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第3章 勇気を持って一歩踏み出せば
世界を彩る2。
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食堂へ着けばみんないるのだろうと思っていたのだが、予想外に残っていたのは国王夫妻とヴィー姉さまとリリー姉さまにルイ様、ライだけだった。
残りは昨夜の内にそれぞれの邸宅に帰宅したり、既に執務に入ったりとそれぞれ仕事を開始しているという。
席に座った私は、皆の視線に居た堪れない。
「凄く髪の毛長くなったわね。」
「髪の毛の色も、薄いオレンジになりましたわね。」
両サイドに座る姉さま達は既に朝食を終えており、まずは朝食をと言う事で、パンとサラダを食べている間私の髪を持ち陽に透かしている。
特に食べずらいとかは無いので、何も言わず黙々と手と口を動かす。
私の食事が終わるまで各々進められそうな仕事があるのか、お茶を飲みながら書類にサインをしたり読んだりしている。
それぞれの執務室へ移動しないのは、私の今後の予定を決めるためであるらしい。
最後の一口を食べ終わると、それを流し込むように紅茶を飲み干す。
一息ついたところで、食器を下げてもらい新しく珈琲を入れてもらった。
「レティーシア嬢、今体調が悪いところとかはないか?」
「特には問題ございません。」
「しかし、髪の毛が伸びるとは思わなかった。瞳の色はまだ変化は無いようだな。」
「そうですわね。色も薄いオレンジで綺麗な色をしてますわ。より可愛さに拍車がかかったというか、綺麗になったというか。これはラザルートもライラックも心配で目が離せませんわね。」
国王夫妻ののんびりとした感想を聴きながら、質問に答える
なぜ二人が心配するのか分からないけれども、昔から私の周りにいる人たちは、私に対して少し、いやかなり過保護だったから、仕方ないといえば仕方ないのか。
それがもしかしたら、女神フレイアが魔力を封印したことに関係しているのかもしれない。
魔力無しの状態になるのは、風邪を引きやすかったり体が弱かったりと短命だったりするのだ。
元々の魔力が無いのではなく、多すぎて体が耐え切らないというのも難しいような気がする。
体が成長し、成人したから耐えれるという単純なものじゃない様な気がするのだけれども、それはもう慣れて上手く付き合っていくしかないのだろう。
「レティ、まずは魔力に関してだが、定期的に測定をする事を約束して欲しい。そして、必ず僕かラズが傍に居る時に測定することにしよう。魔力が暴走してもある程度なら抑えれるし、ラズが居ればまずは問題ないよ。」
「はい。アル兄様、属性はいつごろ分かるものなんですの?」
「それは、レティの魔力の戻り具合にもよるだろうけれど、僕が契約している精霊達がとても喜んでいるから、精霊魔法が使えるかもしれないね。」
「それがまず一つ目。二つ目は体調が少しでもおかしいと感じたら、僕かラズ、兄さんかライに必ず言うこと。魔力が急に戻るとその反動で体調を崩しやすいからね?僕からは以上かな?」
「はい。」
仕事があるからと、アル兄様は国王夫妻に挨拶をして食堂を出ていった。
「私からは、王太子妃の教育に関してなのだけど、昨日アナに聞いたら王太子妃のカルキュラム、既に終えていると報告を受けたのよね。
基本的なマナーだったり、王族、貴族の名前と顔の一致、家族構成、職業、地位の把握に加えて、ダンスに刺繍、ピアノが基本なのだけど、その他に諸外国の王族の名前、それぞれの国の特産や、他国の言語の習得まで終わっているらしいから、復習と最新情報とレティが知っている情報のすり合わせくらいかしら?なので、私の方はそうね、婚礼の儀が終わる前に少し時間を取れば大丈夫よ。」
「最後に私からだね。レティーシア嬢の変化を始めた色彩に関しては、卒業してから皆に知らせればよい。婚約の正式発表も国民へ対してはそれくらいの時期がいいだろう。なにより、昨日女神が降らせた花びらのおかげで未だ国中がお祭り騒ぎだ。皆女神の祝福だと喜んでおる。なので、幻術の魔法をかけておこう。魔力で打ち破らぬ限り、皆には今まで通りの色彩で見える。」
「はい、ありがとうございます。陛下、髪の毛は揃えるくらい切っても大丈夫でしょうか?」
「多少切るくらいであれば問題はないだろう。さて、そろそろ私も仕事に入るから、ラズ、きちんとレティーシア嬢を学院まで送り届ける事。学院ではライ、そなたが中心となってレティーシア嬢を支える事。よいな。」
「「はい。」」
二人の返事を聞いた国王は立ち上がると執務室へと向かっていった。
王妃様と姉さま達は、それぞれの婚礼の衣装の下準備と卒業パーティへ向けてのドレスのデザインを決めるのだということで、王妃様のお部屋に向かい、残された私たち三人は、そのまま学院に向かうことにした。
