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第1章 学園編入編。
授業2。
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画面に映し出された同僚をみながら、何か知っている風のディに体を寄せる。
「もしかして、知ってた?」
「ルイスのは知ってたけど、ギルは知らなかった。」
小声で周りには聞こえない様に気を使いながら話す。周りのお姉様方の声であらかたかき消されているけれども念には念を
「うちってそんなに人員不足なの?」
「いや、一先ず興味をもって欲しいんじゃないかな?やる気と言葉さえわかれば後どうとでもなるから。」
「なるほど。」
ディの言い分に納得しながらも、画面を見上げる。
画面越しのギルはどうしたものかと、視線を泳がせている。
基本女の子の扱いにはとても紳士的で慣れているギルがたじろってる。
「とりあえず落ち着いてくれ。そんなに声を出したら喉を痛めるだろう?それにまずは自己紹介をさせてくれるか?俺は、ギルバート・ラシュウェイ。FBIに所属している。それで、今回の講義内容が早く終われば、質疑応答に応じよう。それじゃあ始めさせて貰うな?」
ギルが声を少し張れば、教室はシンと静まる。
ちゃんとギルの言葉を聞き頷くと、講義を受ける体制に入った。
一部のお姉様も、講義を受ける準備をしているが隣の子とヒソヒソと何を質問するか相談しているのだろう。
あのギルがちゃんと質疑応答の時間を作るかは、本当気分次第だと思う。
基本身内には優しいギルだけど、人の線引きがはっきりしている。
身内とその他。
身内というのは、勿論親兄弟、そしてうちのグループも含まれる。そしてその他というのは身内に含まれない人たちの事。
一見紳士的で優しいけれど、中々その懐に入れてくれない。
全く受け入れないというわけではなく、受け入れるまでにかなり時間がかかるし、相手に興味を持たなければ全くもって相手にしない。
そして、男モードだと言う理由は半分私が居ないから、もう半分は予防戦でも張っているつもりだろうが、はっきり言って無駄だ。
あの中性的な顔つきなせいではあるが、どちらの格好をしたとしても必ず人に絡まれる。
画面越しだって、女子なり男子なりとにかく絡まれる。
もう、諦めて割り切ったらいいのにとさえ思ってしまう。
初対面の人間には必ず絡まれるって。
そもそも、ギルが講師なら講義の内容は今まで解決して来た事件の話しについてか、基礎的な知識を教える事だろう。
私達が出る幕はなさそうだし、講師という立場には立たず学友として、生徒の人となりを見極めてから、勧誘しろってことだろうな。
衛星中継で教室の様子が分かるから、どうせ録画してこの子がよさげとか言ってくるんじゃなかろうかと思う
それよりも、さつきさんの方はどうなっただろうか?うまく説明してもらえてればいいのだけれど。
ぼーっと画面を眺めつつ、講義に耳を傾けるが全然頭に入ってこない。隣のディも同じらしく講義を真面目に聞いているフリをしている。
ふと、ギルと視線が合った。
一瞬驚いた表情をしたがすぐに表情は戻る。
どうやら気づかないフリをしてくれたみたいだ。少しそれで機嫌がよくなったのか、質疑応答の時間が取られた。
まぁ、質問の内容は、年はいくつ?だとか、彼女はいますか?とか授業とは全く関係ない内容だったのだけれど、ギルはニコニコしたまま質問に答えてました。
授業終わったら速攻電話来そうだからサイレントにしておこう。
「もしかして、知ってた?」
「ルイスのは知ってたけど、ギルは知らなかった。」
小声で周りには聞こえない様に気を使いながら話す。周りのお姉様方の声であらかたかき消されているけれども念には念を
「うちってそんなに人員不足なの?」
「いや、一先ず興味をもって欲しいんじゃないかな?やる気と言葉さえわかれば後どうとでもなるから。」
「なるほど。」
ディの言い分に納得しながらも、画面を見上げる。
画面越しのギルはどうしたものかと、視線を泳がせている。
基本女の子の扱いにはとても紳士的で慣れているギルがたじろってる。
「とりあえず落ち着いてくれ。そんなに声を出したら喉を痛めるだろう?それにまずは自己紹介をさせてくれるか?俺は、ギルバート・ラシュウェイ。FBIに所属している。それで、今回の講義内容が早く終われば、質疑応答に応じよう。それじゃあ始めさせて貰うな?」
ギルが声を少し張れば、教室はシンと静まる。
ちゃんとギルの言葉を聞き頷くと、講義を受ける体制に入った。
一部のお姉様も、講義を受ける準備をしているが隣の子とヒソヒソと何を質問するか相談しているのだろう。
あのギルがちゃんと質疑応答の時間を作るかは、本当気分次第だと思う。
基本身内には優しいギルだけど、人の線引きがはっきりしている。
身内とその他。
身内というのは、勿論親兄弟、そしてうちのグループも含まれる。そしてその他というのは身内に含まれない人たちの事。
一見紳士的で優しいけれど、中々その懐に入れてくれない。
全く受け入れないというわけではなく、受け入れるまでにかなり時間がかかるし、相手に興味を持たなければ全くもって相手にしない。
そして、男モードだと言う理由は半分私が居ないから、もう半分は予防戦でも張っているつもりだろうが、はっきり言って無駄だ。
あの中性的な顔つきなせいではあるが、どちらの格好をしたとしても必ず人に絡まれる。
画面越しだって、女子なり男子なりとにかく絡まれる。
もう、諦めて割り切ったらいいのにとさえ思ってしまう。
初対面の人間には必ず絡まれるって。
そもそも、ギルが講師なら講義の内容は今まで解決して来た事件の話しについてか、基礎的な知識を教える事だろう。
私達が出る幕はなさそうだし、講師という立場には立たず学友として、生徒の人となりを見極めてから、勧誘しろってことだろうな。
衛星中継で教室の様子が分かるから、どうせ録画してこの子がよさげとか言ってくるんじゃなかろうかと思う
それよりも、さつきさんの方はどうなっただろうか?うまく説明してもらえてればいいのだけれど。
ぼーっと画面を眺めつつ、講義に耳を傾けるが全然頭に入ってこない。隣のディも同じらしく講義を真面目に聞いているフリをしている。
ふと、ギルと視線が合った。
一瞬驚いた表情をしたがすぐに表情は戻る。
どうやら気づかないフリをしてくれたみたいだ。少しそれで機嫌がよくなったのか、質疑応答の時間が取られた。
まぁ、質問の内容は、年はいくつ?だとか、彼女はいますか?とか授業とは全く関係ない内容だったのだけれど、ギルはニコニコしたまま質問に答えてました。
授業終わったら速攻電話来そうだからサイレントにしておこう。
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