【完結】【R-18】三十歳童貞を貫いて魅了魔法を習得。先輩に復讐H、好きな子と即ハメして決意する。「それは、僕自身が淫魔になることだ」

湊零

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第三章『魅了H。駆出し淫魔は大悪魔に誘惑され、黒い天使は嫉妬する』

第七十二話「性交協奏曲」(★)

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 僕の余裕のない表情を見ると、シトラスはゆっくり僕の首に手を回し、耳元で囁いた。

「許可なんて取らなくていいよ。言ったでしょ? 私はもう、宋真に魅了されてるんだから」

 今度はもう、迷わなかった。
 ずぷり、と傘のようにエラを張った亀頭が、花弁の手前で引っ掛かる。

「来て」

 導かれるように奥へ奥へと突き進んでいく。
 少し進む度に、膣肉がごりゅっ! と蠢いて、シトラスの身体が跳ねた。

「あっ……か、はぁ……」

 腰を沈めるシトラスが苦悶の表情を浮かべる。
 既にとろろとに湿っていたは筈の蜜壺が、ギチギチと悲鳴をあげる。

 それでも僕は、お腹がくっつくくらい、根本まで押し込んでいく。
 少しでも、長く、より深く、シトラスと繋がりたかったからだ。

 ゆっくりと時間をかけて、僕のペニスとシトラスのヴァギナが重なった。
 
「嬉しい……。これが、セックスなのね」

「苦しくない?」

「ちょっと、ね。でも、それだけ宋真をいっぱい感じてるってことなんだよね…………んああっ!?」

「今のはシトラスが悪い」

 さっきからシトラスが僕を煽るようなことばかり言ってくるので、愚息が勝手に反応してしまう。
 今のは、不意打ちに怒ったペニスが、お腹側の膣肉を抉ったところだ。

「はぁっ……はぁ……まだ動いていないのに、感じちゃう……。これで動いたら、どうなっちゃうんだろう」

「じゃあ、しばらく、このままの体勢でいよっか」

「え、でも宋真は大丈夫なの?」

「もちろん。そりゃあ男だからガンガン動きたい欲望はあるけど、こうした方がシトラスを感じられるからね」

「……もうっ」

 気恥ずかしさを隠すように、目を瞑ってキスをせがむ。

「んっ、んちゅう……。ふ、ううン……あむ……ちゅ……れろ……」

 その間も、ペニスとヴァギナは、一番深いところで繋がったままだ。
 
 今までのようなひたすら快感を求めて動くのではなく、じんわりとした気持ちよさが下半身から徐々に広がっていく。
 鼓動と鼓動が重なり、身体の輪郭がなくなっていくような感覚に包まれた。
 
 そのまま二十分ほど、互いに無言のまま見つめ合ったり笑ったり。
 たまに、どちらからともなくキスをしたりする。
 じっくりとして、とろとろで、愛を煮込むように濃密な時間。
 
 長い間結合していると、魔法を使わなくても、相手の心がわかる気がする。

 ここが気持ちいいんだな、とか。キスしたいんだな、とか。
 身体だけでなく、心や思考までも繋がっていく。

 やがて、呼吸まで一つになる。
 
「……はぁっ……んんっ……」

 僕がほんの少しだけ動いてしまった時、シトラスは驚くことなく、悩ましい吐息を返した。
 もう少しだけ動いてみる。
 
「んっ……んあ……」

 動きに合わせて、身体が揺れる。
 今度は、さらに大きく動いてみる。
 吐息が深くなり、呼応するように膣が締まる。
 
 寄せては返す波のように、僕とシトラスは徐々に動き始める

「なんだ、これ……。繋がってるところが、溶け合ってるみたいだ……」

 ずっと動かないで挿入れたままだった性器が、文字通り結合したように感じる。
 ペニスを柔肉に擦りつけるという次元を越えて、交わり合う。

 呼吸が重なる。
 互い違いに体が揺れる。
 まるで、快感を引き出す楽器でセッションしているかのような心地。

「気持ちいい……気持ちいいよ、宋真……っ!」

「僕も、だよ……っ。何も考えられなくなるくらい、シトラスが気持ちいい……っ」

 二人で奏でる合奏セックスは、いよいよクライマックスだ。
 気付いたら、僕は発情した猿のように腰を打ち付け、シトラスは狂ったように嬌声をまき散らしていた。

 やばい。
 こんな状態で射精したら、本当に溶けてしまう。

 もう少しだけこのままでいたい。
 僕はなんとか理性を保とうと、堪えようとした。
 けれど、シトラスによって背中を無意識にホールドされて、剛直は子宮口を容易く貫いてしまう。
 
 その時の、ペニス全体を搾り取るような蜜壺の刺激に、僕はあっけなく射精してしまう。

「く、あっ……」

「んあああああっ! 奥っ! 温かいのがびゅくびゅくして……っ、イくっ、イっちゃ……、ふああああああああああっ!」

 どっくん、どくん──。
 射精は勢いこそあるものの、いつもよりゆっくりだった。
 ただし、一度の脈動で放出する量と濃度は、以前とは比べ物にならない。

「あぅ……まだ射精て……。とまんな……ふ、ぅぅ……んんっ!」

 精液はとっくに子宮と膣のキャパシティを越えて、結合部の隙間からあふれ出す。

 けれど僕は白い波で埋め尽くすように、絶えず射精をし続けた。
 シトラスを内側から、僕で埋め尽くすように。
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