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第4章 スペシャルドラマ編
確かな事。
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「………ぃ…………ちぃ。」
はるちゃんに呼ばれてる気がして目をあける。
いつの間にか寝ていたらしく、ぼーっとする頭で体を起こした。
「…おにぃちゃん?」
一瞬驚いた表情をされたがすぐにいつもの笑を浮かべた。
ペタっておでこと首筋に手を当てられる。
冷たくて気持ちいい。
「うーん、やっぱり熱あるなこの熱さ、飯食べれるか?」
「食べる。」
「じゃあちぃのだけ別に作るからとりあえずシャワー浴びるか体拭くかして、着替えてこい。汗だくの状態は余計悪化する。水分取れよ?」
はるちゃんの言葉に、あぁ熱があるからちょっとした事でモヤモヤしてたんだ。と、納得する。
のそのそとベッドを降りて今日買ったルームウェア兼パジャマを取り出し浴室へと向かった。
少し熱めのお湯でベタベタする汗を流し、着替えてリビングに行くとご飯は出来ていた。
「髪乾かしてやるから、飯食え」
されるがままの状態で、玉子がゆを食べる。
風邪じゃないと思うんだけどなぁー。
と思う。
「ついでに食ったら熱測れよ?38.5°以上あった方が一気に良くなるから。疲れだ、疲れ。ちぃは働き過ぎだ。」
「お兄ちゃん達より少ないもん。」
「少なくとも俺の事を"お兄ちゃん"って呼んでるあたり、心労もあんじゃねぇの?」
「うっ。」
「図星だな。かなの事か?とりあえず本人の口から聞くまで信じて待ってやれ。アレが俺達に隠し事する時はいつも理由があっただろうが。」
「…こういう時双子って不便」
「便利じゃねぇの。大体想像つくしな。とりあえず今は回復する事に集中しろ。」
「うん。」
少しはるちゃんに聞いて?話して少しは楽になった気がする。
全ては熱のせいという事にしよう。
ご飯を食べ終わり熱を測ると、38.8°きついはずだなぁと納得した。
はるちゃんに熱冷ましを貰い、水分をしっかり取ると再び寝室に戻った。
はるちゃん曰く、かなちゃんが何も言わないのは大した事じゃないか、もしくは今は言えない何かがあるのかの2つらしく、ソロで色々収録もしてるからそっちじゃないかな?と言っていた。
もし、仕事関係じゃ無かった場合は俺がどうにかしてやるからと言われたので、ひとまずゆっくり休もうかと思った。
明日も午後から収録だしね。
確実に言えるのは、いい事も悪い事もはるちゃんには必ず話すとの事なので、はるちゃん経由で理由が聞ければいいと思った。
はるちゃんに呼ばれてる気がして目をあける。
いつの間にか寝ていたらしく、ぼーっとする頭で体を起こした。
「…おにぃちゃん?」
一瞬驚いた表情をされたがすぐにいつもの笑を浮かべた。
ペタっておでこと首筋に手を当てられる。
冷たくて気持ちいい。
「うーん、やっぱり熱あるなこの熱さ、飯食べれるか?」
「食べる。」
「じゃあちぃのだけ別に作るからとりあえずシャワー浴びるか体拭くかして、着替えてこい。汗だくの状態は余計悪化する。水分取れよ?」
はるちゃんの言葉に、あぁ熱があるからちょっとした事でモヤモヤしてたんだ。と、納得する。
のそのそとベッドを降りて今日買ったルームウェア兼パジャマを取り出し浴室へと向かった。
少し熱めのお湯でベタベタする汗を流し、着替えてリビングに行くとご飯は出来ていた。
「髪乾かしてやるから、飯食え」
されるがままの状態で、玉子がゆを食べる。
風邪じゃないと思うんだけどなぁー。
と思う。
「ついでに食ったら熱測れよ?38.5°以上あった方が一気に良くなるから。疲れだ、疲れ。ちぃは働き過ぎだ。」
「お兄ちゃん達より少ないもん。」
「少なくとも俺の事を"お兄ちゃん"って呼んでるあたり、心労もあんじゃねぇの?」
「うっ。」
「図星だな。かなの事か?とりあえず本人の口から聞くまで信じて待ってやれ。アレが俺達に隠し事する時はいつも理由があっただろうが。」
「…こういう時双子って不便」
「便利じゃねぇの。大体想像つくしな。とりあえず今は回復する事に集中しろ。」
「うん。」
少しはるちゃんに聞いて?話して少しは楽になった気がする。
全ては熱のせいという事にしよう。
ご飯を食べ終わり熱を測ると、38.8°きついはずだなぁと納得した。
はるちゃんに熱冷ましを貰い、水分をしっかり取ると再び寝室に戻った。
はるちゃん曰く、かなちゃんが何も言わないのは大した事じゃないか、もしくは今は言えない何かがあるのかの2つらしく、ソロで色々収録もしてるからそっちじゃないかな?と言っていた。
もし、仕事関係じゃ無かった場合は俺がどうにかしてやるからと言われたので、ひとまずゆっくり休もうかと思った。
明日も午後から収録だしね。
確実に言えるのは、いい事も悪い事もはるちゃんには必ず話すとの事なので、はるちゃん経由で理由が聞ければいいと思った。
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