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本編
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さらに1時間ほどして、カインが部屋を訪ねてきた。
「テイト、お待たせ。」
まだパーティー用の服装のままのカインは、どうやら終わった足ですぐに来てくれたらしい。
「終わったのか?」
「うん、終わったよ。ごめんね、思ったより長く掛かっちゃった。」
「いや、いい。あ、そういえばこれ・・」
「ちょっと待って、まずは部屋に戻ろう?」
「ああ・・・。」
先にレイからのプレゼントを渡してしまおうとした俺をカインが制止する。そうして俺たちは二人、部屋へ戻るため歩き出した。俺がレイからのプレゼントを抱えているためカインが目を輝かせている。
・・・プレゼントは用意したがこんな大層なものではない。なんだか意図せず騙しているみたいで罪悪感が募る。
部屋へ着くと、カインが「いい?」と聞いて俺の手を取った。何のことかと思っていると、カインが勢いよく扉を開いた。すると、部屋の中はカラフルな風船やタペストリーなど派手な華やかな装飾が施されていた。テーブルには料理やケーキが並んでいて、小さなパーティー会場みたいだ。
「これは・・・」
「どう?気に入った?」
「どうしてこんなことを?」
「そんなのテイトの誕生日を祝いたいからに決まってるでしょ。」
「・・・そっか、ありがとな。」
正直全く期待していなかった誕生日にこんなことをされて戸惑っている。誕生日を祝われたのなんて本当に俺たちが物心つく前までだ。それからはずっと俺にとっての誕生日は祝われているカインを遠くで見つめるだけの寂しいものだった。
(今さら中途半端に優しくされても・・・)
やっと祝われないことに慣れてきたというのに、こんなことをされると自分が祝われていた頃を思い出してしまう。
カインが本当に俺への気遣いでこんなことをしたのはわかっているが、俺はかえって苦しい気持ちになって部屋を見渡した。
「それじゃ、まずはご飯を食べようか。」
「カインは食べてきたんじゃないのか?」
「テイトと食べようと思ってたから、控えてたんだ。だから一緒に食べようよ。」
「そうか・・・わかった。」
そうして席に着いた俺は、テーブルに並べられた豪華な食事を見やる。パーティー会場で出された料理と同じものだろうか。いつもより気合の入っている料理は、それはもう美味しかった。
次第に食事に夢中になっていく俺を、カインが微笑ましそうに見ていることには気づかなかった。
「食事も終わったし、プレゼント交換をしようか?」
食事が終わるタイミングでカインがそう提案してくる。カインは、「テイトもちゃんと用意してくれたみたいで嬉しいな~」なんて言いながら、レイのプレゼントに視線を移した。
「その、悪い。用意するにはしたけど、これじゃないんだ。・・・俺からはこれを・・・」
そう言って小さな袋をポケットから取り出す。やはりレイのプレゼントと比べると貧相で、きっと他の参加者からも豪華なプレゼントを貰っているカインはがっかりするのではないかと思われた。
「開けていい?」
カインはまじまじと小さな小包を見た。ショックを受けるそぶりもなく、俺が頷けばそれを開け始める。
「わあ、タイだ!しかも刺繍がある!」
「手作りのものがいいって言ってたから・・・あとそれ、お揃い。」
そう言って俺は今つけているタイを見せる。カインは目を見開いたかと思うと、心の底から嬉しそうな笑みを浮かべた。
「テイトからお揃いのものを貰えるなんて!嬉しいな、ありがとう。」
「ああ・・・よかったよ、そんなものでも喜んでくれて・・・」
「テイトがくれたものならなんでも嬉しいよ?それにこれを刺繍するの大変だったでしょ。僕のために頑張ってくれたんだね。」
