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第二章『えっ! 踊り子なのに魔物と戦うんですか!?』
第45話 快楽を貪る獣の交尾 ★
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単純、ゆえに暴力的。
肉と肉がぶつかる悲鳴がこだまする。
「あがっ……あ……? お、……おぅ……おっ♡」
そこにはもう女の子同士、なんていうほわほわしたイメージはない。
獣の交尾。
雄とか雌とか関係なく、ただ快楽を得るためだけに理性を捨てた成れの果て。
「こ、のぉ! どいつもこいつも、私を馬鹿にしやがって! な・に・が『性欲強すぎて引く。残念』だ! な~にが『いい年してフリルの勝負下着はキツイ』だ! お互い残念だから婚期逃してからいい年してんだろうがコラア!」
「せ、先輩っ!?」
ムースが目を丸くしている。
後輩も知らなかった先輩の豹変ぶり。
「この怒りどうぶつければいんだよ、オラ。私はかよわい乙女なんかじゃねーんだよ! 私もテメェらサルみたいに発情してへこへこ腰振りてーんだよこんな風になぁ!」
「あぎいっ!? あうっ♡ ぅあああうっ♡ イってる♡ さっきからひっきりなしにイっちゃってるから、あ♡ あぁああ♡」
「ヒミカちゃんっ、これがっ♡ これが殿方のモノで突かれている感覚なんですか? わたくしっ、こんな激しいセックス、経験したことありませんのよ……おっ、おおおっ♡ おっ♡」
ムースが上体を反らして吠える。
少し垂れ気味のおっぱいがだゆんだゆんと跳ねてヒミカの顔面を塞ぎ、呼吸困難になりそうだ。
「ああ止まらない! ムラムラする! 無限に腰を振れそうだ! これが勇者の力か! なるほど、魔王もこんな発情した気にあてられたら、ひとたまりもないかもな。だが、おかげで私はもう止まらないぞ! 女は何度だってイくことができるからな! 勇者様とやら、聞いているのか!?」
「ひゃい……」
「なんだ、勇者様も私の責めに引くのか!? 萎えるというのか!?」
「ちがいま、すぅ……気持ちよすぎて、もうずっとイきっぱなしで……魔力が、すっからかんになっちゃうんですっ♡」
女の子同士の性行為で唯一の欠点は、精液による魔力補給ができないこと。
ヒミカは、一度魅了を発動すると、自分か相手が気絶するまで魔力を放出し続けてしまうのだ。
魔力は体力と密接な関係があり、どちらかが欠けても生命力に影響する。
つまり、定期的に精液を補給しなければ魅了を発動できないどころか生命の危機にすら瀕する、勇者唯一の欠点だった。
でも、今はそんなことどうでもいい。
ただの人間として動物として、この気持ちよさをひたすら享受したいのだ。
「ババロアさん、もっと、もっとしてぇ♡ 激しくして、激しいのが好きなのぉ♡ おま×こが壊れちゃうくらい、嫌なことも何もかも全部考えられなくなるくらい、きもちいいで塗りつぶしてぇ♡」
懇願する。
自ら卑猥な言葉を口にする。
気持ちいいモノは気持ちいい。
素直に認めると、子宮がさらにきゅううっと締まった。
「ヒミカ、ちゃん……はぁっ♡ 怖い、ですわ……。わたくし、体の内側から、今まで経験したことのないくらい、ぞわぞわ、大きなものがきちゃいますわ……」
ムースの限界が近いようだ。
表情から余裕が一切なく、歯をがたがと食いしばり、全身を犯す快感に悶えている。
本気のセックスば、これが初めてなのだろう。
「ムースちゃん、イくんだよね? 大丈夫。ヒミカも……イきそうなの。死んじゃうくらい、大きいのが駆け上ってくるの♡ でも一緒なら怖いくないわ。一緒にイこ? ババロアさんも、みんなで♡」
