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本編
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ーーーそれから一ヶ月、俺たちはすっかりこちらでの生活に馴染んだ。
義手の使い方にも慣れ、もはや自分の腕のようだ。
そして帰国したヘンリーたちにも再会し、あの後の顛末を聞いた。正直、ジョフリー殿下がどうなろうとどうでも良かったが、国が荒れるとなれば残してきたルイスやスラムの人々のことが心配だ。
「なあザック。少し早いけど良いかな?」
そう尋ねればザックは笑顔で頷いた。
「テイトならそう言うと思ってました」
俺たちはこの国で商会を立ち上げた。まあその仕事をしているのはほとんどザックなのだが…
俺はと言うと、動く義手に感動し魔道工学を学び始めた。魔法陣の研究は楽しくて試作品もいくつか作っている。いずれは商会に商品として並べるつもりだ。
そんなわけでこれからはどんどん人が必要になる。そこにルイス達を呼んではどうかと話をしていたのだ。
ザックの同意を得て、俺はさっそく彼らに手紙を出した。
ーーー後日受け取った手紙には、あの屋敷にいた大半の人たちが来てくれることになったらしい。
俺は旧知の仲間が近くにやって来てくれることを喜びつつ、彼らに仕事を与えるためにもいっそう研究に励んだ。
「テイト、少し根を詰めすぎじゃないですか?」
いつの間にか帰って来ていたらしいザックに後ろから声をかけられる。
「ザック、悪い。帰って来たのに気づかなかったよ」
「それは良いんですが…今日は朝からずっと作業部屋に篭っていたそうですね」
「ああ、ルイス達が来ると思うと早く商品の数を揃えないとと思ってさ。それに、彼らの分の義肢も必要だろう?」
「それはそうですが、頑張りすぎて体調を崩さないでくださいね?そもそも私としてはテイトに楽をさせるために色々準備してきたというのに…まさかこんなに働かせることになるなんて」
「俺がやりたくてやってるんだからいいんだよ」
そう言って肩を落としたザックに笑って見せる。
「せっかく爵位までもらって不自由のない生活を送ってもらうつもりだったのに」
「俺はスラムで生活してたこともあるんだぞ?この程度不自由なんて全然思わないさ。今は右腕もあることだし」
そうしてザックにプレゼントされた義手を見せる。
「ええ、そうですね。テイトは休んでいて良いと言われてのんびりしてるタイプじゃないですよね」
ザックは諦めたように笑って俺の額にキスをした。
「でもせっかく2人きりだったのに、これからはテイトを独り占めできなくなっちゃいそうですね」
「何言ってんだよ。来月結婚式を挙げたら…正式に夫婦なんだ。そしたら2人でずっと一緒にいられるだろうが」
夫婦という言葉が気恥ずかしくて少し言い淀む。俺たちは来月、ルイス達がやってくるのを待って式を上げる予定だ。
「ふふ、そうでしたね。テイトが私の奥さんになるなんて…楽しみだな」
そう言ってザックは俺を抱き上げ自分の膝の上に座らせた。
「とは言え、今だって同じようなもんだろ」
「ええ、そうですね。でも夫婦という肩書は周り僕たちの関係を周知する意味でも重要ですから。最近紹介に入ったアインスとかいうやつ、ザックのことが好きみたいですし…」
「はあ?何言って…」
一体何を言っているんだと思ってザックを見れば、逆に呆れたようなため息をつかれた。
「綺麗だと言ってきたり花を贈られたりあんなにアプローチされてたのに…まあ気が全く無いという意味なら良いんですが」
確かに彼はやたら俺のことを褒めてくれるし時々贈り物もくれた。それを単純に偏見がないから親切にしてくれるのだと思っていたが…
「あれってそういう…親しくしてくれて嬉しいとは思ってたけど…」
「…これからはもう少し私がしっかりテイトのことを見ておきます。まさかこんなに人間関係に疎いなんて…」
「し、仕方ないだろ。前は人付き合いなんて殆どなかったし、あっても大抵嫌われてたから…」
最後の方はもごもごと言い訳する。今までの感覚で、自分が普通の人のように恋愛対象になるなんて全く考えてもいなかった。
