47 / 77
第2章 学園祭編。
本戦出場者。
しおりを挟む
抱きしめられた状態で上を見上げれば、明るいブラウンの髪をハーフアップにまとめ紺の七分丈のジャケットに白のVネックのTシャツ、デニムというラフな格好をしたギルバートが立っていた。
”その格好でその口調はだめだよ”
といえば”それもそうね”と頷いた。
『はい、これ。講演会のチケット。それとももう貰った?』
『あ、うん。授業同じ人にプリントと一緒に渡された。でも、これ確実に行けるかどうかわからないんだ。』
なぜ?とギルが首をかしげたところで校内放送のチャイムが鳴った。
時計を見れば12時前。もうそんな時間かと思うのと同時に、あぁ結果発表かと他人事のような感想を抱いた。
《ご来校の皆様いかがお過ごしでしょうか?学園祭楽しまれていますでしょうか?この場をお借りてコンテスト本戦出場者の発表をさせて頂きます。
まず男子の部 百王華 龍也、雛森 梓、ダニエル・ディ・ウィリアム、一ノ宮和樹、溝口 捺。女子の部井ノ口 瑠奈、ソフィア・ジョディ・スチュアート、吉野 ユイコ、友池 春花、佐田 美波。以上十名は夕方の本戦出場が決定!なお女子の部出場者は必ずエスコートしてくれるパートナーとの参加が最低条件です。それでは皆様の健闘を祈ります》
放送が終るとクラスの皆が盛り上がっていた。
『わお、ミスコンでるんだ。珍しい』
『まぁ、なりゆき?でもパートナーか・・・。ディは駄目だからどうしようかな?』
ふむと口に手を当てて少し考えるが、やはり詳しく聞く必要があるだろうと言う事で龍に聞きに行こうと決める。
『ちょっと龍のところにいてくるから後任せていい?』
『わかった。とりあえず誰かと一緒に行って来て。あれ今日も来てたんでしょう?」
あれがさすものは例の手紙。
昨日龍と大学部のイベントに出たものだから量が増えました。
そして少し悪質なものまで出てきたので、私もディも用心にこした事はないと思い警戒をしている。
ルークたちに事情は話してもいいけど相手が動くとは限らない。
だけどこのことがルーク達にばれたときが非常にめんどくさいことになる
リアムに話すとややこしい事になるからルークだけに話そうと思い、龍のクラスに付いてきてほしいと頼むと二つ返事で了承してくれた。
ギルは講演会の方に行ってくるといい、廊下で別れた
『それで?俺に言うことあるんじゃないの?フィー』
皆から離れたとたんルークがそう切り出してきた。
勘の鋭い兄を持つと隠し事ができないから困りものである。
『実は転入当初から色々と手紙を貰ってるの。私もディも。ほとんどラブレターだから良いんだけど、残り一割は嫌がらせの手紙なの。前者は丁重にお断りをしてるからいいんだけど残りがね。まぁ暇なのか毎日毎日入ってて、で今日見たらちょっと悪質なものに変わってきててね、ディと二人で警戒中。』
『アメリカの頃よりひどいか?』
『酷かったら警察沙汰ですよ。ぜんぜん軽いんだけど、まぁいかんせん相手は龍の信者というかファンクラブの子だからね~。なんとも・・・。』
苦笑を浮かべ話している内に龍のクラスへとたどり着いた。
ルークはそんな私の頭をやさしくなでてくれた。
”その格好でその口調はだめだよ”
といえば”それもそうね”と頷いた。
『はい、これ。講演会のチケット。それとももう貰った?』
『あ、うん。授業同じ人にプリントと一緒に渡された。でも、これ確実に行けるかどうかわからないんだ。』
なぜ?とギルが首をかしげたところで校内放送のチャイムが鳴った。
時計を見れば12時前。もうそんな時間かと思うのと同時に、あぁ結果発表かと他人事のような感想を抱いた。
《ご来校の皆様いかがお過ごしでしょうか?学園祭楽しまれていますでしょうか?この場をお借りてコンテスト本戦出場者の発表をさせて頂きます。
まず男子の部 百王華 龍也、雛森 梓、ダニエル・ディ・ウィリアム、一ノ宮和樹、溝口 捺。女子の部井ノ口 瑠奈、ソフィア・ジョディ・スチュアート、吉野 ユイコ、友池 春花、佐田 美波。以上十名は夕方の本戦出場が決定!なお女子の部出場者は必ずエスコートしてくれるパートナーとの参加が最低条件です。それでは皆様の健闘を祈ります》
放送が終るとクラスの皆が盛り上がっていた。
『わお、ミスコンでるんだ。珍しい』
『まぁ、なりゆき?でもパートナーか・・・。ディは駄目だからどうしようかな?』
ふむと口に手を当てて少し考えるが、やはり詳しく聞く必要があるだろうと言う事で龍に聞きに行こうと決める。
『ちょっと龍のところにいてくるから後任せていい?』
『わかった。とりあえず誰かと一緒に行って来て。あれ今日も来てたんでしょう?」
あれがさすものは例の手紙。
昨日龍と大学部のイベントに出たものだから量が増えました。
そして少し悪質なものまで出てきたので、私もディも用心にこした事はないと思い警戒をしている。
ルークたちに事情は話してもいいけど相手が動くとは限らない。
だけどこのことがルーク達にばれたときが非常にめんどくさいことになる
リアムに話すとややこしい事になるからルークだけに話そうと思い、龍のクラスに付いてきてほしいと頼むと二つ返事で了承してくれた。
ギルは講演会の方に行ってくるといい、廊下で別れた
『それで?俺に言うことあるんじゃないの?フィー』
皆から離れたとたんルークがそう切り出してきた。
勘の鋭い兄を持つと隠し事ができないから困りものである。
『実は転入当初から色々と手紙を貰ってるの。私もディも。ほとんどラブレターだから良いんだけど、残り一割は嫌がらせの手紙なの。前者は丁重にお断りをしてるからいいんだけど残りがね。まぁ暇なのか毎日毎日入ってて、で今日見たらちょっと悪質なものに変わってきててね、ディと二人で警戒中。』
『アメリカの頃よりひどいか?』
『酷かったら警察沙汰ですよ。ぜんぜん軽いんだけど、まぁいかんせん相手は龍の信者というかファンクラブの子だからね~。なんとも・・・。』
苦笑を浮かべ話している内に龍のクラスへとたどり着いた。
ルークはそんな私の頭をやさしくなでてくれた。
0
お気に入りに追加
108
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる