7 / 66
第一部 クリスマスlive編
開き直るしかないよね
しおりを挟む
ステージからお呼び出しされ、あまつさえスポットライトを照らされれば、ステージに上がるしか選択肢が無くなる。
しかし、いい仕事するね、照明。
私の場所が良く分かったよねと思う。
きっと愛美辺が絡んでるんだろうな〜。もしくはスタッフにずっと見られてたとか。
軽くため息を付きステージに上がる。
「どーも、初めまして。噂の千春です。」
にっこりと笑を貼り付け、かなちゃん達に挨拶をする。
一瞬ぽかんとした表情をした三人だったが、すぐに笑を浮かべるのだが、かなちゃんの笑が非常にっ怖い。
これ、いたずらを計画しているときの顔だ・・・。
「ちょっと!HARU隣に立ってよ。・・・・うわっ!HARUの女の子バージョンじゃん!ほくろの位置が対象だけどさ!みんなもそう思うよね〜?」
似てる〜と会場ないから返事がくる。
それお言葉昨日から耳にタコが出来るほど聞いてます。
そしてはるちゃんの距離が近い!
「HARUにぃに似てるなら僕にも似てるんだよね?」
と言いながら、はるちゃんが居ない左腕をつかみひっついてくるのはひな。
兄と弟に挟まれたこの状態でスクリーンに私たち三人のアップが映し出される。
「うん。似てる!」
「世の中、自分に似ている人間が三人居るっていいますし、きっとそうなんですよね〜」
と、笑いつつ目でかなちゃんに訴える。
”いいかげんにして”っと。
その間も二人はぎゅぎゅうと腕にひっついてくる
「ちょっと、HARUにぃ近すぎ」
「HINAこそ離れろ。」
「ちょっとお二人さん?何けんかしてるの?揉めないっていう約束じゃなかったけ?まぁいいや、ちぃ諦めろ?」
かなちゃんが私の事をちぃと呼んで会場がざわめき出す。
どういう関係かってそりゃあ気になるよね?だって人気アイドルなんだし。
というより狙ってたよね?この会場の反応。
「ふふふっ。かなちゃん、後で覚えててね?はるちゃんもひなもいい加減にしてくれるかな?ちぃね、すっごく腕が痛いんだけど。」
「ほっら!だから俺は嫌だったんだよ!誰だちぃなら笑って許してくれるなんて言ったやつ」
「「父さんが言った!!」」
「・・・へぇ〜パパが。」
目が座った状態で笑を浮かべると三人は一斉に私から離れた。
一人称が”私”の間は、言葉は悪くても怒っていない。それが自身の名前を呼ぶとなると本気で起こっている状態である。
それを良く理解している三人は、さっと私から離れる。
現況はパパか。
となるとこの三人は社長命令で動いているということか。
じゃないとステージに女の子なんて上げないよね。普通。
「で?パパの計画だとこのあとどうするの?」
「secretloverを一緒に歌う。もしくは演奏してもらう」
「その二択なんだ。音痴で通してるのに?馬鹿なのかな?」
「親ばかではあると思う。」
「否定はしない。」
どちらにしてもここで私が平穏な生活を確保するためにあがくとすれば必要なことだろう。
実力で認めさせろってところかな?
楽器演奏に関してはみんな重々知っているだろうし。
「かなちゃん合わせるから、いつも通りに歌って。吊られないでよ?」
「喰われないよう頑張る」
「そう、じゃあまず関係性を説明しなきゃいけないと思うんだよね。私的に。君たちのおかげで私の残り三箇月の平穏な生活が帳消しにされたんだから。あと一箇月は我慢して欲しかったんだけどね」
「・・・それは俺が説明する。今の会話を聞いてある程度想像がつくかもしれないが、俺とHINA。そして”千春”は血の繋がった兄弟で、俺とちぃは2卵生の双子なんだ。だから、ちぃが男装して俺にそっくりなのも当り前たんだ。そもそもこの”FRONTIA”はちぃを含めた四人組のグループだったんだけど、色々トラブルがあってその時どうせなら男三人ですればいいってちぃが言ったから、三人でデビューして今に至るわけだ。」
「本当は卒業式に言うつもりだったんだけど、私が知らない間に計画されてたみたいで、本当にごめんなさい!できれば卒業まで今までみたいに接してくれると嬉しいかな?」
苦笑混じりに謝罪をする。
はるちゃんが話している間に、スタッフさんからイヤホンを渡された。
しんと静まり変える会場で、みんなどう反応すればいいのか迷っているみたいだった。
「それじゃあ最後の曲、secretloverスペシャルバージョン聞いてください。」
かなちゃんのタイトルコールが響き渡った。
しかし、いい仕事するね、照明。
私の場所が良く分かったよねと思う。
きっと愛美辺が絡んでるんだろうな〜。もしくはスタッフにずっと見られてたとか。
軽くため息を付きステージに上がる。
「どーも、初めまして。噂の千春です。」
にっこりと笑を貼り付け、かなちゃん達に挨拶をする。
一瞬ぽかんとした表情をした三人だったが、すぐに笑を浮かべるのだが、かなちゃんの笑が非常にっ怖い。
これ、いたずらを計画しているときの顔だ・・・。
「ちょっと!HARU隣に立ってよ。・・・・うわっ!HARUの女の子バージョンじゃん!ほくろの位置が対象だけどさ!みんなもそう思うよね〜?」
似てる〜と会場ないから返事がくる。
それお言葉昨日から耳にタコが出来るほど聞いてます。
そしてはるちゃんの距離が近い!