「テイトは綺麗なんですから、もっと気をつけてもらわないと」
「綺麗なんて言うのはお前だけだって」
「アインスも言ってます」
「…ならお前とアインスだけだ」
俺の言葉にザックは「はぁ」とため息を吐く。
「全く頑固なんですから。これからはテイトがもっと自分のことを理解できるよう私がたくさん教えてあげますから」
ザックはそう言って唇にキスをしてきた。
「ほら、ちょっとキスをしただけでこんなに顔を赤らめて…そんな潤んだ瞳で見られたら男はその気になってしまうんですよ?」
「そ、そんな顔してない」
「鏡を持ってきましょうか?テイトはいつも恥ずかしがって布団を被ろうとするのでたまには鏡の前でヤるのも良いかもしれませんね」
そう耳元で囁かれ俺の頭はショートした。
「わ、悪かった…気をつけるからっ…鏡の前なんて無理だ」
なおも耳を甘噛みしてくるザックに身を竦ませながら降参する。
「ふふっ、可愛い…でも言ってたら鏡の前でヤりたくなっちゃいました」
そう言ってザックは俺を抱きかかえて歩き出した。
「お、おいっ!本当にやる気か!?」
俺は慌ててバタつくもザックはビクともしない。
そしてーーー
結局俺は鏡に向き合わされて後ろからヤられる羽目になった。ザックが始終俺の顔を鏡に向かせ、どこが綺麗だとかここで感じてるとかをいちいち耳元で囁いてくるものだから、最後には半泣きでやめてくれと懇願していた。
「こんな顔を見せるのは私だけにしてくださいね?」
「ううっ…こんなの、誰にも見せられるわけないだろ」
「ふふっ、それなら良かった」
そう言ってザックは優しいキスをする。散々弄んだ後で何をと思うが、どうしてもザックには流されてしまう。
そしてベッドの上に下ろされた俺はザックと向き合う形で寝転がった。
「もう二度と今日みたいなことはするなよ…」
「それは約束できかねますが、テイトがこれから周りの人間に気をつけてくれるなら善処します」
その言葉に唸った俺をザックが笑う。
腹立たしいがものすごい疲労感に襲われた俺は、うとうとと船を漕ぎ出した。
「おやすみなさい、テイト」
そしてザックの大きな手が頭を撫でるのを感じたのが最後、俺は意識を手放した。
義手の使い方にも慣れ、もはや自分の腕のようだ。
そして帰国したヘンリーたちにも再会し、あの後の顛末を聞いた。正直、ジョフリー殿下がどうなろうとどうでも良かったが、国が荒れるとなれば残してきたルイスやスラムの人々のことが心配だ。
「なあザック。少し早いけど良いかな?」
そう尋ねればザックは笑顔で頷いた。
「テイトならそう言うと思ってました」
俺たちはこの国で商会を立ち上げた。まあその仕事をしているのはほとんどザックなのだが…
俺はと言うと、動く義手に感動し魔道工学を学び始めた。魔法陣の研究は楽しくて試作品もいくつか作っている。いずれは商会に商品として並べるつもりだ。
そんなわけでこれからはどんどん人が必要になる。そこにルイス達を呼んではどうかと話をしていたのだ。
ザックの同意を得て、俺はさっそく彼らに手紙を出した。
ーーー後日受け取った手紙には、あの屋敷にいた大半の人たちが来てくれることになったらしい。
俺は旧知の仲間が近くにやって来てくれることを喜びつつ、彼らに仕事を与えるためにもいっそう研究に励んだ。
「テイト、少し根を詰めすぎじゃないですか?」
いつの間にか帰って来ていたらしいザックに後ろから声をかけられる。
「ザック、悪い。帰って来たのに気づかなかったよ」
「それは良いんですが…今日は朝からずっと作業部屋に篭っていたそうですね」
「ああ、ルイス達が来ると思うと早く商品の数を揃えないとと思ってさ。それに、彼らの分の義肢も必要だろう?」
「それはそうですが、頑張りすぎて体調を崩さないでくださいね?そもそも私としてはテイトに楽をさせるために色々準備してきたというのに…まさかこんなに働かせることになるなんて」
「俺がやりたくてやってるんだからいいんだよ」
そう言って肩を落としたザックに笑って見せる。
「せっかく爵位までもらって不自由のない生活を送ってもらうつもりだったのに」
「俺はスラムで生活してたこともあるんだぞ?この程度不自由なんて全然思わないさ。今は右腕もあることだし」
