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番外編
毎日あんたで抜いてやる 3
しおりを挟むベネディクトは、つまらない気持ちで一人だけの夕食をとり、食堂から自室へ戻ってきたところだった。
明日は休みだというのに、ステラが構ってくれないせいで予定は何もない。しかも彼女は今日の業務を終えると、港にある海軍の施設へ戻ってしまったようだった。
今日の彼女は、ベネディクトをいっさい見ようとしなかった。書類を提出しに行っても、受け取ったりサインをしたりはするが、ベネディクトを見もしない。受け答えも「ああ」とか「いや」とか、いたってシンプルなものでしかなかった。
そしてヒューイからは「ほんとうにうまくいったのか? 君の妄想や虚言ではないのだろうな?」と疑われる始末である。彼から見た自分たちは、前よりひどくなっているように思えるらしい。
構ってもらえないのが面白くなくて、ついつい暴挙に出てしまったことは認める。彼女を怒らせるという形で一時的に構ってもらえはしたが──実はけっこう嬉しかった──そのあとは、ベネディクトの存在無視、無関心といったものが続いている。
もう一発何かやらかしてみようと考えはした。しかし、気を引くためにからかうなんてガキみたいなことを繰り返していたら、そのうち本当に嫌われてしまうだろう。今のところ、婚約は口約束だから反故にするのだって簡単だ。
教官長が戻ってくるまで、あと二、三週間。この期間を乗り切れなくては、ベネディクトはステラから夫として不適格だとみなされてしまうかもしれない。結婚したらもっと多くの時間を、離れて過ごすことになるのだから。
「今はきっと、我慢のときなんだよなあ……」
どこかで「恋と麻薬は似ている」と耳にしたことがあるが、ほんとうにその通りだ……いや、麻薬に手を出したことはないけれども、一度手を出したら溺れて抜け出せなくなるというのは知っている。ステラに抱いている想いとそっくりだ。
「はあ……」
自分でも気持ちが悪いくらいの、熱くて切ないため息が出た。
ここは、自分で慰めて気持ちを落ち着かせるしかないだろう……そう考えつつベルトに手をかけると、いきなり扉が開いた。
「ベネディクト!」
「おわぁ!?」
ステラは息を切らしながらノックもせずに乗り込んできて、大股でベネディクトの前までやって来る。
「え。な、なんだ……?」
自分から近寄るなと言っておきながら、こんな風に部屋までやって来るということは、なにかの緊急事態だろうか。自分の受け持った研修生が夜の街で刃傷沙汰でも起こしたのだろうかと、ベネディクトは身構えた。
ステラは身体の脇で両の拳を握り、ベネディクトを見上げた。
「貴様の陰茎を見せろ!」
「え……は? はぁ!?」
「緊急事態だ! もう一度、貴様のサイズを確かめさせろ!」
ステラはそう言うと、ベネディクトの前に屈み込み、ベルトを解こうとした。
ベネディクトとしては、どこに緊急の要素があるのかまったくわからない。だから、両手で股間を押さえながら一歩退いた。
「な、なんなんだよ、いったい……!?」
ステラは、拒否されるとは思っていなかったのだろうか。意外そうな表情でベネディクトを見つめる。とことん自分勝手で図々しい女である。
「人によってサイズは違うのだろう? しかし……親指ほどしかないというのは、あり得るのか!?」
「え?」
アレが小さい例えとしてそんな風に表現することはある。しかし、ほんとうに、この質問のどこに緊急性があるというのだ?
