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第1章 学園編入編。
調べ物2。
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『・・・ディ。とりあえずご飯にしようか?んで、その後授業までのんびりしよう?ね?』
無言を前向きに肯定と取り、昼食の準備を始める。
昼は基本あんまり食べないので軽食でいいだろうと思い、家にある残り物でサンドイッチとカフェオレを作った。
疲れているので糖分高めで。
テーブルにそれらを運び終えると、ウトウトしているディの姿が目に入った。
本能的に睡魔がすごいんだろうなと、思いながらもそのまま寝れたらいいのにと思いつつ、隣に腰を下ろす。
『ディ、ご飯できたよ~食べないの?』
『んー、要らない。というよりお腹空いてない。』
『そっか。うんならせめて水分だけは取って。』
はいっとカップを渡すと、ディはそれを一気に飲み干した。
飲み干したカップはテーブルに置き、席を立ったディを視線の端に捉えながらもお昼ご飯を食べ始めた。
寝室から戻ってきたディは昨夜背もたれ変わりに使用していた、クッションを持ってきた。
それを私の後ろの床にひきその上に座るとそのまま、ギュッと抱きついてきた。
頭の上に顎を乗せられて、腕はお腹に回されている。
『ディ・・・、食べづらいんですけど。』
『僕は、この体制がいいから頑張って食べて。』
『え~、大体食事中の乙女のお腹触るとか最低~。頭の上でしゃべるの痛いから禁止~。』
と抗議してみるものの、どちらも却下されてしまった。
仕方がないのでそのまま放置をすることにする。
気にしたら負けな様な気がしてきた。
『・・・犯人絞れそう?』
『教員名簿とか詳しく書いてあれば。それでも粗でしか絞れないような気がするからしばらくは要観察?・・・そんな暇があるかどうか謎だけど・・・。』
『そうか。簡単にしっぽは掴ませてくれないかな?』
『それはどうかしら?スパンが短くなっているって事はミスを犯しやすいでしょう?焦っているって事だし。秩序型の犯人で、署名も残してる。錯乱状態だとするのであれば、可能性は上がる。それに龍達宛に来たメール。“神罰は続く。今手にしているものを全て手放せ、さもなくば災いは自身に降りかかるだろう”って事は犯人焦っているって事で間違いないでしょう?』
『だよね。まぁ、現状なんとも言えないけれど、でもわかったことはアイツ等に伝えに行くんでだろう?』
『欲しい情報と交換だよね~。』
ちゅっと耳の辺りでリップ音が聞こえる。
『ひぅっ!…ゲホッ!』
ぬるりとした生暖かい感触と、チクッとした痛みに驚いて、変な声が出てしまった。
『大丈夫?』
背中を擦りながらコップを差し出してくる、ディをきっと睨みつける。
今何をした?!何を!一気にコップの中身を飲み干すと思いっきり息をはいた。
『ちょっと、ディ!!なにっ……、!』
落ち着いた所で、抗議をしようと顔を上げればそのまま唇をふさがれた。
開いた口の隙間から、舌が入りこ口内を犯していく。
少し逃げた私の舌を絡めとり、焦らすような深いキスをされた。
息継ぎままならない状態で、苦しくなり悪あがきで肩を叩く。苦しいと言う意味含めて。
『っ、はぁ。…苦しかった。』
『息継ぎすれば良かったのに。』
『出来ると思ってる?!あの状態で!?あーもーいいや、力抜けた。』
『気持ちよかった?』
『驚いただけよ!』
意地悪そうに笑うディは確実に私の反応を楽しんでる。
これだから疲れが中途半端に溜まり出すと性格が悪い!
