『ルームメイトの服を着てナニしているのを見られちゃいました。』他、見られちゃった短編集

雨月 良夜

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『兄の部屋で電マ使ってるの見られちゃいました。』

こんなの知らない※

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あれって、ローションだよな?


ショウ兄の指には粘性の透明な液体が、トロリと絡み付いている。何だかちょっとイヤラシイ。


しばらくすると、ショウ兄が左手を硬くなり始めたオレの陰茎に伸ばした。


「ひゃっ!」

ぬるりとした液体が、ぬちゃっと音を立てる。ショウ兄はそのまま陰茎を握りこんで、裏筋を親指が這うように上下に扱いてきた。


ローションの独特の粘り気が、手の動きをより滑らかにする。摩擦がない分、ふわふわと快感だけが与えられる。

ぬちゃっ、にちゃっ、と先ほどよりも粘っこいイヤラシイ水音が、部屋に響いた。


「あっ……、ん……やっ」

同じ男だからか、ショウ兄の愛撫は本当に的確で、確実にオレの性欲を昂らせていく。

 
うう……、また、勃ってきちゃった……。

 

前の愛撫に気を取られていた。

 

「っあ!…なに?!」

オレの尻の穴の入り口に、ショウ兄の指が擦りつけられる。穴の周りを円を描くように、ローションを塗り付けられた。

 
「……ここが、気持ち良くなれる場所。」

そういうと止める間もなく、ツプリっと細くて長い指が俺の窄まりに入ってきた。
ゆっくりと、オレの様子を見ながら慎重に中を進んでいく。


「ひうっ!」

今まで、そんなところにモノを入れたことがない。違和感しか感じなくて、オレは小さな悲鳴を上げた。
オレの陰茎も未知の感覚に少し縮こまった。

 
ショウ兄は、優しく指を奥まで入れクニクニと
窄まりの中を指の腹で押し始める。

内壁を押されて、中を広げられていく。
指は何かを探しているように、怪しく内壁の中を動いていた。


指を動かしながら、オレの前も再び扱き上げていった。陰茎への快感が再び与えられて、熱が前に集中する。
お尻の違和感が徐々に薄らいでいく。


……また、前だけでイッちゃいそう……。


陰茎の熱に意識を持っていかれていた時だった。

 

「んあっ?!…ひぁあっ?!」

ショウ兄の指が、ある一点を押したときに電流が走ったような衝撃が襲った。今までに味わったことのない、強烈な熱が一瞬にして湧き上がってくる。

 
「……ココ?」

確かめるように、もう一度ショウ兄の指がそのしこりをトンっと押した。

 

「あぁっ!…そ…こ…?」

自分でも訳が分からず、甘い声が出るのを止められない。身体は勝手に跳ね上がるし、腰からぞくぞくと熱が昇りはじめる。

オレは身体をビクビクさせ、困惑でショウ兄を見上げる。

 
ショウ兄は獰猛な獣の目をして、オレのことを見下ろしていた。

空色の瞳が、欲情にまみれて深くて暗い青色に変わった気がした。


形のいい唇を舌なめずりして、熱い吐息とともに囁かれる。

 

「皐月のイイトコロ、みーつけた。」

 

ニヤリと口の端を吊り上げて笑ったその顔は、
それはそれは意地悪な、怪しい色気の漂う魔王のようで。

 
これから何をされるのか、不安と期待でトクリと心臓が脈打った。

 

「あっ、やぁあ…、っあぁ!…そ、こ…やっ!」

オレが制止の言葉をかけているのに、ショウ兄はずっとその敏感なしこりを指でトントンと押してくる。
押されるたびに、自分の声を思えない嬌声が出て恥ずかしい。

 
自分のそんな声を聞きたくなくて、口を押えたいのに両手はベッドに縛られたままだ。
ろくな抵抗もできないまま、しこりを何度も、何度も押し潰される。


オレがビクビクっと身体を跳ねさせるたび、ベッドはギシギシと音を立てて軋む。

 
「嫌じゃないよな?…ここ押すたびに、気持ちよさそうな声出して……。」

左の耳元に、少し掠れた低い声でショウ兄が告げてきた。

 
「!……んぁっ、……いわな、ン…で!」

事実を言われて、羞恥に顔が真っ赤になって震えてしまった。耳だけでなく、全身が赤くなっているように感じる。


内壁を虐めていた指が、いつの間にか2本に増やされていた。

太くなった指は、ちゅぷちゅぷと腫れたしこりを掠めるように抜き差しされる。
内壁を擦られる快感と、しこりを掠めるときの鋭利な快感が襲ってきて、身体が熱で戦慄いていく。


ちゅぷっ、ちゅぷっ、ずぷぷ


「ああっ!」

とうとう、指が3本に増やされて、オレの中がますます広げられた。

1本の指でしこりを潰す様に押されて擦られて、残りの2本はバラバラの動きで内壁を抉ってきた。
それぞれの動きが別の快感をもたらし、オレの身体を翻弄する。


「ああん、あっ、あっ、やっ、…ま、た…イクっ、イク!……イッちゃ!」


もう、目の前がチカチカと点滅して、太ももがカクカクと震えるのを止まられない。

絶頂の波がすぐそこまで来ていた。

恥かしいとか、そんなの考えている暇がなく、はしたなく自分が達することを口にした。

 

「……ほら、イケ。」

前を扱いていた手が、いきなり早く上下に動き出した。
後ろのしこりは、3本の指でグリグリと捏ねられたまま。


やっ!だ…め……。

今、そんなことしたら……。

 

「っ!まっ…て!やっ!…イクっ、あっ!あっ、はあぁああああ!」

びゅーっと勢いよく、硬くなっていた陰茎から放たれた。火花が瞼の裏で散って、頭の中も真っ白になる。

ブルブルと身体を震わせて、ビクンっと背中が大きく仰け反った。


こんな快感、知らない……。


両手は頭上で拘束されているから、ショウ兄に差し出すように思いっきり身体が撓った。

白濁を吐き出す陰茎と、絶頂に貫かれる姿を、まざまざとショウ兄に見せつけてしまう。


仰け反らせた身体をシーツに沈めたけど、まだ絶頂の余韻が抜けきらない。


ぴゅっ、ぴゅっと陰茎からは白濁がまだ出ていた。
イヤラシイ液体が出る度に、「あっ、あっ」と小さく喘いでしまう。

 

「んん…。」

ちゅぷりっと指が窄まりから抜けていく。
その些細な動きも、絶頂したばかりの身体は反応して快感を拾う。

 
指が抜かれていったすぐに、何か熱くて、硬いものが入り口に押し付けられた。

 

……へっ…?

 

「っあ?…えっ?……あぁあああああ!!」

 

くちゅっ、ズププ……


ショウ兄の硬くて熱い、凶悪なモノが中に入ってきた。




・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・

いつも御愛読いただき、ありがとうございます🙇
今回はR18場面が長くなってしまいました(>_<)
次で終わります。
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