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第1章 はじめまして平安京編
原因。
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叫び声に振り向くと中から女房が数人出てきた。
「白虎!!」
「はいな!」
廂の下に姿を表した白虎目掛け一直線に走り踏み切ると、構えてた両手に乗り上へと投げてくれた。
そのまま、廂に着地をすると靴を脱ぎ室内にはいる。
「失礼!!お嬢様方離れて。」
中心に居たのは、泡を吹いて倒れている年若い女房だった。
黒い糸が繋がっている。
恐らく元凶へと繋がっているのだろう。
すると青にぃが辿ってくれるらしく、頼むと目の前の女房に視線を戻す。
恐らく騙されたのだろう。
術は戻らないとでも言われたか、バレないと言われたか。
どちらにしても梨壷及び藤壷、梅壷の邪気の原因は彼女だ。
「ノーボウ アキャシャ キャラバヤ……」
真言を紡ぎ出せば女房から黒いモヤが飛び出してきて、完全に宿主から離れた。
『………憎い。……お前が…………春宮様の隣は私のものだ!』
低く木霊する声に皆震え上がっている。
雪ねぇと天に結界を張り守って貰っている。
「下級風情が、誰に喧嘩を売っている?」
仕上がった霊力を風の刃物に替え、放つ。
上手く外へと誘導出来ればいい。
少しづつ外へと近付くよう移動していく。
ぐっと間合いをつめられ後ろに飛び退くと、廂にある手摺の上に着地する。黒いモヤはそのまま上空へと浮上した。
「白虎、春宮様につけ、朱雀来い!一気にたたく!」
私の指示に2人は従う。
ああいう類のものは焼き切った方がいい。
「オン アビラウンケン バザラ ザトバン!
神の浄化の炎よ、我が剣と共に悪しきものを滅せ!!」
印を結び、朱桜の浄化の炎を刀印に込め対象に叩きつける。
『おのれ、おのれ!小童ごときに!!道ずれじゃ!』
そういい勢い良く向かった先は春宮様の所で、咄嗟に体が動き、そのまま間に滑り込ませ、符で結界を張る。
風が吹き荒れ烏帽子山を飛ばし、いくつかはカマイタチのように直衣と肌を切った。
これには流石の私も朱桜も怒りマックスで全身から神気を放ち、トドメの一撃で、断ち切った。
先程の風で髪が解けて非常に邪魔だ。
朱桜が紅いゴムをくれたので、ひとまずポニーテールにまとめ再び梅壷に戻り件の女房を確認すると顔色もよく呼吸も安定しているから大丈夫だろう。
「時平!!」
「なんです?春宮様。」
「私に出来ることはないか?」
「陛下に梅壷の方々を別の建物に移動しせて下さいって頼んで下さい。このまま浄化したいので。」
「分かった。いいか、絶対に梅壷から出るなよ?私が迎えに来るまで動くな。いいな?」
「善処します。」
そう返事をすれば
疑い眼で見られたが、なにもなければ動かない。これは、本当だ。
さて、私ができることは。
辺りを見回しながら傷口を拭う。直衣が血に染まるが気にしない。
袂に入れていた人形の紙を取り出し、式を作り上げる。
「悪いけど、片付けて。」
そう支持すれば、荒れた室内を片付け始める。
さて、いつまでもこの人をここに寝かせているわけにも行かないから移動させるか。
この時代の平均身長低くてよかった。
そう思いながら近くの女房に汚れてもいい様な布を貰うと、彼女を簡単に包み抱き上げる。
軽っ、子供みたい。
そんな感想を抱きながらも仕切りの中に簡易の寝床を作ってもらい、ひとまず寝かせる。
「あの、朝霧は大丈夫ですか?」
「ん?あぁ、大丈夫ですよ。もう彼女を苦しめるモノはいませんから。一応目が覚めたら医者にみせてください。」