残りは昨夜の内にそれぞれの邸宅に帰宅したり、既に執務に入ったりとそれぞれ仕事を開始しているという。
席に座った私は、皆の視線に居た堪れない。
「凄く髪の毛長くなったわね。」
「髪の毛の色も、薄いオレンジになりましたわね。」
両サイドに座る姉さま達は既に朝食を終えており、まずは朝食をと言う事で、パンとサラダを食べている間私の髪を持ち陽に透かしている。
特に食べずらいとかは無いので、何も言わず黙々と手と口を動かす。
私の食事が終わるまで各々進められそうな仕事があるのか、お茶を飲みながら書類にサインをしたり読んだりしている。
それぞれの執務室へ移動しないのは、私の今後の予定を決めるためであるらしい。
最後の一口を食べ終わると、それを流し込むように紅茶を飲み干す。
一息ついたところで、食器を下げてもらい新しく珈琲を入れてもらった。
「レティーシア嬢、今体調が悪いところとかはないか?」
「特には問題ございません。」
「しかし、髪の毛が伸びるとは思わなかった。瞳の色はまだ変化は無いようだな。」
「そうですわね。色も薄いオレンジで綺麗な色をしてますわ。より可愛さに拍車がかかったというか、綺麗になったというか。これはラザルートもライラックも心配で目が離せませんわね。」
国王夫妻ののんびりとした感想を聴きながら、質問に答える
なぜ二人が心配するのか分からないけれども、昔から私の周りにいる人たちは、私に対して少し、いやかなり過保護だったから、仕方ないといえば仕方ないのか。
それがもしかしたら、女神フレイアが魔力を封印したことに関係しているのかもしれない。
魔力無しの状態になるのは、風邪を引きやすかったり体が弱かったりと短命だったりするのだ。
元々の魔力が無いのではなく、多すぎて体が耐え切らないというのも難しいような気がする。
体が成長し、成人したから耐えれるという単純なものじゃない様な気がするのだけれども、それはもう慣れて上手く付き合っていくしかないのだろう。
「レティ、まずは魔力に関してだが、定期的に測定をする事を約束して欲しい。そして、必ず僕かラズが傍に居る時に測定することにしよう。魔力が暴走してもある程度なら抑えれるし、ラズが居ればまずは問題ないよ。」
「はい。アル兄様、属性はいつごろ分かるものなんですの?」
「それは、レティの魔力の戻り具合にもよるだろうけれど、僕が契約している精霊達がとても喜んでいるから、精霊魔法が使えるかもしれないね。」
「それがまず一つ目。二つ目は体調が少しでもおかしいと感じたら、僕かラズ、兄さんかライに必ず言うこと。魔力が急に戻るとその反動で体調を崩しやすいからね?僕からは以上かな?」
「はい。」
仕事があるからと、アル兄様は国王夫妻に挨拶をして食堂を出ていった。
「私からは、王太子妃の教育に関してなのだけど、昨日アナに聞いたら王太子妃のカルキュラム、既に終えていると報告を受けたのよね。
基本的なマナーだったり、王族、貴族の名前と顔の一致、家族構成、職業、地位の把握に加えて、ダンスに刺繍、ピアノが基本なのだけど、その他に諸外国の王族の名前、それぞれの国の特産や、他国の言語の習得まで終わっているらしいから、復習と最新情報とレティが知っている情報のすり合わせくらいかしら?なので、私の方はそうね、婚礼の儀が終わる前に少し時間を取れば大丈夫よ。」
「最後に私からだね。レティーシア嬢の変化を始めた色彩に関しては、卒業してから皆に知らせればよい。婚約の正式発表も国民へ対してはそれくらいの時期がいいだろう。なにより、昨日女神が降らせた花びらのおかげで未だ国中がお祭り騒ぎだ。皆女神の祝福だと喜んでおる。なので、幻術の魔法をかけておこう。魔力で打ち破らぬ限り、皆には今まで通りの色彩で見える。」
「はい、ありがとうございます。陛下、髪の毛は揃えるくらい切っても大丈夫でしょうか?」
「多少切るくらいであれば問題はないだろう。さて、そろそろ私も仕事に入るから、ラズ、きちんとレティーシア嬢を学院まで送り届ける事。学院ではライ、そなたが中心となってレティーシア嬢を支える事。よいな。」
「「はい。」」
二人の返事を聞いた国王は立ち上がると執務室へと向かっていった。
王妃様と姉さま達は、それぞれの婚礼の衣装の下準備と卒業パーティへ向けてのドレスのデザインを決めるのだということで、王妃様のお部屋に向かい、残された私たち三人は、そのまま学院に向かうことにした。
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主人公は隣国のお姫様ですがライラックのお話です。ご興味のあるかたはよろしくお願いいたします君がずっと好きでした。
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