「まあ、一応・・・」
「ふふ、ありがとう。じゃあ今度は僕ね。」
そう言ってて渡されたのは大きな箱だ。
箱の装飾を取って中身を出してみると、そこにはローブが入っていた。
「どうせなら普段使うものがいいかなかって。それに、いつも中の服は見えなくなっちゃうから、ローブをお洒落にしたらいいと思ったんだ。」
「ありがとう。ローブは有難いよ。」
俺の顔を覗いてくるカインに素直に礼を言う。今使っているのもだいぶくたびれてきたので、本当にこれなら重宝しそうだ。
そう思ってローブを広げてみる。全体を確認すると、所々モコモコしていて少し子供っぽい。・・・まあ、黒ベースだしこれくらいなら許容範囲だろう。
そう思って羽織ってみると、今使っているものと暖かさが段違いで着心地がよかった。きっと良いものを仕立ててくれたのだろう。
・・・フードや袖にファーやポンポンのような装飾がついていて、これさえなければという思いが拭いきれないが。
「うん!すごく似合ってるよ!夏はまた別のをプレゼントするからね。」
まあ、飾りはタイミングを見てとってしまおう。俺は微笑みながらそう言ってきたカインに、再び礼を言ってローブをクローゼットにかけた。
「それで、この箱だけど・・・」
「うん、なんなのそれ。」
「実は、レイからお前へのプレゼントだって・・・」
「テイト、レイに会ったの?」
「ああ、レイが訪ねてきた。」
「ふぅん。開けてみるよ。」
カインは心なしか冷たい声で箱を受け取った。
ビリビリと雑に開けられた箱の中からは豪華な礼服のセットが出てきた。所々に宝石のあしらわれたそれは、一目見ただけでも金が掛かっていることがわかる。
(レイのやつ、カインと仲直りするためにずいぶん奮発したんだな・・・)
あまりに豪華なプレゼントに驚いていると、カインが口を開いた。
「ふうん、これだけ?」
「えっ?嬉しくないのか?」
さっきは俺のしょうもないプレゼントにも喜んでくれていたのに、不思議なくらい温度差がある。
「だって、僕の分しかないじゃない。レイはテイトも誕生日だって知ってるのに。」
「俺はレイとは仲が悪いから・・・」
「それならテイトに僕への誕生日プレゼントを渡すよう頼むなんて非常識だよ。テイトの分は用意してないくせに。」
まあ、言われてみると正論だが・・・。カインがそんなことで怒っていたとは。俺は貰わないことが当たり前になりすぎていて、何とも思っていなかったのに。
「別に、俺は今までプレゼントなんてないのが当たり前だったし、レイも意識してなかったんだろ。」
俺は何故レイを庇っているのだろうか。自分でも分からないが、必死な雰囲気でプレゼントを渡すよう頼まれた手前、せめて受け取るだけ受け取って貰わないと俺の居心地が悪い。
「もう、テイトはもっと怒っても良いのに・・・何でこんなところばっかりは物分かりが良くなっちゃうんだろ。」
「こんなところばっかりは余計だろ。とりあえず受け取ってくれ。頼まれたのに渡さなかったなんて言われたら嫌だから。」
「はあ、わかったよ。着ることはないだろうけどとりあえず受け取っておく。」
そう言ってカインは乱雑に服をクローゼットに突っ込んだ。
(ああ・・・あんなに雑に扱って、宝石が取れたらどうするんだ。)
一生あそこで眠り続けるであろう服を見て、もったいないなあと思っていると、カインに突っつかれる。
「ちょっと脱線しちゃったけど、まだ誕生日は終わってないよ。」
そうしてカインがベルを鳴らすと使用人が小さなケーキを持って入ってきた。
「ケーキまで用意してたのか。」
「ふふ、もちろん。ほら、一緒に蝋燭を消そう?」
15にもなって蝋燭を消すなんて少し気恥ずかしいが、カインは気にせずに俺の手を握って「いくよ?」と声をかけてくる。俺は仕方なくカインの掛け声に合わせて火を吹き消した。
「誕生日おめでとう、テイト。」
