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第1章 王太子殿下の婚約者候補
創立記念パーティ。
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「・・・・え?なんですって?」
「だから、今日のパーティ、親父の代わりに兄貴が来るんだと。」
創立記念日を迎えた今日、日々忙殺し続け準備をし多忙を極めた生徒会室に予定変更が告げられた。
後は定刻に会場入りして、ダンスを踊るだけで終わりだと思っていた矢先に、幼馴染であり第二王子である、ライラック・ウィル・ヴィ・フレイアス殿下の口から来るはずの予定のない予想外の人物の名前が出された。
「陛下は御加減悪いの?いえ、違うわね。急遽だから、妃殿下がお風邪でも召されたのかしら?」
「いや、ただ単に兄貴がレティに会いたいだけだと思う。」
「あら?ラズ様とは三ヶ月前にお会いしましたわよ?」
「三ヶ月も前だろ?頼むからレティ、せめて半月に一度兄貴に会ってやってくれ。」
「私はただの、候補の一人ですわよ?リリー姉様が最有力じゃない。それにラズ様にお会いしたら、お父様やお兄様達にも会っていかないと、いけないから嫌よ。」
「レティ、本気で言ってるか?それ。」
「え?」
きょとんとした表情をした私に対して、ライは盛大にため息を着いた。
そんなに、ため息を付くことの程か。
なにより、用が無いと会いに行く勇気が出ないし、後半の理由もあるのだから仕方ない。
「あのな、レティが王家に嫁ぐのは決定事項なわけ。それを言うなら、ヴィー姉上以外、リリー姉上も王家に嫁ぐことは決まっているけど、レティ程じゃない。」
「まぁ、そうですわね。エステル候爵家も、アトラス候爵家も既に一度嫁いでますものね。現王妃陛下はエステル家出身ですし。」
「となると、最有力はリリー姉上ではなく、レティになるわけだ。レティが兄貴と結婚しなかった場合、相手が俺になるぞ?」
「何の話をしているんだ?」
”それは嫌だなぁ”と、答えようとした矢先第三者の声でそれは途切れた。
入口に立っていたのは、ライトブルーの髪にラベンダー色の瞳を持ち、正装の白の軍服を着たライにそっくりの男性、ラザルート・ウィル・ヴィ・フレイアス王太子殿下が立っていた。
「兄貴!」
「ラズ様!」
「それで?レティの結婚相手がなんで、ライになるんだ?」
部屋に入ってくるなり、私の隣に立つラズ様の笑顔に内心顔がひきつりそうになるのを、なんとかキープをする。
別に嫌いというわけではないのだけれど、なぜかライとか他の男性陣が私に話しかけてたり、婚約の話が出るとなんとも言えない怖さを感じてしまうのだ。
「それは、ラズ様のお相手が私以外になった時の話ですし、ライと結婚するくらいなら、私はルイ兄様がいいですわ。」
「叔父上とは結婚はいいんだ。」
「恋愛対象に私はライを見てませんもの。」
「それは地味に傷つくぞ?」
「あら、それはあなたもでしょう?」
「・・・当然だ。」
「とりあえず、私の婚約者に関しては来月の建国祭で決まるし、会場へ行こうか。」
「あ、はい。」
ひとまず婚約者云々の話は置いておいて、会場入りをする為生徒会室を後にして会場であるホールへと向かう事にした。
「だから、今日のパーティ、親父の代わりに兄貴が来るんだと。」
創立記念日を迎えた今日、日々忙殺し続け準備をし多忙を極めた生徒会室に予定変更が告げられた。
後は定刻に会場入りして、ダンスを踊るだけで終わりだと思っていた矢先に、幼馴染であり第二王子である、ライラック・ウィル・ヴィ・フレイアス殿下の口から来るはずの予定のない予想外の人物の名前が出された。
「陛下は御加減悪いの?いえ、違うわね。急遽だから、妃殿下がお風邪でも召されたのかしら?」
「いや、ただ単に兄貴がレティに会いたいだけだと思う。」
「あら?ラズ様とは三ヶ月前にお会いしましたわよ?」
「三ヶ月も前だろ?頼むからレティ、せめて半月に一度兄貴に会ってやってくれ。」
「私はただの、候補の一人ですわよ?リリー姉様が最有力じゃない。それにラズ様にお会いしたら、お父様やお兄様達にも会っていかないと、いけないから嫌よ。」
「レティ、本気で言ってるか?それ。」
「え?」
きょとんとした表情をした私に対して、ライは盛大にため息を着いた。
そんなに、ため息を付くことの程か。
なにより、用が無いと会いに行く勇気が出ないし、後半の理由もあるのだから仕方ない。
「あのな、レティが王家に嫁ぐのは決定事項なわけ。それを言うなら、ヴィー姉上以外、リリー姉上も王家に嫁ぐことは決まっているけど、レティ程じゃない。」
「まぁ、そうですわね。エステル候爵家も、アトラス候爵家も既に一度嫁いでますものね。現王妃陛下はエステル家出身ですし。」
「となると、最有力はリリー姉上ではなく、レティになるわけだ。レティが兄貴と結婚しなかった場合、相手が俺になるぞ?」
「何の話をしているんだ?」
”それは嫌だなぁ”と、答えようとした矢先第三者の声でそれは途切れた。
入口に立っていたのは、ライトブルーの髪にラベンダー色の瞳を持ち、正装の白の軍服を着たライにそっくりの男性、ラザルート・ウィル・ヴィ・フレイアス王太子殿下が立っていた。
「兄貴!」
「ラズ様!」
「それで?レティの結婚相手がなんで、ライになるんだ?」
部屋に入ってくるなり、私の隣に立つラズ様の笑顔に内心顔がひきつりそうになるのを、なんとかキープをする。
別に嫌いというわけではないのだけれど、なぜかライとか他の男性陣が私に話しかけてたり、婚約の話が出るとなんとも言えない怖さを感じてしまうのだ。
「それは、ラズ様のお相手が私以外になった時の話ですし、ライと結婚するくらいなら、私はルイ兄様がいいですわ。」
「叔父上とは結婚はいいんだ。」
「恋愛対象に私はライを見てませんもの。」
「それは地味に傷つくぞ?」
「あら、それはあなたもでしょう?」
「・・・当然だ。」
「とりあえず、私の婚約者に関しては来月の建国祭で決まるし、会場へ行こうか。」
「あ、はい。」
ひとまず婚約者云々の話は置いておいて、会場入りをする為生徒会室を後にして会場であるホールへと向かう事にした。
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主人公は隣国のお姫様ですがライラックのお話です。ご興味のあるかたはよろしくお願いいたします君がずっと好きでした。
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