そうしてザックにプレゼントされた義手を見せる。
「ええ、そうですね。テイトは休んでいて良いと言われてのんびりしてるタイプじゃないですよね」
ザックは諦めたように笑って俺の額にキスをした。
「でもせっかく2人きりだったのに、これからはテイトを独り占めできなくなっちゃいそうですね」
「何言ってんだよ。来月結婚式を挙げたら…正式に夫婦なんだ。そしたら2人でずっと一緒にいられるだろうが」
夫婦という言葉が気恥ずかしくて少し言い淀む。俺たちは来月、ルイス達がやってくるのを待って式を上げる予定だ。
「ふふ、そうでしたね。テイトが私の奥さんになるなんて…楽しみだな」
そう言ってザックは俺を抱き上げ自分の膝の上に座らせた。
「とは言え、今だって同じようなもんだろ」
「ええ、そうですね。でも夫婦という肩書は周り僕たちの関係を周知する意味でも重要ですから。最近紹介に入ったアインスとかいうやつ、ザックのことが好きみたいですし…」
「はあ?何言って…」
一体何を言っているんだと思ってザックを見れば、逆に呆れたようなため息をつかれた。
「綺麗だと言ってきたり花を贈られたりあんなにアプローチされてたのに…まあ気が全く無いという意味なら良いんですが」
確かに彼はやたら俺のことを褒めてくれるし時々贈り物もくれた。それを単純に偏見がないから親切にしてくれるのだと思っていたが…
「あれってそういう…親しくしてくれて嬉しいとは思ってたけど…」
「…これからはもう少し私がしっかりテイトのことを見ておきます。まさかこんなに人間関係に疎いなんて…」
「し、仕方ないだろ。前は人付き合いなんて殆どなかったし、あっても大抵嫌われてたから…」
最後の方はもごもごと言い訳する。今までの感覚で、自分が普通の人のように恋愛対象になるなんて全く考えてもいなかった。
「テイトは綺麗なんですから、もっと気をつけてもらわないと」
「綺麗なんて言うのはお前だけだって」
「アインスも言ってます」
「…ならお前とアインスだけだ」
俺の言葉にザックは「はぁ」とため息を吐く。
「全く頑固なんですから。これからはテイトがもっと自分のことを理解できるよう私がたくさん教えてあげますから」
ザックはそう言って唇にキスをしてきた。
「ほら、ちょっとキスをしただけでこんなに顔を赤らめて…そんな潤んだ瞳で見られたら男はその気になってしまうんですよ?」
「そ、そんな顔してない」
「鏡を持ってきましょうか?テイトはいつも恥ずかしがって布団を被ろうとするのでたまには鏡の前でヤるのも良いかもしれませんね」
そう耳元で囁かれ俺の頭はショートした。
「わ、悪かった…気をつけるからっ…鏡の前なんて無理だ」
なおも耳を甘噛みしてくるザックに身を竦ませながら降参する。
「ふふっ、可愛い…でも言ってたら鏡の前でヤりたくなっちゃいました」
そう言ってザックは俺を抱きかかえて歩き出した。
「お、おいっ!本当にやる気か!?」
俺は慌ててバタつくもザックはビクともしない。
そしてーーー
結局俺は鏡に向き合わされて後ろからヤられる羽目になった。ザックが始終俺の顔を鏡に向かせ、どこが綺麗だとかここで感じてるとかをいちいち耳元で囁いてくるものだから、最後には半泣きでやめてくれと懇願していた。
「こんな顔を見せるのは私だけにしてくださいね?」
「ううっ…こんなの、誰にも見せられるわけないだろ」
「ふふっ、それなら良かった」
そう言ってザックは優しいキスをする。散々弄んだ後で何をと思うが、どうしてもザックには流されてしまう。
そしてベッドの上に下ろされた俺はザックと向き合う形で寝転がった。
「もう二度と今日みたいなことはするなよ…」
「それは約束できかねますが、テイトがこれから周りの人間に気をつけてくれるなら善処します」
その言葉に唸った俺をザックが笑う。
腹立たしいがものすごい疲労感に襲われた俺は、うとうとと船を漕ぎ出した。
「おやすみなさい、テイト」
そしてザックの大きな手が頭を撫でるのを感じたのが最後、俺は意識を手放した。
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