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第二章『告白H。職場のかわいい新社会人に膣内射精したい』
第二十話「男の夢。勃起と射精が止まらない第三魔法習得」
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次の月曜日。
今日も僕は市立図書館に出勤する。
「シトラス、退屈だからって職場についてくるのはいいけど、バレないように気を付けてね」
「安心しろ。我の姿は一般人には見えない。翼で空を飛んでいたって気づくことはないだろうよ」
「翼といえば、シトラスの羽、少し黒くなった?」
翼というよりは羽に近い灰色の翼が、鳩かカラスのような色に近づいている。
「ウム。漆黒に近づくほど、我の悪魔としての能力が上がっている証拠だ」
「えっ、でも僕はまだ【生命魔力】を十分稼げていないんじゃ」
「いや、これは宋真との【契約】で入手した【経験値】のおかげだ」
「【経験値】? それってもしかして氷室先輩との……」
「そういうことだ。この【経験値】は、我が宋真に捧げた【生命魔力】の代わりにはならないが、我と、宋真の力を高めてくれる」
「そうなんだ。具体的には?」
「分かりやすいものと言えば、レベル3の魔法も解放された」
「えっ、ほんと!?」
「宋真、目を閉じて魔力を集中させてみろ」
「うん」
胸の奥に魔力を集中させる。すると、脳内に突然呪文が浮かび上がるような感覚に驚く。
「【レベル3:大絶倫】……本当だ!」
「それは人間の男なら悲願の力。絶倫だ。一度それを発動すれば、丸一日勃起と射精が止まらなくなる、まさに禁呪だな」
「勃起と射精が、止まらない……」
ごくり、と喉が鳴った。
だって、それってつまり……。
「ああ。射精までの快楽、そして絶頂のエクスタシーを何度でも味わえるということだ」
想像する。
あの射精するまでの突き動かされるような快感。
射精している時の、頭が真っ白に溶けていくような快楽。
あれが、無限に……。
考えただけで勃起してしまう。
それに……。
「『この魔法を倉林聡美に使ってみたい』であろう? 心を読まなくてもわかるぞ」
「うん……うんっ!」
僕はかつてないほどヤル気に満ち溢れるのだった。
駅から近い市立図書館は大盛況だ。
あっという間に午前の業務が終わり、午後の眠い時間がやってきた。
あれから、隣の席の氷室先輩は、僕に対する嫌がらせをしなくなった。
棘が抜けたというか、僕と顔を合わせた途端、顔を赤くして背けるのだ。
「日高。悪いけど、そこのカートに載った本、全部入れ替えするから旧書庫に入れてきて」
「え、結構どころか相当量ありますけど、一人で、ですか?」
僕はチラリと氷室先輩を一瞥すると、氷室先輩は顔を真っ赤に染めて慌てて弁明する。
「わ、分かってるわよ! えっと、新人の倉林さんにも手伝わせるから」
「えっ、倉林さん?」
「そうよ。他の人もそれなりに手が塞がってるから、新人くらいしか手が空いてないの。決して仕事を押し付けようとか、そんなんじゃないわ。それとも、彼女じゃ不満?」
「いえ。ありがとうございます。精一杯頑張ります」
昨日とは比べ物にならないくらいの好待遇だ。
今までなら『ガリガリなんだから少しくらい鍛えれば? 草食系がモテるとか、夢見る前に鏡見れば?』ぐらいは平気で言ってくるのに。
「じゃ、じゃあ私は倉林さんのOJT担当と話してくるから」
倉林さんはまだぴちぴちの社会人一年目だから、基本的にトレーナーが面倒を見ている。
そのトレーナーというのは、『木山武』という社会人四年目の若手だ。
大学生のようにチャラチャラしてて、体育会系。僕とはウマが合わない。
はぁ。僕が代わりにOJT担当だったらなぁ。
まあ今は贅沢言うまい。
「日高先輩っ、お待たせしました! はあっ、はあっ……」
とたた……。
倉林さんが可愛らしい小走りで駆け寄ってくる。
「慌てなくていいよ。それじゃ、始めようか」
「はいっ!」
肩で息をしながら献身的に僕と接してくれる想い人。
彼女と二人きりで仕事できるのだから。