「貴様と比べると、アリとクマみたいな違いだったぞ! いや……いくら何でも、その例えは現実的ではないな……ネズミとブタくらい違っていたぞ!?」
「え!?」
緊急性はこちらに生まれた。
彼女は、いったい、どこで誰のものを見てきたというのだ。
「ちょ、ちょっと待てよ……! 誰!? 誰と比べてんの!?」
「サンダンス」
「だ、だだ誰!?」
「拘束している海賊の男だ。勃起したものが、親指ほどしかなかった」
「なんだ、海賊……って、あんたなんで海賊のちんこ見てんの!?」
「見たわけではない。股間を踏みつけてやっただけだ」
「なんだ……って、ええええ!?」
だから、どうしてそんな展開になるというのだ。しかも、ある種の男にとっては、それはご褒美でしかないではないか。
しかしステラはどこか清々しい表情になる。
「貴様から学んだことは、じゅうぶんに活かされているぞ。卑猥な野次にも対応できるようになってきた」
ステラは、先ほど海軍の施設で起こったことを簡単に説明した。あの時ステラに腕を潰された海賊サンダンスの尋問をしようとしたら、利き手を折られたせいでマスもかけない、代わりにあんたがやれとステラに言ったらしい。
そしてステラは、サンダンスの股間を足で踏みつけた。
サンダンスは興奮したが、それはステラがびっくりするくらい粗末な逸物だったらしい。
「これでは入っているかどうかもわからないと言ったら、見る間に萎んでしまってな……なぜか、尋問の受け答えすらできない状態になっていた」
「……。」
ベネディクトはその様子を想像しようとした。性的にからかってやろうとした相手から、強烈な反撃をくらった海賊の様子を。
「は! はははは! あんた、それ、本人に言ったのか……!?」
「ああ、そうだが?」
「こ、怖ぇええー!! そいつ、絶対インポになってるぜ!?」
「い、インポ……?」
「勃起できなくなるってことだよ。男ってのはその方面にわりとデリケートでな、サイズ云々言われると、傷ついちゃったりするんだよなあ」
「ああ……部下たちもそんなことを言っていたな」
ステラが他の男の逸物のサイズを把握した……そのことは面白くなかったが、そこから再起不能に持ち込んだというのならば、愉快でもあり、ベネディクトとしては複雑な気分だ。
そしてネズミとブタの例え……サンダンスがネズミならば、ベネディクトはブタということだろうか。せめてオオカミとか、もうちょっとかっこいい動物にしてほしいものである。
「これからは、卑猥な野次にに応戦する機会が増えそうだ。貴様のサイズは、普通なのか? それとも大きい部類になるのか?」
「え? いや……小さくはないと思うんだが……」
「普通かそれ以上ではあるのだな!? もう一度確認させろ!」
「うわあ、ちょ、ちょっと待っ……」
他と比べて小さいということはないと思うのだが……実際に比べたことはないのでよくわからない。ステラの中でベネディクトの逸物が基準になってしまうのも、ちょっと怖い。化け物みたいなブツの持ち主がいた場合、サンダンスの立場になるのは今度は自分だからである。
ベネディクトが躊躇ってもう一歩下がると、
「早く出せ!」
ステラもまた一歩進み、カツアゲでもするかのように促してきた。
後退を続けていると、ベネディクトはとうとう壁の隅に追いつめられてしまう。
「早く出してみせろ」
「いやそんなこと言われたってよ……」
股間を守るために尿意を我慢するようなポーズをとったうえで「出せ出せ」と言われるので、今度はカツアゲではなくそっちのプレイを強要されている人みたいになってきた。さすがに恥ずかしい。
「あ、あんたちょっと勝手すぎねえか!? 俺が話しかけると激怒するくせによ」
「仕事のことならば答えているではないか。私が怒るのは、貴様が私事を持ち込むからだ」
「ハァ? じゃ、これは!? いきなりちんこ見せろっていうのは、私事じゃないわけ!?」
ステラはくそ真面目な顔で頷いた。
「黒鴎騎士団の活動のためのデータ収集だ。協力しろ」
「……!」
いまここでベネディクトがぽろりと出して、おったてて見せれば黒鴎騎士団に、ひいてはフェルビア海軍に貢献することができるらしい。
ベネディクトのちんこが海軍を救うかもしれない……なんだか壮大な話になってきた。
「なにを躊躇っている? 貴様こそ、私を惣菜にすると豪語してたではないか! あのときの勢いはどうしたんだ!?」
「え? そ、惣菜……? いや、惣菜じゃなくて、オカズ……」
「同じことだろうが」
「いや、ニュアンス的に全然ちが……」
「いいから、さっさとしろ」
ステラはベネディクトの前に両膝をつくと、懐から縛った紐のようなものを取り出した。それは、平べったくて、目盛りがついている……巻き尺である。
この女、本気で測るつもりだ。
「えっ? えぇええ!?」
「貴様もフェルビア国王に仕える騎士ならば、黙って協力しろと言っているんだ」
ステラの手が、股間を守るベネディクトのそれの上に重ねられた。
