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本編
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何食わぬ顔で家族と合流し、家へと帰った後、俺はカインを呼び止めた。
「どうしたの?テイトから僕に声をかけるなんて珍しいね。さっそく頼ってくれるの?」
嬉しそうに顔を綻ばせたカインに先日のことを思い出して少し苦い気分になる。
「まあ、そんなとこ・・・」
「本当に!?ふふ、嬉しいな。僕にできることなら何でも言ってみて。」
「・・・お前、ザックって子供知ってるか?歳は12歳で多分庶子だと思うんだけど。」
「ザック?うーん聞いたことないな・・・それにそれって愛称じゃない?」
「そうかもしれない・・・」
「その子がどうかしたの?」
「いや、ちょっとしたきっかけで知り合ったんだけど、家族に虐められてるみたいで・・・」
「へぇ、それはまた・・・わかった。ザックって名前の子がいないかそれとなく周りを当たってみるよ。」
「ああ、ありがとう。」
俺はカインが快諾してくれたことにホッとして自室に戻ろうとした。
「どこに行くの?」
「どこって、部屋だけど・・・」
「テイトの部屋、僕の部屋に戻してもらったから。」
「は?」
カインの部屋は昔2人で使っていた部屋のままだ。俺が追い出される形で別の部屋に移ったのだが、戻したとはどういうことか。状況がわからず混乱していると、カインに左腕を掴まれ引っ張られる。
「構い倒すって言ったでしょ?そのためにはまず同じ部屋じゃないとね。」
「っ、いい。俺は今の部屋で十分だ。」
「僕がそう決めたの。あの部屋遠いし、それにもう物とかは移動済ませてあるから。」
カインは歩みを止めることもせずに言い放つ。そうして呑気に「教会に行ってる間に全部移動させておくように言っておいたんだ~」なんて言っている。
「何を勝手に・・・」
「いいじゃない。もともとはここで過ごしてたんだし、居心地は悪くないはずだよ。」
部屋ではなくてお前と一緒なのが居心地が悪いのだ。そう思ったが流石にそれは言えなかった。
カインの部屋を開ければ、確かに俺のものが移動されていた。
「あれ?これだけ?物少ないんだね。」
俺の物を移動してからはカイン自身も初めて部屋に入るのだろう。思ったほどの変化がなかった部屋に驚きながら俺の物を物色している。
ベッドはかつて使用していたものがこの部屋に置いてあるので、移動されたのは机とクローゼットくらいだ。中もスカスカだし運ぶのはさぞ楽だっただろう。
「服ってこれだけ・・・?もっと持ってなかったっけ?」
「最近は買ってないからな。そんなもんだろ。」
まあ少し売ったというのもあるのだが、それを言うと訳を問いただされそうなのでやめておく。
「そっか・・・よし、明日一緒に買いに行こう!」
「いや、いい。」
「なんで!?」
「必要ないし・・・」
あと金もないし。そう思ったのだが、カインも簡単には引き下がらなかった。
「僕がテイトに似合う服をプレゼントするよ。」
「別に、着ていくとこもないし。」
それに何を着たって周りからは貶されるに決まっている。
「僕がそうしたいの。だから明日付き合って?」
「・・・はぁ、わかった。それくらいなら・・・」
「やった!」
まあカインが買ってくれるならいいか。そう思った俺は承諾した。
「よし、それじゃ明日の予定も決まったことだし夕食にしようか?」
その言葉に俺は顔を強張らせた。カインはどういう意味で言ったのだろうか。俺には夕食など出ないが・・・
「あ、ああ。早く行ってくれば?」
「・・・テイトはまだお父様とお母様と食べるのは気まずい?じゃあ2人で部屋で食べようか。」
「えっ?」
気まずいと言うか・・・食事抜きを言い渡したのはお父様だろう。混乱する俺を他所にカインは使用人を呼んで食事を部屋に運ぶように言いつける。
「カイン?俺はいいからお前だけでも食堂に・・・」
