男ですが聖女になりました

白井由貴

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本編

プロローグ

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『聖女の一人が代替わりをするらしい』


 そんな噂が俺の住む村に届いた。
 それを聞いて最初に抱いた感想は、へえ、だった。

 聖女とは、帝都にあるルーン大聖堂にいる聖属性の魔力を持つオメガ性の女性のことで、現在この国には五人の聖女がいるらしい。なんでも聖属性の魔力は聖女しか持つことの許されない特別な属性なんだって。
 特殊な聖属性の魔法を使えるなんて、正直御伽話の中の人物のような感じだ。

 聖女が代替わりする時、神によって新たな聖女が選ばれるのだそうだ。

 こんな辺鄙な村にいると帝都で起こる全てが他人事のように思えてくる。実際、他人事だと思っていた。
 俺の第二性はオメガだが、れっきとした男なのである。自分が選ばれる可能性は万に一つもないのだから他人事と思っても仕方のないことだろう。

 母さんや妹、それに村の人達も大変だねえくらいの感想しか抱いていなかったし、多分それが普通なのだと思う。


 だって帝都のことなんて関係ないのだとみんな思っていたのだから。


 ――そう、あの日『俺』が『聖女』になるまでは。


 
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感想 4

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