infinite love

谷山佳与

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第2章 学園祭編。

お茶会。

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ひと息ついたところでフィーはカップをテーブルに置いた

『龍は何か話があってきたんでしょう?』
『あ、あぁ。まずはこれな。フィー達のクラスに寄ったらクラスの連中からフィー達に渡してくれと頼まれた。』
『ありがとう。』

渡された紙袋を二つうけとると中身を確認する。
中身は、プレゼントと手紙、お知らせのプリントや課題だ。
ここにプレゼントやらが入っているということは、ロッカーを開くのが怖いなと思う。

『で、本題な。まず友池の件な。フィー達はどうしたい?』
『私はどうでもいいかな?興味ない。ただ学園と法的ルールに則って対応してくればいいよ。』
『・・・・俺もどうでもいい。関わりたくねぇな』

大きなあくびをしながら体を起こしたのはディ。両足で私を間にはさみテーブルにおいていたカップに手を伸ばす。
まだまだ眠そうだけど、仕方がない。

『おはよう。ちょっと苦しいんですが』
『ん。おはよう。そうだろう?体重掛けてるからな、龍も朝から大変だな』
『・・・っ、朝と言うよりもう昼近いけどな、とりあえずおはよう。』

私の目元にキスをしたディ苦笑を浮かべる。

『そうか、もうそんな時間か。』
『ダンってそんな口調だったか?』
『ん?まぁ、寝起きは大体こんな感じだよ?あとストレス溜まった時とか、爆発しちゃった時とか?基本外では猫かぶりだから、気づかない人が多いよ?』
あれ紳士の方がいろいろ楽だしなぁ。』

フィーが注いだコーヒーを一気に飲み干す。

『そういえば、ダンっていくつなんだ?フィーが未成年じゃないってさっきいてたんだが。』
『・・・・23だ。ルーク達と同学年。』
『そうか、23か。なら成人は・・・ってなんで高等部にいるんだ?』
『うちの上司がおもしろがてね。童顔だから違和感無いでしょう?』
『確かに。』

すねた様子のディをクスクスと笑いながら私が答えた。

『私とディの出会いはアメリカの高校で飛び級同士だったからね、私達2人浮きまくりよ。で私が12歳、ディが17歳のときに三年生のクラスで一緒になったのよ。それ迄お互いの存在は知ってたんだけどね。まぁ、それはおいといて友池彼女に関しては龍達にまかせるわ。それよりもステージに上がってきた男の方はどうなたの?』

すこし声音が硬くなりっつも龍に尋ねる

『お袋の話だと、どうも組織の下っ端で身のこなしが身軽だから幹部に頼まれたんだと。どこの組織かってのは口を割らなかったけれども、左手首に黒い星の刺青をしていたらしい。で、翌日さらに話を聞こうとしたら独房の中で死んでいたんだと。・・・フィー?』

黒い星の刺青。口封じ。
・・・まさかね。
首を左右に振る。

『なにか心当たりでもあるのか?』
『いや?ちょっと嫌な事を思い出しただけだろう。自分の世界にはいってるな。それよりも龍、学校の方は特に騒ぎになってないか?』
『今のところは平常通りだな。なにかあるのか?』
『フィーがこないだ条件反射で銃を出したんだよ。新聞部あたりにすっぱ抜かれたら面倒じゃねぇか。』

そういえば、という龍の顔に困り顔をする。

『で?どこに隠し持っていたんだ?』
『背中?』
『とにかく、面倒事がおきたら、正体明かしてさっさと帰国しようかと言う話にまとまったんだ。』
『今のところは大丈夫だ。俺も確認しておく』
『わかった』

龍の返事を聞き気になっていたことをすっきりさせると、急に眠気が襲ってきた
気がかりが解消するとこうも安心してしまうのか。
龍とディが傍に居てくれるからだよねと、思うと自然と笑みがこぼれる。
そのままディに寄りかかるようにして、眠りについた。
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