しかも、キスマークを付けられたことにたいして講義をすれば、見えそうで見えないから大丈夫だと確信に満ちた返事が帰ってきた。
そもそも恋人でも無いのにキスマーク付けるとかどうなんだろうと思うのだが、嫌悪感が無い私の反応がいけないような気がする。
でも嫌だったら、瞬時に殴り飛ばしてるもんなぁ。
とりあえず、機嫌が少しでも良くなって良かった。と思った。
ディがぷっつん来ると性格が、がらっと変わって凶暴だもの。
穏やかなのが一番。
目の前のディの髪をぐちゃぐちゃと撫で回すと、そのまま押し倒された。
気がつけば、ディは寝息を立てていて、正直重い。
はぁーとため息を付いたが、動けないので諦める。
『いい夢を』
再度頭を撫でると、携帯のアラームを設定して一緒に仮眠をとることにした。
無言を前向きに肯定と取り、昼食の準備を始める。
昼は基本あんまり食べないので軽食でいいだろうと思い、家にある残り物でサンドイッチとカフェオレを作った。
疲れているので糖分高めで。
テーブルにそれらを運び終えると、ウトウトしているディの姿が目に入った。
本能的に睡魔がすごいんだろうなと、思いながらもそのまま寝れたらいいのにと思いつつ、隣に腰を下ろす。
『ディ、ご飯できたよ~食べないの?』
『んー、要らない。というよりお腹空いてない。』
『そっか。うんならせめて水分だけは取って。』
はいっとカップを渡すと、ディはそれを一気に飲み干した。
飲み干したカップはテーブルに置き、席を立ったディを視線の端に捉えながらもお昼ご飯を食べ始めた。
寝室から戻ってきたディは昨夜背もたれ変わりに使用していた、クッションを持ってきた。
それを私の後ろの床にひきその上に座るとそのまま、ギュッと抱きついてきた。
頭の上に顎を乗せられて、腕はお腹に回されている。
『ディ・・・、食べづらいんですけど。』
『僕は、この体制がいいから頑張って食べて。』
『え~、大体食事中の乙女のお腹触るとか最低~。頭の上でしゃべるの痛いから禁止~。』
と抗議してみるものの、どちらも却下されてしまった。
仕方がないのでそのまま放置をすることにする。
気にしたら負けな様な気がしてきた。
『・・・犯人絞れそう?』
『教員名簿とか詳しく書いてあれば。それでも粗でしか絞れないような気がするからしばらくは要観察?・・・そんな暇があるかどうか謎だけど・・・。』
『そうか。簡単にしっぽは掴ませてくれないかな?』
『それはどうかしら?スパンが短くなっているって事はミスを犯しやすいでしょう?焦っているって事だし。秩序型の犯人で、署名も残してる。錯乱状態だとするのであれば、可能性は上がる。それに龍達宛に来たメール。“神罰は続く。今手にしているものを全て手放せ、さもなくば災いは自身に降りかかるだろう”って事は犯人焦っているって事で間違いないでしょう?』
『だよね。まぁ、現状なんとも言えないけれど、でもわかったことはアイツ等に伝えに行くんでだろう?』
『欲しい情報と交換だよね~。』
ちゅっと耳の辺りでリップ音が聞こえる。
『ひぅっ!…ゲホッ!』
ぬるりとした生暖かい感触と、チクッとした痛みに驚いて、変な声が出てしまった。
『大丈夫?』
背中を擦りながらコップを差し出してくる、ディをきっと睨みつける。
今何をした?!何を!一気にコップの中身を飲み干すと思いっきり息をはいた。
『ちょっと、ディ!!なにっ……、!』
落ち着いた所で、抗議をしようと顔を上げればそのまま唇をふさがれた。
開いた口の隙間から、舌が入りこ口内を犯していく。
少し逃げた私の舌を絡めとり、焦らすような深いキスをされた。
息継ぎままならない状態で、苦しくなり悪あがきで肩を叩く。苦しいと言う意味含めて。
『っ、はぁ。…苦しかった。』
『息継ぎすれば良かったのに。』
『出来ると思ってる?!あの状態で!?あーもーいいや、力抜けた。』
『気持ちよかった?』
『驚いただけよ!』
意地悪そうに笑うディは確実に私の反応を楽しんでる。
これだから疲れが中途半端に溜まり出すと性格が悪い!
しかも、キスマークを付けられたことにたいして講義をすれば、見えそうで見えないから大丈夫だと確信に満ちた返事が帰ってきた。
そもそも恋人でも無いのにキスマーク付けるとかどうなんだろうと思うのだが、嫌悪感が無い私の反応がいけないような気がする。
でも嫌だったら、瞬時に殴り飛ばしてるもんなぁ。
とりあえず、機嫌が少しでも良くなって良かった。と思った。
ディがぷっつん来ると性格が、がらっと変わって凶暴だもの。
穏やかなのが一番。
目の前のディの髪をぐちゃぐちゃと撫で回すと、そのまま押し倒された。
気がつけば、ディは寝息を立てていて、正直重い。
はぁーとため息を付いたが、動けないので諦める。
『いい夢を』
再度頭を撫でると、携帯のアラームを設定して一緒に仮眠をとることにした。
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