55 / 101
本編
55
しおりを挟む
そうして公爵邸に戻った俺たちは、最大の問題を乗り切った気でいた。
ところが翌日、王家から俺たちの婚約を解消するよう書かれた手紙が届いた。
内容を要約すれば、公爵ともあろうという人間が俺のような者と婚約するなど、国の権威に関わるとのことだった。まあ国教で障害者を悪としているのだからそう考えてもおかしくはない。
当然ザックはその手紙を握り締めて憤った。それに俺自身も・・・以前は結婚することの方が無理だと思っていたのに、今では婚約を解消しろと言われて胸を痛めている自分がいる。
「ザック・・・やっぱり俺は・・・」
「テイト、何も言わないでください。王城へ行って抗議してきます。」
ザックはそう言って足早に公爵邸を出ていった。
ーーー
(ザックサイド)
私は早馬で面会希望を出し、そのすぐ後を追いかけるように王城へ向かった。多少無礼だろうが気にしてはいられない。
(最近ではやっとテイトも私との結婚を前向きに捉え始めてくれていたのに・・・)
よりによって王家に否定されるとは。先程テイトが口にしかけたセリフが気にかかる。きっと王命なら仕方ないと身を引いてしまう気だったのではないだろうか。
もともと自分に自信のない彼だ。私の重荷になると思ったらさっさと去っていってしまうかもしれない。それがとても怖かった。
(テイトが望んでいるわけでもないのに、絶対に手放してなどやるものか。)
私はそう思って王城へと急いだ。
王城へと到着すると、面会希望は受け入れられた。少し待たされたが、案内された私は国王と王太子と相対している。
「急なことで驚いたが、こちらからの手紙の件だろう?」
「はい、テイト・アーデンとの婚約を取り消せとのことですが、それは受け入れられないとお話ししに参りました。」
「はぁ、全く受け入れられないと申しているのはこちらだと言うのに・・・」
「なぜあの男との婚約をそんなに望んでいるのだ?何も利などないだろう。」
国王と王太子は訳がわからないという顔でそう言って来る。分からないなら放っておいてくれればいいものを。そう思わずにはいられない。
彼らが言うには、この国の公爵ともあろう人間が障害のある者と結婚するなど、国教であるルナリス教を軽視していると見られかねないとのことだった。
(そんな理由で・・・)
妾としてなら公式の場に出てこないので問題ないのだが、と言う彼らに怒りが込み上げる。
「そこでだ。アーデン伯爵子息は妾とし、我が第二王女であるリリアンナと婚約をしないか?」
「・・・は?」
思わずそんな声が漏れた。テイトのことをどんな風に扱っても良いものとして話を進める2人に嫌悪感が募る。
それにリリアンナ王女といえばまだ11歳だろう。5歳差なのでそこまで問題にはならないとは言え、やはりまだ子供のような王女との婚約を私に勧めて来る理由がわからない。
「いえ。王女様はまだ幼いですし、年齢の近い子息から選ばれた方がよろしいかと。それに仮に妾の話を受けるとしても私はテイト以外を愛するつもりはございませんし、正妻となられた方は不幸になるでしょう。」
あくまで王族の意向を拒否するのではなく、もしもの場合として話をする。本当は、正妻を別に迎えなければならないくらいなら国を出てもいいかと考えているところだが。
「公爵も頑固だな・・・」
ため息混じりにそう言った国王にこちらがため息をつきたいくらいだと内心憤る。
「そもそもなぜ今頃私に婚約の話を?私は幼い頃から王城に顔を出していましたが、こんな話を持ちかけられたのは初めてです。」
「それは・・・」
王家は私のことを小さい頃から知っていた。前公爵は私に跡を継がせる気だったので一応公の場にも私を連れていっていたからだ。だが、私の痩せ細った体やお継母様とお義兄様の態度を見れば、私が虐げられているのは明らかだった。
王家側は私が跡を継ぐかどうかに確信が持てず、特段関わりを持っては来なかった。つまり、王家にとっては私でもお義兄様でもどちらでもよかったということになる。結果的に公爵位を継いだ者と何らかの縁を繋ごうと考えていたのだろう。
王太子とは似たような年齢のためその頃から面識があったが、彼はむしろお義兄様と仲が良かった人間だ。今更友人のように接せられても対応に困る。
「とにかく、王女様との婚約のお話はお断りします。」
「ま、まあ待て。もう一度よく考えてくれ。」 「そうだぞ、ヘンダーソン公爵。それに一度リリアンナに会えば公爵も・・・」
「リリアンナ王女がどうというお話ではないのです。」
王女とはほぼ会ったことがないので好きも嫌いもない。だがこの国の貴族として国王の許可がないと正式に結婚できないこともわかっている。本来貴族とは家のつながりのため政略結婚をするということも。
