君が届かなくなる前に。

谷山佳与

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第3章 勇気を持って一歩踏み出せば

星みたいに世界は輝いて2。

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三日ぶりにお風呂に入りさっぱりした私は、制服に着替えそのまま皆が待つ食堂へ向かった。
朝食のメニューは消化のいいものをということで、スープが出てきた。
他のメンバーはそれにパンとサラダなどある。
私は、ゆっくりそれを口にしながら今日この後どのような予定なのか気になる所ではある。
私としては、このまま登校して生徒会の仕事をしたいのだが、果たしてこのメンバーがそれを許可してくれるかが問題んだ。
せめて生徒会の仕事はしたい。

「叔父上を呼んだから、レティは叔父上に魔力の馴染み具合、体調を確認してもらってから、許可が出れば登校してもいいよ。」
「え?学校に行ってもよろしいの?」
「ダメだと行っても絶対行こうとするでしょう?」
「当然ですわ。」
「仕事に責任を持つのはいいことだけどな、レティ。周りに頼るのも仕事だからな?」
「レティねえさんは色々抱えすぎなんだよ。」
「責任感強いから、あまり頼ってくれないよね、レティ姉さま。」
「うっ。それは・・・。」
「とりあえず、俺もレティも卒業に必要な単位は取得済みだし今日は生徒会室に引きこもるか。気になってるのは卒業式の件だろう?」
「さすがライですわ!」

にこやかに返事をすれば、ラズ様が苦笑している。

「ほんと二人は意志の疎通が上手いというか、私もライと同じように意志の疎通が簡単にできればいいのだけれど。」
「私も、ラズ様とちゃんともコミュニケーションを取りますわ。」

食事が終わりアークとリオは先に登校し、ラズ様、ライと共に待っていればルイ兄様がやってきました。

「体調はよさそうだね。レティーシア」
「えぇ、すっかり。」
「魔力もしっかりと馴染んでいるし、大丈夫でしょう。髪色が完全に変わったのもその証拠でしょうし。」

そう言って私の魔力の循環を確認したルイ兄様の傍に小さな妖精が何人か飛んでいた。
それをじっと見つめていたら、その視線にルイ兄様が気づかれた。

「レティーシアはこの子達がみえるの?」
「え?他の方には見えませんの?」
「妖精、精霊が見えるのは適正がないと見えないよ?レティーシアが見えているというのであればやはり適正があるのでしょうね。」

と、優しい笑顔で言われて、その笑顔がラズ様に似ていて思わず頬を赤くする。
きっとリリー姉さまが言っていた、笑顔が素敵というのはこのことですわね。

「ルイ兄様は、笑うとラズ様に似てらっしゃいますね。」
「ん?あぁそうだろうね。私は兄上と同腹の弟だから似ていて当然ですよ。」
「確かに叔父上が父上に一番似ているな。」

とどこか納得したように、頷くのはライでラズ様はどこか照れているようにも見えた。
とにかく無事ルイ兄様からも登校の許可は出ましたので、生徒会の仕事を終わらせたいと思います。
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主人公は隣国のお姫様ですがライラックのお話です。ご興味のあるかたはよろしくお願いいたします君がずっと好きでした。

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