infinite love

谷山佳与

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第2章 学園祭編。

試合2。

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リアムに呼ばれたこの状況で今更逃げ切る可能性はゼロだ。
苦笑を浮かべながらもコートへ二人して降りていった。
降りていくとルークにメンバーへ紹介された。
周りは何事かと、好奇心に満ちた目でこちらを伺っている。
うん、お姉様方の視線が怖い!
ルーク達と一緒にやってきていたのは、イライジャ・ジェイキンスとアレキサンダー・ベイトンというらしい。
二人とも人気投票で上位になるだけはあってきれいな顔をしている。

『ルーク。私達が呼ばれた理由は?紹介ならあとでもできたよね?』
『あぁ、それなら“彼”が紹介してくれるよ。』
「さぁ、コートに登場した美形カップル!その正体は、ルーカス選手とリアム選手の実の妹で現在高等部に留学中のソフィア・ジュディ・スチュアート嬢と高等部の現皇帝陛下百王華 龍也様だ!
二人にはこれから彼らと混合の試合をしてもらいます!」

司会者の言葉に見に来ていた人達は各々しゃべりだす
ほとんどの内容が私に対する文句だ。
お兄ちゃんと、幼馴染と一緒にいて何が悪い!

『フィー、チーム分けなんだが、、、って何怒ってるんだ?』
『え?怒ってないよ?売られた喧嘩を絶賛買取してるんだよ?で?チームは?』

身体をストレッチしながらルークの声に耳を傾ける。

『あぁ、俺とエリヤとフィー。リアムとアレクと龍がチームな。』

うんと頷きそれぞれのポジションを聞けば、司令塔ポイントガードのルーカス。副司令塔シューティングガードのイライジャとアレキサンダー、エーススモールフォワードのリアム。おい、センターとパワーフォワードはどうした?と突っ込みたくもなる
龍もポジション的には
司令塔ポイントガードになる。
私はどのポジションも器用にこなすのでオールラウンダーだが、エーススモールフォワードのポジションが多い。

『フィーは下履いてるのか?』
『履いてるよ~。ディに履いて行けとここ来る前にひと悶着あってちゃんとマイクロミニのズボンを履いてきたよ。』
『ディは予想済みだったってことか?』
『だろうね。』

この状況を考えると、ディは私の考えることをお見通しだなって思った


「はっくしょん!」
「ウィル君風邪?」

フロアでくしゃみをしたディに加奈子が話しかける。

「いえ、きっとフィーと龍とルーク達が僕の噂でもしてるのではないでしょうか?」
「へぇ~。そういえば出際もめてたわね」
「ルーク達のイベントを見に行くのに衣装のまま行くって言うんですよ?下にズボン履いていくように言っただけです。」
「え?普通にしていれば見えないように作ってるわよ?」
「フィーがバスケの試合を見た後大人しくしている確率はゼロに近いですから。きっとルーク達を巻き込んでのバスケの試合に発展します。」
「あぁ、確かに。」

ディが言わんとしていることを汲み取った加奈子は納得してしまうと同時に、過保護で嫉妬深い幼馴染を持ったものだとソフィに同情していた。


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