「公爵が王女との婚約を受け入れられないことはわかった。だがこちらもアーデン伯爵子息との婚約は認められない。・・・はぁ、カイン・アーデン伯爵子息となら良かったのだがな。」
「公爵はもともとカインと婚約をしていたではないか。なぜ彼に変えたのだ?」
「そのお話は昨日も申し上げたはずです。カインとの婚約が間違いで、もともと私が探していたのはテイトだったのです。」
「双子なのだからそう変わらないだろう。わざわざ婚約を破棄してまで乗り換えるとは・・・」
その一言にカチンと来る。
「双子なら同じとおっしゃるのであればカインと婚約しようがテイトと婚約しようが違いはありませんよね?カインならよくてテイトではいけないというのは筋が通っていないかと。」
その言葉に王太子はぐっと苦い顔をした。
「もう良い。この話は保留だ。」
「しかし・・・」
「だが公爵よ、私たちはアーデン伯爵子息を正妻として迎えることは許可できない。その上でリリアンナか他の者を正妻に迎えるよう検討しなさい。」
「・・・貴方達の意向はわかりました。私も考えたいと思います。」
この国の爵位を捨てて海外へ移住することを。そこまでは口に出さなかったが。
そうして私は疲れた気持ちで王城を去った。
この国での思い出などテイトと出会ったことくらいだ。だからテイトさえ手に入るのならこの国にこだわる必要はない。
この際、ルナリス教の宗教圏を抜けて障害者差別のない国に行こう。そうすればテイトも暮らしやすいはずだ。
だが、行った先でテイトに苦労をかけないよう、ある程度は地盤を整えなくては。また穏便に国を出るために後継者なども見繕っておく必要がある。
私はこの国にさっさと見切りをつけてテイトとの将来について考え始めた。
ところが翌日、王家から俺たちの婚約を解消するよう書かれた手紙が届いた。
内容を要約すれば、公爵ともあろうという人間が俺のような者と婚約するなど、国の権威に関わるとのことだった。まあ国教で障害者を悪としているのだからそう考えてもおかしくはない。
当然ザックはその手紙を握り締めて憤った。それに俺自身も・・・以前は結婚することの方が無理だと思っていたのに、今では婚約を解消しろと言われて胸を痛めている自分がいる。
「ザック・・・やっぱり俺は・・・」
「テイト、何も言わないでください。王城へ行って抗議してきます。」
ザックはそう言って足早に公爵邸を出ていった。
ーーー
(ザックサイド)
私は早馬で面会希望を出し、そのすぐ後を追いかけるように王城へ向かった。多少無礼だろうが気にしてはいられない。
(最近ではやっとテイトも私との結婚を前向きに捉え始めてくれていたのに・・・)
よりによって王家に否定されるとは。先程テイトが口にしかけたセリフが気にかかる。きっと王命なら仕方ないと身を引いてしまう気だったのではないだろうか。
もともと自分に自信のない彼だ。私の重荷になると思ったらさっさと去っていってしまうかもしれない。それがとても怖かった。
(テイトが望んでいるわけでもないのに、絶対に手放してなどやるものか。)
私はそう思って王城へと急いだ。
王城へと到着すると、面会希望は受け入れられた。少し待たされたが、案内された私は国王と王太子と相対している。
「急なことで驚いたが、こちらからの手紙の件だろう?」
「はい、テイト・アーデンとの婚約を取り消せとのことですが、それは受け入れられないとお話ししに参りました。」
「はぁ、全く受け入れられないと申しているのはこちらだと言うのに・・・」
「なぜあの男との婚約をそんなに望んでいるのだ?何も利などないだろう。」
国王と王太子は訳がわからないという顔でそう言って来る。分からないなら放っておいてくれればいいものを。そう思わずにはいられない。
彼らが言うには、この国の公爵ともあろう人間が障害のある者と結婚するなど、国教であるルナリス教を軽視していると見られかねないとのことだった。
(そんな理由で・・・)
妾としてなら公式の場に出てこないので問題ないのだが、と言う彼らに怒りが込み上げる。
「そこでだ。アーデン伯爵子息は妾とし、我が第二王女であるリリアンナと婚約をしないか?」
「・・・は?」
思わずそんな声が漏れた。テイトのことをどんな風に扱っても良いものとして話を進める2人に嫌悪感が募る。
それにリリアンナ王女といえばまだ11歳だろう。5歳差なのでそこまで問題にはならないとは言え、やはりまだ子供のような王女との婚約を私に勧めて来る理由がわからない。
「いえ。王女様はまだ幼いですし、年齢の近い子息から選ばれた方がよろしいかと。それに仮に妾の話を受けるとしても私はテイト以外を愛するつもりはございませんし、正妻となられた方は不幸になるでしょう。」
あくまで王族の意向を拒否するのではなく、もしもの場合として話をする。本当は、正妻を別に迎えなければならないくらいなら国を出てもいいかと考えているところだが。