ここで抵抗したら、手の骨ごとあそこは握りつぶされてしまうだろう……それを理由にベネディクトは自分の手を退けたが、本心では、ステラにあれこれしてほしかっただけかもしれない。本当に測るのはちょっと引くが。
ズボン越しに股間を凝視されただけで、ベネディクトはむくむくと反応していく。
「貴様は……物理的な刺激が無くても、こんな風になるのだな」
「いや、ま、まあ……ハイ……」
勝手ないやらしい妄想で元気になることはしょっちゅうだし、「これからエッチなことができる!」という期待で胸と一緒にあそこを膨らませることもある。これはベネディクトに限ったことではないと思うのだが、ステラの手がベルトを解きはじめたので、細かいことはどうでも良くなってきた。
いまのベネディクトにとって、フェルビア海軍からの女使者にあそこを差し出す以外の行為は、すべて些末なことなのである。
ステラはベネディクトのズボンと下穿きを、膝まで一緒におろした。
そして硬くなったものに触れる。
「ぅあ……」
「その日によって、勃起した時の硬さや大きさが異なるということはないのか?」
「え、ええーと……そっすね……」
ちょっと勃ちが悪い日や、やたらと硬くなっていると感じる時もあるが、自分がそう思うだけで、他人の目に映るぶんには誤差の範囲でしかないのかもしれない。
「だ、だいたい……こんなモンだと思うんっすけど……」
「ふむ」
彼女は巻き尺のゼロのところをベネディクトの付け根にあてて、先端までの長さを測る。次に、それを巻き付けて太さのチェックをしようとした。
「一番太い部分を測ればよいのだろうか……この辺か? いや、もう少し上か……うん? そういえば、勃起がおさまれば上下が逆になるのか……どちらを上と呼ぶべきなのだろうな?」
「あ、あぁう……」
彼女は自分の手でも確かめながら、一番太いと思われる部分に巻き尺をあてる。
「ふむ。筆記用具を借りるぞ」
そう言って頷き、机のところまで歩いていくと数字を手帳に書き留め、それを巻き尺と一緒に懐へしまう。
「世話になったな」
しかも満足そうな笑みを浮かべて、扉へ向かおうとした。
部屋の隅で、下半身丸出しにしているベネディクトを置いて。
「えっ……ぇえええ!?」
ひどい。
さすがに大声が出た。
ステラはさんざんベネディクトをひどい目に遭わせてきたが、今までで一番ひどいと思った。
「おい、な、何で自分だけ満足して帰ろうとしてんだよ!?」
「……なんだ? 金を払えばいいのか?」
「ちっ、ちげえよ! これ、どうしてくれるんだよ!?」
どこの世界に男を勃起させたあげく放置する詫びとして、金を払っていく女がいるというのだ。
ベネディクトはステラにずんずんと近づいていった。膝までズボンが下がっているので、踏まないように押さえながらという、たいへん間抜けな格好だが、彼女をこのまま帰らせるわけにはいかない。
ステラはベネディクトのいきり立ったものを眺め、一瞬の間をおいて言った。
「……『おさまりがつかない』というやつなのか」
「それは、まあ、そうなんだが」
ベネディクトも自分のものを見おろした。
たしかにおさまりはつかない。このままステラを押し倒して、着ているものを全部剥ぎ取って彼女の中に身を埋めたい。
「……。」
しかし、それはあまりにも短絡的というものだ。ベネディクトはズボンを腰まで上げると、ごそごそとボタンを留めてベルトを直した。硬直した逸物は可哀想だが、いまは閉じ込めておくことにする。
それから荒い呼吸を整えて、ステラに向き直った。
「あんたも、同じ目に遭いやがれ」
そう言って彼女の両の手首を掴むと、ステラを扉にはりつけるようにして自分の身体もくっつけた。己の唇で彼女のそれを塞ぎ、舌で舌を絡めとる。
その隙に彼女の両手首をいっぺんにつかまえた。自由になった片方の手を乳房に置いて、乳首を探り当てる。
「あっ、ベネディクト、な……なにを……」
「言っただろ。俺と、同じ目に遭わせてやる」
「あ……」
こうして手のひらが使えないように縛められると、ステラでもどうしようもないらしい。反撃が無いのをいいことに、ベネディクトは爪の先で乳首を引っ掻き、彼女の足の間に膝を入れ、リズムをつけて敏感な場所を刺激した。
「ん、ぅ……」
次第に、ステラの身体の力が抜けてくる。もう反撃する気も逃げる気も無くなったのだろうか。
ベネディクトは手早く彼女のシャツのボタンを外すと、肌着を押し退けて直に舌を這わせる。
「あっ」
ステラの身体は大きく震え、両腕の力が抜けたこともわかった。試しに解放してみると、それは支えを求めるようにベネディクトの腕にしがみつく。気を良くしたベネディクトは、ぐっと彼女の腰を抱き寄せて、強弱をつけて淫らな音を立てながらその胸を吸い上げた。
このままなし崩しに身体を繋げるのは簡単だ。本当はそうしたい。だが、止まらなくなる前に身体を離した。
「これで礼はしてもらった」
「……ん……え……?」
「あんたの騎士団に貢献してやった礼だよ」
そう告げながら、ステラのボタンを留め直してやる。彼女はぼんやりと、されるがままになっていた。
「今なら俺のあそこ、さっきよりもうちょっと大きくなってるかもな。また測ってみるか?」
