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2.ねえ、えっちしようよ※【全1話】
1話※
しおりを挟む「なあ、男同士のえっちってどうやるか知ってるか?」
「ぶふっ!!?」
突然そんなことを言ってきやがった幼馴染の言葉に、俺は飲んでいたサイダーを思い切り吹き出した。気管に入って咳き込む俺を見ながら、「うわ、汚っ」と言いながら引いてるこいつに俺だって引いている。
目尻に浮かぶ涙を袖で乱暴に拭いながら、手近にあったタオルやウェットティッシュで自分の口から出たサイダーを拭いている横で、俺が吹き出す原因を作った幼馴染――春翔は呑気にスマホをいじり始めた。
いやそこは手伝えよ、と言いたいのをぐっと我慢しながらテーブルや床を綺麗に拭いていく。粗方綺麗になったところでさっきの質問を聞き返してやった。
「……で?男同士がどうだって?」
「ん?……あ、そうそう!夏生って男同士のセックスってどうやるか知っ……」
「てるわけないだろ!男同士なんて興味もねえよ!!」
食い気味にそう否定すると、春翔はつまんなーいと言いながら再び俺のベッドに寝転びながらスマホをいじり始めた。
こいつが突拍子もないことを言うのは今に始まったことではないが、いつもその突拍子もないことに巻き込まれる俺の身にもなってほしいと思う。
幼い頃から常に一緒で、漸く離れられると高校では全寮制の男子校に選んだはずなのに何故かこいつもいて、おまけに寮では同室。何の嫌がらせだと初めの頃は文句ばかりだった俺も、最近では諦観して何も言わなくなった。
俺は童貞だ。そして多分こいつも童貞だ。
こいつは性格はアレだが顔はいい。中学の頃はモテていたようだが彼女の一人もいなかったと共通の友人に聞いた。何で作らないのかと聞いたら、彼女とか面倒臭いとか言いやがったので、こいつは一度俺を含めた非モテ一同に殴られた方がいいと思う本当に。
「何で急にそんなこと……」
「あっ!あったあった!」
「だから聞けって!!」
人の話は最後まで聞きなさいって先生に言われただろう?俺が言われたことがあるんだからお前だってあるはずだ。何故なら幼少中高と同じなのだから、同じでないとおかしい。
俺がそう言うと春翔は一瞬きょとんとしながら、なんで怒ってるのみたいな顔をしている。ああこいつに何かを求めるのが間違っていた。俺が体力の無駄だったと嘆いていると、春翔はわくわくとした表情で俺にスマホの画面を向けてくる。そこに書いてあったのは――
「男同士のセックス講座……?」
男同士のセックスの様子をピクトグラムで表現した画像が多用されているサイトのページだった。体位の説明や愛撫などかなり生々しく表記されている。俺の顔は熱を帯びたように熱くなっていった。
……仕方ないだろ、こんな成人向けのページなんて見たことないんだから。
「……んで?これがどうしたって言うんだよ?」
「ん?これ夏生としてみたいんだけど、どう?」
「成程……ん?……え、今なんて?」
聞き間違いだろうか?今俺としてみたいとか言う戯言をほざいたのは幻聴だよな?流石にそうだよな?
