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第2章 ブライダルフェア編
ブライダルフェアのその後 3。
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目が覚めるとバスじゃなくて事務所の仮眠室のベッドに居て、満面の笑みのかなちゃんが居ました。怖っ!
「おはよう。ちぃ。」
思わず布団を被ってしまった。
「…かなちゃん?…蒼介は?」
「そんなに蒼がいい?」
「え?」
きょとんと返せばかなちゃんは布団をベリっとめくられそのまま後ろへ押し倒された。
いきなりの事で、体が少し強ばり顔が赤くなる。
「ちぃは、蒼が好き?」
「蒼介?…好きだけど?」
「へー、付き合ってんの?蒼と。」
「は?それはないない!絶対有り得ない!だって、蒼介だよ?!ない!」
「ちぃはそうだとしても、蒼は違うかもしれないだろう?」
眉間にしわ寄せ複雑そうな表情をするかなちゃんの顔。
今にも泣きそうな、そんな表情だ。
手を伸ばそうにも両手は、かなちゃんによって抑え込まれてるし、どうしようか。
「かなちゃんは蒼介と、仲がいいのが気に入らないんだ。でも、私的にはなんて言うかな、頼りになるおじさんかなぁ?蒼介。」
「おじ、……それ、蒼に対して酷くないか?」
「かなちゃんそもそも蒼介の年齢知ってる?」
「二十代半ば位?」
「まぁー、童顔だからねー。あれでも今年31だよ?」
「え?!」
「私蒼介とは、7歳から一緒に仕事してるからなぁ。あんな感じなのよ。」
「だって、キス、したんだろう?」
あー、まぁ、そうなるよねー。
特に深い理由は無いしなぁ。
「蒼介海外生活長くて、身内判定した相手にはキスするよ?流石に口はびっくりしたけど、本人問いただしたらお礼って言ってたから。ちなみにはるちゃんと、ひなちゃんもたまに被害にあってる。」
そう話せばどこか納得した表情で、そっか。と呟いていた。
とりあえず蒼介が私の父親と7歳しか変わらないしなぁ。そういう対象として見た事無かったなぁ。
第2のお父さんだよねぇー。
さて、どうやって脱出しよう。
このままだとバレンタインの返事って言われそう。
それは、まだ心の準備が出来ていない。
だけど、今日かなちゃんと優希ちゃんが腕組んで歩いているのを見て、あぁ私かなちゃんが好きなんだ。
って自覚した。
バレンタインのチョコを皆と違うのを渡してたのはちゃんと感想くれるから。
それが嬉しくて毎年変えてるんだよなぁと思っていたんだけど、どうやら無意識下で特別だと言っている様なものだったなぁと自分自身納得してしまった。
「かなちゃん、そろそろどいてくれると嬉しいのだけど。」
私の言葉に意識を戻したかなちゃんは、私を見下ろす。
「い、や。まだ聞きたい事あるしな。
全部答えてくれるまで、な?」
先程とは、違い機嫌が良くなったかなちゃんはニッコリ笑うと、私の首筋に唇を寄せた。
「ひぅっ!」
くすぐったくて、変な声が出た。
かなちゃんからのセクハラが多い気がする。
「かなちゃん!」
「フェアの後ちぃ蒼にくっついて寝てただろう?あれはなんで?」
「あれは、精神的にストレス溜まるとああなる。いつもははるちゃんが来てくれるけど今回、蒼介が早かっただけ。」
「ほかの人知ってる?」
「ひな以外の家族と、イベントの責任者とかは。」
「うん、やっぱり俺の彼女になって?そういの見るの非常にムカつく。」
「………っ、」
やっぱり!と思った時には既に遅く耳まで真っ赤になしまった。
「おはよう。ちぃ。」
思わず布団を被ってしまった。
「…かなちゃん?…蒼介は?」
「そんなに蒼がいい?」
「え?」
きょとんと返せばかなちゃんは布団をベリっとめくられそのまま後ろへ押し倒された。
いきなりの事で、体が少し強ばり顔が赤くなる。
「ちぃは、蒼が好き?」
「蒼介?…好きだけど?」
「へー、付き合ってんの?蒼と。」
「は?それはないない!絶対有り得ない!だって、蒼介だよ?!ない!」
「ちぃはそうだとしても、蒼は違うかもしれないだろう?」
眉間にしわ寄せ複雑そうな表情をするかなちゃんの顔。
今にも泣きそうな、そんな表情だ。
手を伸ばそうにも両手は、かなちゃんによって抑え込まれてるし、どうしようか。
「かなちゃんは蒼介と、仲がいいのが気に入らないんだ。でも、私的にはなんて言うかな、頼りになるおじさんかなぁ?蒼介。」
「おじ、……それ、蒼に対して酷くないか?」
「かなちゃんそもそも蒼介の年齢知ってる?」
「二十代半ば位?」
「まぁー、童顔だからねー。あれでも今年31だよ?」
「え?!」
「私蒼介とは、7歳から一緒に仕事してるからなぁ。あんな感じなのよ。」
「だって、キス、したんだろう?」
あー、まぁ、そうなるよねー。
特に深い理由は無いしなぁ。
「蒼介海外生活長くて、身内判定した相手にはキスするよ?流石に口はびっくりしたけど、本人問いただしたらお礼って言ってたから。ちなみにはるちゃんと、ひなちゃんもたまに被害にあってる。」
そう話せばどこか納得した表情で、そっか。と呟いていた。
とりあえず蒼介が私の父親と7歳しか変わらないしなぁ。そういう対象として見た事無かったなぁ。
第2のお父さんだよねぇー。
さて、どうやって脱出しよう。
このままだとバレンタインの返事って言われそう。
それは、まだ心の準備が出来ていない。
だけど、今日かなちゃんと優希ちゃんが腕組んで歩いているのを見て、あぁ私かなちゃんが好きなんだ。
って自覚した。
バレンタインのチョコを皆と違うのを渡してたのはちゃんと感想くれるから。
それが嬉しくて毎年変えてるんだよなぁと思っていたんだけど、どうやら無意識下で特別だと言っている様なものだったなぁと自分自身納得してしまった。
「かなちゃん、そろそろどいてくれると嬉しいのだけど。」
私の言葉に意識を戻したかなちゃんは、私を見下ろす。
「い、や。まだ聞きたい事あるしな。
全部答えてくれるまで、な?」
先程とは、違い機嫌が良くなったかなちゃんはニッコリ笑うと、私の首筋に唇を寄せた。
「ひぅっ!」
くすぐったくて、変な声が出た。
かなちゃんからのセクハラが多い気がする。
「かなちゃん!」
「フェアの後ちぃ蒼にくっついて寝てただろう?あれはなんで?」
「あれは、精神的にストレス溜まるとああなる。いつもははるちゃんが来てくれるけど今回、蒼介が早かっただけ。」
「ほかの人知ってる?」
「ひな以外の家族と、イベントの責任者とかは。」
「うん、やっぱり俺の彼女になって?そういの見るの非常にムカつく。」
「………っ、」
やっぱり!と思った時には既に遅く耳まで真っ赤になしまった。
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