『ルームメイトの服を着てナニしているのを見られちゃいました。』他、見られちゃった短編集

雨月 良夜

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『ご主人様に専属執事を辞める、異動届けを見られちゃいました。』

無慈悲な振動 (拘束、おもちゃ)※

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※ここから、拘束とオモチャ、濁音の表現があります。苦手な方はお戻りください。よろしくお願いします。

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「…これは罰だ、ハル。……二度と、俺から離れようなどと、考えられないようにしてやる。」


ワイシャツの前を開けられ、清都様の目に素肌が晒されている。
ズボンと下着は脱がされ、ベストとワイシャツが頼りなく腕だけを隠していた。



「ぁあ…、もっ、…とめっ、んあぁ!…」

 
ヴィヴヴヴヴー

私の言葉はことごとく無視されている。
部屋には無感情な機械音と、クチュっ、チュパっという卑猥な水音が響き渡っていた。
 

「乳首にこんなのを着けられて悶えるなんて…。随分と淫乱だな、ハル。」

羞恥に顔が真っ赤に染まったのが、自分でも分かった。

先ほどまで私のモノをしゃぶっていた清都様が、顔を上げて乳首についている、小さな卵型の機械をぐっと指で押した。


「あぁンっ!」

たまらず喉奥から嬌声が出る。
私は両方の乳首に、振動する卵型の機械をテープで固定されていた。


普段は意識もしない小さな胸の突起は、絶え間なく無情な振動を与え続けられ、すっかり性感帯に変わってしまった。

機械の振動が、ぞくぞくと快感を生み出して全身に広がっていく。


両足の間には清都様が座り、閉じられない様になっていた。
そして、熱を持って硬く勃ち上がっている私のモノは、清都様の口によって弄ばれている。


執拗に上下に裏筋を舐めあげながら、先っぽ部分を親指でくりくりと責められる。
ただ、絶頂しそうにない絶妙な軽い力加減で、熱がくすぶる一方だった。

 
張りつめているのに、強い刺激が与えられないため達することができない。自分で扱いてしまいたいが、両手が拘束されているため叶わない。

乳首だけが、敏感に刺激されてもどかしい。

 
グリグリと卵型の機械ごと、乳首を指で押しつぶされ、身体がビクビクと跳ねる。


「……そんなに、これが好きか?……じゃあ、ここにも着けてやる。」

私を見下ろす清都様は、どこまでも冷たい表情をしていた。


何をお考えなのか、全く分からない。
これは、嫌がらせなのだろうか?


「っ!あぁぁあっ____!!!」


いきなり私のモノに強い振動が走り、身体に電流のような鋭い衝撃が走る。

乳首に当てられているのと同じ卵型の機械が、張りつめていた私のモノに無慈悲に当てがわれたのだ。


突然の強い刺激に成すすべはなく、私は呆気なく絶頂に達した。勢いよく白濁が飛び散り、チカっと瞼の裏に火花が飛ぶ。

 

ヴィィィィヴヴヴヴーー-

 
「まっ、て!!…とまっ!っはぁぁあ!!」

私はとっくに達したと言うのに、機械は押し付けられたまま。それどころか、振動が強くなっているように感じる。


今達したばかりなのに、こんなことをされたら気が狂ってしまう。全身が過ぎる振動にカタカタと震えている。


悲鳴のような喘ぎ声が止まらない。
私は首を左右に振って、必死に快感を逃そうとした。身体も捩って逃げようとしたが、ガシャン、ガシャンと頭上の鎖を鳴らすだけだった。
 

「罰だと言っているだろう。まだ、自分の立場が分かってないんだな。」


ベリっと力任せに、左の乳首についていた振動する機械を外された。
テープを無理矢理引っ張られ、皮膚が擦りむいた痛みで、肩がビクッと震えた。

 
「こんなに乳首を立たせて。赤くぷっくり腫れているぞ。恥ずかしい乳首だな。」

耳元で意地悪に囁かれる。
露骨で卑猥な言葉が直接鼓膜を震わせて、背筋から頭にかけてゾクリと欲情が昇ってきた。


ねっとりとした湿った感触が、左の突起を包みこむ。右の突起は機械に振動を与えられ続け、左はねっとりと清都様の舌で嬲られる。

 

