infinite love

谷山佳与

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第1章 学園編入編。

ギルからの電話~フィーside~

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先程のディの言葉に固まり、じっと天井を見つめている。
さっきなんて言った?好き?私を?ディが??
固まった思考を少しずつ動かしていく。ディの言葉をしっかり受け止める。

RRRRRRRRR・・・・

沈黙を壊したのは、携帯の着信音。マナー解除してたの忘れてた。
リビングに置いていた携帯を取りにベッドから降り、着信画面を眺めた後、通話ボタンを押した。

『…もしもし?』
ソフィお姫様?私だけど』
『ギル?どうしたの?』
『あら、どうしたの?元気ないわね。ダンと喧嘩でもしたの?』
『え?!なんで?!!』
『だって声、沈んでるんですもの。何かあったのかしらと思って。』
『ディの言葉が、今気持ちに追いついてないというか、自分の事なのに良く分からないからかなぁー』
『あらあら、告白されちゃった?』
『え?!』
『うん正解やっと告白したのね。ソフィお姫様は嬉しかったの嫌だったの?』
『嬉しかった。ただ、じゃあ私がディに対しての気持ちは?って思ったら分からなくて。』
『貴方達距離がとても近いからねぇ。仕方ないわね。ただ、知らぬはソフィお姫様だけだったのよ?ダンの気持ちは周り皆知ってるから。』
『……そう、なんだ。後ディがギルか、龍を選ぶのかって言ってた……。』
『完璧ヤキモチね。龍は小さい頃から一緒でしょう?私に関しては、よく一緒に出かけるからじゃないかしら?それにしても、よっぽどストレス溜まってるのね。ソフィお姫様大丈夫?』
『……身の危険を感じます。』
『とりあえず合意じゃ無ければ、黙らせなさい。』
『………了解サー。』

電話越しにギルのまとう雰囲気が、ひやりとした。
声音も下がったし。怖っ!

『それより、電話本題は何?』
『あ、あぁ。ルイスが逃げたから私が説明しようと思って。』
『うん?何を??』
『今回の事件、ルイスがっていうよりお偉いさんたちが仕組んですって!』
『まぁ、予想通りかな?』
『そう。それで、どうする?今からでも寮の手続きもしようと思えばできるけれど。』
『めんどくさいからもういいよ、ちょっと驚いただけで、うん問題ない』
『まぁ何かあったら言って頂戴!ダンとも話してみるわ。』
『ギル、ありがとう。』
『かわいいソフィお姫様の為だからね。じゃあ、そういうことだから。』

一方的にそういうとぷつっと電話は切れてしまった。
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