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本編
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それから数日、今はカインが俺の部屋へやってきている。なんでも、これからレイが家に来るのだと言う。
「テイトも一緒にどう?」
そう提案するカインを信じられないという表情で見返す。
「いい。レイは俺のこと嫌いだろ。」
「そんな・・・レイは、テイトのことを少し誤解してるだけだよ。」
「どっちにしても俺とあいつが同じ空間にいたら空気が悪くなる。」
そう言って断ったのだが・・・
何故か今、カインとレイが俺の部屋にいる。
「カイン・・・」
「ご、ごめん。僕が気にしすぎちゃって、そしたらレイが・・・」
「カインがテイトの様子ばっか気にしてるから会いに来てやったんじゃん。文句言わないでくれる?」
「ああ、そうかよ。」
そう言って睨めば、レイは目を見開いて俺を見たかと思うとカインを振り返った。
「な、何かテイトの態度悪くなってない?ちゃんと教育してるの?」
そういえば昔の俺は弱々しくていっつもカインに庇われてたっけ。レイは俺の態度が豹変した事に動揺を隠せないようだ。
「生憎、教育なんか受けてないからこの態度なんだよ。悪かったな?嫌ならさっさと出て行け。」
「なっ!こいつ・・・」
「まあまあ!せっかく久々に集まったんだし皆で話そうよ。」
カインが慌てて取り持とうとするが俺にもレイにもお互い仲良くしようなんて気持ちは微塵もない。そして先に口火を切ったのはレイだった。
「ふん、この欠陥品と話すことなんか思い浮かばないよ。」
「レイっ!!!」
すると、俺すら驚くような剣幕でカインが怒鳴った。レイもビクッと肩を震わせている。
ハッとしたカインは息を継ぐように一呼吸置いて喋り出した。
「レイ、言って良いことと悪いことがあるよ。」
「で、でも・・・」
「2人が喧嘩するのも仲良しの裏返しかと思って見守ってたけど、今の言葉は許せない。」
いや、全然仲良くないけど。そう思いつつ段々と面倒くさくなってきた展開を見守る。
「テイトがレイに何かした?どうしてそんなにテイトを嫌うの?」
「だってこいつは障害持ちだし、どんくさいし、捻くれてるし、カインのお荷物じゃないか!」
「レイ!テイトはお荷物なんかじゃない。大事な兄弟なんだ。どうして分かってくれないの?」
「はぁ、もういいよ。俺は出て行く。」
平行線になりそうな口論に嫌気がさして部屋を出ようとしたら、カインに腕を掴まれた。
「テイトもだよ!何で言い返さないの!?」
「え?だって本当のことだろ。俺はアーデン家の欠陥品って、俺の存在を知ってるやつは皆そう言う。」
「そんなこと・・・」
「あるよ。それにカインだって、今まで俺が罪人扱いされてたって受け流してただろ。なんで今日に限ってそんなに怒るんだよ。」
「そ、それは・・・」
「はぁ・・・もうどうでも良いから。なるべくお荷物にならないよう頑張るよ。だから構わないでくれ。」
俺は疲れ切ったとばかりに肩を落として見せて部屋を後にした。
「テイトも一緒にどう?」
そう提案するカインを信じられないという表情で見返す。
「いい。レイは俺のこと嫌いだろ。」
「そんな・・・レイは、テイトのことを少し誤解してるだけだよ。」
「どっちにしても俺とあいつが同じ空間にいたら空気が悪くなる。」
そう言って断ったのだが・・・
何故か今、カインとレイが俺の部屋にいる。
「カイン・・・」
「ご、ごめん。僕が気にしすぎちゃって、そしたらレイが・・・」
「カインがテイトの様子ばっか気にしてるから会いに来てやったんじゃん。文句言わないでくれる?」
「ああ、そうかよ。」
そう言って睨めば、レイは目を見開いて俺を見たかと思うとカインを振り返った。
「な、何かテイトの態度悪くなってない?ちゃんと教育してるの?」
そういえば昔の俺は弱々しくていっつもカインに庇われてたっけ。レイは俺の態度が豹変した事に動揺を隠せないようだ。
「生憎、教育なんか受けてないからこの態度なんだよ。悪かったな?嫌ならさっさと出て行け。」
「なっ!こいつ・・・」
「まあまあ!せっかく久々に集まったんだし皆で話そうよ。」
カインが慌てて取り持とうとするが俺にもレイにもお互い仲良くしようなんて気持ちは微塵もない。そして先に口火を切ったのはレイだった。
「ふん、この欠陥品と話すことなんか思い浮かばないよ。」
「レイっ!!!」
すると、俺すら驚くような剣幕でカインが怒鳴った。レイもビクッと肩を震わせている。
ハッとしたカインは息を継ぐように一呼吸置いて喋り出した。
「レイ、言って良いことと悪いことがあるよ。」
「で、でも・・・」
「2人が喧嘩するのも仲良しの裏返しかと思って見守ってたけど、今の言葉は許せない。」
いや、全然仲良くないけど。そう思いつつ段々と面倒くさくなってきた展開を見守る。
「テイトがレイに何かした?どうしてそんなにテイトを嫌うの?」
「だってこいつは障害持ちだし、どんくさいし、捻くれてるし、カインのお荷物じゃないか!」
「レイ!テイトはお荷物なんかじゃない。大事な兄弟なんだ。どうして分かってくれないの?」
「はぁ、もういいよ。俺は出て行く。」
平行線になりそうな口論に嫌気がさして部屋を出ようとしたら、カインに腕を掴まれた。
「テイトもだよ!何で言い返さないの!?」
「え?だって本当のことだろ。俺はアーデン家の欠陥品って、俺の存在を知ってるやつは皆そう言う。」
「そんなこと・・・」
「あるよ。それにカインだって、今まで俺が罪人扱いされてたって受け流してただろ。なんで今日に限ってそんなに怒るんだよ。」
「そ、それは・・・」
「はぁ・・・もうどうでも良いから。なるべくお荷物にならないよう頑張るよ。だから構わないでくれ。」
俺は疲れ切ったとばかりに肩を落として見せて部屋を後にした。
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