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第3章 ライブイベント編
ホワイトデー4。
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はるとひなに連れてこられたのはデートの鉄板水族館。
彼らの中のタイムスケジュールを知りたいが、黙って案内されるがままついて行こうかと思う。
ちらりと案内板を見たわたしは館内のイベントの時間が表示されているのを見つけた。
「イルカショー見たい。」
「なら、もうすぐ始まるから先にイルカショー見よ?はるにぃ時間的に大丈夫でしょう?」
「ん?あぁ。元々次の回を見る予定だったから構わないよ。」
と言う事で、先にイルカショーを見ることになった。
今の状態は私を真ん中にして仲良く手を繋いでいる。
理由は、私がすぐ迷子になるかららしい。
はる達が居なくなってるだけだと思うんだけど。
そんなこと言えば、魔王様降臨するので言わない。
しかし、この状況傍から見てちゃんと兄弟に見えているのだろうか?
デートにしてはエスコート役が多いから、カップルには見えないだろう。
せいぜい仲のいい幼馴染み。
何気に3人でお揃いだしね。
イルカプールのある広場に来れば人がたくさんいたので後ろの方で立ち見することにした。
お陰で良く見える。
しばらくして飼育員さんたちが出て来て、イルカショーが始まった。
*******
「いゃあー可愛かった!」
子供みたいにはしゃぐ私を挟んで館内の水槽を見て回る。
「ちぃちゃん、昔からイルカ大好きだもんね。」
「うん!可愛いし賢いし。ジャンプとか凄いよね!」
「んじゃあ、ペンギンは?」
はるちゃんが手を繋いだ手で、目の前の水槽を指さす。
もちろん居るのはペンギンだ。
「可愛いー。」
小さい子の邪魔にならないように、ペンギンをマジマジと眺める。
後ろではるちゃん達が吹き出しているのは気づいているけど、無視だ無視。
一通り見て回って、水族館を出た後ショピングセンター行って買い物して、ごはんを食べた。
家につく直前かなちゃんからメールが届き、自宅前ではるちゃん達と1度別れ寮の方へと顔を出しに行く事にした。
寮のかなちゃんの部屋に付くとインターフォンをならし、中からTシャツにジーパンというラフな格好をしたかなちゃんが出て来て、一瞬私の格好に驚いていたが破顔して部屋に招き入れてくれた。
「今日は楽しかったか?」
「うん!ものすごく。久しぶりに3人で出かけたし。」
「それは良かったな」
かなちゃんの顔を見たい時は見上げる感じになるけれど、個人的には甘えてるみたいで、個人的に好きだったりする。
「今日は変装をしたから、珍しくアクセ多いのか?ピアスはると色違いだろ?」
「あ、うん。パパとはるちゃんとひなに貰った。後はお菓子とかお茶とか。何気にお揃いにするの好き。」
「家族からなら仕方ないか。今の格好も可愛い。じゃあ、俺からも、」
と、取りだしたのはパパ達がくれたブランドの箱。
私このブランド好きだって公言した事ないんだけどなぁ?
「俺はちぃの、好きな物位見てればわかる。まぁ、電話とかで話す特徴とか、考えれば特にな。家族なら余計に分かるんじゃないか?」
「そんなにわかりやすい?」
「わかりやすい。そこも可愛い。」
かなちゃんの膝に頭を乗せて見上げていた私に、軽くキスをする。
顔を赤くしながら体を起こせばそのまま抱き上げられ、膝に座らせられる。
思ったんだけどみんな、力強すぎ。
「見てみろよ。絶対似合うから。」
と、箱を開ければピンクゴールドのクラウンのピンキーリング。
誕生日は、何故かかなちゃんの誕生日石のペリドット。
「俺のって印。これなら、公に出ない時付けれるだろう?まぁ、衣装に合えば付けれるだろうし。」
右手の小指に付けてくれて、サイズはちょうどでなにより可愛い。
理由はアレだけど気持ちは嬉しい。
ありがとうとお礼をこめて、かなちゃんの頬にキスをした。
彼らの中のタイムスケジュールを知りたいが、黙って案内されるがままついて行こうかと思う。
ちらりと案内板を見たわたしは館内のイベントの時間が表示されているのを見つけた。
「イルカショー見たい。」
「なら、もうすぐ始まるから先にイルカショー見よ?はるにぃ時間的に大丈夫でしょう?」
「ん?あぁ。元々次の回を見る予定だったから構わないよ。」
と言う事で、先にイルカショーを見ることになった。
今の状態は私を真ん中にして仲良く手を繋いでいる。
理由は、私がすぐ迷子になるかららしい。
はる達が居なくなってるだけだと思うんだけど。
そんなこと言えば、魔王様降臨するので言わない。
しかし、この状況傍から見てちゃんと兄弟に見えているのだろうか?