僕は思わず舌なめずりをしそうになった口元を、慌てて隠す。
一方、空中で漂っていたハズのシトラスは、眉間に皺を寄せて難しい表情をしていた。
今日も僕は市立図書館に出勤する。
「シトラス、退屈だからって職場についてくるのはいいけど、バレないように気を付けてね」
「安心しろ。我の姿は一般人には見えない。翼で空を飛んでいたって気づくことはないだろうよ」
「翼といえば、シトラスの羽、少し黒くなった?」
翼というよりは羽に近い灰色の翼が、鳩かカラスのような色に近づいている。
「ウム。漆黒に近づくほど、我の悪魔としての能力が上がっている証拠だ」
「えっ、でも僕はまだ【生命魔力】を十分稼げていないんじゃ」
「いや、これは宋真との【契約】で入手した【経験値】のおかげだ」
「【経験値】? それってもしかして氷室先輩との……」
「そういうことだ。この【経験値】は、我が宋真に捧げた【生命魔力】の代わりにはならないが、我と、宋真の力を高めてくれる」
「そうなんだ。具体的には?」
「分かりやすいものと言えば、レベル3の魔法も解放された」
「えっ、ほんと!?」
「宋真、目を閉じて魔力を集中させてみろ」
「うん」
胸の奥に魔力を集中させる。すると、脳内に突然呪文が浮かび上がるような感覚に驚く。
「【レベル3:大絶倫】……本当だ!」
「それは人間の男なら悲願の力。絶倫だ。一度それを発動すれば、丸一日勃起と射精が止まらなくなる、まさに禁呪だな」
「勃起と射精が、止まらない……」
ごくり、と喉が鳴った。
だって、それってつまり……。
「ああ。射精までの快楽、そして絶頂のエクスタシーを何度でも味わえるということだ」
想像する。
あの射精するまでの突き動かされるような快感。
射精している時の、頭が真っ白に溶けていくような快楽。
あれが、無限に……。
考えただけで勃起してしまう。
それに……。
「『この魔法を倉林聡美に使ってみたい』であろう? 心を読まなくてもわかるぞ」
「うん……うんっ!」
僕はかつてないほどヤル気に満ち溢れるのだった。
駅から近い市立図書館は大盛況だ。
あっという間に午前の業務が終わり、午後の眠い時間がやってきた。
あれから、隣の席の氷室先輩は、僕に対する嫌がらせをしなくなった。
棘が抜けたというか、僕と顔を合わせた途端、顔を赤くして背けるのだ。
「日高。悪いけど、そこのカートに載った本、全部入れ替えするから旧書庫に入れてきて」
「え、結構どころか相当量ありますけど、一人で、ですか?」
僕はチラリと氷室先輩を一瞥すると、氷室先輩は顔を真っ赤に染めて慌てて弁明する。
「わ、分かってるわよ! えっと、新人の倉林さんにも手伝わせるから」
「えっ、倉林さん?」
「そうよ。他の人もそれなりに手が塞がってるから、新人くらいしか手が空いてないの。決して仕事を押し付けようとか、そんなんじゃないわ。それとも、彼女じゃ不満?」
「いえ。ありがとうございます。精一杯頑張ります」
昨日とは比べ物にならないくらいの好待遇だ。
今までなら『ガリガリなんだから少しくらい鍛えれば? 草食系がモテるとか、夢見る前に鏡見れば?』ぐらいは平気で言ってくるのに。
「じゃ、じゃあ私は倉林さんのOJT担当と話してくるから」
倉林さんはまだぴちぴちの社会人一年目だから、基本的にトレーナーが面倒を見ている。
そのトレーナーというのは、『木山武』という社会人四年目の若手だ。
大学生のようにチャラチャラしてて、体育会系。僕とはウマが合わない。
はぁ。僕が代わりにOJT担当だったらなぁ。
まあ今は贅沢言うまい。
「日高先輩っ、お待たせしました! はあっ、はあっ……」
とたた……。
倉林さんが可愛らしい小走りで駆け寄ってくる。
「慌てなくていいよ。それじゃ、始めようか」
「はいっ!」
肩で息をしながら献身的に僕と接してくれる想い人。
彼女と二人きりで仕事できるのだから。
僕は思わず舌なめずりをしそうになった口元を、慌てて隠す。
一方、空中で漂っていたハズのシトラスは、眉間に皺を寄せて難しい表情をしていた。
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