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第4章 愛は光に眠る宝石のよう
プレゼント。
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カフスとリングの二つを包んでもらうと、ライも同じように包を抱えていた。
「まだ、怒ってますの?」
「別に。」
「怒ってますわね。」
内心悪態を付きつつも、心配してくれたからであろう怒りに対しては、過保護。と、思ってしまう。
確かに相談も無く動いたのには悪いと思ったけれど、あれくらい予想の範囲だと思うのである。
在学中の街散策のときだって多々あったでは無いかと思うのだ。
じっと、見上げつつも眉間のシワは取れそうにもないため、少し離れて歩こうかと決めると城への道を歩きだした。
シニオン商会の本店からお城まではメイン通りを北上する一本道で十分くらいで着く。
スタスタと先に歩き出せば、迷うような気配を感じそのまま後ろを付いてくるのかと思ったら、片手で抱き上げられると、風魔法を使用したのだろう、そのまま地を蹴り建物の屋根の上に登り、そのまま城へ向かった。
「ちょ、ライ!屋根に登る必要も、私を抱き上げる必要もないわよね?!」
「ある。ちょっと付き合え。」
と、一言呟き、城門の前で変えていた髪色を元に戻し中へ入っていった。
王城の、王族居住区域へ向かっているのだろう、廊下ですれ違う人々は何事だと行った表情でこちらを見ている。
私の色は元に戻っていないので、一目でエレノアール侯爵令嬢とは分からないのであろう。
これは身内ぐらいしか私だとわからないはず。
ライの頭上より抗議をするも聞き耳持たずで、歩き続ける。
王族居住区に入るところで出会ったのは、ラズ様で、私とライを見るなり「仲直りが終わるまで帰ってこないように」と、にっこり笑って見送られてしまった。
そもそも喧嘩してません!!と言いたいところだが、怒らせたという自覚はあるので仕方ないと諦めた。
連れてこられたのは、幼い頃より2人で遊んでいた秘密部屋。
ボードゲームや幼い頃遊んでいた人形、本、アルバムなどが収められていて、兄様達にも秘密の場所だ。
パチンと、ライが指を鳴らすと何か結界の様なモノが張られた。
「何しましたの?」
「何って?防音、盗聴防止の結界を張っただけだ。」
床に下ろされるわけでも無く、抱えられたままの私はそのまま近くに置いてあったソファに座らされ、向かいにはライが椅子を持ってきてそれに座った。
「ラズ様が仲直りとおっしゃってましたが、私ライと喧嘩した覚えないんだけど。」
「本気で言ってる?」
「そりゃ言い合いはしたけれど、喧嘩って程じゃないでしょう?」
「俺はな、言い合いの原因で怒ってんの。立場わかってるか?」
「それを言うなら、ライだってじゃん。」
「俺は戦えるからいいの。それに婚約者も居ない。レティは?いるよな婚約者。いくら戦えるからといって、ホイホイ厄介事に首を突っ込む奴が居るか?」
「だって、見過ごせないじゃない!」
「だから、頼れって言ってんだ!」
「頼りにしてるわよ!だから突っ込むんでしょう?!」
「大体想像は付くがな、レティの行動は。だが一緒に居るのが俺じゃないただの近衛騎士だったらどうする?兄貴やアーク、レオ兄上達じゃなかったらどうする?!これから先俺は常に一緒に居ることがで出来ないんだぞ?!学生時代とは違うんだ!」
「っ!!」
顔の両側に手をつかれ、ライの香りが鼻腔をくすぐる。
怒っているのは、ライのはずなのに頭は項垂れていた。
「・・・レティを傍で守るのは俺じゃないだろう?そんなんだからいつまでも気になって、先に進めないんだ・・・。」
「ライ・・?」
ポツリとつぶやかれた言葉に、ドキリとする。
項垂れた頭に手を回し「ごめんなさい。」と、呟く。
その言葉を聞いて満足したのかライは腕をペシペシと軽く叩き、身体を離した。