「ありがとうございます。」
にっこり笑った所で春宮様が戻って来た。
「白虎!!」
「はいな!」
廂の下に姿を表した白虎目掛け一直線に走り踏み切ると、構えてた両手に乗り上へと投げてくれた。
そのまま、廂に着地をすると靴を脱ぎ室内にはいる。
「失礼!!お嬢様方離れて。」
中心に居たのは、泡を吹いて倒れている年若い女房だった。
黒い糸が繋がっている。
恐らく元凶へと繋がっているのだろう。
すると青にぃが辿ってくれるらしく、頼むと目の前の女房に視線を戻す。
恐らく騙されたのだろう。
術は戻らないとでも言われたか、バレないと言われたか。
どちらにしても梨壷及び藤壷、梅壷の邪気の原因は彼女だ。
「ノーボウ アキャシャ キャラバヤ……」
真言を紡ぎ出せば女房から黒いモヤが飛び出してきて、完全に宿主から離れた。
『………憎い。……お前が…………春宮様の隣は私のものだ!』
低く木霊する声に皆震え上がっている。
雪ねぇと天に結界を張り守って貰っている。
「下級風情が、誰に喧嘩を売っている?」
仕上がった霊力を風の刃物に替え、放つ。
上手く外へと誘導出来ればいい。
少しづつ外へと近付くよう移動していく。
ぐっと間合いをつめられ後ろに飛び退くと、廂にある手摺の上に着地する。黒いモヤはそのまま上空へと浮上した。
「白虎、春宮様につけ、朱雀来い!一気にたたく!」
私の指示に2人は従う。
ああいう類のものは焼き切った方がいい。
「オン アビラウンケン バザラ ザトバン!
神の浄化の炎よ、我が剣と共に悪しきものを滅せ!!」
印を結び、朱桜の浄化の炎を刀印に込め対象に叩きつける。
『おのれ、おのれ!小童ごときに!!道ずれじゃ!』
そういい勢い良く向かった先は春宮様の所で、咄嗟に体が動き、そのまま間に滑り込ませ、符で結界を張る。
風が吹き荒れ烏帽子山を飛ばし、いくつかはカマイタチのように直衣と肌を切った。
これには流石の私も朱桜も怒りマックスで全身から神気を放ち、トドメの一撃で、断ち切った。
先程の風で髪が解けて非常に邪魔だ。
朱桜が紅いゴムをくれたので、ひとまずポニーテールにまとめ再び梅壷に戻り件の女房を確認すると顔色もよく呼吸も安定しているから大丈夫だろう。
「時平!!」
「なんです?春宮様。」
「私に出来ることはないか?」
「陛下に梅壷の方々を別の建物に移動しせて下さいって頼んで下さい。このまま浄化したいので。」
「分かった。いいか、絶対に梅壷から出るなよ?私が迎えに来るまで動くな。いいな?」
「善処します。」
そう返事をすれば
疑い眼で見られたが、なにもなければ動かない。これは、本当だ。
さて、私ができることは。
辺りを見回しながら傷口を拭う。直衣が血に染まるが気にしない。
袂に入れていた人形の紙を取り出し、式を作り上げる。
「悪いけど、片付けて。」
そう支持すれば、荒れた室内を片付け始める。
さて、いつまでもこの人をここに寝かせているわけにも行かないから移動させるか。
この時代の平均身長低くてよかった。
そう思いながら近くの女房に汚れてもいい様な布を貰うと、彼女を簡単に包み抱き上げる。
軽っ、子供みたい。
そんな感想を抱きながらも仕切りの中に簡易の寝床を作ってもらい、ひとまず寝かせる。
「あの、朝霧は大丈夫ですか?」
「ん?あぁ、大丈夫ですよ。もう彼女を苦しめるモノはいませんから。一応目が覚めたら医者にみせてください。」
「ありがとうございます。」
にっこり笑った所で春宮様が戻って来た。
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