「HARUにぃに似てるなら僕にも似てるんだよね?」
と言いながら、はるちゃんが居ない左腕をつかみひっついてくるのはひな。
兄と弟に挟まれたこの状態でスクリーンに私たち三人のアップが映し出される。
「うん。似てる!」
「世の中、自分に似ている人間が三人居るっていいますし、きっとそうなんですよね〜」
と、笑いつつ目でかなちゃんに訴える。
”いいかげんにして”っと。
その間も二人はぎゅぎゅうと腕にひっついてくる
「ちょっと、HARUにぃ近すぎ」
「HINAこそ離れろ。」
「ちょっとお二人さん?何けんかしてるの?揉めないっていう約束じゃなかったけ?まぁいいや、ちぃ諦めろ?」
かなちゃんが私の事をちぃと呼んで会場がざわめき出す。
どういう関係かってそりゃあ気になるよね?だって人気アイドルなんだし。
というより狙ってたよね?この会場の反応。
「ふふふっ。かなちゃん、後で覚えててね?はるちゃんもひなもいい加減にしてくれるかな?ちぃね、すっごく腕が痛いんだけど。」
「ほっら!だから俺は嫌だったんだよ!誰だちぃなら笑って許してくれるなんて言ったやつ」
「「父さんが言った!!」」
「・・・へぇ〜パパが。」
目が座った状態で笑を浮かべると三人は一斉に私から離れた。
一人称が”私”の間は、言葉は悪くても怒っていない。それが自身の名前を呼ぶとなると本気で起こっている状態である。
それを良く理解している三人は、さっと私から離れる。
現況はパパか。
となるとこの三人は社長命令で動いているということか。
じゃないとステージに女の子なんて上げないよね。普通。
「で?パパの計画だとこのあとどうするの?」
「secretloverを一緒に歌う。もしくは演奏してもらう」
「その二択なんだ。音痴で通してるのに?馬鹿なのかな?」
「親ばかではあると思う。」
「否定はしない。」
どちらにしてもここで私が平穏な生活を確保するためにあがくとすれば必要なことだろう。
実力で認めさせろってところかな?
楽器演奏に関してはみんな重々知っているだろうし。
「かなちゃん合わせるから、いつも通りに歌って。吊られないでよ?」
「喰われないよう頑張る」
「そう、じゃあまず関係性を説明しなきゃいけないと思うんだよね。私的に。君たちのおかげで私の残り三箇月の平穏な生活が帳消しにされたんだから。あと一箇月は我慢して欲しかったんだけどね」
「・・・それは俺が説明する。今の会話を聞いてある程度想像がつくかもしれないが、俺とHINA。そして”千春”は血の繋がった兄弟で、俺とちぃは2卵生の双子なんだ。だから、ちぃが男装して俺にそっくりなのも当り前たんだ。そもそもこの”FRONTIA”はちぃを含めた四人組のグループだったんだけど、色々トラブルがあってその時どうせなら男三人ですればいいってちぃが言ったから、三人でデビューして今に至るわけだ。」
「本当は卒業式に言うつもりだったんだけど、私が知らない間に計画されてたみたいで、本当にごめんなさい!できれば卒業まで今までみたいに接してくれると嬉しいかな?」
苦笑混じりに謝罪をする。
はるちゃんが話している間に、スタッフさんからイヤホンを渡された。
しんと静まり変える会場で、みんなどう反応すればいいのか迷っているみたいだった。
「それじゃあ最後の曲、secretloverスペシャルバージョン聞いてください。」
かなちゃんのタイトルコールが響き渡った。
0
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在
一緒にいるのに 言えない言葉
すれ違い、通り過ぎる二人の想いは
いつか重なるのだろうか…
心に秘めた想いを
いつか伝えてもいいのだろうか…
遠回りする幼馴染二人の恋の行方は?