俺はそんな期待を込めながら聞き返してみたが、無情にも「これ夏生としてみたいんだけど?」と同じ言葉が返ってきた。あーあー聞き間違いじゃなかったのか、本当聞き間違いだったならよかったのに。
「いや、いやいやいやいや、そんなコンビニ行くけどどう?みたいな軽いノリで言っちゃいけないやつだろ!だってセッ……セ……クス……っ、だろ!?」
最後の方は恥ずかしさに尻窄みになってしまったが、俺は間違ったことは言っていないと思う。なのに春翔はますます意味がわからないみたいな顔で、首を傾げながら俺のことを見つめてきた。その反応に、え、あれ?もしかしてこれ俺が間違ってる……?と段々と自信がなくなって来た俺も首を傾げる。
「取り敢えずさ、えっちしてみようよ」
何が取り敢えずなんだろうか。
意味がわからないんだけどと言いかけた瞬間、春翔に腕を引っ張られて俺は体制を崩した。ぼすんとベッドのスプリングが跳ね、俺は閉じていた目を開いて混乱する。
なぜ俺がベッドに押し倒されているのか、正直その理由を知りたくもなかったが、目の前にある春翔の顔は相変わらず整っていて少し胸がどきりとした。風呂に入ったばかりでまだしっとりと水分を含んだ髪の毛が、ダウンライトに照らされてキラキラと輝いている。現実逃避だということはわかっているけど、それでもやはり春翔は綺麗だった。
「夏生、キスするね」
「……は……んむっ?!」
ベッドに押し付けるよう両手首をそれぞれ掴まれ、抵抗できない状態で唇が重なる。唇を舐めたり、食んだりされるうちにうっかり口を開いてしまい、そこから熱くてぬるぬるとしたものが口内に侵入してきた。
「んうっ!ふ……んうっ」
「ん……ん?」
ぎこちない動きで上顎を舐められ、痺れるような感覚が襲った。初めての感覚に背筋がぞくぞくとする。息の吸い方がわからず、徐々に苦しくなっていく息に必死に春翔の口から逃げようとするが、両手首を掴まれているので出来ない。苦しくて目尻に涙が浮かぶ。
「んーっ!ぐ……んんッ!」
「ん……っ、夏生?」
「ぷ、はっ……!はあ、はぁ……っ」
上げようとした声は全て春翔の口の中へと消えていったが、俺の様子がおかしい事に気がついたのか、ようやく唇が離れた頃には酸欠でぼんやりとしていた。どうかしたのかの聞いてくる春翔に、息が出来なかったんだよ!と言い返したかったが、息が上がって上手く言葉が紡げない。代わりにキッと睨みつけると、春翔はこてんと首を傾げた。
「大丈夫?」
「だい、じょ……な、わけ、っ……ない、だろっ」
途切れ途切れにそう文句を言うと、春翔は眦を下げながらごめんと笑った。酸欠で咳き込んだせいで目には生理的な涙が浮かぶ。俺はあまりの情けなさにふいっと顔を背けた。
「……ねえ、夏生のそれ……もしかして」
「なんだよ……っ?!」
きょとんとしながら春翔が指差した場所を目で追うと、それは俺の股間だった。しかもそこはすでにテントを張っているではないか。
……どうした俺の股間、使う予定がなさすぎてついに壊れたか。そんな哀れみの視線を自分の分身とも言える股間に向けるが一向にテントが閉じる気配はない。それどころかどんどんと張りを増していくではないか。
「…………せっ、生理現象だ……気にするな」
そう言い捨てて立ちあがろうとするが、思い切り腕を引かれて再び座らされてしまった。
「それ、辛いでしょ?今楽にしてあげる」
「はっ?!ちょ、ま、やめ……――ッ!」
部屋着とともに下着を勢いよく剥ぎ取られ、俺の静止も聞かずにあろうことか春翔は俺の陰茎をぱくりと咥え込んでしまったのだ。初めての感覚に背筋が弓形にのけ反る。
春翔の口の中は熱くてぬめぬめとしていて、正直に言うとかなり気持ち良い。鈴口をざらりとした熱い舌でくちゅくちゅと弄られて腰がぴくぴくと跳ねる。