カチっ。


「あぁああっ!やぁっ、やっ!んあっ!」

軽くスイッチを押し上げた音が聞こえ、私のモノに当てられていた振動が、さらに威力を上げられた。

絶頂の余韻が引かないままに、無慈悲な振動を与えられて、すぐにまた絶頂の波が押し寄せてくる。


ちゅぱっ、ちゅぱっと音を立てて乳首を吸っていた唇が、突起をカリッと甘噛みした。

その痛みは、私を絶頂に追いつめた。


ヴィィィィヴヴヴヴー、ガリっ。


「っい!あぁっ…やぁあああ!!」

ビューっと白濁を吐き出し、身体を反らせ甲高い悲鳴を上げて私は絶頂した。

密着していた清都様の身体も汚してしまう。
肌が接している腹部から、ねちょっ、ぬちょっとした粘性の水音が聞こえる。


カチッと音がして、乳首と達したモノへの振動が無くなる。連続した抵抗できない絶頂に私は息も絶え絶えになっていた。


身体はもう動かせない。清都様の指までも白濁で汚してしまった。
頭の中もぼんやりとしていて、清都様の姿をただ呆けて見ていた。


つぷりっ。

 
「……ふぁっ?」

ふわふわしていた意識が、窄まりに感じた違和感で現実に引き戻される。


まさか……。


「…清都さ、ま!いけ…、まぁ、…せん!」

清都様のしようとしていることを、私は悶えながら必死に止めようとした。
でも、窄まりに入った清都様の右手の指は、迷うことなく奥への押し入ってくる。


私も成人男性だし、清都様を想っていたのだから、男同士の性行為について知識はある。

清都様は私を目の前で絶頂させただけでは、許してくれなかったようだ。

それ以上の辱めを、私に刻もうとしている。
いくら私への罰とは言え、清都様をそんな道に進ませてはいけない。


私の説得に清都様は無言だ。
指が内壁をグニグニと押して、閉じていた窄まりが広げられていく。


「ひぐっ!」

前に清都様の左手が覆い被さり、竿部分を握りこまれた。そのまま、上下に扱く動作を繰り返される。


2回の絶頂でドロドロになっているそこは、白濁がぐちょっ、にゅちゅっと滑りを良くして、清都様の動きをスムーズにした。

ぬるりとした感触が、たまらなく気持ちいい。


「……ずいぶんと、柔らかいな…。ここに、だれのモノを挿入れたんだ?」

清都様から発せられる言葉の節々に、苛立ちと怒りをひしひしと感じる。
淫乱な私の身体に呆れているのかもしれない。

 
実は、清都様との行為を妄想しながら玩具を使って、そこで自慰をしていたのだ。
そのせいで、清都様の指もすんなり飲み込めてしまったのだと思う。


誰かのモノを入れたことはないが、そこが強い快感を生み出す秘所であることを、すでに身体が覚えてしまっていた。


とてもじゃないが、そこを使って自慰をしていたなんて言えない。
もう遅いかもしれないが、好きな人に後ろの穴で感じる変態だと嫌われたくなかった。


羞恥のあまり何も答えられず、顔を背けてぎゅっと目を閉じる。


「…………まさか、兄貴か…?」

「ちがっ!!」

誤解だ。誰のモノも受け入れたことはない。
私が好きなのは清都様だけだ。
他の男のモノを受け入れようとは、到底思えなかった。

 
「じゃあ、なぜこんなに俺の指がすんなり入る?」


否定しても、疑いの眼差しを向けてくる清都様。
指は相変わらず内壁をグニグニと押し続け、いつの間にか2本に増えている。


「それ…は…。」

「俺の知らないところで、誰かに慣らしてもらったのか?どうなんだ?」

清都様に、誰とでもヤルような淫乱だとは思われたくない。誤解されたくない。


本当は言うのも躊躇われることだが、清都様の疑いを晴らすために口を開いた。
指がゆるゆると抜き差しされ、自分の窄まりの柔らかさを思い知らされているようだった。


「んン…、じ、ぶんで…」


主人に自分の性癖を伝える日が来るとは…。

しかも、オカズにしていた本人に言うなんて。
罪悪感と恥ずかしさ、気まずさで目を合わせられない。




「………へぇ。そんなに男が欲しかったのか。……ハル、お望み通りにしてやる。」

 



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