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海
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「いたずらって言ったらいたずらっしょ。つうか、この男(こ)キスマークつけてね?」
「いや、虫刺されだろ。」
浮き輪やビーチボールを片手に、日に焼けた男たちが奏を見下ろして話をしている。大学生か?奏と同じぐらいの奴らだ。ゆっくり歩きながら近づいた。
「そーかあ?キスマークだろ?どんな女と付き合ってんだ?」
「激しい…女?こいつがリードされてたりして。ははっ。」
「すげー、人は見かけによらないな。可愛い顔しちゃってるのに。アッチは激しいってか?」
…何で俺の奏を見ながら話をしてるんだ?それに…声を小さくしてるわけじゃないのに、どうして奏は起きない?
「どれ?本当に虫刺されか?」
1番背が高く、「可愛い顔」発言をした奴が、屈み込んで奏に手を伸ばした。
「やめろ。」
俺の声に3人とも同じように肩を揺らしてこちらをみた。
「お前ら誰だ?ここで何をしてる。」
睨みつけながら、畳み掛けるように尋ねる。3人同時に俺から距離を取るように後退りしはじめた。
「い、いや…気持ちよさそうに寝てるなあ、って…。」
「それで?」
また少し近づく。3人とも俺より小さい。奏を挟んで向かい合う形になった。
「あ、あの………すんませんっ!」
長身の男が身を翻して走り出すと、他の2人も後を追って走り出した。すぐそばの防波堤を駆け上がり、あっという間に姿が見えなくなった。
『…全く…。』
今までモテたことがないなんて嘘だろ。ちょっと目を離すといろんな奴が俺の奏を狙ってくる…。
『…帰る。また他の奴らに狙われる前に。』
俺は無言で後片付けを始めた。ワンタッチのテントはすぐに折りたたむことができる。ゴミは全てクーラーボックスに突っ込み、バスタオルや小物をその上に置く。タープの紐を外し始めた。いろんな音を立てても、奏は全然起きる気配がない。
『……』
紐を外す手を止め、奏の所に近づいた。俺のラッシュガードを両腕に抱えるようにして眠っている。少しだけ口を開いた無防備な寝顔が相変わらず可愛い…。奏の顔の両脇を挟むようにして、砂に手をつき、顔を近づけていった。
『…奏は俺のものだ…』
そのままキスをする。少し開いた唇から舌を潜り込ませた。
「…ン…ンン…」
奏も舌を絡ませ、腕を俺の首に回してくる。俺も奏の頭を囲い込むようにして、ますますキスに夢中になった。
「…ンあん…洸一…。」
頬や耳元にキスを落とすと、奏の甘い声が聞こえてきた。ここで、最後までシテしまいたい…。アイツら…さっきの若い奴らやライフセーバーの男はどんな顔をするだろう…。でも…奏の裸は誰にも見せたくない。
「奏…起きて。」
耳元で囁くと、ようやく奏の目が開いた。あたりをキョロキョロと見渡す。
「…ン…?…洸一っ?こ、こ、ここっ…ここっ…」
俺の首に腕を回したままで……奏は言葉にならないようだった。
「いや、虫刺されだろ。」
浮き輪やビーチボールを片手に、日に焼けた男たちが奏を見下ろして話をしている。大学生か?奏と同じぐらいの奴らだ。ゆっくり歩きながら近づいた。
「そーかあ?キスマークだろ?どんな女と付き合ってんだ?」
「激しい…女?こいつがリードされてたりして。ははっ。」
「すげー、人は見かけによらないな。可愛い顔しちゃってるのに。アッチは激しいってか?」
…何で俺の奏を見ながら話をしてるんだ?それに…声を小さくしてるわけじゃないのに、どうして奏は起きない?
「どれ?本当に虫刺されか?」
1番背が高く、「可愛い顔」発言をした奴が、屈み込んで奏に手を伸ばした。
「やめろ。」
俺の声に3人とも同じように肩を揺らしてこちらをみた。
「お前ら誰だ?ここで何をしてる。」
睨みつけながら、畳み掛けるように尋ねる。3人同時に俺から距離を取るように後退りしはじめた。
「い、いや…気持ちよさそうに寝てるなあ、って…。」
「それで?」
また少し近づく。3人とも俺より小さい。奏を挟んで向かい合う形になった。
「あ、あの………すんませんっ!」
長身の男が身を翻して走り出すと、他の2人も後を追って走り出した。すぐそばの防波堤を駆け上がり、あっという間に姿が見えなくなった。
『…全く…。』
今までモテたことがないなんて嘘だろ。ちょっと目を離すといろんな奴が俺の奏を狙ってくる…。
『…帰る。また他の奴らに狙われる前に。』
俺は無言で後片付けを始めた。ワンタッチのテントはすぐに折りたたむことができる。ゴミは全てクーラーボックスに突っ込み、バスタオルや小物をその上に置く。タープの紐を外し始めた。いろんな音を立てても、奏は全然起きる気配がない。
『……』
紐を外す手を止め、奏の所に近づいた。俺のラッシュガードを両腕に抱えるようにして眠っている。少しだけ口を開いた無防備な寝顔が相変わらず可愛い…。奏の顔の両脇を挟むようにして、砂に手をつき、顔を近づけていった。
『…奏は俺のものだ…』
そのままキスをする。少し開いた唇から舌を潜り込ませた。
「…ン…ンン…」
奏も舌を絡ませ、腕を俺の首に回してくる。俺も奏の頭を囲い込むようにして、ますますキスに夢中になった。
「…ンあん…洸一…。」
頬や耳元にキスを落とすと、奏の甘い声が聞こえてきた。ここで、最後までシテしまいたい…。アイツら…さっきの若い奴らやライフセーバーの男はどんな顔をするだろう…。でも…奏の裸は誰にも見せたくない。
「奏…起きて。」
耳元で囁くと、ようやく奏の目が開いた。あたりをキョロキョロと見渡す。
「…ン…?…洸一っ?こ、こ、ここっ…ここっ…」
俺の首に腕を回したままで……奏は言葉にならないようだった。
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