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第三章『王子様、現る!?』

第53話 おっぱいに挟まれて♡ ★

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 窮屈そうな真紅のベラの胸元をがばっと開く。
 汗で蒸れた巨乳が露になって、蒸れた汗臭が立ち込める。
 乳首は既に上向きに尖っていて、ユーマの劣情を誘う。
 
 ヒミカは膝立ちした体勢のまま、ユーマの身体に不釣り合いなくらいに勃起した肉棒をまるでホットドッグのように挟み込んだ。

「うわっ……柔らかくて、あったかい……っ!」

「ふふ。なんだか嬉しい」

 さらにヒミカは、唾液をつつーっと谷間に垂らして、両腕で押さえつけた胸を前後にゆする。
 受付嬢ムースから教わった、胸で奉仕する性技。
 あまりにも淫靡な光景にユーマは呼吸すら忘れて、粘液がかき混ぜられて泡立つ谷間をぼーっと見つめる。

「あ、ああっ……! ち×こが、出たり入ったりするたびにカリ首が擦れて……やばい、ですっ」 

「ふっ……んっ……すごく、熱い……っ! ユーマの大きさと熱さが、伝わってきて……っ! おっぱいがおま×こになったみたいに責められちゃってるっ……♡」

 乳圧が凄まじく、一度捕らえられたペニスはもはや腕で抑えなくてもすっぽり谷間に収まっていて、逃れることはできない。
 さらにヒミカはパイズリしたまま巨根を咥え、空いた手はショーツの内側に突っ込んでいた。

「じゅぷっ……! れるっ……! ぴちゃっ……ぐぽっ……ぐぽっ……。唾液を足さなくても、おちん×んの先っぽからえっちなおつゆが溢れておっぱいがぐちゃぐちゃだよぉ……んむっ、あむっ♡」

 お互い粘液塗れで、二人してお漏らししたかのようにテントも床はびちゃびちゃになっている
狭い空間だからこそぐちゅぐちゅとしたいやらしい音までもが情欲を煽るスパイスとなっている。
 ボロ宿だろうが誰かのテントだろうが、関係ないと言わんばかりに、発情した雄と雌は快楽を貪り続けた。

(こんな……こんなヒミカさんを見れるのは、僕だけなんだ)

 独占欲が性欲と重なり、肉棒はさらに膨張し、釘でも打てそうなくらいにカチカチになる。
 気持ちいいから硬くなり、硬くなるほど、女の子の柔らかい部分で包まれる心地よさが倍増する無限ループ。
 ぬるま湯のような心地よさに永遠に浸かっていたいと思うも、ゆるやかに精子が昇っていき、無情にも限界が近いことを告げる。
 
 その時、テントから足音が聞こえてきた。

(まさか、防衛部隊の兵士が戻ってきた!?)

「ヒミカさん、誰か、戻ってきたようです」

「うぅむ……れるっ。んじゅぷっ。……んくっ。んンっ」

 声をかけるも、熱に浮かされた生返事しか返ってこない。
 ユーマもまたこの状態で引き返すことは困難なほどに性欲、ペニスの角度、精液の全てが限界まで昇り詰めていた。

「くっ……射精すっ!」
 
 腰を弓なりに反らして、思いっきり突き上げた。

 どっびゅううううううううううっ!
 びゅっくぅ、びびゅりゅりゅううううっ!

「ふあっ!? せーえき、きちゃっ……♡ ふ、むぅううううううっ!」
 
 慌てて咥え直すよりも早く、白い噴水が決壊した。

(射精が……長い! 搾り尽されるっ)

 ユーマは堪らず、ヒミカの頭を押し付けて喉奥へと欲望を埋没させる。
 後で怒られるかも、と一瞬だけ思ったけど、心の内に湧いた支配欲に駆り立てられて止まらない。
 普段から旅で持ち歩いている携帯式水筒に入ってる水と同じくらいのザーメンを、ヒミカの口腔内へ注ぎ込んだ。

「けふっ……あ、はぁ……♡ おいしい……♡」
 
 息が出来なくて苦しかったはずなのに、ヒミカは恍惚とした表情で口の中に残って塊となった精液を舌で転がしている。
 
 ぴゅっぴゅっ!
 
 余韻に浸るように残った精液を吐き出すペニスは、未だ暴力的な巨乳に拘束されている。亀頭だけ顔を出した谷間には、まるで湖のような精液だまりが形成されていた。

「あんっ♡」

 体液でペニスが滑り、胸から飛び出てようやく快楽の拷問から解放された。

「見て、ユーマ。精液が糸を引いて、おっぱいに橋が架かってる♡」

 むわぁ! とした淫臭をまき散らしながら谷間を広げて見せつける。

(なんだこれ、エロすぎる……。おっぱいも性器と変わらない。おま×こと同じように、種付けできるんだ)

 再びむくむくと愚息が起き上がる。
 おっぱいと言わず、全身に精液を擦り込みたい。
 どす黒い欲望が込み上げる。

 しかし、テントのすぐ側まで近づいた足音で冷静さを取り戻した。

「はっ! まずい。ヒミカさん、今すぐここを出ないと!」

「んっ……ふぇ?」

 ヒミカは胸に飛び散った精液を指ですくってぺろぺろと舐めている。
 ユーマの若々しい特濃ザーメンは喉に絡みついて、嚥下するのも一苦労のようだ。

(こんな所を見られたら終わりだ)

 急いで着替えを促すも、もはや手遅れだ。
 垂れ幕式の入り口に指先がにゅっ! とかけられて、ユーマの顔が絶望に染まる。
 けれど、手の主は中へ入ってくることはなかった。

『敵襲──っ! 魔物の群れが急襲! 通常より凶暴化しているとの報告有り。魔王の軍勢だと思われる。急げ!』

 さらに、どこか遠くで銅鑼の音が鳴り響く。
 一瞬で手が引っ込み、怒号と共に足音が遠ざかっていった。

「敵襲って……」

 冷静になったユーマとヒミカの首筋に嫌な汗が伝う。
 ここはセントエルディア城下街やアグリナ街とは違う、戦いの最前線なのだ。

「私達も行かなくちゃ、ユーマ!」

「はいっ! ……ってヒミカさん、おっぱいが丸見えです!」

「あっ」

 互いに後ろを向きながらいそいそと着替えて、テントを飛び出した。
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