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第1章 はじめまして平安京編
春宮2。
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紫宸殿を辞したあと、春宮様の後を黙って着いていく。
頭の中で内裏の地図を展開させながら、位置を把握する。
おそらく春宮様のお住まいは昭陽舎通称梨壷は、ここから北東に位置したはず。
それにしても、どす黒いモノがかさらに濃ゆくなっているのは気のせいじゃないと思う。
周囲を警戒しながらも、春宮様を追う。
黒いモノの正体は確実に後宮に原因がある。
呪いの類いなのは間違いない。
ざわりっ。
渡殿に出た瞬間空気が変わった。
周囲を見回す。結界にほころびがあるの?!
「春宮様!」
長身の春宮を後方へ引っ張り倒し前へ体を滑り込ませる。
「盾!!」
手を振り上げれは透明な壁が出来上がる。
と、同時にガキンっ!!
とした音が響くと同時に!黒い塊が姿を捉えると素早く印を結ぶ
「オン!マカラギャ、シュニシャ、ソワカ!かの者の姿を捕らえよ!我が太刀は破魔の風、悪しき者を切り裂け!裂破!!」
私を中心に風が生じ、カマイタチの様な風を叩きつける。
たて続けに印を結び黒い塊を退ける。
「白虎!追え!!」
傍に控えていた神将に命を下す。
「時平!!」
後方からやって来たのは、結界の綻びと先程の私の霊気を感じた晴明様だった。
「時平何があった。」
「結界に綻びがあったせいかと。今私の配下のものが追っております。」
「そうか。わしも結界に綻びがないか再度見て回ろう。」
「お願い致します。私も後程。」
晴明と軽く話た後、くるりと春宮様の方を見る。
ポカンとしと表情でこちらを見ている。傍によりしゃがみ込む。
「春宮様、とっさに引っ張ってしまい、本当に申し訳ございません。お怪我はないですか?」
「………あ!あぁ。すまない。」
「立てますか?」
「もちろん。」
手を差し出し引っ張る。
「春宮様、ひとまず殿舎に戻られますか?」
「いや、時平はどこに行きたい?晴明と話していただろう?」
「あぁ、まぁ。大丈夫です。後でで。ひとまず戻りましょう。」
「分かった。」
ひとまず、梨壷へ向かう事になったのだが梨壷を直前にした渡殿で、私は固まった。
ある程度は覚悟をしていた。
していたけども、これはない。
ない。本当にこれはない。
思わず春宮様の直衣をぎゅっと掴む。
それにともない、春宮様が足を止める。
「どうした?」
「これは、ダメです。ダメです。むしろ春宮様が今まで無事だったのが不思議です。」
「は?しかし、ここは私の殿舎だが?」
「それは、分かってます。だから、待って下さい。」
渡殿から下へ降りると印を結びながら、殿舎を囲っていく。
簡易の結界を張るのだ。
印を結んでいる時、朱桜が声を掛けてきてくれたので、そのまま殿舎内を調べてもらい取り除いてもらう。
私にも影響が出るから、徹底的に取り除いてくれた。
至る所に仕掛けられていた呪がかけれれていた。
なんかやだ、こういうのが日常生活であるの。
結界を張り終わり庭に呪の元を山積みにする。
「妃捺どうする?」
「燃やして。」
「わかった。」
私の返答に術の反動が来ないようにさらに結界を張り、朱桜に燃やすしてもらい、春宮様の元に戻った。
相変わらずどす黒いモノはあるが先程よりかはマシだろう。
「春宮様いきましょうか?」
「何をした?」
「詳しくは秘密ですが、簡単にいえば不要なものを取り除きました。」
春宮様の手を引き渡殿を渡り殿舎へと入っていった。
頭の中で内裏の地図を展開させながら、位置を把握する。
おそらく春宮様のお住まいは昭陽舎通称梨壷は、ここから北東に位置したはず。
それにしても、どす黒いモノがかさらに濃ゆくなっているのは気のせいじゃないと思う。
周囲を警戒しながらも、春宮様を追う。
黒いモノの正体は確実に後宮に原因がある。
呪いの類いなのは間違いない。
ざわりっ。
渡殿に出た瞬間空気が変わった。
周囲を見回す。結界にほころびがあるの?!
「春宮様!」
長身の春宮を後方へ引っ張り倒し前へ体を滑り込ませる。
「盾!!」
手を振り上げれは透明な壁が出来上がる。
と、同時にガキンっ!!
とした音が響くと同時に!黒い塊が姿を捉えると素早く印を結ぶ
「オン!マカラギャ、シュニシャ、ソワカ!かの者の姿を捕らえよ!我が太刀は破魔の風、悪しき者を切り裂け!裂破!!」
私を中心に風が生じ、カマイタチの様な風を叩きつける。
たて続けに印を結び黒い塊を退ける。
「白虎!追え!!」
傍に控えていた神将に命を下す。
「時平!!」
後方からやって来たのは、結界の綻びと先程の私の霊気を感じた晴明様だった。
「時平何があった。」
「結界に綻びがあったせいかと。今私の配下のものが追っております。」
「そうか。わしも結界に綻びがないか再度見て回ろう。」
「お願い致します。私も後程。」
晴明と軽く話た後、くるりと春宮様の方を見る。
ポカンとしと表情でこちらを見ている。傍によりしゃがみ込む。
「春宮様、とっさに引っ張ってしまい、本当に申し訳ございません。お怪我はないですか?」
「………あ!あぁ。すまない。」
「立てますか?」
「もちろん。」
手を差し出し引っ張る。
「春宮様、ひとまず殿舎に戻られますか?」
「いや、時平はどこに行きたい?晴明と話していただろう?」
「あぁ、まぁ。大丈夫です。後でで。ひとまず戻りましょう。」
「分かった。」
ひとまず、梨壷へ向かう事になったのだが梨壷を直前にした渡殿で、私は固まった。
ある程度は覚悟をしていた。
していたけども、これはない。
ない。本当にこれはない。
思わず春宮様の直衣をぎゅっと掴む。
それにともない、春宮様が足を止める。
「どうした?」
「これは、ダメです。ダメです。むしろ春宮様が今まで無事だったのが不思議です。」
「は?しかし、ここは私の殿舎だが?」
「それは、分かってます。だから、待って下さい。」
渡殿から下へ降りると印を結びながら、殿舎を囲っていく。
簡易の結界を張るのだ。
印を結んでいる時、朱桜が声を掛けてきてくれたので、そのまま殿舎内を調べてもらい取り除いてもらう。
私にも影響が出るから、徹底的に取り除いてくれた。
至る所に仕掛けられていた呪がかけれれていた。
なんかやだ、こういうのが日常生活であるの。
結界を張り終わり庭に呪の元を山積みにする。
「妃捺どうする?」
「燃やして。」
「わかった。」
私の返答に術の反動が来ないようにさらに結界を張り、朱桜に燃やすしてもらい、春宮様の元に戻った。
相変わらずどす黒いモノはあるが先程よりかはマシだろう。
「春宮様いきましょうか?」
「何をした?」
「詳しくは秘密ですが、簡単にいえば不要なものを取り除きました。」
春宮様の手を引き渡殿を渡り殿舎へと入っていった。
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