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第1章 学園編入編。
真夜中の電話。
しおりを挟む少し身体を起こしディのおでこにキスをする。
布団を肩までかけた所でスマホのバイブが鳴った。
ディスプレイに表示されていた名前を見て、ベッドから抜け出すとリビングまで移動し、通話ボタンを押す
『おはようソフィ』
『おはよう、ギル。』
『転校初日はどうだったの?』
『あ~それがね実は問題が発生しまして』
『問題?例の幼馴染くんとダンが喧嘩でもしたの?』
『それに近い事を初対面でしてたんだけど、それじゃなくてルイスから聞いてない?』
『ルイスから?』
きょとんとした返事が返ってきたので、あぁ、話してないんだなと確信した。
『ちょっと、頼まれてくれないかな?』
『なぁに?』
『カリトゥス学院が隠しているものを調べて欲しいんだけど。』
『なぁに?また巻き込まれたの?』
『・・・そんな所。というより今回はルイスにハメられた感が半端ない』
『あ~ルイスならやりかねないわね~。それより読みかけの資料後で送ってあげるわね。』
『ありがと~。とりあえず、学校の事は今すぐじゃなくても大丈夫よ。私も学校で少し調べてみるから。違うルートで。ねぇ、ギル。例えば私とギルが顔見知り程度の知り合いで、ギルしか持っていない情報を私がどうしても欲しいって言った場合どうする?すんなり見せてくれる?』
『そうね~、顔見知り程度なら条件付けるわね。絶対に相手が嫌がる事をしてもらうかしら?ふふっ。』
『・・・・。なんか黒いものを感じる。』
『あら、いや~ね。大切な情報なんだから対価と言いなさいよ。まぁいいわ。資料は送ったから、今聞いたものはちょっと伝にでも聞いてみるわ』
『ありがとう。』
『帰国したら買い物行きましょうね~』
『・・・休暇の最終日でいいなら。』
『楽しみにしてるわ。』
ちゅっと受話器越しに聞こえ、そこで通話は終了。
バサバサと紙が雪崩る音が聞こえたので、打ち込んでるデータの紙が雪崩たんだろうなと安易にギルがいる部屋の状況を把握していれば想像が付く。
再びベットに潜り込むと今度こそ眠りについた。
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