infinite love

谷山佳与

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第3章 恋人たちの休息日。編

甘い時間 3 ✩

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翌朝まどろみの中目を覚ましたのは、お昼を過ぎた頃だった。
私を抱きしめたまま、寝息を立てるディは熟睡したままで、あまりにも気持ちよさそうに眠っているものだから、思いっきり頬つまみあげる。

「っ・・・いっ!」
『おはよう。ディ。』
『・・・おはよう。フィー。なんで怒ってるの?』
『え?怒ってないわよ?』
『怒ってるよね?』
『ふふ。体力考えずに抱いたわね?』
『・・いや、だって、・・・、煽るフィーが悪い。』
『はぁ?!むぅん』

ちゅうっとリップ音わざと響かせ、そのままぐるんと体制を変えられ、ディの腕に囲われる。

『今日と明日、やすみでしょう?僕以外とフィーが足りないんですよね?』

にっこりと微笑みながらも、お腹の当たりに主張を始めたものに気づき顔がひきつる。

『いやいやいや、無理だからね?どんだけ体力オバケなの?少しは考えようか。』
『別にいいじゃないですか。休みなのですし。』

密口に擦りつけられれば、ぬるりとしていて、上下に摩られる。
ここで許可を出したものなら、今度こそ抱き潰される。
どうしたものかと思案しながら、視線をさまよわせると、二人の携帯が同時に鳴り始めた。
アラームとかでは無く、ただ単純に着信だ。
ホッとしながらも、画面を除けば、ギルバートとイヴからだった。
この二人から同時にかかってくること自体が珍しく、ひとまず電話に出ることにした。

『はい、ギ『あら?もしかして寝てた?ちょっと、今日休みじゃないの?』・・・とりあえず、おはよう。ギル。それよりどうしたの?』
『あー、フィーお姫様達には悪いのだけれど、年明けたら私も日本に行くことになったから。よろしくね~』
『は?!』
『大学部に教師として潜入調査するの~。詳しくはイブがディにすると思うからよろしく。』

ハートマークが大量に飛びそうな、テンション高めで一気に言われると、一方的にきられた。
ディの方へ視線を向けば、なにやらメモを大量にとっている。
先ほど言っていたギルの件だろうか?
少し不機嫌そうにしながらも、イヴ電話をしている間にシャワーを浴びてこようとそのまま浴室へ向かった。
脱衣所にある鏡を見れば、無数のキスマークの後にため息しか出てこなかったりする。
いつも以上に酷い。

盛大にため息を付きながらもシャワーを浴びながら年明けから、ギルがくるのか~と思いながら、逆にちょっと楽しみだなと思ったりしてるあたり、ふふと笑が溢れる。

『なに笑ってるの?』

腰を後ろから引き寄せられ、首筋にぬるって舌がはう。

『っひっ!』
『ひってひどいな~』

くすくすと笑いながらも、手は下へと下がっていく。

『ディ!!』
『やだ。』

後ろからしっかりとホールドされる。

『・・・そう。OK.分かった。ディが強硬段に出るのであれば、私もそうさせてもらうわね。』

思いっきり肘をみぞおちに打ち込むと、腕の拘束が解ける。
床にうずくまるディを尻目に、脱衣所に戻りちゃっちゃと出かける準備をする。

『っっ!!・・・ゲホっ、え?ちょ、フィー?!』
『それではしっかり、ガッツリ頭を冷やしてね?』

にっこり微笑み、マンションをでた。
しばらく反省すればいいのよ、と内心悪態つきながら。

そのあとどうしたのかというと、それは想像にお任せいたしまします。
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