステラと同じ二十八歳。動きやすくて丈夫なドレスを身につけ、艶のある黒い髪を一本の三つ編みにして顔の横に垂らしている。
名前はダリア。騎士ではないが、黒鴎騎士団の一員である。
ダリアは、もともとは海賊船に乗せられていた娼婦であった。黒鴎騎士団がその海賊船を捕まえた時、ステラは一緒に乗っていた娼婦たちを解放した。
海賊船に娼婦が乗っていることはわりと多い。ただ、好きで乗っている女もいれば、無理やり乗せられている女もいた。
故郷へ帰りたいと言う者にはステラは路銀を与えたし、海賊の恋人と運命を共にするのだと主張する者は一緒に捕まえた。そして足を洗ってまっとうな仕事をしたいと願う者には、別の仕事を斡旋してやっていた。
ダリアも昼間の仕事につきたいと願う娼婦の一人であった。
本来ならば、そのような女たちの身柄はいったん女子修道院──ステラが寄付をしている修道院──へ預けていた。そこで規則正しい質素な生活をしながら、自分にできる仕事を探してもらうために。
だが、ダリアははじめから読み書きと計算ができていたのだ。
聞けば、彼女は家庭教師がつけられるような、そこそこ良い家に生まれていた。しかしダリアが十五になった頃、父親が借金をして蒸発し、母親が病気になった。ダリアは仕事を探すために王都に出てきたが、殆ど騙されるかたちで娼館に売られたのだという。
あとは金持ちに身請けされたり、主に死なれたり、逃げたり、捕まったり、また逃げたりして、気がついたら海賊の船に乗っていたらしい。
そしてステラによってダリアが解放された時には、すでに彼女の母親は亡くなっていた。彼女は故郷に戻るつもりはなく、父親を探すつもりもないらしかった。
人生の半分近くを娼婦として過ごした人間が、普通の生活を取り戻すのは難しいことだ。しかしダリアの持っていた基礎学力はここで大きな助けになった。ステラは彼女を騎士団の事務員として受け入れることにしたのだから。
そしてダリア──これは娼婦としての名前で、本名ではないらしいがそのまま使っている。ほんとうの名前は、もう使いたくないのかもしれない──は黒鴎騎士団の詰所で働くことになった。団員たちにお茶を淹れたり、手紙の仕分けをしたり、急な繕いものを請け負ってくれたり、ちょっとしたお使いをこなしたりしている。
騎士団員になって間もなくの頃のダリアは、騎士を誘惑しようとしたことがある。ステラは彼女をこっぴどく叱った。恋愛ならばまだいい。だが黒鴎騎士団内で「娼婦」の仕事をするつもりならば今すぐ放り出すと告げたのだ。
以来、ダリアは「団長さんの嫌がることは絶対にしない」と誓い、おとなしく仕事をしている。
ダリアから受け取った手紙を確認していると、彼女は少し言い辛そうにしながら、顔の横に垂らした髪を弄った。
「あの~、手紙の仕分けの時に気づいたんですけどお」
「なんだ?」
「グラフトンさん、飲み屋のツケが溜まってるみたい……」
「またあいつか」
飲食や買い物をしたとき、その場で現金を支払うのでなければサインをする。その請求の手紙は、家か職場に届けられる。実際に、ステラにもレストランからの請求書──ベネディクトと肉を食べたときの請求書──が届いており、いま確認していたところだ。
しかしグラフトンの場合は、そのツケが何か月も溜まっているようなのだ。
王都内の暗黙のルールなのか、通常の請求であれば黒インク、支払いが滞っている場合に赤インクを用いる店が多い。そして赤いインクで「請求書在中」と記されているグラフトン宛ての封筒をステラは過去に何度か目撃していた。
ステラはため息交じりに呟いた。
「休暇明けにでも、グラフトンのやつとは面談の機会を設けねばな……」