「公爵も頑固だな・・・」
ため息混じりにそう言った国王にこちらがため息をつきたいくらいだと内心憤る。
「そもそもなぜ今頃私に婚約の話を?私は幼い頃から王城に顔を出していましたが、こんな話を持ちかけられたのは初めてです。」
「それは・・・」
王家は私のことを小さい頃から知っていた。前公爵は私に跡を継がせる気だったので一応公の場にも私を連れていっていたからだ。だが、私の痩せ細った体やお継母様とお義兄様の態度を見れば、私が虐げられているのは明らかだった。
王家側は私が跡を継ぐかどうかに確信が持てず、特段関わりを持っては来なかった。つまり、王家にとっては私でもお義兄様でもどちらでもよかったということになる。結果的に公爵位を継いだ者と何らかの縁を繋ごうと考えていたのだろう。
王太子とは似たような年齢のためその頃から面識があったが、彼はむしろお義兄様と仲が良かった人間だ。今更友人のように接せられても対応に困る。
「とにかく、王女様との婚約のお話はお断りします。」
「ま、まあ待て。もう一度よく考えてくれ。」 「そうだぞ、ヘンダーソン公爵。それに一度リリアンナに会えば公爵も・・・」
「リリアンナ王女がどうというお話ではないのです。」
王女とはほぼ会ったことがないので好きも嫌いもない。だがこの国の貴族として国王の許可がないと正式に結婚できないこともわかっている。本来貴族とは家のつながりのため政略結婚をするということも。
「公爵が王女との婚約を受け入れられないことはわかった。だがこちらもアーデン伯爵子息との婚約は認められない。・・・はぁ、カイン・アーデン伯爵子息となら良かったのだがな。」
「公爵はもともとカインと婚約をしていたではないか。なぜ彼に変えたのだ?」
「そのお話は昨日も申し上げたはずです。カインとの婚約が間違いで、もともと私が探していたのはテイトだったのです。」
「双子なのだからそう変わらないだろう。わざわざ婚約を破棄してまで乗り換えるとは・・・」
その一言にカチンと来る。
「双子なら同じとおっしゃるのであればカインと婚約しようがテイトと婚約しようが違いはありませんよね?カインならよくてテイトではいけないというのは筋が通っていないかと。」
その言葉に王太子はぐっと苦い顔をした。
「もう良い。この話は保留だ。」
「しかし・・・」
「だが公爵よ、私たちはアーデン伯爵子息を正妻として迎えることは許可できない。その上でリリアンナか他の者を正妻に迎えるよう検討しなさい。」
「・・・貴方達の意向はわかりました。私も考えたいと思います。」
この国の爵位を捨てて海外へ移住することを。そこまでは口に出さなかったが。
そうして私は疲れた気持ちで王城を去った。
この国での思い出などテイトと出会ったことくらいだ。だからテイトさえ手に入るのならこの国にこだわる必要はない。
この際、ルナリス教の宗教圏を抜けて障害者差別のない国に行こう。そうすればテイトも暮らしやすいはずだ。
だが、行った先でテイトに苦労をかけないよう、ある程度は地盤を整えなくては。また穏便に国を出るために後継者なども見繕っておく必要がある。
私はこの国にさっさと見切りをつけてテイトとの将来について考え始めた。
149
お気に入りに追加
3,242
あなたにおすすめの小説
誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
マリオネットが、糸を断つ時。
せんぷう
BL
異世界に転生したが、かなり不遇な第二の人生待ったなし。
オレの前世は地球は日本国、先進国の裕福な場所に産まれたおかげで何不自由なく育った。確かその終わりは何かの事故だった気がするが、よく覚えていない。若くして死んだはずが……気付けばそこはビックリ、異世界だった。
第二生は前世とは正反対。魔法というとんでもない歴史によって構築され、貧富の差がアホみたいに激しい世界。オレを産んだせいで母は体調を崩して亡くなったらしくその後は孤児院にいたが、あまりに酷い暮らしに嫌気がさして逃亡。スラムで前世では絶対やらなかったような悪さもしながら、なんとか生きていた。
そんな暮らしの終わりは、とある富裕層らしき連中の騒ぎに関わってしまったこと。不敬罪でとっ捕まらないために背を向けて逃げ出したオレに、彼はこう叫んだ。
『待て、そこの下民っ!! そうだ、そこの少し小綺麗な黒い容姿の、お前だお前!』
金髪縦ロールにド派手な紫色の服。装飾品をジャラジャラと身に付け、靴なんて全然汚れてないし擦り減ってもいない。まさにお貴族様……そう、貴族やら王族がこの世界にも存在した。
『貴様のような虫ケラ、本来なら僕に背を向けるなどと斬首ものだ。しかし、僕は寛大だ!!