今だから言うが、俺は自分の手で自慰することすら殆どしたことがない。触ることすらいけないことのように感じて、あまりしてこなかったのだ。
それが今、仇になっているのかもしれない。
「んむ……ひもひ?」
「あッ……も、おま、しゃべ、あぅっ!」
「あ……ほっひふはっは」
「も、しゃべるなっ……く、んんっ!」
春翔が俺のモノを口に咥えながらにこにこと笑顔で喋る度に、歯や吐息が先端を刺激して快感が走る。質量を増した陰茎を根本まで咥え込んだ春翔は、じゅぷ、じゅぷと水音を立てながら口を窄めるようにして上下に頭を動かしていく。
だんだんと追い詰められていくように、上擦った声が溢れ続ける。それを必死で手の甲を噛んで押し殺していると、突然目の前が弾けた。
「く、んぐッ――……ッ!」
「んっ!……っ、いっぱい出たね?」
「……い、言うな……っ」
春翔は息も絶え絶えな俺の上に乗り、ティッシュを数枚乗った手を顎の辺りに置いて舌をべえっと出した。赤い下の上には白く濁ったどろりとした液体が乗っていて、それが自分の精液だと気がついた瞬間、かっと身体が熱くなった。
真っ赤な舌から滑り落ちるように、俺の精液がティッシュへと吸い込まれていく。その姿は酷く官能的で、俺はごくりと唾を飲み込んだ。
「よし、じゃあ続きしようか」
「……はっ?続き……って?」
「ん?だからさっき見せたでしょ?ほら、これだよこれ」
そう言った春翔はわくわくとした様子で近くに置いていたスマホを手に取り、さっきの『男同士のセックス講座』というピクトグラムがたくさん表示されたページを見せてきた。これって、これか……と顔が引き攣る。そんな俺には構うことなく、春翔は俺の尻を鷲掴みにしてきた。
「な、なな……っ!?」
「男同士でする場合はお尻の穴、つまりアナルを使うんだって」
「……う、うそだろ?」
「ほんとほんと」
いやいやいやいや、そんなところ汚いって!
千切れんくらいに首を横に振りまくる俺に、春翔はその端正な顔に爽やかな笑みを浮かべた。今のは男の俺でもグッと来るくらい良い笑顔……じゃなくて!
頭が勝手に現実逃避を始めようとしている間に、春翔は俺の尻を両手で鷲掴みにして左右に押し開いている。つまり俺の尻の穴は今春翔の目の前に差し出されているわけで。
「夏生のここ……ひくひくしてる」
「み、見るなっ……ひ、ッ」
ざらりとした熱いモノがアナルに触れる。喉から引き攣ったような上擦った声が出た。ぴちゃぴちゃと音を立てながら何度も何度もそれは俺のアナルに触れていく。
「く、うぅっ……んっ、んんッ」
「夏生気持ち良さそうだね。じゃあ、そろそろ指入れてみるね?」
「っ……は、え?指……?」
刺激に耐えているうちにいつの間にかベッドに倒れ込んでいたようだ。春翔の言葉に頭を少し持ち上げて下の方を見ると、女子が見たら卒倒しかねないまるで御伽話の王子様のような表情の春翔が指を一本立てていた。
熱を持って蕩けたような瞳が俺を見つめている。その瞳に目を奪われたと同時に、俺のアナルは違和感を覚えた。
「や……え、なに……っ?」
「すごいよ夏生。夏生のここ、どんどん俺の指を飲み込んでいく……すごくあったかい……」
「な、え……春翔の、指……はいって……?」
「うん、どんどん入っていくよ。ほら、もうすぐ指一本全部埋まっちゃう……あ、埋まった」
違和感がすごい。圧迫感もあるが、それよりも違和感がすごかった。普段のそこは物を入れる場所ではなくて老廃物を出す場所なのだから、違和感を感じて当たり前なのだ。なのに、何故こんなにもぞわぞわとするのだろうか。
「ぬ、抜いて……なあ、春翔……おねがい、ぬい……ひぁ、んッ」
