Day Dream

第5章 その後のお話編。

卒業式～春陽の場合～

岡崎三兄弟の末弟である、春陽の卒業式当日私と春ちゃんはステージ袖に身を隠していた。
春陽には仕事だよーと言ってあり、まさか母校の卒業式でサプライズliveをするとは言っていない。今回は私とはるちゃんの2人だけなので、音源は全部CDに入れ込んだ。
披露する楽曲は2人で遊びで作った曲でCD音源化の予定はなし。
今回限りになりそうな予定にあくまでもしたい感じです。

｢うわ、ひな卒業生代表だったじゃん。｣
｢挨拶の決め方ってどうなの？｣
｢学年主席か、生徒会長か、コンテスト優勝者かだな。｣
｢ちなみにはるちゃんのときは？｣
｢俺は会長以外はだったからかな？ちぃは？｣
｢私？全部ですけど。｣
｢そうだったな。さて、そろそろ終わるんじゃね？｣
｢ロッティ・・・・でいい？｣
｢それが5期までいってるやつだろ？｣
｢もちろん。｣

進行役の先生からそのままマイクを受け取る。

｢"卒業生の皆様。本日はご卒業おめでとうございます。私達からも皆様にお祝いをプレゼントさせて頂きたいと思いますので、少し私達にお時間を下さりませんか？"｣

手でOK？と作りながら、はるちゃんに視線を送れば大きく頷く。
そして会場の方といえば、原作を知っている子達からのざわめきが聞こえる。
まぁ、上々かな？
今日の私達の洋服はママがデザインしてくれた。
白とピンクの淡い色が使われている。
私はピンクのボレロに、円形スカートにパニエを履き、白のブラウスにニーソックス。
はるちゃんは白の丈の短いジャケットにパンツ、ピンクのカッターシャツ。
お互い骨盤上くらいにチューリップとライラックとリボンで作ったコサージュ。
そしてはるちゃん手作りの1点もの色違いのピアスを付けている。

｢いきますか。｣
｢ですな。｣

拳をコツンと当てるとステージへ一直線にかけて行った。

｢いえーい！卒業おめでとう！！久しぶりだな後輩ちゃん達！｣
｢それ、私言えないー！！卒業おめでとうございます！今日は本当に短い時間ですがよろしくお願い致します！｣

会場からは割れんばかりの歓声と悲鳴が聴こえた。
いい反応。

｢俺達から卒業生へ歌のプレゼント！出来たばっかで、音源化の予定はありません！そして何故かラブソング。ちぃこの意図は。｣
｢気分です！気分。そしてレアですね、レア｣
｢タイトルも無いもんな。｣
｢タイトル付けるの得意なのはひなだからね、仕方がない｣

クスクス笑うと曲が流れる。

｢後輩ちゃん達盛り上がっていきましょー！！｣

はるちゃんの声に会場がわく。
さて、頑張ろう！