「は、ぁっ……は、ぁっ……私も、イきそうだ」
ババロアはムースに縋りつくように腰を押しつけ、ムースは迫る予兆から逃げるようにヒミカの唇を吸う。
二人の快感も共有したい。
この温もりが愛おしい。
ヒミカはぎゅうっと二人まとめて抱きしめて、下半身に力を込めた。
三人同時に潮を噴き散らした。
「「「あっ♡ ああっ♡ ん、ああああああああああああっ♡」」」
逃げ場のない快感が爆ぜた。
涙さえ浮かぶほどの強烈の絶頂。
ヴァギナが歓喜に喘いで収縮し、女陰はディープキスをするかのように、零れだす愛液を交換し合っている。
「あ、ひ……♡ 中も、外もどろっどろのぐちゃぐちゃ……しあわ、せ……です、わ♡」
ムースがへなへなと寄りかかると、気絶してしまった。
快楽の果てにつく眠りは至上の悦びだろう。
(わたしも、このまま眠っちゃおうかしら……)
手足の末端は、膣に全神経が集中した反動で痺れていた。
起き上がるのも億劫だ。
ゆっくりと閉じようとした瞼が、のそりと起き上がるババロアを捉えた。
「えっ、もしかして」
「まだ、まだだ! 私の性欲を出し切るまでは止まらん! 全部出してすっきりして! 次こそは淑女として婚活成功、させるん、だ!!」
「おっ、おほっ……ムースさん気絶してるからってまた私……? もう、無理……んおおおっ♡」
結局ババロアが気絶するまでひたすらセックスし続けた。
(婚活、かぁ。勇者じゃなかったら私にも、そんな選択肢があったのかな。……好きな人とするセックスって、一体どれだけ気持ちいいんだろう)
終盤はヒミカもほとんど反応することなく、泥に沈むように意識を手ばしていった。
その日、事務室から受付嬢が顔を出すことなかった。
受付には冒険者が長蛇の列を作り、ひたすらユーマが扉の前で誰も入れないよう仁王立ちしていたという。
肉と肉がぶつかる悲鳴がこだまする。
「あがっ……あ……? お、……おぅ……おっ♡」
そこにはもう女の子同士、なんていうほわほわしたイメージはない。
獣の交尾。
雄とか雌とか関係なく、ただ快楽を得るためだけに理性を捨てた成れの果て。
「こ、のぉ! どいつもこいつも、私を馬鹿にしやがって! な・に・が『性欲強すぎて引く。残念』だ! な~にが『いい年してフリルの勝負下着はキツイ』だ! お互い残念だから婚期逃してからいい年してんだろうがコラア!」
「せ、先輩っ!?」
ムースが目を丸くしている。
後輩も知らなかった先輩の豹変ぶり。
「この怒りどうぶつければいんだよ、オラ。私はかよわい乙女なんかじゃねーんだよ! 私もテメェらサルみたいに発情してへこへこ腰振りてーんだよこんな風になぁ!」
「あぎいっ!? あうっ♡ ぅあああうっ♡ イってる♡ さっきからひっきりなしにイっちゃってるから、あ♡ あぁああ♡」
「ヒミカちゃんっ、これがっ♡ これが殿方のモノで突かれている感覚なんですか? わたくしっ、こんな激しいセックス、経験したことありませんのよ……おっ、おおおっ♡ おっ♡」
ムースが上体を反らして吠える。
少し垂れ気味のおっぱいがだゆんだゆんと跳ねてヒミカの顔面を塞ぎ、呼吸困難になりそうだ。
「ああ止まらない! ムラムラする! 無限に腰を振れそうだ! これが勇者の力か! なるほど、魔王もこんな発情した気にあてられたら、ひとたまりもないかもな。だが、おかげで私はもう止まらないぞ! 女は何度だってイくことができるからな! 勇者様とやら、聞いているのか!?」
「ひゃい……」
