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『兄の部屋で電マ使ってるの見られちゃいました。』

責任取ってよ? ※

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くちゅっ、ズプププ……

 
「っあ?…えっ?……あぁあああああ!!」


絶頂の余韻に浸っていた体に、ショウ兄の凶悪な楔が押し挿入ってきた。

心の準備とか、そんな余裕、全くない。

指よりも質量の大きいモノが、ミチミチと内壁を広げて奥へと入っていく。


オレの窄まりは初めてのはずなのに、嬉しそうにショウ兄の楔を飲み込んでいった。
しつこく解されたから、痛みは全くない。


むしろ、ゆっくりと挿入っていく硬いモノに中を擦られ、熱を感じて快感に戦慄く。


「あうっ!」

ショウ兄は、意地悪く先ほどまで弄りまくっていたしこりを、亀頭でこりっと一突きした。

そして、オレが強い刺激に力が抜けたとたん、一気に奥まで身体を貫いた。


「っ!はああぁあっ!!」


いきなり奥まで入れられて、身体はびくんっ、びくんっと跳ねっぱなしになる。
もう、お腹の中はショウ兄のモノでいっぱいで、隙間なく埋め尽くされている。


ピタリと尻に肌が密着した感覚があって、ショウ兄のモノが全部挿入ったのだと分かった。
はぁあ、はぁあ、と頭上から荒い息を吐く音が聞こえる。


「……ぅくっ、…狭え。」

ショウ兄が苦し気に眉根を寄せ、掠れた声で呻いた。
一筋の汗が頬から顎へ落ちて、その荒い呼吸と汗ばんだ肌が一層艶っぽい。

苦し気にしているのに、目はギラギラと獣のようだ。

 

「…大きい……。」

思わず、ぽつりとオレは心の声を呟いてしまった。
中の硬いモノが、本当に太く大きいから、満たされた気持ちになってしまった。


 

「_______煽んな、ばか。」

 


ギラついたショウ兄の視線が、オレを射貫いた。

訳も分からぬまま、ショウ兄に射貫かれて目が離せない。

ショウ兄の綺麗な瞳に魅入っていた。

 

ぱんっ!

 

「ふああっ!」

肌のぶつかる音が聞こえて、奥に衝撃的な快感が走る。それだけで瞼の裏にチカっと火花が散った。


ショウ兄はオレに覆い被さると、楔を入り口近くまで引き抜き、またしこりを通って奥を突き上げる。
腰を使って何度も熱くて硬いもので、抜き差し始めた。

 

ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅっ


「…っ!!あっ!あっ!はぁあっ」

ショウ兄の腰の動きに合わせて、オレの中から水音が鳴る。抜かれて奥を突かれる度に、もう言葉になっていない声しか出なかった。

 

気持ちいい。
もう、それしか考えられない。

 

喘いでいるオレの腰を持っていた右手が、ふとオレのお腹部分に触れた。
そこは、今まさしくショウ兄のモノが入っている場所だ。


ぐっと軽く、ショウ兄が腹を押した。


「ふぁああっ?!…そ…んンっ、押さ…なっ…!!」

中はショウ兄の密着した硬いもので、しこり部分を自然に押しつぶされ、お腹を押す力で上からしこりを撫でられる。

電流が走ったような凄まじい快感が襲ってきて、オレはポロポロ泣いていた。


もう、気持ち良すぎて怖い。
頭、おかしくなる……。

 
もう、頭の中は気持ちいいことでいっぱいで、ぐちゃぐちゃだ。
怖くて、目の前の安心する存在に縋りたいのに、両手は縛られたまま。


オレは泣きながらショウ兄にお願いした。


「ひっ…!ショウお…に…ちゃん。…これ、…んくっ、はずし…てぇ…。」

ううっと吃逆上げて、涙で滲んだショウ兄の顔を必死に見上げた。

過ぎる快感に身体が変わっていくのが怖くて、思わず小さい頃の呼び方に戻ってしまった。


「……ぎゅって…っして?」

気持ち良くなり過ぎて、拙い言葉になる。
でも、心細いからショウ兄に抱きしめてほしかった。


小さいときにこれを言うと、ショウ兄が必ず抱きしめてくれた。

もう、大きくなったから言わなくなったけど、
本当は大好きだった。

 

シュルっと布が擦れる音がして、両手を頭の左右に置かれた。ショウ兄が両手を縛っていた拘束を解いてくれたのだと気が付く。

ショウ兄はオレの背中に両手を回すと、ぎゅっと壊れ物を触るように優しく、抱きしめてくれる。

 
密着した汗ばんだ肌が、温かい。
ショウ兄の首筋に顔を埋めると、馴染みのある爽やかな匂いが鼻を擽った。


安心する匂いで、ふっと力が抜ける。お互いの心臓の音が聞こえてきて、心地よい。

不安だった心が、柔らかく溶けていく。

 