グラフトンには妻子がいる。しかし請求書の類を家に届けるのではなく職場宛てにするというのは、これは「家族には知られたくない請求書」なのだろう。しかも支払いが滞っている。夫婦や家族の関係にまで口を出すつもりはないが、後ろめたい事情がありそうな場合、黒鴎騎士団が巻き込まれそうな場合は別である。
ステラは「グラフトン。面談。請求書の件」と手元の紙にメモをした。
「あのう、団長さん?」
ダリアはまだステラの机の傍にいた。何か用事でもあるのだろうか。
「なんだ?」
顔をあげてダリアを見ると、彼女はにこりと微笑む。
ダリアの右目の近くには小さなほくろがある。ステラの左目のほくろと対照的な位置だった。だが生まれ持った性質や雰囲気のせいなのか、ダリアのほくろは女のステラから見てもどこか色っぽい。
「あのイケメンさん、今度はいつ連れてくるんですかあ?」
「……。」
そこでステラは固まった。彼女の言う「イケメン」がいわゆる美男子やハンサムを指す単語だということはわかる。しかし、ステラは「イケメン」を連れてきた覚えがなかったのだ。
「……アリスター・ピケットのことか?」
それくらいしか心当たりがなかった。ステラ自身は彼の容姿を特別気に入っているわけではないが、アリスターの顔のつくりが整っているのはわかる。彼との婚約が決まったとき「若くてハンサムなひとで良かったね」と言われたことも覚えている。
「彼ならば実家で療養中だ。体力が戻り次第ネドシア行きの船に乗ると聞いているから、そのうち港に現れるのではないか」
ダリアの言うイケメンを、アリスターのことだと決めつけたステラはそう答えた。
海賊から助け出されたアリスターは何日かここの施設にいたから、ダリアも彼のことは知っている。
だがダリアは笑いながら首を振った。
「あの人のことじゃないですよう。あたしが言ってるのは、前に団長さんが連れてきた、黒髪の……」
「黒髪の……?」
「ほら、はっきりした顔立ちの、新人教育課の?」
「……!!」
そこで、やっとベネディクト・ラスキンのことが思い浮かぶ。
だが、ステラの中でのベネディクトは、イケメン枠に分類されてはいなかったのである。思わず確認を重ねてしまった。
「ダリア。貴女はベネディクトのことを言っているのか!?」
「あ。あの人、ベネディクトっていう名前なんですかあ?」
「あの、黒髪で灰色の目をした男のことだろう?」
「そうそう! その人!」
「あの、くどい顔の男のことを言っているのか!?」
「ハッキリした顔立ちで、カッコいいですよねえ~」
「…………。」
目からウロコ、とは、こういうことを言うのだろうか。
ステラにとってベネディクトの容姿は、別にハンサムでもイケメンでもなく、ただ、顔のつくりがやたらと立体的で「濃い」という、それだけの容貌であった。
そもそも、他人に容姿の優劣を当てはめたことがない。歯が抜けていて髪はぼさぼさで常にハエがたかっているような外見の人間を疎ましく思うことはあっても、「美形かそうでないか」を考えて、分類したことがなかったのだ。
「あたし思ってたんですけどお、ベネディクトさんって、舞台俳優のイリオスに似てません?」
「舞台俳優の……イリオス……?」
「あれ、知りません?」
「いや……」
それはこの王都で一、二を争う人気俳優の名前だった。
ステラもイリオスの舞台を観たことはある。あるのだが、舞台俳優は遠くの席からもよくわかるようにどぎついメイクをしていることが多い。だから「遠目に見たイリオス」とベネディクトが似ているかどうかはよくわからなかった。
「あたし、イリオスの楽屋まで行ったことがあるんですよ! 花束渡して、握手してもらったんです! サインも貰っちゃいましたあ」
「ダリア。貴女はイリオスの熱心なファンなのだな」
「ええそれはもう!」
ステラはイリオスに興味はなかったし、有名人を追いかける趣味もなかったが、なんとなく話を合わせる。