情けなさと混乱で視界が滲む。お願いだから抜いてくれと懇願するが、春翔は俺の言葉に耳を傾けようとはしない。それが悲しくて寂しくて何度も春翔の名前を呼ぶが、春翔の指が俺の中の何かに触れた瞬間、自分のものとは思えないような高い声が出た。
「ここかな?このこりこりしたところ」
「や……なにっ?へん、そこっ……なんか、きもちわるい……っ」
「これはね、前立腺っていうらしいよ。男同士でする時はここをこうして……擦ったり、とんとんしたりすると気持ちが良いんだって。どう?気持ちいい?」
「ん、やぁっ……やだ、そこやだぁっ……!」
春翔曰く前立腺と呼ばれるところを指でとんとんと突いたりすりすりと指先で擦られ、俺の口からは悲鳴のような泣き声が上がる。淡々とスマホの画面を見ながら説明してくれるのは百歩、いや千歩譲っていいとしよう。だがその間その指を止めろと強く思う。
何度も何度も執拗にそこを責められて、俺はまた射精しそうになって春翔の名前を呼んだ。その声に顔をあげた春翔は俺と視線がかち合うと、その目をとろりと蕩けさせてふわりと笑った。あ、と思った時には遅く、俺は二度目の吐精を果たしていた。
「本当はもう少し慣らさないといけないんだけど……ごめん、正直もう我慢できない」
「はぁっ……は、っ……え……?」
「夏生が可愛すぎる。なんでそんなに可愛いんだよ。はあぁぁ……可愛い、今すぐ犯したい、挿れるけどいいよね?じゃあ……挿れるね」
「え?え、え?な、なに、どうい……――――ッ!?」
息が、出来ない。
今まで感じたことのない衝撃が脳天を突き、背中が弓形に反れる。目の前で星が瞬いているようだ。
アナルが引き裂かれそうに痛む。ミチミチと今にも裂けてしまいそうな音を立てながら、何かが胎内を押し進んでいく。内臓が口から出てしまいそうなほどの酷い圧迫感に、息が出来なかった。
「っ……夏生の中、すっごく熱い……きゅうきゅうって締め付けてくる……ふふっ、夏生、今すっごくエロい顔してる。蕩けた顔可愛い……ああ、本当に可愛い、大好き、可愛い」
「いぁっ……ぐ、ぅっ」
「ずっとずっと、夏生だけを見てたんだよ?気付いてた?此処に入ったのも夏生がいたからだよ。大好き、愛してる……だから、俺だけの夏生になって?」
「く、あぁッ……!」
ずぷずぷとどんどん挿入っていく大きくて太い何か。尻穴は限界までそいつに広げられ、今にも切れてしまいそうだ。圧迫感が増していく。息が詰まり、目に涙が浮かぶ。
痛みか恐怖か、何かが全くわからないが全身ががくがくと震えている。そんな俺の唇に柔らかいものが触れた。
「く、ふぅっ……んむっ」
「ん……んっ」
それが春翔の形の良い唇だと頭が理解した時、それまで感じていた恐怖は驚くほどいとも簡単に霧散し、代わりに安堵が湧いてきた。上唇や下唇を柔く食み、角度を変えながら触れるだけのキスを繰り返す。
離れる頃には身体の震えは止まっており、呼吸も出来るようになっていた。
「んっ……もうほんと、なんでそんなに可愛いの?可愛い、可愛すぎる……夏生わかる?今俺と繋がってるんだよ?」
「んあっ……?」
「夏生のお尻に俺のちんこが入ってるの。夏生の中は俺のちんこにちゅうちゅうって吸い付いて離さないんだ。……夏生、俺のこと好き?」
「あっ……い、あぁっ」
――俺の尻に春翔のちんこが入ってる?
その言葉が頭の中で反芻する。この圧迫感は、この尻に感じる違和感は全部春翔の陰茎が入っているから?
「あっ、締まった」
なんでこんなにも痛くて苦しいのにどうしてか嫌だと思わなくて、そんな自分に驚きを隠せない。
春翔のことは嫌いではない、でも好きかと言われればわからない。だって今までそんなことを考えたこともなかったから。ずっと男同士の幼馴染だったんだ、今更違う関係になりたいと言われても戸惑うのは当然じゃないか?