幼い頃からいつも一緒にいた
幼馴染の朱里と瑛。
瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、
朱里を遠ざけようとする。
そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて…
・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・
栗田 朱里(21歳)… 大学生
桐生 瑛(21歳)… 大学生
桐生ホールディングス 御曹司
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
けいこ
恋愛
カフェも併設されたオシャレなパン屋で働く私は、大好きなパンに囲まれて幸せな日々を送っていた。
ただ…
トラウマを抱え、恋愛が上手く出来ない私。
誰かを好きになりたいのに傷つくのが怖いって言う恋愛こじらせ女子。
いや…もう女子と言える年齢ではない。
キラキラドキドキした恋愛はしたい…
結婚もしなきゃいけないと…思ってはいる25歳。
最近、パン屋に来てくれるようになったスーツ姿のイケメン過ぎる男性。
彼が百貨店などを幅広く経営する榊グループの社長で御曹司とわかり、店のみんなが騒ぎ出して…
そんな人が、
『「杏」のパンを、時々会社に配達してもらいたい』
だなんて、私を指名してくれて…
そして…
スーパーで買ったイチゴを落としてしまったバカな私を、必死に走って追いかけ、届けてくれた20歳の可愛い系イケメン君には、
『今度、一緒にテーマパーク行って下さい。この…メロンパンと塩パンとカフェオレのお礼したいから』
って、誘われた…
いったい私に何が起こっているの?
パン屋に出入りする同年齢の爽やかイケメン、パン屋の明るい美人店長、バイトの可愛い女の子…
たくさんの個性溢れる人々に関わる中で、私の平凡過ぎる毎日が変わっていくのがわかる。
誰かを思いっきり好きになって…
甘えてみても…いいですか?
※after story別作品で公開中(同じタイトル)
10 sweet wedding
国樹田 樹
恋愛
『十年後もお互い独身だったら、結婚しよう』 そんな、どこかのドラマで見た様な約束をした私達。 けれど十年後の今日、私は彼の妻になった。 ……そんな二人の、式後のお話。
出会ったのは間違いでした 〜御曹司と始める偽りのエンゲージメント〜
玖羽 望月
恋愛
親族に代々議員を輩出するような家に生まれ育った鷹柳実乃莉は、意に沿わぬお見合いをさせられる。
なんとか相手から断ってもらおうとイメージチェンジをし待ち合わせのレストランに向かった。
そこで案内された席にいたのは皆上龍だった。
が、それがすでに間違いの始まりだった。
鷹柳 実乃莉【たかやなぎ みのり】22才
何事も控えめにと育てられてきたお嬢様。
皆上 龍【みなかみ りょう】 33才
自分で一から始めた会社の社長。
作中に登場する職業や内容はまったくの想像です。実際とはかけ離れているかと思います。ご了承ください。
初出はエブリスタにて。
2023.4.24〜2023.8.9
羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。
泉野あおい
恋愛
人の気持ちに重い軽いがあるなんて変だと思ってた。
でも今、確かに思ってる。
―――この愛は、重い。
------------------------------------------
羽柴健人(30)
羽柴法律事務所所長 鳳凰グループ法律顧問
座右の銘『危ない橋ほど渡りたい。』
好き:柊みゆ
嫌い:褒められること
×
柊 みゆ(28)
弱小飲料メーカー→鳳凰グループ・ホウオウ総務部
座右の銘『石橋は叩いて渡りたい。』
好き:走ること
苦手:羽柴健人
------------------------------------------
貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
玖羽 望月
恋愛
朝木 与織子(あさぎ よりこ) 22歳
大学を卒業し、やっと憧れの都会での生活が始まった!と思いきや、突然降って湧いたお見合い話。
でも、これはただのお見合いではないらしい。
初出はエブリスタ様にて。
また番外編を追加する予定です。
シリーズ作品「恋をするのに理由はいらない」公開中です。
表紙は、「かんたん表紙メーカー」様https://sscard.monokakitools.net/covermaker.htmlで作成しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる