Day Dream

谷山佳与

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第4章 スペシャルドラマ編

ドラマのお仕事。

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久々の2人揃ってのオフは、かなちゃんが私の家に遊びに来てくれた。
特に何処かへ出掛けることはせず、お家でのんびり過ごす予定だ。
ひなは学校だし、はるちゃんはラジオとソロの雑誌の取材があるらしい。
その後養成所で、久々にピアノのレッスンを受けてくるらしい。
私はありがたい事に頂いた収録やオーディションも落ち着いたので今日、明日と休みなので今日はかなちゃんとのんびり過ごして明日は養成所で基礎練習をしに行こうかと思っている。
今日と明日の家事当番は、オフなので私。
家族の予定が記入されてるホワイトボードを眺めながら、晩御飯は何を作ろうかと考えてたりもする。
ママみたく凝ったものは作れないけれど、これから作れる様になればいいかと思う。
インターフォンが鳴る音がして、モニターで確認すればかなちゃんだったので玄関を開ける。

「おはよう、かなちゃん」
「おはよう。まぁ、もう昼だけどな。」
「ゆっくり寝れた?」
「お陰様で。」

リビングへかなちゃんを通すと、甘めのカフェラテを作る。
私の周りの男性陣は甘い物が大好きなのだ。
たまに血糖値大丈夫かな?と思う事もある。

テーブルにはるちゃん達に持たせたサンドイッチを一緒に出し、とりあえずぎゅうとかなちゃんに抱きついた。
ソファに方膝立ちの状態なのだが、かなちゃんからも腕を腰にまわされる。

「うー、久々のかなちゃんだぁ」
「久々って昨日も仕事で会ったじゃん。」
「仕事とプライベートじゃあ甘える度合いが違うもん。」
「まぁ、確かにな。」

軽く膨れてた私に軽くキスをくれる。
クスクス笑われそのまま唇を再度重ねた。
そのまま何度も角度を変え、少し開いた隙間から舌が侵入しる。

「……っ、んん、……」
「っ、顔真っ赤。」
「誰のせいよ」
「ん?可愛いなぁと思って。」
「…………~~っ、」

反応をからかわれてるのは嫌だけど、にこにこ笑うかなちゃんに弱い私も仕方ないと思う。
隣に座り直し、ひとまずご飯を食べる事にした。

*********


「へぇー、ドラマに出るんだね~。」

パラパラと台本を見ながらかなちゃんの話に相槌をうつ。

「そう。主人公の友人役で、ライバル。」
「うん、面白そうだね。」
「養成所に明日から通って、演技見直さないとなぁーって。」
「あぁ、かなちゃんアクションとか、得意だもんね意外と。」
「ちぃは他人事だね。」
「え?だって関係ないじゃない。私話来てないもの。」
「まぁ、そうだよなぁー。」
「そうそ…」
「どうした?」
「ううん、何でもない。」

台本を慌てて閉じる。
見間違いじゃ無ければキスってあった。
かなちゃんがする役とヒロインの。
でも、仕事だから仕方ない。
モヤモヤとする気持ちを落ち着けながら、かなちゃんに抱きついた。
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