相手が男であれば「貴様の趣味などどうでもいい。無駄口を叩くな」と一喝しているところだが、女性にはあまり冷たくできないステラだ。
部下たちからも「団長は女性には優しいですよね」と指摘されることがある。
やはり過去の自分──一方的に「可哀想」と言われる立場に追い込まれたことや、騎士になったばかりの時の、ミルッカ砦で受けた扱い──と重ねてしまうからだろうか。
らしくもなく感傷的な気持ちに浸りかけていると、ダリアが顔を寄せて小声で告げてきた。
「それからあ、ベネディクトさんって、もしかして団長さんのダーリンなんじゃないかな~って」
「……。」
「どうなんですかあ?」
ステラは目を見開いた。
ダリアの言う「ダーリン」の意味は、いちおう、知っている。恋人、最愛の人という意味だ。
しかしステラが驚いたのは、なぜ、ダリアにそれがわかったのだろうということだ。ダリアは、そんなことはお見通しとでも言いたそうにくすくす笑った。
「だって、団長さん、最近すごくキレイになったんだもの」
「わ、私が……?」
「うん~」
ダリアは肩を竦め、へにゃっと微笑んだ。彼女がこういう笑みを浮かべると「溶けそう」と形容したくなる。気だるげな喋り方と相まって、蜂蜜のように甘ったるい笑みなのだ。自分が男であったら、ダリアの笑みにドキリとさせられていたのではいないだろうか。
ダリアを騎士団に迎えた当初こそは、彼女の喋り方や仕草が気になって仕方がなかった。ここで言う「気になる」とは、癇に障るとか苛立たせるような方面の、良くない印象だ。
しかしダリアは、真面目に仕事をこなしていた。一度だけ騎士団員を誘惑しようとしたことを除けば、男に媚びを売ることもないし、遅刻や無断欠勤もない。彼女が忙しそうにしている時にお使いや繕いものを頼むと「え~」なんていいながらも、きちんと請け負ってくれる。
「ダリア……公式発表までは、このことは他言無用でお願いしたいのだが」
「あっ、やっぱりそうだったんだ~。うん、団長さんのお願いなら、もちろんそうしときますよう」
ダリアは垂らした三つ編みの先っぽを指でくるくると絡めとりながら、またへにゃっと笑った。
「なんかね、団長さんにそういう人ができて、あたし、嬉しい」
「……。」
「あたしね、団長さんが『誰か一人のもの』になるのは勿体無いなあ~って思ってたんですけどぉ、でも、『誰のものにもならない』っていうのも、勿体ないなあ~って、思ってたんですよねぇ」
「……どっちなんだ、それは」
「あは。ムジュンってやつですよねえ」
放つ雰囲気が緩くて気だるげなだけで、ダリアは、だらしがないわけでもいい加減なわけでも、思慮が浅いわけでもない。
そしてステラは世間からは「結婚など考えてもいない」「女を捨てている」と見られているようだが、ダリアはそういう風にステラを見てはいなかった。容姿や第一印象だけでは分からないことも多いのだと、ダリアはステラに教えてくれた人物でもある。
そのダリアがいう「イケメン」を、もう少し観察、考察してみようと思ったステラだった。
それにしても、新人教育課の教官長という仕事はほんとうにやることが少ない。
基本的にはずっと自分の机に座っていて、教官の誰かが持ってきた書類に目を通してサインするだけなのだ。もちろん疑問点があれば質問し、納得できなければサインはしない。
黒鴎騎士団におけるステラの役割にも「書類に目を通して、サインする」というものがあるが、それは仕事のほんの一部である。陸地にいるときは常に執務室とドックを往復しているし、海の上にいるときは、それこそ船の中を歩き回っている。海賊船を発見すれば攻撃するために追い回すし、嵐に見舞われれば、指揮を執るために一晩中起きていることもあった。それがステラにとっての日常だったのだ。
「……。」
そこでステラは教官たちの机を見渡した。