「なんだ、勇者様も私の責めに引くのか!? 萎えるというのか!?」
「ちがいま、すぅ……気持ちよすぎて、もうずっとイきっぱなしで……魔力が、すっからかんになっちゃうんですっ♡」
女の子同士の性行為で唯一の欠点は、精液による魔力補給ができないこと。
ヒミカは、一度魅了を発動すると、自分か相手が気絶するまで魔力を放出し続けてしまうのだ。
魔力は体力と密接な関係があり、どちらかが欠けても生命力に影響する。
つまり、定期的に精液を補給しなければ魅了を発動できないどころか生命の危機にすら瀕する、勇者唯一の欠点だった。
でも、今はそんなことどうでもいい。
ただの人間として動物として、この気持ちよさをひたすら享受したいのだ。
「ババロアさん、もっと、もっとしてぇ♡ 激しくして、激しいのが好きなのぉ♡ おま×こが壊れちゃうくらい、嫌なことも何もかも全部考えられなくなるくらい、きもちいいで塗りつぶしてぇ♡」
懇願する。
自ら卑猥な言葉を口にする。
気持ちいいモノは気持ちいい。
素直に認めると、子宮がさらにきゅううっと締まった。
「ヒミカ、ちゃん……はぁっ♡ 怖い、ですわ……。わたくし、体の内側から、今まで経験したことのないくらい、ぞわぞわ、大きなものがきちゃいますわ……」
ムースの限界が近いようだ。
表情から余裕が一切なく、歯をがたがと食いしばり、全身を犯す快感に悶えている。
本気のセックスば、これが初めてなのだろう。
「ムースちゃん、イくんだよね? 大丈夫。ヒミカも……イきそうなの。死んじゃうくらい、大きいのが駆け上ってくるの♡ でも一緒なら怖いくないわ。一緒にイこ? ババロアさんも、みんなで♡」
「は、ぁっ……は、ぁっ……私も、イきそうだ」
ババロアはムースに縋りつくように腰を押しつけ、ムースは迫る予兆から逃げるようにヒミカの唇を吸う。
二人の快感も共有したい。
この温もりが愛おしい。
ヒミカはぎゅうっと二人まとめて抱きしめて、下半身に力を込めた。
三人同時に潮を噴き散らした。
「「「あっ♡ ああっ♡ ん、ああああああああああああっ♡」」」
逃げ場のない快感が爆ぜた。
涙さえ浮かぶほどの強烈の絶頂。
ヴァギナが歓喜に喘いで収縮し、女陰はディープキスをするかのように、零れだす愛液を交換し合っている。
「あ、ひ……♡ 中も、外もどろっどろのぐちゃぐちゃ……しあわ、せ……です、わ♡」
ムースがへなへなと寄りかかると、気絶してしまった。
快楽の果てにつく眠りは至上の悦びだろう。
(わたしも、このまま眠っちゃおうかしら……)
手足の末端は、膣に全神経が集中した反動で痺れていた。
起き上がるのも億劫だ。
ゆっくりと閉じようとした瞼が、のそりと起き上がるババロアを捉えた。
「えっ、もしかして」
「まだ、まだだ! 私の性欲を出し切るまでは止まらん! 全部出してすっきりして! 次こそは淑女として婚活成功、させるん、だ!!」
「おっ、おほっ……ムースさん気絶してるからってまた私……? もう、無理……んおおおっ♡」
結局ババロアが気絶するまでひたすらセックスし続けた。
(婚活、かぁ。勇者じゃなかったら私にも、そんな選択肢があったのかな。……好きな人とするセックスって、一体どれだけ気持ちいいんだろう)
終盤はヒミカもほとんど反応することなく、泥に沈むように意識を手ばしていった。
その日、事務室から受付嬢が顔を出すことなかった。
受付には冒険者が長蛇の列を作り、ひたすらユーマが扉の前で誰も入れないよう仁王立ちしていたという。
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