許す。喜べ、貴様を今日から王族である僕の傍に置いてやろう!』
そいつはバカだった。しかし、なんと王族でもあった。
王族という権力を振り翳し、盾にするヤバい奴。嫌味ったらしい口調に人をすぐにバカにする。気に入らない奴は全員斬首。
『ぼ、僕に向かってなんたる失礼な態度っ……!! 今すぐ首をっ』
『殿下ったら大変です、向こうで殿下のお好きな竜種が飛んでいた気がします。すぐに外に出て見に行きませんとー』
『なにっ!? 本当か、タタラ! こうしては居られぬ、すぐに連れて行け!』
しかし、オレは彼に拾われた。
どんなに嫌な奴でも、どんなに周りに嫌われていっても、彼はどうしようもない恩人だった。だからせめて多少の恩を返してから逃げ出そうと思っていたのに、事態はどんどん最悪な展開を迎えて行く。
気に入らなければ即断罪。意中の騎士に全く好かれずよく暴走するバカ王子。果ては王都にまで及ぶ危険。命の危機など日常的に!
しかし、一緒にいればいるほど惹かれてしまう気持ちは……ただの忠誠心なのか?
スラム出身、第十一王子の守護魔導師。
これは運命によってもたらされた出会い。唯一の魔法を駆使しながら、タタラは今日も今日とてワガママ王子の手綱を引きながら平凡な生活に焦がれている。
※BL作品
恋愛要素は前半皆無。戦闘描写等多数。健全すぎる、健全すぎて怪しいけどこれはBLです。
.
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
【完結】下級悪魔は魔王様の役に立ちたかった
ゆう
BL
俺ウェスは幼少期に魔王様に拾われた下級悪魔だ。
生まれてすぐ人との戦いに巻き込まれ、死を待つばかりだった自分を魔王様ーーディニス様が助けてくれた。
本当なら魔王様と話すことも叶わなかった卑しい俺を、ディニス様はとても可愛がってくれた。
だがそんなディニス様も俺が成長するにつれて距離を取り冷たくなっていく。自分の醜悪な見た目が原因か、あるいは知能の低さゆえか…
どうにかしてディニス様の愛情を取り戻そうとするが上手くいかず、周りの魔族たちからも蔑まれる日々。
大好きなディニス様に冷たくされることが耐えきれず、せめて最後にもう一度微笑みかけてほしい…そう思った俺は彼のために勇者一行に挑むが…
好きな人がカッコ良すぎて俺はそろそろ天に召されるかもしれない
豆ちよこ
BL
男子校に通う棚橋学斗にはとってもとっても気になる人がいた。同じクラスの葛西宏樹。
とにかく目を惹く葛西は超絶カッコいいんだ!
神様のご褒美か、はたまた気紛れかは知らないけど、隣同士の席になっちゃったからもう大変。ついつい気になってチラチラと見てしまう。
そんな学斗に、葛西もどうやら気付いているようで……。
□チャラ王子攻め
□天然おとぼけ受け
□ほのぼのスクールBL
タイトル前に◆◇のマークが付いてるものは、飛ばし読みしても問題ありません。
◆…葛西視点
◇…てっちゃん視点
pixivで連載中の私のお気に入りCPを、アルファさんのフォントで読みたくてお引越しさせました。
所々修正と大幅な加筆を加えながら、少しづつ公開していこうと思います。転載…、というより筋書きが同じの、新しいお話になってしまったかも。支部はプロット、こちらが本編と捉えて頂けたら良いかと思います。
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる