infinite love

谷山佳与

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第2章 学園祭編。

いつの間に?!

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ふと、掲示板の隣に貼り出されていた写真に目が留まる。
そしてそのまま二度見をしてしまうほどに固まってしまった。

「ちょ、これいつの間に撮ったの?!」
「バスケの授業中みたいですね」
「学際のコンテストに出場申し込んだメンバーは学園投票用に写真を撮るって言ってただろう?写真部の連中が授業風景をメインに撮ってるんだよ。ちゃんとプリントも渡しただろう?」

ディと龍の言葉にここ数日の出来事を思い出す。
確かに、授業中カメラを持った人が毎回居たなと思い、プリントの内容も思い出した。

「うん、確かに貰ったし、読んだし、サインもした。写真部・・・、あの人達がそうなら気づいてたわ。でも、なんでよりにもよってこの写真なの?!」
「それぞれ提出された写真からパネル用に選んだのはbrillio俺らだけどな、ほかの写真の方が不味いというか、なんと言うか・・・・。」

言葉を濁す龍に私は首をかしげる。

「とにかく、これはこれで可愛いんだからいいじゃねぇか。」
「そうですよ。可愛いですよ?何が不満なんです。」
「この、極悪人面よ!!」

ほぼ同時に"可愛い"と言われ一瞬固まるがすぐさま気を取り直す。
とりあえず、二人の視力は大丈夫だろうか・・・??

「俺らの写真も似たようなもんだろが」
「確かにそうですね。それに極悪というのであれば僕の写真の方が極悪だと思いますよ?」

にこやかに微笑まれ、ほらと指を指されたほうを見れば、心底うれしそうな表情をしている龍と笑顔だけど目がまったく笑っていないディのパネルがあった。
この、似非笑顔にいったい何人の女の子たちがだまされるのだろうか・・・?

「う~ん。確かに・・・・。」
「まぁ俺ら三人の写真は似たようなモノが多かったしな。メインバスケの授業中のもだったし」
「なら、フィーのあの表情も納得ですよ?」
「え?」
「相手を徹底的に負かすにはどうしたらいいかと考えている時の表情に似てます。ルイスや僕とかとチェスの勝負をしている時の表情にそっくりですよ~」

あの表情をディが何度か見たことあるのなら勝負事のときに私はあんな表情をしているのだろうな~と認めたくは無いが認めざるおえなくなる。
そう考えていると、加奈子が私とディを呼びに来た。
明日の衣装の最終調整を行いたいから戻ってきてほしいとの事。
龍にお昼の約束をすれば、笑顔で見送られた。
加奈子の下へ行く途中ふわりと香ったのは龍の制服に移っていた香水の匂い。
振り返ってみたけれど、龍の傍には誰も居なかったし、テストの結果を見に来た生徒が多すぎてどの生徒かまでは特定できなかった。
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