「何言ってるの。もう頼んだんだし、ここで一緒に食べよう。」
「・・・うん。」
使用人たちは俺の分も用意するだろうか。そもそも食事が出されなくなって久しい。俺の分の用意など頭の中にないのではなかろうか。
そう不安に思っていると、案の定メイドが1人分の食事を運んできた。
「・・・テイトの分は?」
何を指示するわけでもなくカインの前に並べられた1人分の食事を見て、カインはメイドに尋ねた。
「えっ?テイト様にはお食事を出すなという指示では・・・」
「何だって?僕がいつそんなことを言った?」
「い、いえ。カイン様ではなく旦那様です。」
「お父様が?」
「カイン、俺はいいからお前だけで食べろ。」
カインの態度が段々冷たくなっていくのを感じて俺は間に割り込んだ。カインに問い詰められたメイドが真っ青な顔をしている。
俺はもともと食が細いし、後で厨房からパンでも拝借すればいい。
「テイト、僕は驚いているんだ。お父様の指示って何?いつから食事を出されてないの?」
しまった。問いただす矛先が俺に移ってしまった。メイドはこれ幸いとばかりに、「で、では私は失礼します!」と言って部屋を出て行ってしまった。
「いつからって・・・ほら、あの・・・夕食の席で俺がお前に癇癪を起こしたあの日だよ。」
泣きべそをかいていた自分の黒歴史を無理やり思い出されて思わず俯く。本当に過去の俺は何をやってるんだか。怒られて泣くくらいなら大人しくしていればよかったものを。
「え・・・それって12の頃だよね?もう2年近くも前じゃないか・・・あれからずっと・・・?」
その疑問にコクンと頷くと、カインはワナワナと震えて急に立ち上がった。
「なんで何も言わないんだよ!?」
「何を言うんだよ?"ごめんなさい、食事を下さい"って?それに出されたってここの食事は1人で食べられないものばかりだろ。それなら俺はパンでも食えてたらよかったんだ。」
家の中でそんな乞食みたいな真似をするのは嫌だった。それに食事を出されていた頃も、やけに片手で食べられない料理が多かった。
それは貴族のための凝った食事だからというのも理由の一つだろうが、もう半分は使用人たちからの嫌がらせだろう。
"なんで私たちが欠陥品なんかに・・・"
両親やカインがいないところでは、その言葉がよく投げつけられた。使用人たちはお父様の命令をこれ幸いと俺に食事を出さなくなり、そして今も"撤回されていないから"という理由でその状態が続いているのだ。
でも俺がこっそり厨房に忍び込んでいることはバレていただろうし、それを見逃してもらえたことには感謝している。
・・・まあ、それを注意して自分たちが今もなお食事を出していないことがバレるのが嫌だっただけかもしれないが。
「それは、そうかもしれないけど・・・いくら罰にしても長すぎるって分かってたでしょ?」
「まあ、分かっていたけど・・・でも皆だって気づかなかっただろ?俺はこの家でその程度の人間だからな。」
「そんなこと・・・」
「あるよ。」
事実を述べればカインは押し黙った。
「このことは、お父様に報告する。とりあえず、今日はこの食事を一緒に食べよ?」
「・・・いい。お前の分だろ。俺は後で何か・・・」
そう言って席から離れようとすれば「テイト。」と、笑っているのに冷え切っているような怖い顔で左手を掴まれる。
「一緒に食べるよね?」
「・・・・・・わかった。」
イエスと言うまで離してくれなさそうな雰囲気に、俺は渋々再び席に着いた。
「ふふ、こうしてテイトと一緒に食事をするの、久しぶりだな。」
そう言って嬉しそうな顔をするカインに居心地の悪さを感じながらも食事を分けてもらう。
(あ、上手い・・・)
久々に食べたまともな食事は、それはもう美味かった。昔は毎日こんなものを食べていたのか。
あの時はカインに手伝って貰わなければならないというストレスで味どころではなかった。
「どう?美味しい?」
「ああ・・・」