「ああ・・・カインも、おめでとう・・・」
そうして俺たちは15歳になった。
「テイト、お待たせ。」
まだパーティー用の服装のままのカインは、どうやら終わった足ですぐに来てくれたらしい。
「終わったのか?」
「うん、終わったよ。ごめんね、思ったより長く掛かっちゃった。」
「いや、いい。あ、そういえばこれ・・」
「ちょっと待って、まずは部屋に戻ろう?」
「ああ・・・。」
先にレイからのプレゼントを渡してしまおうとした俺をカインが制止する。そうして俺たちは二人、部屋へ戻るため歩き出した。俺がレイからのプレゼントを抱えているためカインが目を輝かせている。
・・・プレゼントは用意したがこんな大層なものではない。なんだか意図せず騙しているみたいで罪悪感が募る。
部屋へ着くと、カインが「いい?」と聞いて俺の手を取った。何のことかと思っていると、カインが勢いよく扉を開いた。すると、部屋の中はカラフルな風船やタペストリーなど派手な華やかな装飾が施されていた。テーブルには料理やケーキが並んでいて、小さなパーティー会場みたいだ。
「これは・・・」
「どう?気に入った?」
「どうしてこんなことを?」
「そんなのテイトの誕生日を祝いたいからに決まってるでしょ。」
「・・・そっか、ありがとな。」
正直全く期待していなかった誕生日にこんなことをされて戸惑っている。誕生日を祝われたのなんて本当に俺たちが物心つく前までだ。それからはずっと俺にとっての誕生日は祝われているカインを遠くで見つめるだけの寂しいものだった。
(今さら中途半端に優しくされても・・・)
やっと祝われないことに慣れてきたというのに、こんなことをされると自分が祝われていた頃を思い出してしまう。
カインが本当に俺への気遣いでこんなことをしたのはわかっているが、俺はかえって苦しい気持ちになって部屋を見渡した。
「それじゃ、まずはご飯を食べようか。」
「カインは食べてきたんじゃないのか?」
「テイトと食べようと思ってたから、控えてたんだ。だから一緒に食べようよ。」
「そうか・・・わかった。」
そうして席に着いた俺は、テーブルに並べられた豪華な食事を見やる。パーティー会場で出された料理と同じものだろうか。いつもより気合の入っている料理は、それはもう美味しかった。
次第に食事に夢中になっていく俺を、カインが微笑ましそうに見ていることには気づかなかった。
「食事も終わったし、プレゼント交換をしようか?」
食事が終わるタイミングでカインがそう提案してくる。カインは、「テイトもちゃんと用意してくれたみたいで嬉しいな~」なんて言いながら、レイのプレゼントに視線を移した。
「その、悪い。用意するにはしたけど、これじゃないんだ。・・・俺からはこれを・・・」
そう言って小さな袋をポケットから取り出す。やはりレイのプレゼントと比べると貧相で、きっと他の参加者からも豪華なプレゼントを貰っているカインはがっかりするのではないかと思われた。
「開けていい?」
カインはまじまじと小さな小包を見た。ショックを受けるそぶりもなく、俺が頷けばそれを開け始める。
「わあ、タイだ!しかも刺繍がある!」
「手作りのものがいいって言ってたから・・・あとそれ、お揃い。」
そう言って俺は今つけているタイを見せる。カインは目を見開いたかと思うと、心の底から嬉しそうな笑みを浮かべた。
「テイトからお揃いのものを貰えるなんて!嬉しいな、ありがとう。」
「ああ・・・よかったよ、そんなものでも喜んでくれて・・・」
「テイトがくれたものならなんでも嬉しいよ?それにこれを刺繍するの大変だったでしょ。僕のために頑張ってくれたんだね。」
「まあ、一応・・・」
「ふふ、ありがとう。じゃあ今度は僕ね。」
そう言ってて渡されたのは大きな箱だ。
箱の装飾を取って中身を出してみると、そこにはローブが入っていた。
