Day Dream

谷山佳与

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第5章 その後のお話編。

CM2。

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収録後、蒼介と二人で事務所に戻ればミーティングルームに集合と受付のお姉さんに言われた。
指示されたミーティングルームに入るとFRoNTIERの三人と榊原さんが待っていた。

「ただいま戻りました。」
「お姫、小鳩さんおかえり。それじゃあ早速明日の打ち合わせを・・・。」
「「明日?」」

榊原さんの言葉に二人してハモる。
お昼休み話した感じではお互い詳しい内容は知らないという認識なのだが。

「葉山から何も聞いてない?」
「聞いてないですし、そもそも部署に戻らず直接ここに来ましたから。」
「あー、分かった。ひとまずそこにある資料に大体は書いてますので、それを見ながら説明しますね。」

蒼介と二人、FRONTIERの向かいの席に並んで座ると榊原さんが説明をしてくれる。
概要としては、今日から放送されたCMのネタばらしをするために、Halloweenパーティとライブの宣伝を朝のニュースのエンタメコーナーに出演をするらしい。
Halloweenパーティは、事務所メンバーで行うライブで部門関係なしに歌ったり、即席の劇をしたりしてお客さんと一緒に楽しむものだ。
ライブは私と蒼介が三クール中のラブレボの三回目のライブのことで、なんと私と蒼介は二日間続けてのライブとなる。
予定を組んだ周りのむちゃぶりかげんに一瞬戦慄いたものだ。
流れとしては、三人のニューシングルと私と蒼介のデュエット曲を歌い、それぞれのイベントを紹介するものなのだが、ハロウィンにちなんで仮装をするらしい。
私と蒼介は当然の事ながら、シャルロッテとヴァンの格好である。
そういえばCMの外見もどちらかとシャルロッテよりだった・・・。

「・・・もしかして初めから仕組まれてた?!」
「さすがお姫、ご明答。俺的には、バレた時のお姫が絶対怖いと社長に進言したけれども、面白ければよしとの指示でした。」
「ちぃ手伝うぞ?」
「ふふ。ありがと、はるちゃん。」

盛大にため息を付き再び席に座ればそのまま残りの説明を受ける。
そのまま、ヘアメイクの杉ちゃんと一緒に明日の衣装を決める事になった。
私とかなちゃんはCMの衣装とヘアメイクだし蒼介も決まっているなので、早々に解散宣言されたが、どうせなら皆の衣装も一緒に決めると言うことになり、しばらく付き合う事にした。
私はかなちゃんともペアだけど、歌うのは蒼介と一緒なので、ゲームのなかに出てくるお互いの瞳とヘアカラーを模したピアスをすることでセット感を出してみた。
そしてそのまま、夕飯には遅い時間とはなったがみんなで軽く食べて変えることにした。
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