俺が送ったメールは瞬時に既読になる。けど、アイツからの返事は一切ないんだ。……俺はいつまで待っていればいい? 〜明日のその先〜

もこ

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2:美久ちゃんの告白?

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「俺さ、好きな子できたかもしれない。」
「「ええーっ!」」
結構マジな顔をして話し出した伸一の言葉に、その場にいた他の5人の声が重なった。

「誰だれ?」
雅人が第一声を上げる。俺もこんな伸一を初めて見るかもしれない。
「まだ言わねーよ。『かもしれない』って言っただろ?」
少し照れたような顔をして伸一が返した。マジなんだ……。その場にいた4人が同じ思いを抱いたと思う。

「同じ大学?」
友希ちゃんが突っ込んだ。ま、興味はあるわな。
「……高校生。たぶん1年。」
「「「えーつ!」」」
学食中の客たちが一斉にこちらをみるほどの声が響いた。

「う、うるせーよっ! おまえらっ。」
「どこの高校?」
「高校生に手を出すなよっ!?」
「どうやって知り合ったの?」
「名前は?」

みんなが伸一を質問攻めにしたが、何も教えて貰えなかった。ただ一つ、欅央高校ってだけ。俺たちの後輩だ。3つも歳が離れているのに、どうやって知り合ったんだ? っていうか、好きになるにはそれなりの接点があるはずだろ? 自分が高校の時には大学生と知り合うなんてなかったぞ?

「この想いはゆっくり温めるんだ。何か進展があったら教えるよ。」
……ゆっくり……隆介もそんな事言ってたな。チラッと隆介を見る。隆介は雅人に話を振っていた。彼女の事を聞きたいらしい。友希ちゃんは伸一の出会いを聞き出そうと懸命に話を振っている。そんな中で、美久ちゃんが俺にこっそりと話しかけてきた。

「望くん、今日サークル行く?」
「あ? うん、行くつもり。」
「その前に、ちょっとだけ相談に乗ってくれない?」
俺に相談って……。やっぱり隆介の事だよな? 目の前で、雅人とその恋人のデートの様子を聞き出している隆介にチラッと目を向ける。ため息が出そうになって、慌てて押さえ込んだ。多分友希ちゃんも美久ちゃんの片想いの相手は知らない。知ってるのは俺だけ。

「いいよ。」
無理矢理笑顔を作って美久ちゃんに応える。美久ちゃんはホッとしたような顔をしていた。

「「「ごちそうさまでした。」」」
みんなが食べ終わったのを見計らって席を立つ。食器を返却口まで持っていく。結構な人で溢れている。長い列に並んで前を見ると、返却口の近くのテーブルに田崎さんが座っているのが見えた。途端に、目が釘付けになる。

田崎さんは一緒にいるのをよく見かける背の高い男の人と、背が低く小太りな男の人と3人で昼食をとっているようだった。田崎さんの目の前には唐揚げの皿……。俺が今日食べたのと同じだ。

「田崎さん、こんにちはっ! それ、美味いですよね? 俺も食べましたっ!」
「……あ、ああ。」
驚いた顔と一言。それだけでも何故か気分が浮上する。美久ちゃんや隆介の事もなんともないような気もちになっていた。




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