しばらく抱き合ったあと、ショウ兄は身体を少し離した。
空色の目を愛おしそうに細めて、俺の名前を呼んだ。


「……皐月。俺の名前、呼んで?」

「……しょう…ま…?」

オレが名前を呼んだ瞬間、花が綻んだように、嬉しそうな甘い笑顔が向けられる。


「そう。……もっと呼んで?」

甘い声に誘われて、オレはショウ兄の名前を何度も呼んだ。


「…んっ、ンっ、祥…真…。」

ゆるゆると、また中の熱が動き出す。
さっきの辛いような快感ではなく、じんわりと熱を引き出すようなゆっくりとした動き。

 
「……皐月。」

チュッと唇に啄むようなキスをされる。
何度も触れるだけのキスをされて、キスの合間に自分の名前を、優しく愛おし気に呼ばれた。


その優しい口づけをもっとしてほしくて、オレはショウ兄の首に腕を回す。


「…皐月、…可愛い、好きだ。」


段々とショウ兄の腰の動きが早くなる。でも、もう怖いとかそんなのは感じない。


ただ、気持ちいい。心地良い。
ショウ兄に好きと言われて
愛おし気に名前を呼ばれただけで。

全てが満たされる気がした。

 

ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ


「あっ、しょう…ま!…あぁっ、しょ…ま…!も…っ!!」

小刻みに腰をショウ兄が動かし、もうショウ兄も絶頂が近いのだと感じた。

肌がぶつかり合う音が、激しく鳴り響く。
中を暴かれて、奥をぐりぐりと抉られて、身体は絶えずビクついている。

もう、気持ち良すぎるのが止まらない。


はぁ、はぁと息をしながら、切羽詰まった声が上から聞こえてきた。


「……く、俺も……。」

その呻くような声に、キュっと中を締め付けてしまった。ひと際大きく腰を引き抜かれた。


パン!


「んあっ!っあ、ああぁああ!」

ひときわ大きく陰茎を引き抜かれ、そのままごりっと一気に奥まで貫かれた。

身体の奥底から何かが昇ってきて、オレは凄まじい快感で絶頂した。


硬くなっていたオレの陰茎からは、ぷしゃあああっっと透明なさらさらとした液体が出て、オレとショウ兄の身体を汚す。

今日一日で、一番の強い絶頂の波に、弓のように身体が仰け反る。


「…うっ、…くぅ…」

じんわりとオレの中に、温かいものが広がっていった。
ビクビクと中で、ショウ兄のモノが痙攣しているのを感じて、ショウ兄も達したのだと気づく。

 

はぁ、はぁ、とお互いに息をしながら、ショウ兄はオレの頬にチュッとキスをした。

 
「……皐月、愛してる。」

そう言って微笑みショウ兄の顔が、あまりにも優しくて。

オレも自然と頬が緩んで、気が緩んだのか、そのまま疲れ果てて眠ってしまった。

 



____________________________________


気が付くと、夕食の時間になっていた。

夕食の時間だと言ってショウ兄に起こされたのだ。


ちなみに、オレの身体は瀕死状態だ。
足腰が立たない。
生まれたての小鹿みたいに、カクカクする。


ショウ兄は、オレの様子に、わざわざ部屋まで食事を運んできてくれた。
夕食は、オレの好きな生姜焼き。

身体は無事じゃないけど、食欲は普通にある。

 
「オレが無理させたからな。明日もオレが世話をする。」

ショウ兄はオレをベッドから起き上がらせると、クッションを背中に置いてくれる。
甲斐甲斐しく世話をしてくれた。


「なんなら、食わせてやろうか?」と言って、口元まで食事を運ばれそうになり、慌てて断った。



ていうか、オレたち、兄弟でイタしたよな……。
血が繋がっていないとはいえ、男同士だし。

まあ、すごっく気持ち良かったけど……。

 

ぐるぐると考えながら、好物の生姜焼きを食べ終えた。
ショウ兄の持ってきてくれたお茶を飲んでいると、ショウ兄がベッドの横に椅子を持ってきて座った。

 

「皐月。大事な話がある。」

いつになく真剣な面持ちのショウ兄に、オレは緊張して喉が鳴った。

 
「…な…に?」

緊張で、掠れた声で返事をしてしまった。
ショウ兄はオレの目をまっすぐに見る。

 

「オレは、皐月のことが好きだ。もう、ずっと前から。」


……それって兄弟としてでしょ?