「そろそろ慣れてきたかな?動くよ?……っ、やっぱ、きっついなあ……っ」
「や、やめっ……うごかないで……っ」
「ううん、動くよ。俺、ずっと夏生を俺のものにしたかったんだ。やっと……やっと夏生を手に入れられる……っ!」
「ぐ、ぁッ!まっ、や……ッ!」
腰を掴まれ、春翔が腰をぶつけてきた。最初は緩く、ゆるゆると軽く動かすだけだったが、徐々に律動が早く深くなっていく。初めは痛くて苦しいだけだったのに、太くて固い春翔の陰茎が前立腺を抉るように擦り始めたところで、少しずつぞわぞわとした感覚がわいてきた。
「あっ、んんっ、や、あぁ……っ」
「今の声もその蕩けた顔も、全部最高だよ。もうずっとこの腕に閉じ込めておきたいくらい可愛い」
「ん、んんッ、く、んっ」
手の甲を噛み締めて声を押し殺すが、小さな喘ぎ声がずっと上がる。抜いたり挿れたりを速度を速めながら繰り返していく春翔。俺が必死に声を我慢していることが気に入らなかったのか、春翔は俺の陰茎をきゅっと握りしめた。
声にならない声が上がる。全身に力が入り、びくびくっと痙攣させながら達してしまった。一瞬だった。握られた瞬間、吐精していたのである。余韻でぴくぴくと小さく震える俺の身体を優しく撫でる春翔の手が温かくて擽ったい。
「イく時の夏生の顔は本当に可愛いね。ふふっ、目がとろんってしてる。気持ちいい?」
「は、ぁっ……ん、あぅ……ッ」
「飛んじゃった?じゃあ俺ももうすぐ限界だから、最後は抱きしめながら一緒に行こうね」
繋がったまま覆い被さるように俺の方へと倒れてきた春翔は、首の後ろに腕を回してぎゅっと抱き締めてきた。耳元で囁かれるいつもより低い声に、ぶるりと背筋が震えて下腹部がきゅんと疼く。いつの間にか二人とも全裸になっていて、肌と肌が触れ合う感覚が気持ち良い。
首筋に吐息が掛かる。ざらりとした熱が鎖骨から顎にかけて滑り、ちうと吸い上げられてちくりと痛みが走った。抱きしめられたまま律動が再開する。パンッと強く腰が打ちつけられ、悲鳴が漏れた。
「あっ、あ゛ぁッ」
「夏生、なつきっ」
「あぁっ、も、ん゛んっ!」
「好き、なつき、すき」
全身に掛かる重さに苦しげな声がこぼれる。激しいピストンに、喘ぎが止まらない。
春翔は譫言のように俺の名前と好きという言葉を紡ぎ続けている。その声が切なさを帯びているように聞こえて、俺はそっと春翔の背中に腕を回した。
「なつき、なつき」
「んっ、んん゛っ、ん、――――ッ!!」
「っ、く……ッ!」
唇が重なった瞬間、打ちつけが激しさを増す。ズチュンッと最奥を突かれた瞬間、頭が真っ白になった。胎内に熱いものが広がっていく。
二人分の荒い息が部屋に響き渡る中、春翔がすり…と猫のようにすり寄ってきた。甘く蕩けそうな声音で何度も名前を呼ばれ、ふわふわとした心地だった俺は掠れた声で春翔の名前を呟く。するときらきらと輝いた瞳がこっちを向いた。
「……っ!夏生、俺……っ」
「……んっ」
「なつきぃ……すき、大好き」
首筋に顔を埋めながらぐりぐりと頭を擦り寄せてくる春翔の髪が擽ったい。それはいいのだが、未だ挿入ったままのため、春翔が動く度に刺激されてまた変な声が出そうになるから早く抜いてほしいと思う。
春翔に抜いてと言うときょとんとされた。
「え?まだ試せてない対位とかあるし……それに俺のちんこはまだ元気だよ?」
お前のちんこ事情はどうでも良いんだよ!!
そう言おうとした俺の口はあり得ないことをほざきやがった幼馴染の口によって塞がれた。
「折角同室なんだから、もっと楽しもうよ?ね?」
「ね?……じゃねえよ!!はやく、あんッ!」
文句は喘ぎに消えていく。中に出したばかりの俺の中を掻き混ぜるように動かした春翔は、恍惚の表情で俺にこう言った。
「折角夏生と一つになれたんだ……もっともっと可愛がってあげるね、大好きだよ」
「や……ッ」
こうして俺たちの長い夜は幕を開けたのだった。
応援ありがとうございます!
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