「どうせなら普段使うものがいいかなかって。それに、いつも中の服は見えなくなっちゃうから、ローブをお洒落にしたらいいと思ったんだ。」
「ありがとう。ローブは有難いよ。」
俺の顔を覗いてくるカインに素直に礼を言う。今使っているのもだいぶくたびれてきたので、本当にこれなら重宝しそうだ。
そう思ってローブを広げてみる。全体を確認すると、所々モコモコしていて少し子供っぽい。・・・まあ、黒ベースだしこれくらいなら許容範囲だろう。
そう思って羽織ってみると、今使っているものと暖かさが段違いで着心地がよかった。きっと良いものを仕立ててくれたのだろう。
・・・フードや袖にファーやポンポンのような装飾がついていて、これさえなければという思いが拭いきれないが。
「うん!すごく似合ってるよ!夏はまた別のをプレゼントするからね。」
まあ、飾りはタイミングを見てとってしまおう。俺は微笑みながらそう言ってきたカインに、再び礼を言ってローブをクローゼットにかけた。
「それで、この箱だけど・・・」
「うん、なんなのそれ。」
「実は、レイからお前へのプレゼントだって・・・」
「テイト、レイに会ったの?」
「ああ、レイが訪ねてきた。」
「ふぅん。開けてみるよ。」
カインは心なしか冷たい声で箱を受け取った。
ビリビリと雑に開けられた箱の中からは豪華な礼服のセットが出てきた。所々に宝石のあしらわれたそれは、一目見ただけでも金が掛かっていることがわかる。
(レイのやつ、カインと仲直りするためにずいぶん奮発したんだな・・・)
あまりに豪華なプレゼントに驚いていると、カインが口を開いた。
「ふうん、これだけ?」
「えっ?嬉しくないのか?」
さっきは俺のしょうもないプレゼントにも喜んでくれていたのに、不思議なくらい温度差がある。
「だって、僕の分しかないじゃない。レイはテイトも誕生日だって知ってるのに。」
「俺はレイとは仲が悪いから・・・」
「それならテイトに僕への誕生日プレゼントを渡すよう頼むなんて非常識だよ。テイトの分は用意してないくせに。」
まあ、言われてみると正論だが・・・。カインがそんなことで怒っていたとは。俺は貰わないことが当たり前になりすぎていて、何とも思っていなかったのに。
「別に、俺は今までプレゼントなんてないのが当たり前だったし、レイも意識してなかったんだろ。」
俺は何故レイを庇っているのだろうか。自分でも分からないが、必死な雰囲気でプレゼントを渡すよう頼まれた手前、せめて受け取るだけ受け取って貰わないと俺の居心地が悪い。
「もう、テイトはもっと怒っても良いのに・・・何でこんなところばっかりは物分かりが良くなっちゃうんだろ。」
「こんなところばっかりは余計だろ。とりあえず受け取ってくれ。頼まれたのに渡さなかったなんて言われたら嫌だから。」
「はあ、わかったよ。着ることはないだろうけどとりあえず受け取っておく。」
そう言ってカインは乱雑に服をクローゼットに突っ込んだ。
(ああ・・・あんなに雑に扱って、宝石が取れたらどうするんだ。)
一生あそこで眠り続けるであろう服を見て、もったいないなあと思っていると、カインに突っつかれる。
「ちょっと脱線しちゃったけど、まだ誕生日は終わってないよ。」
そうしてカインがベルを鳴らすと使用人が小さなケーキを持って入ってきた。
「ケーキまで用意してたのか。」
「ふふ、もちろん。ほら、一緒に蝋燭を消そう?」
15にもなって蝋燭を消すなんて少し気恥ずかしいが、カインは気にせずに俺の手を握って「いくよ?」と声をかけてくる。俺は仕方なくカインの掛け声に合わせて火を吹き消した。
「誕生日おめでとう、テイト。」
「ああ・・・カインも、おめでとう・・・」
そうして俺たちは15歳になった。
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