「兄弟としてじゃない。恋愛対象として好きなんだ。」

オレの心の中を読み取ったのか、ショウ兄が言葉を続ける。


「最初は本当に、義弟として皐月が特別な存在だった。……でも、オレの世界を変えてくれた皐月が、ただの義弟として見れなくなった。
誰にも皐月を渡したくない。俺だけ見ていてほしいって。……オカシイだろ?」


いつものかっこいいショウ兄が、自嘲気味に、自信なさげ告白した。

 
「全寮制の男子校の進学を勧めたのも、本当は距離を取って気持ちに蓋をするためだ。」

 
「ショウ兄……。」


「でも、我慢できなかった……。皐月も、俺の部屋であんなことしてるし……。」


待って。それは今すぐ忘れてほしいです。
脳内からいますぐ削除してください。


「こんなことして、義兄として最低なことも分かってる。皐月の恋愛対象が、異性だってことも知ってる。……ただ、もう……、抑えられない。義兄としてじゃなく、一人の男として見てほしい。」

ショウ兄の膝に乗せている拳が、ぎゅっと力を入れて握られ震えている。

それでも、空色の美しい瞳はオレのことを真摯に映している。

 

「皐月、愛してる。皐月のすべてが愛おしい。大好きだ。」

 

ショウ兄の目は本気だった。
その瞳の奥が不安で揺らいでいるのが見える。



きっと、ショウ兄はこの苦しい思いを、
オレにずっと隠し通していたんだろう。

優しい義兄のことだから、
オレを困らせないために、
一生言うつもりもなかったのかもしれない。

 
オレも、ちゃんと返事をしないといけない。

 

部屋の中は怖いくらいの静けさだった。
それを最初に破ったのはショウ兄だ。


「突然、こんなこと言われてショックだよな……。オレ、今日は外に泊まりに行くから……。」


ショウ兄が、椅子から立って何処かに行こうとする。


「待って。」

オレは、ショウ兄の服の裾を引っ張って、その場にとどまらせた。


「……オレ、正直、恋愛とか良く分かんなくてさ……。」

ピクリっとショウ兄の身体が反応した。

 
「でも、ショウ兄と…。その……。あんなことしても、全然嫌じゃなかったし、むしろ嬉しかったっていうか……。」


オレのほうを振り返ったショウ兄は、諭す様にオレに言い聞かせた。

 
「……それは、気持ち良くて流されただけだろ?」

「違う!いくら何でも、嫌だったら、蹴っ飛ばしてでも、噛みついてでも抵抗するよ!それに……。」


言葉をそこで切って、オレは呟くようにその続きを口にした。

 
「……兄弟だと思ってたら、あんなこと……、しない。」

 

そう。

オレは薄々、自分の気持ちに気が付いていた。

小さい頃から、カッコよくて、憧れていた義兄。
でも、兄弟愛というには近すぎて、
どこか焦がれるような気持ち。

 
ショウ兄へ渡してほしいと女の子に渡された手紙も、お菓子も、全部渡さなかった。

女の子がショウ兄に向ける熱い視線を、どれほど嫌悪しただろうか。

それもこれも、女の子にモテる義兄に嫉妬したのではない。

義兄に少しでも恋愛対象として見てもらえる、
女の子に嫉妬したのだ。

 
そして、俺だけに向けられるショウ兄の甘く優しい笑顔。
俺だけに見せるその笑顔が、何よりも好きだった。


今回のことではっきりした。

そもそも、ショウ兄の性癖や好みのタイプを探ろうとした時点で、
おかしいことに自分も気が付くべきだ。

 

オレだって、ショウ兄を愛してる。

 

「……ショウ兄に誰も見てほしくない。ショウ兄を独り占めしたい。……なにより、ショウ兄が他の人に触るのが嫌だ。許せない。」


オレはショウ兄の顔を見上げて、問いかけた。


「ショウ兄、これっておかしい?……オレも、ショウ兄と同じだよ。」

 
ショウ兄が心底驚いたという顔をして、目を見開いている。
こんなショウ兄の表情は珍しくて、思わず笑みが零れてしまった。


「……ねぇ、ショウ兄。オレの身体をこんなにした責任取ってよ。」

立ち尽くしているショウ兄の腕を思いっきり引っ張った。
ベッドにショウ兄が片手をついて、オレに覆いかぶさるような体勢になる。

目と鼻の先にショウ兄の顔がある。

 
間近になった空色の瞳をまっすぐに見て、オレは言い放った。

 

「オレのこと一生愛して?一生離さないで?」

 

オレの言葉にショウ兄が絶句している。
驚きで固まっている、ショウ兄の両頬に手を添えた。

オレの唇をその形の良い唇にそっと重ねる。

 
「っな……。いいのか……?」

やっと言葉を摘むいだショウ兄が、信じられないというように聞き返してくる。


仕方ないなー。

キレイな空色の瞳を射貫いて。
もう一度。


「……祥真。オレのこと、愛して?」

 
一言、オレが告げると、ショウ兄は空色の瞳を滲ませてポロリと一粒涙を零した。


その光景が綺麗で、思わず見惚れてしまう。

 

そして、泣き笑いのような、
心からの嬉しさが溢れる笑顔が咲いた。



「……ああ、言われなくても。……死ぬほど、愛してやる。」

 

お互いにぎゅっと抱きしめ合って、その夜は二人一緒のベッドで、お互いの温かさに包まれながら眠った。

 

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