テストの採点をしている者もいたし、次の授業の準備をしている者もいる。そして、ベネディクトの机には主の姿がない。ステラは手元に置いた教官たちのスケジュールをちらりと見る。ベネディクトは、いま、屋外で剣術の授業を行っているようだった。
そのとき、急に部屋の中が暗くなったと思ったら、雨粒が大きな音を立てて窓ガラスを叩き出し、空を裂くように稲妻が走った。
ステラは目を細めて窓ガラスの向こう側を見やる。
雨雲は空全体を覆っているわけではなかったから、これは激しい通り雨のようだ。
だが、いま外で授業を行っている者たちはどうするのだろう。途中で切り上げるのだろうか、それとも雷雨の中で続けるのだろうか。
こういう場合は授業を続行するかどうか、なにか基準があるのかと部屋にいた教官に訊ねると、「それぞれの教官の判断によります」との返答だった。
「しかし、雷鳴が轟いているぞ。さすがに危険ではないか?」
そう訴えると、その教官は「それもそれぞれの教官が判断しています」と肩を竦めるだけだった。
ステラはやや苛つきながら部屋を出た。
おかしな場所にあった資料室や教材室といい、いい加減な稟議といい、新人教育課のやり方は適当過ぎる。
野外授業も、雷が鳴っている場合はただちに切り上げたほうが良い。
ステラは嵐の海の上を進むこともあるが、逃げようがないし船を沈めるわけにはいかないので、そうするしかないからやっている。しかし避難できる場所と余裕があるならば、命を第一に考えるべきだろう。まだ訓練場を使っている者たちがいたら、避難するように言って回らなくては。そう思ってステラは外へ向かった。
すると、
「じゃ、次の授業は少し遅く始めるから。しっかり身体拭いて、乾いた服に着替えて来いよ」
建物の入り口のところで、ベネディクトが生徒たちに言って聞かせている。彼らはずぶ濡れであった。
ベネディクトは、ステラの姿に気づくと軽く会釈をする。
「授業を途中で切り上げたのか」
「はい。雷が鳴っていたんで。危ないですから」
「別に中断を咎めているわけではない。授業を続けている者たちがいたら、屋内に入るよう言いに行こうと私は思っていたんだ」
「ああ。それなら今の時間、外にいたのは俺らともう一組……そっちも切り上げてたんで、大丈夫っすよ」
「そうか……」
ならばいい。そう続けたかったが、ステラには非常に気になることがあった。
「おい。ラスキン」
「はい?」
「貴様……その頭は何だ」
ベネディクトの髪型である。彼の黒髪にちょっと癖があるのは知っていた。しかし、今のベネディクトの髪は、クルックルにカールしているのだ。
「は? 俺の頭?」
「そ、その髪型のことだ。何を血迷ったんだ!?」
本人は訳が分からないという感じで頭に手をやったが、後ろにいる研修生たちは笑いをこらえてプルプル震えている。そしてベネディクトは、やっと自分が何を指摘されているか理解したらしい。
「ああ。俺の髪、濡れるとこうなるんっすよ」
「な……」
ステラは絶句した。
雨が降る日に髪の毛がやたらとうねったり、ボリュームが出たりするタイプの人間がいることは知っている。
しかし。しかしベネディクトの場合は。
もともとの顔立ちがくどいせいで、「しつこいアンドしつこい」という外見になっているのだ。
「き、貴様、自力でそこまで濃くなれるのか!?」
そう指摘すると、我慢していたらしい研修生たちが、一斉にぶはっとふき出した。
「え、ちょっと……」
「ふ、ふざけるなよ!」
これではイケメンの観察どころではない。
彼がふざけているわけではないこともわかってはいたのだが、動揺していたステラはついついそう吐き捨てて、踵を返したのだった。
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