「まだ、怒ってますの?」
「別に。」
「怒ってますわね。」
内心悪態を付きつつも、心配してくれたからであろう怒りに対しては、過保護。と、思ってしまう。
確かに相談も無く動いたのには悪いと思ったけれど、あれくらい予想の範囲だと思うのである。
在学中の街散策のときだって多々あったでは無いかと思うのだ。
じっと、見上げつつも眉間のシワは取れそうにもないため、少し離れて歩こうかと決めると城への道を歩きだした。
シニオン商会の本店からお城まではメイン通りを北上する一本道で十分くらいで着く。
スタスタと先に歩き出せば、迷うような気配を感じそのまま後ろを付いてくるのかと思ったら、片手で抱き上げられると、風魔法を使用したのだろう、そのまま地を蹴り建物の屋根の上に登り、そのまま城へ向かった。
「ちょ、ライ!屋根に登る必要も、私を抱き上げる必要もないわよね?!」
「ある。ちょっと付き合え。」
と、一言呟き、城門の前で変えていた髪色を元に戻し中へ入っていった。
王城の、王族居住区域へ向かっているのだろう、廊下ですれ違う人々は何事だと行った表情でこちらを見ている。
私の色は元に戻っていないので、一目でエレノアール侯爵令嬢とは分からないのであろう。
これは身内ぐらいしか私だとわからないはず。
ライの頭上より抗議をするも聞き耳持たずで、歩き続ける。
王族居住区に入るところで出会ったのは、ラズ様で、私とライを見るなり「仲直りが終わるまで帰ってこないように」と、にっこり笑って見送られてしまった。
そもそも喧嘩してません!!と言いたいところだが、怒らせたという自覚はあるので仕方ないと諦めた。
連れてこられたのは、幼い頃より2人で遊んでいた秘密部屋。
ボードゲームや幼い頃遊んでいた人形、本、アルバムなどが収められていて、兄様達にも秘密の場所だ。
パチンと、ライが指を鳴らすと何か結界の様なモノが張られた。
「何しましたの?」
「何って?防音、盗聴防止の結界を張っただけだ。」
床に下ろされるわけでも無く、抱えられたままの私はそのまま近くに置いてあったソファに座らされ、向かいにはライが椅子を持ってきてそれに座った。
「ラズ様が仲直りとおっしゃってましたが、私ライと喧嘩した覚えないんだけど。」
「本気で言ってる?」
「そりゃ言い合いはしたけれど、喧嘩って程じゃないでしょう?」
「俺はな、言い合いの原因で怒ってんの。立場わかってるか?」
「それを言うなら、ライだってじゃん。」
「俺は戦えるからいいの。それに婚約者も居ない。レティは?いるよな婚約者。いくら戦えるからといって、ホイホイ厄介事に首を突っ込む奴が居るか?」
「だって、見過ごせないじゃない!」
「だから、頼れって言ってんだ!」
「頼りにしてるわよ!だから突っ込むんでしょう?!」
「大体想像は付くがな、レティの行動は。だが一緒に居るのが俺じゃないただの近衛騎士だったらどうする?兄貴やアーク、レオ兄上達じゃなかったらどうする?!これから先俺は常に一緒に居ることがで出来ないんだぞ?!学生時代とは違うんだ!」
「っ!!」
顔の両側に手をつかれ、ライの香りが鼻腔をくすぐる。
怒っているのは、ライのはずなのに頭は項垂れていた。
「・・・レティを傍で守るのは俺じゃないだろう?そんなんだからいつまでも気になって、先に進めないんだ・・・。」
「ライ・・?」
ポツリとつぶやかれた言葉に、ドキリとする。
項垂れた頭に手を回し「ごめんなさい。」と、呟く。
その言葉を聞いて満足したのかライは腕をペシペシと軽く叩き、身体を離した。
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主人公は隣国のお姫様ですがライラックのお話です。ご興味のあるかたはよろしくお願いいたします君がずっと好きでした。
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