そう尋ねたカインは俺の返事を聞いて微笑んだ。俺はその微笑みの中に時折悲しそうな表情が混ざるのに気づかなかった。
「どうしたの?テイトから僕に声をかけるなんて珍しいね。さっそく頼ってくれるの?」
嬉しそうに顔を綻ばせたカインに先日のことを思い出して少し苦い気分になる。
「まあ、そんなとこ・・・」
「本当に!?ふふ、嬉しいな。僕にできることなら何でも言ってみて。」
「・・・お前、ザックって子供知ってるか?歳は12歳で多分庶子だと思うんだけど。」
「ザック?うーん聞いたことないな・・・それにそれって愛称じゃない?」
「そうかもしれない・・・」
「その子がどうかしたの?」
「いや、ちょっとしたきっかけで知り合ったんだけど、家族に虐められてるみたいで・・・」
「へぇ、それはまた・・・わかった。ザックって名前の子がいないかそれとなく周りを当たってみるよ。」
「ああ、ありがとう。」
俺はカインが快諾してくれたことにホッとして自室に戻ろうとした。
「どこに行くの?」
「どこって、部屋だけど・・・」
「テイトの部屋、僕の部屋に戻してもらったから。」
「は?」
カインの部屋は昔2人で使っていた部屋のままだ。俺が追い出される形で別の部屋に移ったのだが、戻したとはどういうことか。状況がわからず混乱していると、カインに左腕を掴まれ引っ張られる。
「構い倒すって言ったでしょ?そのためにはまず同じ部屋じゃないとね。」
「っ、いい。俺は今の部屋で十分だ。」
「僕がそう決めたの。あの部屋遠いし、それにもう物とかは移動済ませてあるから。」
カインは歩みを止めることもせずに言い放つ。そうして呑気に「教会に行ってる間に全部移動させておくように言っておいたんだ~」なんて言っている。
「何を勝手に・・・」
「いいじゃない。もともとはここで過ごしてたんだし、居心地は悪くないはずだよ。」
部屋ではなくてお前と一緒なのが居心地が悪いのだ。そう思ったが流石にそれは言えなかった。
カインの部屋を開ければ、確かに俺のものが移動されていた。
「あれ?これだけ?物少ないんだね。」
俺の物を移動してからはカイン自身も初めて部屋に入るのだろう。思ったほどの変化がなかった部屋に驚きながら俺の物を物色している。
ベッドはかつて使用していたものがこの部屋に置いてあるので、移動されたのは机とクローゼットくらいだ。中もスカスカだし運ぶのはさぞ楽だっただろう。
「服ってこれだけ・・・?もっと持ってなかったっけ?」
「最近は買ってないからな。そんなもんだろ。」
まあ少し売ったというのもあるのだが、それを言うと訳を問いただされそうなのでやめておく。
「そっか・・・よし、明日一緒に買いに行こう!」
「いや、いい。」
「なんで!?」
「必要ないし・・・」
あと金もないし。そう思ったのだが、カインも簡単には引き下がらなかった。
「僕がテイトに似合う服をプレゼントするよ。」
「別に、着ていくとこもないし。」
それに何を着たって周りからは貶されるに決まっている。
「僕がそうしたいの。だから明日付き合って?」
「・・・はぁ、わかった。それくらいなら・・・」
「やった!」
まあカインが買ってくれるならいいか。そう思った俺は承諾した。
「よし、それじゃ明日の予定も決まったことだし夕食にしようか?」
その言葉に俺は顔を強張らせた。カインはどういう意味で言ったのだろうか。俺には夕食など出ないが・・・
「あ、ああ。早く行ってくれば?」
「・・・テイトはまだお父様とお母様と食べるのは気まずい?じゃあ2人で部屋で食べようか。」
「えっ?」
気まずいと言うか・・・食事抜きを言い渡したのはお父様だろう。混乱する俺を他所にカインは使用人を呼んで食事を部屋に運ぶように言いつける。
「カイン?俺はいいからお前だけでも食堂に・・・」
「何言ってるの。もう頼んだんだし、ここで一緒に食べよう。」
「・・・うん。」
使用人たちは俺の分も用意するだろうか。そもそも食事が出されなくなって久しい。俺の分の用意など頭の中にないのではなかろうか。