デートにしてはエスコート役が多いから、カップルには見えないだろう。
せいぜい仲のいい幼馴染み。
何気に3人でお揃いだしね。
イルカプールのある広場に来れば人がたくさんいたので後ろの方で立ち見することにした。
お陰で良く見える。
しばらくして飼育員さんたちが出て来て、イルカショーが始まった。
*******
「いゃあー可愛かった!」
子供みたいにはしゃぐ私を挟んで館内の水槽を見て回る。
「ちぃちゃん、昔からイルカ大好きだもんね。」
「うん!可愛いし賢いし。ジャンプとか凄いよね!」
「んじゃあ、ペンギンは?」
はるちゃんが手を繋いだ手で、目の前の水槽を指さす。
もちろん居るのはペンギンだ。
「可愛いー。」
小さい子の邪魔にならないように、ペンギンをマジマジと眺める。
後ろではるちゃん達が吹き出しているのは気づいているけど、無視だ無視。
一通り見て回って、水族館を出た後ショピングセンター行って買い物して、ごはんを食べた。
家につく直前かなちゃんからメールが届き、自宅前ではるちゃん達と1度別れ寮の方へと顔を出しに行く事にした。
寮のかなちゃんの部屋に付くとインターフォンをならし、中からTシャツにジーパンというラフな格好をしたかなちゃんが出て来て、一瞬私の格好に驚いていたが破顔して部屋に招き入れてくれた。
「今日は楽しかったか?」
「うん!ものすごく。久しぶりに3人で出かけたし。」
「それは良かったな」
かなちゃんの顔を見たい時は見上げる感じになるけれど、個人的には甘えてるみたいで、個人的に好きだったりする。
「今日は変装をしたから、珍しくアクセ多いのか?ピアスはると色違いだろ?」
「あ、うん。パパとはるちゃんとひなに貰った。後はお菓子とかお茶とか。何気にお揃いにするの好き。」
「家族からなら仕方ないか。今の格好も可愛い。じゃあ、俺からも、」
と、取りだしたのはパパ達がくれたブランドの箱。
私このブランド好きだって公言した事ないんだけどなぁ?
「俺はちぃの、好きな物位見てればわかる。まぁ、電話とかで話す特徴とか、考えれば特にな。家族なら余計に分かるんじゃないか?」
「そんなにわかりやすい?」
「わかりやすい。そこも可愛い。」
かなちゃんの膝に頭を乗せて見上げていた私に、軽くキスをする。
顔を赤くしながら体を起こせばそのまま抱き上げられ、膝に座らせられる。
思ったんだけどみんな、力強すぎ。
「見てみろよ。絶対似合うから。」
と、箱を開ければピンクゴールドのクラウンのピンキーリング。
誕生日は、何故かかなちゃんの誕生日石のペリドット。
「俺のって印。これなら、公に出ない時付けれるだろう?まぁ、衣装に合えば付けれるだろうし。」
右手の小指に付けてくれて、サイズはちょうどでなにより可愛い。
理由はアレだけど気持ちは嬉しい。
ありがとうとお礼をこめて、かなちゃんの頬にキスをした。
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