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全ての後始末を終えて、ベッドに横になる。奏はちょっぴりおかんむりだ。俺に背中を見せている。腕枕をしようと、右腕を滑り込ませる。拒否しないから、さほど怒ってはない。
「どした?」
後ろからちゅっと髪の毛にキスを落とす。
「あの紙…取りたかったのに…。」
「これ?」
左手に握っていた紙片をさしだす。後始末ついでに取っておいた。
「そうそう、これ!」
奏は途端に機嫌を直して上を向いた。
「これ、何?」
奏はクシャクシャになった紙を、どうにか伸ばそうとしていた。これは、まだ俺たちがこうなる前、俺が奏を想いながら紙袋の端切れて折っていたものだった。
「かして。」
奏の目の前で、紙を元どおりに折り上げる。3方が5センチほどのハート型。
「はい。」
出来上がったものを奏の手に渡した。
「俺…これと同じようなの見たことがある。…ここにもあった。」
奏が頭の上の本棚を指差して言った。
「ああ。」
バレると恥ずかしいからマメに隠していたが、見つかったこともあるかもしれない。
「過去の巌城さんの家でも見た…。」
「ああ…。」
気が向くと折り始めていて、今までに何百と作っていたからな…。
「これの由来…知りたい?」
静かに奏に問いかけた。
「うん、なに?由来って。」
無邪気な顔が愛おしい…。
「紙鉄砲。…新聞紙の…。」
「紙鉄砲って…?….あっ!!!」
気がついたらしい奏がこちらを向き、顔を輝かせた。そして、俺にいきなり口づけた。
「俺の初恋………気に入った?」
俺に話す隙も与えないほどに口づけてくる…。
まいったな…。こんなに求められちゃ、頑張るしかないか…。
「奏、欲しくなった…?」
俺は期待に応えるべく、俺の肩に顔を埋めた奏の耳元に囁いた。
「どした?」
後ろからちゅっと髪の毛にキスを落とす。
「あの紙…取りたかったのに…。」
「これ?」
左手に握っていた紙片をさしだす。後始末ついでに取っておいた。
「そうそう、これ!」
奏は途端に機嫌を直して上を向いた。
「これ、何?」
奏はクシャクシャになった紙を、どうにか伸ばそうとしていた。これは、まだ俺たちがこうなる前、俺が奏を想いながら紙袋の端切れて折っていたものだった。
「かして。」
奏の目の前で、紙を元どおりに折り上げる。3方が5センチほどのハート型。
「はい。」
出来上がったものを奏の手に渡した。
「俺…これと同じようなの見たことがある。…ここにもあった。」
奏が頭の上の本棚を指差して言った。
「ああ。」
バレると恥ずかしいからマメに隠していたが、見つかったこともあるかもしれない。
「過去の巌城さんの家でも見た…。」
「ああ…。」
気が向くと折り始めていて、今までに何百と作っていたからな…。
「これの由来…知りたい?」
静かに奏に問いかけた。
「うん、なに?由来って。」
無邪気な顔が愛おしい…。
「紙鉄砲。…新聞紙の…。」
「紙鉄砲って…?….あっ!!!」
気がついたらしい奏がこちらを向き、顔を輝かせた。そして、俺にいきなり口づけた。
「俺の初恋………気に入った?」
俺に話す隙も与えないほどに口づけてくる…。
まいったな…。こんなに求められちゃ、頑張るしかないか…。
「奏、欲しくなった…?」
俺は期待に応えるべく、俺の肩に顔を埋めた奏の耳元に囁いた。
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