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第一部 クリスマスlive編
全力で歌いましょう
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はるちゃんがみんなに説明をしている途中かなちゃんと簡単に打ち合わせをした。
久々に四人で歌うので、念の為の確認だ。
四人で歌うときメインボーカルはカナちゃんと私のふたり。
はるちゃんとひなが伴奏兼コーラスに回る。
ふと客席を見れば愛美と目があった。
どこか不安げにこちらを見ているが、まぁ音痴で通してたからな~と苦笑する。
とりあえず、私のクラスは問題なさそうな雰囲気だ。
伊達に六年間の付き合いでは無いなぁと思う。
かなちゃんと向き合ってアイコンタクトを取る。
二人を見ればはるちゃんがアコースティックギターを構えていた。
ひなはベース。
はるちゃんがカウントを取れば、同じタイミングで息を吸う。
『ずっと探していたんだ、この広い世界で、僕だけの運命の人を~♪』
リハーサルも一切してないけれども、メロディさえ分かっていればハモることはできるし、きっちり揃うと楽しくなる。
お互いいたずらをする時のような笑を浮かべると客席の方を向くそして、二人の演奏に合わせて歌っていく。
この曲は途中で掛け合いみたいなところがあるから、そこが一番好きなところでもあるんだけども、間奏に入る前にカナちゃんが天井を指さした。
”音域あげるぞ”
と言われているみたいで、何より徐々に音程が上がっている。
間奏はハーモニーのはずが、これはハイトーン出せと言われている気がならない。
久々すぎてどこまで出るかわからないけれども、一応挑戦させていただきます!
はるちゃんのメロディに耳を傾けハミングを口ずさむ
『Ah~♪』
そして再びサビに戻って一気に歌い終わった。
ふぅ。
と軽く息を吐く。
「ちぃ、へい!!」
両手を高々に挙げたかなちゃんにそのままハイタッチをする。
「久々にちぃちゃんの高音域聞いた〜。やっぱり鳥肌立つよね~。」
「久々に出したもの」
「ちぃの声帯どうなってるの?」
「普通です。で、私は撤退してもいいのかな?というより撤退致します。それじゃ!」
「あ!ちぃ!!」
ひらりとステージをおり、そのまま自身の席へと戻ってくる。
愛美が嫌な笑を浮かべて抱きついてきた。
本当に嫌な予感しかしないんだけど・・・・・。
ステージではまだカナちゃんたちが歌い始めていた。
久々に四人で歌うので、念の為の確認だ。
四人で歌うときメインボーカルはカナちゃんと私のふたり。
はるちゃんとひなが伴奏兼コーラスに回る。
ふと客席を見れば愛美と目があった。
どこか不安げにこちらを見ているが、まぁ音痴で通してたからな~と苦笑する。
とりあえず、私のクラスは問題なさそうな雰囲気だ。
伊達に六年間の付き合いでは無いなぁと思う。
かなちゃんと向き合ってアイコンタクトを取る。
二人を見ればはるちゃんがアコースティックギターを構えていた。
ひなはベース。
はるちゃんがカウントを取れば、同じタイミングで息を吸う。
『ずっと探していたんだ、この広い世界で、僕だけの運命の人を~♪』
リハーサルも一切してないけれども、メロディさえ分かっていればハモることはできるし、きっちり揃うと楽しくなる。
お互いいたずらをする時のような笑を浮かべると客席の方を向くそして、二人の演奏に合わせて歌っていく。
この曲は途中で掛け合いみたいなところがあるから、そこが一番好きなところでもあるんだけども、間奏に入る前にカナちゃんが天井を指さした。
”音域あげるぞ”
と言われているみたいで、何より徐々に音程が上がっている。
間奏はハーモニーのはずが、これはハイトーン出せと言われている気がならない。
久々すぎてどこまで出るかわからないけれども、一応挑戦させていただきます!
はるちゃんのメロディに耳を傾けハミングを口ずさむ
『Ah~♪』
そして再びサビに戻って一気に歌い終わった。
ふぅ。
と軽く息を吐く。
「ちぃ、へい!!」
両手を高々に挙げたかなちゃんにそのままハイタッチをする。
「久々にちぃちゃんの高音域聞いた〜。やっぱり鳥肌立つよね~。」
「久々に出したもの」
「ちぃの声帯どうなってるの?」
「普通です。で、私は撤退してもいいのかな?というより撤退致します。それじゃ!」
「あ!ちぃ!!」
ひらりとステージをおり、そのまま自身の席へと戻ってくる。
愛美が嫌な笑を浮かべて抱きついてきた。
本当に嫌な予感しかしないんだけど・・・・・。
ステージではまだカナちゃんたちが歌い始めていた。
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