infinite love

谷山佳与

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第3章 恋人たちの休息日。編

Halloweenparty2.

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大学部へとやってきた私たち一行は、スムーズに校舎までやってくることが出来た。
この時間帯目的の人物である嘉山さんは多分ご飯を食べていると言うことだったので、大学部内にあるカフェテリアを覗いてみると、おねぇさま方の視線が集中した。
うん、ディと龍だよね。
イベントに参加すればいいのにとは思うものの、単位の関係だんだろうなと思ってしまう。
二人に手をひかれながら目的の人物を探し出せば、セーラー服を着た女の子と一緒に座っていた。

『あれ、中等部の制服だな』
『へぇ~。まぁいいや。お邪魔しないよう用事済ませて次に行こう!』
「嘉山さん!トリックオアトリート!」

二人から離れ後ろから声を掛ければ、驚いた表情で振り向かれた。

「フィア、後ろから声を掛るなよ。俺のチキンハートが止まるかと思った。」
「そんなんで止まることはほぼ無いから安心してくださいな。という事でお菓子頂戴?」
「はいはい。」

と、カバンから取り出されたのはクッキーの箱。
それを渡されたので、お返しに私の手作りを上げる。ついでに中等部の子にも。

「これ、ダンと皇帝にはあげたんだろうな?俺は命は惜しいぞ?」
「そりゃあもう。ホールケーキと龍の好物を渡しております。えっと、そちらはお口にあえばいいかな?」
「あぁ、悪い紹介遅れたな。俺の妹で中等部三年の美紀。ハロウィンだから何かおごれと言われてな。」
「そうなんだ。美紀ちゃん初めまして、私は」
「ソフィア・ジュディ・スチュアート先輩とダニエル・ディ・ウィリアム先輩。皇帝の百王華龍也先輩ですよね?中等部でも有名でかなりの人気がありますよ?お兄ちゃんから名前が出たときは疑いましたが、仲がいいんですね。」
「え?なにそれ、怖い。」
「フィー、今更な?留学当初高等部も似たようなもんだっただろうが。」

と言われても納得がいかない。
中等部ってあまり関わってないよね?むしろ今回のHalloweenで少し絡む位で?

「女子の情報網はすごいってことですね。」
「そういうことだな。諦めろ」
「ギルの玉手箱並みの速さで伝わるってことね。」
「まぁ、そうですね。」

はぁ、ため息をつきその件に関しては諦める事にした。
さて時計を見ればそろそろいい時間なのでイベントに戻ろうと思う。
二人に挨拶をし、校舎をでると早速全部集めた高等部の子達に囲まれた。これ、他のエリアにも回れるのだろうかと思いながらも、じゃんけん勝負を開始することとなった。
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