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第一章『復讐H。職場の嫌いな女先輩』

第七話「そういえば、ここ。病院のベッドなんだけど」(★)

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 傷一つない、陶器のような白い肌。
 瑞々しい桜色の乳首がツンと尖っていた。
 どんなエロ本でも、AVでも叶わない、本物の解像度。

 シトラスから『見ていいよ』なんて言われて、僕のペニスはさらに憤る。

「んんっ、乳首気持ちいい……っ。んぁっ、はあっ……」

 柔肌が手の動きに合わせて形を変え、指の先で乳首が弾かれる。
 シトラスの身体がビクンッ! と跳ねた。
 女の子じゃないから分からないけど、すごく気持ちよさそう。

 改めて考えると今、とんでもない状況だ。
 自ら胸を露出している女の子に、三〇歳童貞が手コキされている。
 それも、病院のベッドという公共施設の中で。

「そういえば、ここ病室! 誰かに見られたらまずい、って……うぁ……」

 こんな所を目撃されたら、肉体より先に社会的に死んでしまう。

「うふふ。こんなに大きくしていまさら? やめてもいーんだよ? 私はやめたくないけどなぁ。──んぁあっ、ふあぁっ。んんっ」

 シトラスは恍惚とした表情で、キャラ作りを忘れて素に戻っている。

 ずりゅっ、くちゅっ、ずりゅっ、くちゅっ。

 シトラスがペニスを筒のように握っている手は、既に僕のカウパーまみれだ。

 その状態でしごかれると、温かいオナホールのような刺激になる。

 ひときわ強くカリ首を擦られると、電気ショックを受けたかのように腰が浮いた。

「やばい。イキそう……」

 このままだとシーツの上で射精してしまう。

「いいよ。たくさん出しちゃえ。んちゅっ、じゅるるっ」

 シトラスの甘い囁き。
 僅かに残る理性が最後の警告を発するも、決壊したダムの如くあっさりと崩れてしまった。

「くっ、でるっ!」

 びゅくびゅくびゅるるるっ!

 勢いよく爆ぜた精液が、水鉄砲のように噴射される。

「きゃっ!?」

 白い粘液はシーツと、シトラスの顏と胸を次々と汚していった。

「すごっ……。こんなに熱くてネバネバしてる」

 シトラスは頬と胸にかかった僕の精液を掬い上げると、ペロッと口に含み、感触を楽しんでいた。
 エロ過ぎる。やばい。また勃ちそう……。

「どう? 何か気づくことない?」

「はあっ、はあっ……そういえば」

「うんうん」

「……シトラスは、やっぱりそっちが素、なんだね」

「違うわっ! ……じゃなくてああっ! 忘れてた!」

 両手を頬に当てて顏を真っ赤にする。
 なんていうか……多分シトラスは、ちょっとアホの子みたいだ。
 まあ、最初に会った時から知ってたけど。

「そういえば、こんなに射精したのに、賢者モードにならない。身体は疲れてるけど、心はむしろ軽くなったような気がする」

 まるで温泉に浸かっている時のような、ぽかぽかした温かさ。
 それが胸の中心から広がっていく感覚に、僕は思わず首を傾げる。

「そうであろう。悪魔との【契約者】が精液を現実世界に放出する。それが空気中や体内の魔力と結びつき【生命魔力マナ】となる」

「【生命魔力マナ】?」

「そうだ。生み出された【生命魔力マナ】を吸収することによって、死の世界に引きずられていく貴様の命を補い、縫い留めるのだ」

「そんなことある!?」

 シトラスの存在よりも衝撃的な事実だった。
 確かに、精液は生命の源だけど。

「そんなことも何も、宋真が本当の意味で生き返る為の唯一の手段なのだが」

「ちょっと待って整理させて。あとちゃんと説明してくれ……」

「いいぞ。ただし、これを拭き取ってからな」

 一瞬で大悪魔モードに戻ったシトラスが、髪や顏にかかった精液を拭き取っている。

「ん、我はともかく、シーツは盛大に汚れてしまったな。まあ、牛乳をぶちまけたとでも言っておけ」

「うん……」

 賢者モードにはならなかったけど、後ろめたい罪悪感に駆られる僕だった。

「さて、やっと【契約】の本題に入るわけだ。宋真、ここから貴様の人生は変わる」

 ビシっと僕を指さして、シトラスは言った。

「宋真、貴様には我が【魅了魔法】を習得し、女の子とセックスしてもらう!」
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