そう不安に思っていると、案の定メイドが1人分の食事を運んできた。
「・・・テイトの分は?」
何を指示するわけでもなくカインの前に並べられた1人分の食事を見て、カインはメイドに尋ねた。
「えっ?テイト様にはお食事を出すなという指示では・・・」
「何だって?僕がいつそんなことを言った?」
「い、いえ。カイン様ではなく旦那様です。」
「お父様が?」
「カイン、俺はいいからお前だけで食べろ。」
カインの態度が段々冷たくなっていくのを感じて俺は間に割り込んだ。カインに問い詰められたメイドが真っ青な顔をしている。
俺はもともと食が細いし、後で厨房からパンでも拝借すればいい。
「テイト、僕は驚いているんだ。お父様の指示って何?いつから食事を出されてないの?」
しまった。問いただす矛先が俺に移ってしまった。メイドはこれ幸いとばかりに、「で、では私は失礼します!」と言って部屋を出て行ってしまった。
「いつからって・・・ほら、あの・・・夕食の席で俺がお前に癇癪を起こしたあの日だよ。」
泣きべそをかいていた自分の黒歴史を無理やり思い出されて思わず俯く。本当に過去の俺は何をやってるんだか。怒られて泣くくらいなら大人しくしていればよかったものを。
「え・・・それって12の頃だよね?もう2年近くも前じゃないか・・・あれからずっと・・・?」
その疑問にコクンと頷くと、カインはワナワナと震えて急に立ち上がった。
「なんで何も言わないんだよ!?」
「何を言うんだよ?"ごめんなさい、食事を下さい"って?それに出されたってここの食事は1人で食べられないものばかりだろ。それなら俺はパンでも食えてたらよかったんだ。」
家の中でそんな乞食みたいな真似をするのは嫌だった。それに食事を出されていた頃も、やけに片手で食べられない料理が多かった。
それは貴族のための凝った食事だからというのも理由の一つだろうが、もう半分は使用人たちからの嫌がらせだろう。
"なんで私たちが欠陥品なんかに・・・"
両親やカインがいないところでは、その言葉がよく投げつけられた。使用人たちはお父様の命令をこれ幸いと俺に食事を出さなくなり、そして今も"撤回されていないから"という理由でその状態が続いているのだ。
でも俺がこっそり厨房に忍び込んでいることはバレていただろうし、それを見逃してもらえたことには感謝している。
・・・まあ、それを注意して自分たちが今もなお食事を出していないことがバレるのが嫌だっただけかもしれないが。
「それは、そうかもしれないけど・・・いくら罰にしても長すぎるって分かってたでしょ?」
「まあ、分かっていたけど・・・でも皆だって気づかなかっただろ?俺はこの家でその程度の人間だからな。」
「そんなこと・・・」
「あるよ。」
事実を述べればカインは押し黙った。
「このことは、お父様に報告する。とりあえず、今日はこの食事を一緒に食べよ?」
「・・・いい。お前の分だろ。俺は後で何か・・・」
そう言って席から離れようとすれば「テイト。」と、笑っているのに冷え切っているような怖い顔で左手を掴まれる。
「一緒に食べるよね?」
「・・・・・・わかった。」
イエスと言うまで離してくれなさそうな雰囲気に、俺は渋々再び席に着いた。
「ふふ、こうしてテイトと一緒に食事をするの、久しぶりだな。」
そう言って嬉しそうな顔をするカインに居心地の悪さを感じながらも食事を分けてもらう。
(あ、上手い・・・)
久々に食べたまともな食事は、それはもう美味かった。昔は毎日こんなものを食べていたのか。
あの時はカインに手伝って貰わなければならないというストレスで味どころではなかった。
「どう?美味しい?」
「ああ・・・」
そう尋ねたカインは俺の返事を聞いて微笑んだ。俺はその微笑みの中に時折悲しそうな表情が混ざるのに気づかなかった。
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