それはギンギンに張りつめていて痛いくらいだったが、強がったことを言ってみる。
ステラは無言で、手の甲で唇を拭うと、小さく首を振った。
「なんだよ。大事なデータなんだろ? 遠慮すんなって」
「いい。か、帰る……」
「えっ、帰んの?」
ここは白々しくそう返してみたが、ステラは、確実にベネディクトと同じ目に遭っている。そして身体の中で燻る炎に戸惑っているようだった。
いつもの彼女ならば「やるなら最後までやれ」と、ベネディクトに命令していたかもしれないが、「私的には関わるな」と宣言している手前、それも言い出し難いのだろう。
ここでステラがちょっとでも折れてくれればお互いに気持ちよくなれるのに、彼女はどうしても初志を貫きたいようだ。
なんという頑固な女だ。
そう思うものの、ベネディクトはそんなステラ・ハサウェイに恋焦がれている。
「今夜は海軍施設のほうに帰るんだろ? 送ってやるよ」
「いい……。黒鴎騎士団の馬車を待たせてある……」
部屋に入って来た時の勢いはどこへやら、ステラは弱々しく呟いて、ベネディクトの部屋を出て行った。
ベネディクトは彼女を追いかけた。
念のため、「馬車を待たせている」という言葉は本当なのかどうかの確認と、彼女が馬車に乗るところを見届けようとしたのだ。
ステラが危険な目に遭うとは思えないが、今の彼女はたぶん、すごく動揺している。というか、動揺していてほしい。それだけに、ステラが無事に海軍の施設へたどり着けるか心配だったのだ。
しかし彼女の言葉のとおり、宿舎の裏口に立派な馬車が停まっていた。
ステラは、後方にいるベネディクトをちらりと振り返ったが、また馬車のほうへ視線を戻す。そして、言った。
「今夜は海軍の事情で貴様を訪ねたが……『その時』が来るまでは、やはり、個人的に会うのは難しい」
「……。」
「二人でいるところを他の誰かに見られて、何かを問われた場合……『違う』と答えねばならん。貴様とのことで、嘘はつきたくない」
「……えっ?」
「貴様は私を惣菜にすると言っていたが、」
「いや、オカズ。オカズ」
「『その時』が来るまでは、せいぜい惣菜扱いしてろ。ただし、一人のときにな」
「あの、代理……いま……」
「貴様のデータは無駄にはせん。今日はご苦労だった。ゆっくり休め」
ベネディクトは彼女の言葉の意味を訊ねようととしたが、それよりも早くステラは馬車に乗り込んでしまった。
そして、ステラを乗せた馬車は港へ向かって動き出す。
ベネディクトはそれを呆然と見送った。
「な、なんだよ……」
すっかり馬車が見えなくなった頃に、ようやく呟いた。
──貴様とのことで、嘘はつきたくない
ベネディクトは、他人に何かを言われても「違う」と言っておけばいいと考えていた。その場だけごまかせれば良いと思っていたのだ。
でも、ステラは、ベネディクトよりもずっとずっと真剣に二人のことを考えてくれていた。
「なんだよ……」
もう一度繰り返す。
彼女を追い込んだつもりになって調子に乗っていたが、ステラは去り際に強烈な一撃をくれた。
そして思った。
やっぱり、彼女が大好きだ。
自分が一生を捧げるとしたら、相手はステラ・ハサウェイしかいない。
休日明け、ベネディクトは張り切って己の机についた。
欲求不満なことに変わりはないし、抜きまくってげっそりしていると言えばそうなのだが、それでも心のどこかは満たされている。
なんだか穏やかで、余裕を手に入れた気持ちでもあった。
ひろい海のような心で、ステラが席につくところを見つめる。
彼女がこちらを見たので、ベネディクトは笑みを浮かべた。別にからかうつもりはなかった。ただ、二人の気持ちは同じなのだと考えたら、自然と微笑んでしまっただけで。
すると、ステラはパッと俯いた。
どこか気まずそうに、だが照れくさそうに、ベネディクトから目を逸らしたのだ。
ベネディクトと同じように、彼女の中でも変化があった……ベネディクトは確信した。たいへんな忍耐を要したが、なし崩しに身体を繋げなかったことは、彼女にとっても良い形で変化があったに違いない。
ステラを見つめながら幸せな思いに浸っていると、彼女はペンをとって何かを書き、その紙を無表情でベネディクトに向かって翳した。
そこには、二種類の数字が書かれている。
「……?」
はじめはそれが何を表すのかわからなかったが、
「ングッ……!!」
理解した途端、変な呻き声が漏れた。
ヒューイや、ほかの教官たちもベネディクトを見たので、咳払いをしてごまかす。
ステラの掲げた数字。
それは、ベネディクトの長さと太さを表すものであった。
彼女はベネディクトの反応を確認すると、無表情のまま、掲げたものをおろした。そして何食わぬ顔で仕事に戻った。
秘密のメモや合図……ベネディクトが憧れていた職場内恋愛の趣きは、こうして意外なかたちで味わうことができたのである。
(番外編:毎日あんたで抜いてやる 了)
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